中二病日記

 やってはいけない。そんなことは分かっている。

 それでも僕は、中二の頃につけていた日記を読み返してみたい、という衝動に抗えなかった。やっぱりそれは、フォロワーのきのさんの影響だと思う。

「こんなに賢い中二がいるんか??」と僕は何度も思っている。どこがどのように”賢い”感じがするのかは、ここには書かない。(書けない)

 代わりに、僕が中二だった頃の日記を書き写してみようと思う。「もっと頑張れよ、、、自分」と思ってしまう。きのさんの書いてらっしゃるものと比べると、僕の日記は、まぁ、涙がボロボロとこぼれてきそうなくらい、なんというか(いや、はっきり書こう!)頭が悪い笑

 ただ、三つだけ言い訳をさせてください。

1:インターネットによる情報収集が全くできない北朝鮮みたいな寮に住んでいた。(実際に、舎監のあだ名は北の大将軍だった)
2:誰かに向けて書いているつもりが全くなかった。
3:一般的に、女の子の方が、男の子よりも早く成熟するものである。

 これらを決して忘れないでください。お願いします。

 それでは、私の中二病の日記を書き写してみます。()の中は、本記事において補うことにした状況説明です。どこまで、中二病男子の頭の悪さに耐え得られるでしょうか???

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 今日は英検二級の二次試験があった。準備できてはいなかったけれど、なんとなく、根拠のない自信があるから、大丈夫だろうと思う。

 昨夜は仮病つかって病室で寝た。何にもない、真っ白の部屋。電気が消されると、真っ黒になる。中間というものがない。まるで僕の心だ。金属製のベッドが十二台並んでいて、そのうちの一つが埋まっていた。僕が寝てたから。

 何にもなくて、とにかく暇で、それこそ病気になりそうだったから、「気分悪くて吐きそうです」って、事務室のピョートルに言って、ゲロバケツをもらった。ゲロバケツの底には新聞紙が敷いてあるから、それを拾って読む。つまらん、ゲロ吐きそう。

 病室で寝ると、たいてい悪夢を見るのだけれど、今回の夢はちょっと不思議だった。またいつか書く。

 さて。自室に戻ってみると、ガジュマルの葉が一枚、増えていた。とてもうれしかったけれど、少し残念でもあった。葉の開いていく様子を見られなかったから。(その頃、僕は寮の自習室の机の上で色々な植物を育て、愛でていた。)

 そろそろ、彼に名前をつけなきゃいけないと思う。ワイヤープランツのトニーと、多肉植物のカラン、それから、裏庭で拾ってきたコケのコッシュ。ガジュマルの坊やはなんて呼ぼう?

 そう言えばNさん(文通していた女の子)には、新しく彼氏ができたらしい。うらやましいな、そいつ。本当は僕こそが、彼女を抱きしめていたい。でも、僕なんかよりも、今の彼氏に抱かれている方が、きっと、彼女にとって幸せなのだろうと思う。そして、いつか、僕のことを忘れていくのだろうと思う。もう忘れてるのでなければ、ってことだけれど。

 僕は忘れないよ、絶対にね。命ある限り。だって、本当に好きになったから。

 僕は今まで二人の人を本当に好きになった。一人はNさんで、もう一人はYさん。よく覚えている。

 Nさんはアサガオの花のようだった。なんとなく色が薄くて、元気がよくて、踏まれても枯れない強さがあって、、、
 Yさんはユリの花かな。Yさん、本当に綺麗だったな。夏目漱石の夢十夜を思い出す。「まっしろなユリの花が、骨にこたえるほど匂っていた」
 Yさん、そんな感じだった。本当に彼女は美しくて、一緒にいて、ひどく苦しくなった。(日記帳に変な滲みができている。まさかとは思うが、僕はここで泣いたりしたのだろうか???)

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 以上、中二の冬の1日の日記でした^^;
 恐るべきことに、ここに書き写した日記は、僕の黒歴史の中ではまだ「なんとか人前に出せる」くらいの、かなりマシなものです。他のものは、当事者の僕ですら読むに耐えません、、、笑

 それがまぁ、中二病というものですよね。

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