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FF4のカインから学ぶ、リファラル採用のアンチパターン

むかしむかし。
スーパーファミコンが全盛期だった1991年。

小学生の私が、はじめて遊んだRPGはファイナルファンタジーIVだった。

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(画像出典:ファイナルファンタジーIV )

注意:ここから先はファイナルファンタジーIV(以下FF4)のネタバレを含みます。いま遊んでる途中の方は回れ右&そっ閉じお願いします。

何か役に立つことをお探しの方、ごめんなさい、今回は完全に趣味とネタと独断と偏見のnoteです。ゆるい気持ちで読んでください。

FF4の衝撃

マリオやゼルダやワギャンランドも楽しかったけど、それらのゲームとFF4は、全く違った。

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(画像出典:ファイナルファンタジーIV )

魔法やクリスタル、王国や飛空挺が出てくる中世ファンタジー。
かと思いきや、いきなり月にぶっ飛ぶSFな世界観!!

王族や魔導師、モンク僧や忍者まで、個性あふれるキャラクターたち。
急に去ったり、裏切ったり、仲間が入れ替わり立ち代わり!!

正義のヒーローっぽくないナイーブな暗黒騎士セシルから始まるストーリー。ライバルとは恋の三角関係。にっくき敵のゴルベーザはセシルの兄!?先が読めなさすぎる展開!!

システムも当時の最先端。戦闘中に「たたかう」かどの技や魔法にするか迷ってたら攻撃されちゃうアクティブタイムバトル!!魅力的なサウンドも相まって、全ての戦闘がハラハラだった。

魅力を語り出すとキリがない。
今でもなお、私の最も好きなゲームのひとつ。

愛すべきカインを語ろう

今回のnoteは、メインキャラクターのひとり「カイン」にフォーカス。

カインの略歴はこんな感じ。
おっさん臭い「フッ」が口癖の21歳の愛すべきだめんず竜騎士。
(個人の見解です)

バロン王国八軍団の一つ竜騎士団の若き隊長で主人公セシルの親友である。身長183cm、体重61kg。
「裏切りキャラ」として有名で、敵であるゴルベーザに二度も洗脳されてセシル一行に立ちはだかった。
洗脳された原因はセシルへの劣等感、そして親友の恋人に恋してしまった自分への罪悪感。
全ては自分の心の弱さのせいだと悟り、己の未熟さを知ったカインは再びセシル達とともに戦うことを決意、
全ての元凶であるゼムスとの戦いに赴く。
世界に平和が戻った後、彼は静かにバロン王国を後にし、一人旅に出る。

カインが闇のリファラル採用をされる理由

仲間を裏切り、敵であるゴルベーザの仲間に引き入れられてしまうカイン。それはまるで「闇のリファラル採用」。

このnoteを書くきっかけは、tweeeetyさん、てぃーびーさん、ころちゃんさんとFFと採用を紐づけて雑談したこと。

カインは、なぜ何度も「闇のリファラル採用」されてしまうのか?

もちろんそれは、ゴルベーザの魔法のせい。
だけど、魔法にやられる隙は、

・親友セシルへの劣等感
・親友の恋人に恋した罪悪感

そんなカイン自身の心の弱さから。
この弱さをゴルベーザという闇属性の組織に利用されてしまったせいだ。

カインは、若くして才能が開花して認められているバロン王国の竜騎士団の隊長。父親と親子2代で竜騎士団長を務めている、エリート中のエリート。だからこそ、自分の価値を自分で信じきれない迷いがあったのかもしれない。

孤児出身でノンキャリアから独力で出世を果たしたセシルと自分を比較してしまい「俺は親の七光りで出世したのか」「竜騎士団採用がコネだったのか」「だから、セシルの方が優秀なのではないか」という疑念が転じて劣等感となったのではないか。

この辺りの心情は、FF4作品中の

”セシルなんぞより俺の方が上だという事を、教えてやろう。”

あたりのセリフからも読み取れる。

さらに親友の恋人ローザへの秘めたる思いの罪悪感があわさって、いつしかセシルに対して、憎しみに似たネガティブな感情が膨らんでいたのではないかな。

闇のリファラル採用を防ぐためには?

カインのように闇のリファラル採用をされないためには、どのようなことに気をつければよいのだろうか?
リアルなリファラル採用に照らしあわせて紐解いてみる。

1.ネガティブ感情だけで決めないこと
トントン拍子で昇進した同僚がムカつく、自分に自信が持てない、なんか認められてる気がしない、失恋した、など落ち込んだ状態で判断しちゃダメだ。自分では正気だと思ってても正気じゃない。冷静なときに判断しよう。

2.組織の実績を見極めること
「強いチカラが手に入るよ」「やりたいことができるよ」「世界を変えられるよ」のような甘い言葉だけを信じてはならない。その組織はこれまで、どんなときにどんなことをしていたか。社会に対してどんな価値をどんな判断軸で成し遂げてきたか。自分の力でしっかりとリサーチしよう。

カインに声をかけたゴルベーザだってゼムスに洗脳されていた。リクルーターや採用担当だけを盲目的に信じるのではなく、組織全体を捉えよう。

3.自分の適正な市場価値を知ろう
仕事や恋愛がうまく行かなくて自信を失ってる精神状態では、市場価値よりも低い待遇でリファラル採用をされる恐れがある。

「ゼムス社長の部下のゴルベーザ部長」の思惑により「無理やり魔法で洗脳されてクリスタルを奪ってくるおつかいをする」なんてことになる。

そんな役割はバロン王国八軍団の一つ竜騎士団の隊長には似合わない。自分の適正な市場価値に見あった仕事を、自分の意思で、決定しよう。

弱さを認める強さでよりよい転職を

「心の弱さ」から2回も洗脳されて裏切って、親友の恋人に恋をして、成就できない失恋キャラで、戦闘中は常にジャンプばかりで存在感も薄い。FF史上、ナンバーワンを争うだめんずキャラのカイン。

なのに、めちゃくちゃ記憶に残っているのはなぜだろう。
いくつか挙げてみるとこんな感じ。

一番の要素は「自らの弱さを認める強さ」かもしれない。

カインは、自分が仲間を裏切った過ちを認めている。自らの行動で仲間の信頼を損なっている事実も正面から受け止めている。「また裏切るかもしれない」という仲間の心配も否定はしない。

そのうえで、

・・・・その時は遠慮なく 俺を斬るがいい!

と、命を賭けて共に仲間と戦おうとする。

「弱さを認める強さ」ゆえのこの言動に、幼かった私は衝撃を受けた。今もなお、カインを嫌いになるどころか、むしろ大好きなのはそういうところだ。

「失敗した事実を、自らの課題と認識し、ありのままに話せること」は、転職の企業の見極めにも、自己PRとしても活用できる。より一層、「闇のリファラル採用」を防げる一手となりうるので、機会があれば活用してみてほしい。

終わりに

今回のnoteは #転職透明化マガジン の転職透明化らぼの活動目的に共感し、その活動の一環として書かせていただきました。

だいぶ無理やり「転職透明化」に結びつけてますが、ただFF4が好きで、FF4を転職に例えてみるtestがしたかっただけです。

FFのようにストーリー性の高いゲームにおいて、誰かを仲間にしたり、敵だった相手が味方になる、みたいな展開を考察することで、実際の転職に役に立つ何かがあるかもしれません。

ゲームの仲間探しは、転職に似ているし、ゲームで学べる人生のTipsはたくさんあると信じています。

ここまでお読みくださってありがとうございました!!


おしまいまで、読んでくださってありがとうございます✨ あなたの明日が、ちょっとステキになりますように。