見出し画像

訛ってる羊飼いたちがベツレヘムを目指す

♪。.:*・゜俺たち 羊飼いは 歌うのが大好き~

毎年恒例のクリスマス生誕劇を見に行った。オーストリア・オーバールーファー村の台本なのだが、後半に出てくる3人の羊飼いたちのセリフは、不思議な方言で訳されている。

ガルス:シュティール~⤴︎ おめぇゆうべ、どんな夢、見たんだぁ~⤴︎?
シュティール:そんじゃあ~さっそく、教えてやっからぁ~⤴︎
(歌い出す)

そしてベツレヘムに着くと、コンコンコン「おばんです~」と言って厩の扉をくぐる。

大元の脚本が(ドイツ語の?)方言だったのを忠実に反映したのか、訳す時のアレンジだったのかはわからない。関西弁じゃなく東北農村部風?の口調にしたのも不思議な意図だ。とはいえ、劇中この「道化役」羊飼いが果たす役割は大きく、これが楽しいので小さい子たちも大爆笑しながら楽しんで観劇できる。うちは娘が年長のときから3年続けて観ているが、最初は未就学児にはかなり難しい内容だと思ったし、本人もわからない部分が多かったよう。(今年は年少以上観劇OK)

しかも、この羊飼い役の役者がまた、上手いのだ。今年シュティールを演じるK先生は毎年違う役で出ておられるが、今年の役は本当に表情豊かで面白い。道化がきっちり笑わせて、物語上もきっちりやる(イエスに捧げ物を持っていく)のはかなり力量が必要だと思う。去年ガルス役のC先生は今年も大役。一昨年ガルス役のY先生は裏方に回ってしまってとても残念だ。

もちろんマリア、ヨゼフ、ガブリエルといった主要役柄もいい味出してる1時間強の公演。来年の配役にも、心から期待している。


🍻