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【デレマス】「優しさの結晶」三村かな子がずっと人気アイドルでいてほしい理由

こんにちは。

「”優しい人”ってどんな人?」「”優しさ”って何?」という疑問は、おそらく多くの人が一度は抱く疑問だろう。人気小説『響け!ユーフォニアム』の中にはこんなセリフがある。

「優しいなんてなあ、褒めるとこがないやつに言う言葉やろ?うち、わかってんねんからな!」(武田綾乃『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』より引用)

この言葉を見て胸に突き刺さる人もいるはずだ。少なくとも僕は、優しさは「前提条件」であり、それ自体がストロングポイントにはなり得ないという考えを持っていた。


………………そんな、”優しさ”の価値の低さに絶望している人にこそ、三村かな子というアイドルを見てほしい。彼女ほど、真の意味で「優しさ」を高め、武器にした人間はいないから。そして、「優しさ」がどれだけ他の人を救えるか、彼女を見ればおのずと見えてくるからだ。

この文章は、そんな彼女に魅せられた一人のオタク……いわゆる「三村かな子の担当プロデューサー」の思いの丈だ。


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三村かな子は「笑顔」と「感謝」をとても大事にできる女の子だ。

かな子のアイドルとしてのスタイルは、「みんなを幸せにしたい」「自分の笑顔で、みんなも笑顔で満たしたい」だと考えている。かな子のセリフには、「幸せ」「笑顔」が多く出てくる。また、かな子のセリフには、”♪”や”えへへ…”といったように、かな子自身が笑顔でいることを表すものもとても多く、笑顔を共有することで多くの人を笑顔と幸福感で満たしたいというセリフも多い。それほどかな子は笑顔が与える重要さを肌感覚で熟知しているのだと思う。


また、かな子は感謝がとても上手い女の子だ。素直に、かつまっすぐに相手の心へ感謝を伝えられる言葉をたくさん持った、とても素敵な女の子だ。

[ふわふわスマイル]『私、感謝してるんです! みなさんの声援のおかげで私はここに立てたから…』『嬉しくって…グスッ…だ、大丈夫』『○○さんが一緒だから、私はここまで来れたんです…!』『ファンの人たちに感謝ですね♪』
[シンデレラドリーム]『Pさんが一緒なら、どんなお仕事も楽しいんですっ!』『みんなで素敵なステージに上がれて、幸せですっ!夢みたい!』『私を輝かせてくれるのは、スポットライトよりPさんです!』

かな子は「自分が幸せを与える」意識でアイドルをしているからこそ、「他人が与えてくれた」感謝に対してのアンテナが立っているのだと思う。だからこそ、他の人が与えてくれたことに対して、とても素直に反応できるのだと思う。

自分へ何か与えてくれたり優しくしてくれたりしても、つい恥ずかしくなったり「自分なんて……」と思って感謝を伝えられない人って少ないはずだ。僕もその一人なのだから。でも、かな子を見ていると、感謝をうまく伝えることで相手も感謝を伝えやすくなり、場の全体を感謝で満たせるような雰囲気を感じた。

その証拠として、初SRの特技名は『ありがとうの魔法』だ。かな子の原点にして、到達点を示した最高の特技名だと思う。


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三村かな子は「積極的に相手に施しを与えられる」女の子だ。彼女がお菓子を配る行為は、まさにその象徴だと思う。

三村かな子にとって、お菓子作りは最高の趣味であり、最高のコミュニケーションツールになっている。かな子はお菓子を配ることによって、相手のアイドルに安心感を感じさせるとともに、会話のきっかけを作りだせている。また、「お菓子を配ってくれる」というプラスイメージを与えられることで、コミュニケーションの際の印象を良くすることもできている。

また、かな子は他人にちゃんと寄り添える女の子だ。新人アイドルだったニューウェーブには、メンバーの3人と同じ目線にたって悩みを共有しつつも、緊張している3人に的確なアドバイスを送っていた。『Sweet Witches’ Night』の時も、十時愛梨と共にメンバーの間をまとめつつ、森久保乃々がうまく輪に入れるように奮闘していた。

一緒にいるだけで、自然に周りの雰囲気を良くできるし、みんなが輪に入れるようにしてくれる。三村かな子は、穏やかな空気を作り出す最高のムードメーカーのひとりなのだ。


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三村かな子は、他人だけでなく自分にも優しさを向けられる女の子だ。時にそれは「自分に甘い」と揶揄されるが、かな子の人間性の良さを助長してくれるものだと感じている。

自分に厳しく他人にも厳しいタイプの人は、目標への推進力としては的確でも、つい緊張感を生みがちだ。自分に厳しく他人に甘いタイプの人は、優しさを与えていてもつい無理しているように見えてしまいがちだ。その点、三村かな子は、他人に甘く自分にもほどよく甘い。だからこそ、周りも彼女の優しさをありのままに受け取れる。

かな子には、ついお菓子を食べすぎて体重を気にするシーンだったり、出てくるたびにお菓子を食べていたり、トークで話題が出てこなかった時に「話題が出てこなかった話」で凌ごうとするシーンもある。これらはいずれも立派とは言い切れないし、画面の向こうから「かな子何やってんねん」とツッコみたくなる人もいるだろう。

でも、僕はそれこそがかな子を高めるアクセントだと思っている。かな子自身が完璧でないしそれを自覚しているからこそ、他の人と同じ目線にたって気持ちに寄り添ったり、愛を与えられるんだと思う。自分がほんわかしているからこそ、相手もほんわかした気持ちになるし、かな子も相手をほんわかさせやすくなるのだと思う。


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そして、三村かな子は、劇中のアイドルも、現実世界のプロデューサーも救える力を持ったアイドルだ。

僕は、緒方智絵里と三村かな子の絡みを見ていると、智絵里はかな子がいてくれて本当に救われていると感じることがある。詳細は省くが、智絵里はデビュー前に暗い過去を持った女の子だ。時にプロデューサーに対して依存的な言動を取ったり、「見捨てないでほしい」という発言をしたりするのは、愛に飢えているように見えてしまうこともあった。

愛や信頼に飢えている人に最も必要なものは、「実家のように安心できる人」の存在だ。智絵里にとってのプロデューサーは最も頼りになる人である一方、プロデューサー以外に愛を与えてくれる存在として、三村かな子は最高の友人なのだ。おそらく、それによって智絵里は「P以外にも自分を好きでいてくれる人がいるんだ」という安心感が芽生えたと思う。「自分は大丈夫なんだ」という自身があるからこそ、智絵里の可愛らしさと心の温かさがさらにブラッシュアップされていったように感じる。


また、三村かな子の行動ひとつひとつは、現実での人間性を高める効果まで持っていると感じる。なぜなら、僕自身がかな子の行動を参考にした結果、自己肯定感や周囲からの評価を上げられた人間そのものだからだ。

かな子のように「積極的に感謝を伝えられる」「常に笑顔」「優しく穏やかに話せる」「自分から愛や気持ちを与えられる」ことは、いくつかの心理学系の本の中でも、”相手に好印象を与えられる” ”場の雰囲気を良くできる”要素として挙げられている。 つまり、かな子をコピーすることで自分自身まで三村かな子のような優しい人間になることができる。これこそ、かな子がもつ最大の武器だと感じている。

さらに、かな子が与える笑顔と感謝は、言う方も言われた方も人生を豊かにする効果がある。笑顔を作ることで分泌される脳内物質の影響で、緊張を緩和してストレスを解消する効果があるとされる。また、感謝を伝える・伝えられることにも、脳内物質が分泌され、幸福感、免疫力を高めてくれる効果があるとされる。かな子の優しさは、周囲の健康も高めてくれるということだ。

これほどの効果を三村かな子は与えてくれる。彼女がいることによる影響は計り知れないものなのだ。


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三村かな子のプロデューサーをやっていて思うのは、かな子は「砂糖」そのものなんだなということだ。


砂糖は、古今東西愛される食材だ。どんな材料でも合い、多くの料理の味わいをより良いものにしてくれる。また、砂糖がたっぷり詰まった「お菓子」は、子供へのご褒美としても、大切な恋人へのプレゼントとしても機能する。そして、砂糖がもつ炭水化物は、疲れた脳や体に非常に重宝する、最高のエネルギー源だ。

三村かな子の目指す「甘いアイドル」は、まさにそのようなものではないだろうか。誰にでも愛されるアイドル。多くのアイドルやユニットを鮮やかなものにしてくれるアイドル。どんな年齢層・性別の人へも優しさを届けられるアイドル。誰かが困ったときの心の拠りどころになれるアイドル。控えめに言っても非常に素晴らしいアイドル像だと思う。


…………………でも。

僕が思う、砂糖が抱える一番の問題点は「当たり前にあるがゆえ、無くなった時の影響が大きすぎる」ことだと思っている。砂糖はどの家庭にも普及しており、使用しない日はないはずだ。仮に砂糖がなくなった場合、料理の幅がかなり制限されることが予想される。また、手軽に甘さが欲しくなった瞬間にも、糖分を摂取するにはかなりの労力が必要になる。

三村かな子も、存在が当たり前になって、ありがたさに気づかなくなってしまうのではないかと怖くなる瞬間がある。常に笑顔を振りまき、お菓子でみんなの仲を円滑にし、時にはドジもかましながら皆を幸せにできる女の子。事務所のアイドルみんなから愛される女の子。そんな彼女がもしいなくなってしまったら……。おそらく事務所の中のアイドルはみな、彼女がどれだけ346プロ内で大事な存在だったか、嫌でも痛感させられるはずだ。


そしてそれは、シンデレラガール総選挙でも同じではないかと思う。かな子は初回から8年連続でランクインしている、とても安定感のあるアイドルだ。でも、ここ数年は…………本当は言いたくないけれど…………圏内ボーダー近くにとどまっている印象もある。僕はそれがとても悔しい。実際には「毎年上位4分の1に入れている」証拠なはずなのに。

だからこそ僕はこれからも三村かな子をずっと輝かせたい。かな子の優しさは、当たり前にあるように見えて実はとても貴重なものだから。それがプロデューサーの役目なのかなって思う。


………………最後に。

ここまで読んで下さった方々には、是非『ショコラ・ティアラ』を歌詞を読みながら聴いてほしい

可愛さの中にかな子の葛藤と決意が含まれた、本当に素晴らしい曲だから。三村かな子らしさがこれでもかと含まれた曲だから。



最後までお読みいただき、誠にありがとうございます………!!


かな子の可愛らしさだけでなく、内面の素晴らしさを理解する一助になれたならとても嬉しいです…………!!



(※)参考文献として、古宮昇『一緒にいてラクな人、疲れる人』(PHP文庫)と樺沢紫苑『学びを結果に変える アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)、斎藤茂太『「なぜか人に好かれる人」の共通点』(PHP文庫)を参照させていただきました。




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