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特撮ヴィラン語り ~その153 恐竜グリード/真木清人~

2010年放映の「仮面ライダーオーズ」に登場した敵怪人:グリード。
全部で5体いるんですが、俺みんな好きなんですよね。みんなそれぞれがただ自分の欲望に正直過ぎただけで、善悪の概念も薄いっていう感じ。そして自分の欲望に最期まで忠実で、それ故に最期がみんなかわいそうにすら見えてしまうんですよ。
普通あんまり悪役に感情移入ってしないだろうけど、なんかしちゃう性分なんです俺(笑)

そんな「オーズ」の最後の敵になったのが、自ら人間をやめてグリードになってまで世界を終わらせようとした科学者:真木清人。
当初は仮面ライダーオーズ/火野映二に力を貸す「鴻上ファウンデーション」に属して様々なサポートアイテムを開発していましたが、裏では密かにグリードと結託。本格的に組織を裏切ると新たに見つかった恐竜の力を秘めたコアメダルを自らの体に取り込み、新種にして最強の恐竜グリードへと変貌してしまいました。

あ、こいつ恐竜グリード以外に名前ないんで
これ別名とかじゃないんですよマジで

それにしても真木博士、ラスボスポジションになったけどだいぶ面白い人なんですよね。
まずめちゃくちゃコミュ障。喜怒哀楽がほとんどないし、人と目を合わせて話が出来なくていつも持ち歩いてる人形の方を見ながら基本的に会話するんですよ。坊主頭でどこ向いてんのかわからない人形の方をね。

そんなにかわいくないよ人形?

でも一応これ、亡くなったお姉さんの形見なんです。だからめちゃくちゃ大事にしてます。
時々ポーズ変えたり、何故か着替えさせたり。肌身離さず持ち歩いてるんです。でもなんかの拍子でポロっと体から離れるともう大パニック。叫ぶわ暴れるわむちゃくちゃで。
一応子供番組だから表現はマイルドにしてるんだろうけど、そういう精神疾患持ちってあんまり最近の特撮じゃ見ないタイプではありましたね。

まあお姉さん殺したの真木さん本人なんだけどさ
全然マイルドじゃなかったわ話が

にしてもこの恐竜グリードがまたカッコいいんですよね。グリードって3種類の動物をミックスした見た目なんですが、頭がティラノ、胸がトリケラトプス、肩と翼はプテラノドンときれいにまとまってて。合体ロボにそのまんまなりそうな感じのね(何)
そして能力は冷気操作。恐竜が絶滅した原因の一つに氷河期が挙げられますけど、その氷河期にゆかりある能力持ちという皮肉さ。素晴らしい。
ちなみにこの姿になると人形がなくてもちゃんと行動できるようになります。ここ割と重要ですよね。

さすがにこの見た目でパニックで慌てふためく姿は見たくねえわ

ちなみに何故人間をやめてまで世界の終末にこだわったのか、そこは以前に紹介したシャチパンダヤミーの記事で語っておりますので、是非合わせてご覧ください。

とりあえず恐竜ってロマンだよねってことで(まとめそれかよ)

matthew

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