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Linux人気ランキング2021〜PopOSとManjaroの躍進

Linuxには多くのディストリビューションがあります。このディストリビューションの人気ランキングをいち早く知ることが出来るサイトが「ディストロ・ウォッチ」です。

この人気ランキングで去年あたりから急上昇し、現在4位にまで上がっているのがワタクシいちおしの「Pop OS」です。

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ここ最近も安定して4位をキープしています。

日本のLinux界隈でも話題に

日本のLinux系のサイトでも話題になり、記事やYoutubeに取り上げられていました。

人気の秘密(Histone的分析)

Linuxユーザーの間でも「人気の秘密が謎」というコメントが散見されます。UbuntuやLinux Mintなどが人気な理由は「WindowsやMacから移行しやすい」という意味では理解出来ると思います。が、「ここ最近のMX Linux、Pop OS、Manjaroの人気急上昇は謎」という感じでしょうか。従来の「Linux=エンジニア向け」的なステレオタイプ的視点からだけ観ていると見落としがちだと思いますが・・・

私Histoneの独自観点からの推測は、ズバリ、これ。

「英語圏の自作PC系や若いゲーム世代が注目しているから」

です。

従来のPCファン的観点やLinux界観点の視点では見落としがちですが、近年英語圏のPCゲーム界ではSteamがLinuxベースのSteam OSを出したりLinux実行環境Protonを開発したりとLinuxに注力している動きがあります。

英語圏の自作PC界で絶大な人気と影響力を誇る自作PC系Youtubeチャンネルの「Linus Tech Tips」で2018年ごろから取り上げられ、ゲームタイトルやケースによってWindowsよりも実行速度が速かったり快適な場合があると話題になり俄然注目度が増しました。

そこで「じゃ、オススメLinuxは??」となり、その中で推しディストロとして紹介されているのが「Pop OS」と「Manjaro」です。

世界的に絶大な影響力を持つYoutubeチャンネルが取り上げた事によって、Pop OSとManjaroの人気が急上昇したのは想像に難くありません。
このチャンネルのホスト役のAnthonyさんなどは「LinuxはPCゲームの未来」とまで言い切っています。

実際のゲームパフォーマンスでは、MX LinuxとManjaroの方がゲームパフォーマンスは高いという検証もなされています。

Pop OSのアドバンテージは、開発元がLinuxハードを販売しているSystem76であるという「開発元が明確な企業」という点もあると思います。また、ゲームに必須なNVIDIAドライバーの実装にも最も積極的なディストリビューションであるのも人気の秘密でしょう。

ディストロランキングの現在上位4つ、特に「MX Linux、Manjaro、Pop OS」はまさにこの「PCゲーム界で人気急上昇のディストロ」なのです。

以上が私の推測の根拠です。

私がPCゲーム界に注目する理由

私自身はLinuxを使うのはBlenderとZBrush、その他の制作活動のためで、ゲーム目的で使っているわけではありません。しかし、ゲーム界の動向はよくチェックしています。ゲーム界のユーザー層が厚くなればハードやOSのゲーム対応が進化につながるからです。そのフィードバックは当然、私が使うBlenderやZBrushを動かす互換レイヤーのWINEにも還元されます。

まとめ

メインをLinuxに乗り換え日々使っていますが、もう従来の「Linux=エンジニア向け」「Linuxと言えばコマンドライン」のような観点はそろそろ払拭しても良いと思います。エンジニア系の人達だけでなく、ゲームやクリエイティブ用途など「遊ぶ系」「作る系」での活用が広がると良いなと思います。

まぁ、あまり誰彼も使ってほしいとは思っていないので無理にオススメすることはしません。が、今のMacやWindowsに何か足りないものを感じている人、別の世界観を求めている私のような人にはぜひともLinux使って欲しいと思ったりします。


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