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あしゅら男爵の超どうでもいい事実

20年生きてきてこんなことにも気が付かなかった


あしゅら男爵。人…というより男女が半分ずつくっついた姿という、その後の著名なフォロワーが「仮面ライダーW」ぐらいしかいない程度には衝撃!的なビジュアルを持つ、「マジンガーZ」の敵キャラである。理由は不明だが男女両方の声を別々に出せたりハモらせたりすることもできる。まあくっついてる時点で生きてる理由が不明だが。大体作戦が失敗して「お許しください、Dr.ヘル」と言う担当。最近だと「劇場版マジンガーZ / INFINITY」にて男側の声を某闇営業の人が担当していたことでも話題になったりならなかったり。

で、何に気がついたかというと、この人、「登場媒体によって服の紫と黒の配色が入れ替わってる」のである。右半身が女、左半身は男のままで。

…ソレだけ?

…ソレだけ。

これだけだと流石に格好がつかないので著名な媒体でのあしゅら男爵が紫と黒を左右どっちにしてたかだけは以下に記したいと思う。(Zマジンガーとマジンサーガについては今後追記します)(色の左右については見たまんまを書いています)

原作漫画版

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左が紫で右が黒。原作漫画版にはかなり多くのバージョンがあるが、全部確認したわけではないので、もしかしたら永井豪が逆に描いてしまっている場合もあるかもしれない。

東映アニメ版

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左が黒で右が紫。

…早速ズレるなや。いや、むしろ原点たる2作品の間で既にズレているせいでこの先あしゅら男爵には服の色が安定しないという個性が生まれてるわけだが…

桜多吾作版

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左が紫で右が黒。スパロボプレイヤー的には「量産型グレートマジンガー」の生みの親として知られる桜多吾作氏。マジンガーやゲッターの「アニメのコミカライズ」を担当したはずなのにあしゅら男爵の服の色はまさかの原作漫画版準拠。

マジンカイザー(OVA)版

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左が紫で右が黒。一気に時代が下り、「スパロボ」で道化を演じ続けたことで新作OVAが作られた時の姿。一応原作漫画版ベースらしいので正解か。この作品のあしゅらはやたらかっこ良く、マジンガーZにイボイボをつけて乗ったり、地獄王ゴードンという決戦兵器を自分が顔だけむき出しになる形で一体化し起動させるなど、作劇上の都合でZやカイザーを思うように活躍させられない甲児くんと比較して割とやりたい放題やっている。

マジンカイザー 新魔神伝説

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頭部とそれ以外で配色が逆という、他のあしゅらと一線を画す独自のデザイン。上記のOVA発売に合わせて永井豪先生が読み切りで書いた漫画のあしゅら男爵なのだが、セリフからも分かる通り、この作品には「あしゅら男爵」が二人いる。

真マジンガー版

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左が紫で右が黒。原作漫画版準拠との触れ込みなので妥当な配色か。なお、この字幕の通り本作の主役はコイツ。男の方にはトリスタン、女の方にはイゾルデという本名がある。二人共ミケーネ(次作「グレートマジンガー」の敵)の巫女らしい。

真マジンガーZERO版

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左が紫で右が黒。こちらは漫画版とアニメ版混在した設定のようだがあしゅらの服は漫画版準拠らしい。上記真マジンガーの「サポート連載」と銘打ちつつ全然関係ない話を進めていた漫画作品だが、「スパロボ」参戦時に真マジンガーの足りてない部分を補完するパーツ扱いで招集がかかった話は有名。

激マン!版

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左が紫で右が黒。永井豪先生が半自伝的に書いている漫画で、途中途中に当時書いていた作品のリメイクを乗っけているものなので、当然(?)漫画版準拠。やたら華美な服装になっているのが特徴。

マジンガーZIP!版

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左が紫で右が黒。朝の情報番組「ZIP!」にて放送されていたシュールギャグFLASH。ロゴや主題歌なんかを東映版から借りているはずなのだがあしゅら男爵の服の色だけ何故か原作漫画版準拠。因みに担当声優はオッサン一人。

ロボットガールズZ版

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左が紫で右が黒。東映が製作したロボットアニメの主役ロボットを美少女化した「東映ロボットガールズ」の続編に当たり、でてくるキャラも当然東映版準拠…と思いきやあしゅらのカラーリングはまさかのZIPに引き続きの原作漫画版準拠。漫画版が「マジンガー」以上にアニメと乖離している「ゲッターロボ」シリーズのキャラですら徹底して東映版に出たキャラのみで絞っているのに、何故…?因みに担当声優どころかキャラ設定的にも日焼けやメイクで左右を分けて見せているだけのお姉さん一人。

劇場版マジンガーZ / INFINITY版

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左が黒で右が紫。東映アニメ版の続編ということもあり、上記の不届き者2作とは異なり久々のアニメ版カラーで登場。だが一説によると今作のDr.ヘル軍団は隣接次元の別人ともいわれており、あしゅらの服の色はマジンガーZのパイルダーやグレートのブースターやダイザーの存在より些細な問題であったりする…

スーパーロボット大戦X-Ω版

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左が紫で右が黒。「マジンガーZ」や「ゲッターロボ」などダイナミック系の数作品がロゴからして雰囲気がいつもと違い、TV版と漫画版とOVA版がごった煮になっているキャラデザと機体とストーリーになっていることで有名なソーシャルアプリ。特に「ゲッターロボ」系はOVA版の凶悪な面構えでTV版同様の私服というシュールさが笑いを誘っていたところに、最近突如唯一完全にTV版だった早乙女博士が前触れもなくOVA版に変貌して死ぬという超展開を見せつけてくれた。ちなみに「マジンガーZ」とは別作品扱いで途中から「マジンカイザー(OVA版)」も参戦しているが、その参戦以前からこの配色であったため、「ゲッター」だけではなく「マジンガー」も全くもって純粋なTV版ではないことに気づいていた諸兄もいたとか。いや分かるか。この作品でのあしゅらは「STAR DRIVER 輝きのタクト」の綺羅星十字団とひたすら絡み、かの「クレヨンしんちゃん」が期間限定で参戦したときも綺羅星十字団の一員として登場した。


ということで、あしゅら男爵の服の色は左が紫で右が黒がデフォルトであり、いちばん有名な東映アニメ版のカラーリングが実は気の迷いだったと言えそうである。

ところで、スーパーロボット大戦X-Ωに参戦した際の「いつもと雰囲気が違うロゴ」というのは以下のようなものである。

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一説によると漫画版名義だとこのロゴになると言われているらしいが…

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…ん?

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…というか、あれ…?

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…あれれ?


謎は深まるばかりである。

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