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右代宮霧江の捨て台詞

※個人の感想です。
右代宮戦人うしろみやばとらに感情移入しておりますが霧江さんのことも言及しておきたくて記事にしました。
ネタバレが含まれているため色んな意味で閲覧する際はご注意を。


  右代宮霧江うしろみやきりえさんについて思うところがあったので記事にさせていただきます。

  義理の息子である右代宮戦人うしろみやばとらのことを思うと霧江さんを擁護するつもりはないのですが、旦那さんである右代宮留弗夫うしろみやるどるふに良くも悪くも惚れすぎたからか明日夢あすむさんとの関係で十数年も悩み嫉妬に飲まれる人生だったのはある意味健気だったからかもしれません。

  須磨寺すまでら家で長女として過ごした時に色々とかせを感じたのでしょう。

  頭は回るし自立していて敵に回したら危ない(秀吉ひでよしさん談)方だけあって終盤の思い切りの良さは成り行きとはいえ怖い。

  好意的に見ているとはいえ個人的に、それでも素直に言えば身内にいて欲しくはないです。
  ただ客観的にみたら右代宮霧江さんも不憫。

  子供をみごもった時に母親としての情が芽生えかけたことをEPエピソード3で心理描写がありましたが本編を最後までプレイしたらやっぱ留弗夫さんのアウトローぶりにはため息が出てしまう。

  「うみねこのなく頃に」は愛がテーマなだけあって  「愛だけで救われることはない」という負の側面との戦いや日常を生きる人達の切ない話でもあると私は思うのです。

  そんな簡単に人生は生きていけない。
「愛がなければ見えない」が便利すぎて独り歩きしていますが皆が良いところと悪いところがあり、誰しもが狂いかける人間らしさがうみねこのなく頃にの悲痛な愛憎物語として成立しています。

  右代宮霧江さんは負の側面を請け負ってしまったけれど人間らしい本心を隠して生きてきた方なのかなあとは思います。

  もしリアルタイムでプレイしていたらこのような見方はできなかった。
(※正しいとは言っておりません)

  ただ現代ファイターや現代格闘技を見ているともしかしたら霧江さんのような人生も有り得たと考えを改めていたからこの感想が書くことが出来たと考えております。

  終盤にベルンカステルが右代宮緑寿うしろみやえんじぇに見せた惨劇の霧江さんと絵羽えばさんのやり取りは私には霧江さんの死を覚悟した捨て台詞にしか聞こえなくてそれはそれでどちらの状況も自分だったらどうなるのか?と考えて胸が締め付けられる思いで読み進めておりました。

  簡単に人生はやっていけない。
  つまりはそういうことなのかもしれません。

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