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散歩びより… 楽寿園、ジオパーク


伊豆半島ジオパーク

楽寿園は三島駅南口から徒歩5分ほど、広さ約75,474平方メートルの市立公園です。明治23年小松宮親王の別邸として造営され、国の天然記念物および名勝に指定され、平成24年には「伊豆半島ジオパーク」のジオサイトとしても認定を受けました。

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ジオパークとは、「地域の地史や地質現象の地質遺産だけではなく、考古学的.生態学的.文化的価値のあるサイトを含む」と定義されています。そして、溶岩の痕跡や、溶岩と湧き水の関係などのジオポイントを、こんな街中で見られるのは珍しいことだそうです。


楽 寿 園

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     ドーム状に盛り上がっている溶岩こぶ

園内に足を踏み入れてまず驚くのは、黒くて穴の開いた岩がゴロゴロしていることです。約1万年前の富士山の噴火で流れ出た溶岩が冷え固まったものです。ずい分距離があるようですが、園内ではその痕跡である「縄状溶岩」「溶岩こぶ」などの観察ができます。楽寿園の地形は、たびたびの溶岩流の堆積、また近代には人工的な改変によって作られました。

さらに、豊かな自然林をはじめ、三島郷土資料館、湧水池、楽寿館(旧小松宮別邸)など多くの見所があります。(ミニ遊園地も)


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上は楽寿館ですが、近年この小浜池の湧水は減少傾向にあり常に水が湛えられているわけではありません。楽寿館の内部は見学できますが、1時間に1回くらいなので事前に確認してください。趣のある建物です。

楽  寿  園      三島市1番町19-3
〈 開館時間 〉 4月~10月 9時~17時
        11月~3月 9時~16時半
〈 休園日 〉  月曜日(休日の場合は翌日)、12月27日~1月2日
〈 料金 〉   個人300円 15歳以下無料
〈 問い合わせ 〉楽寿園 055-975-2570
       *駐車場    2時間まで200円、以後30分ごとに50円増



周辺のジオパーク


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かねてから、三島では市街地に清流が流れていることに、驚いていました。ジオパークのことを知り納得しました。富士山に降る雨水が溶岩に漉されて伏流水になり、下流に豊かな湧水をもたらすということだったのです。楽寿園の隣の白滝公園やこも池公園もジオパークです。足を延ばせば、かつて東洋一の湧き水を誇っていたという柿田川湧水群も同様です。


伊豆半島は、2000万年ほど前に太平洋で火山の集合体として成立しました。そして、フィリピン海プレートに乗り流れてきて、100万年ほど前に本州と衝突したのです。(伊豆の特異な地形や温泉の多さもこの影響です。)あらためて伊豆半島はダイナミックな地史をたどってきたのだと感心しました。何気なく踏みしめている大地に、畏敬と愛着を感じます。

興味のある方はのぞいてみて下さい⇒伊豆半島ジオパーク https://izugeopark.org/maps/category-b04/



◎次回は、「 材木の購入 」です。

*すみません。                             よく考えてみると、タイトルが適切ではないので変更しました。


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