菅原道真の大河が見たいので勝手にタイトルを考えます
花粉症と期末の激務で倒れていました泣 寧々です。
前回の記事で、菅原道真が主役の大河ドラマを見たいと書きました。
【前回の記事】
その続きで、どんなテーマで道真を描こうか、タイトルの観点から考えていきたいと思います。
(偶然なのですが、今日は菅原道真の命日だそうです。今年で1120年です。)
【大河のタイトルについて】
大河ドラマのタイトルのパターンは、個人的に3つに分けられると思っています。
主人公の名前/異名(西郷どん、いだてん、どうする家康)
関連する事柄や主題(麒麟、青天、鎌倉殿)
何の大河か一番わかりやすいのは言わずもがな①ですが、タイトル回収までの物語の盛り上がらせ方や、物語に一本の筋を通す上では②の方が適しているかと思います。私は未だに鎌倉殿の最終回での鮮やかなタイトル回収が忘れられません。
これらを踏まえて、「じゃあ道真大河にふさわしいタイトルって何なんだ?」と、ここ最近期末の激務の合間に考えていました。最近の昼休憩と通退勤は全部これに持っていかれました。没案含めた結果を下記の通り記します。
【没案】
度直球で「道真」:覚えやすいですが、検索で埋もれてしまいそうなので没です。
存命中の最終官職をとって「右大臣道真」:太宰治の「右大臣実朝」と被りますね
「怨霊道真」:インパクトはありますが、「怨霊道真、是非ご期待ください!」って告知を年明けから聞くのはキツいので没です
「学問の神様」:ロマンスの神様みたいですね
「神のまにまに」:百人一首にある道真の歌ですが、同じタイトルのボカロ曲があるので没です
【有力候補】
NHK様、もしタイトルに困ったら以下パクってください。
「東風(こち)吹かば」
語呂も良く、字面も大河ドラマっぽくていいと思いました。
太宰府への左遷が決まった時に詠んだ歌の冒頭で、飛梅伝説と一緒に知っている人も多いのではないでしょうか?
道真の名前を出さずに道真大河であることを表すには一番分かりやすいタイトルかな・・と思いました。菅原氏の家紋も梅ですし、道真も梅を愛でる漢詩を度々詠んでいるので、作中でリフレインさせやすいモチーフです。
この歌の全容は、「春の東風が吹いたなら、花の香りを届けておくれ、梅の花よ。私がいなくても春を忘れるな」という、真冬に1人太宰府へと向かう道真の気持ちを表された歌なのですが、大河がこれから本格始動していく2月に梅を見て大河の今後の展開に想いを馳せて、年末の最終回でこの歌のエピソードを見た後、翌年の2月、梅を見てロスが再発するみたいな大河ファンの過ごし方が容易に想像できます。少なくとも私はそうなる自信があります。
関連グッズや書籍、HPのデザインは、梅モチーフで統一してほしいです。ファンアートのTwitterハッシュタグは、東風絵(こちえ)がいいです。
「鯨鯢(くじら)」
誰の大河かもわからないし、パッと見仰々しいですが、「麒麟がくる」という偉大な前例があるので、ありではないでしょうか。
鯨鯢は、小魚を呑み込み、その巨体で海を荒らすことから不義の象徴とされており、国家転覆の疑いで太宰府に左遷させられた道真は、巷で自分が「鯨鯢」と揶揄されていることを知り、悲痛な思いを漢詩に詠んでいます。
(大分意訳しています、ごめんなさい🙇♀️)
そんなひどい言葉をタイトルに持って来るなというのはごもっともなのですが、意外とポジティブな意味でもクジラと道真は相性がいいのではと思っていました。
クジラの海の中での異色さ(数少ない哺乳類)とエネルギッシュなイメージは、中流貴族でありながら類を見ない早さで出世し、周りに流されずに理にかなわないことを正そうとした道真と重なりますし、逆に窮屈な貴族社会の中で周りからの妬みに苦しみ続けた道真にとって、広い海を悠々と泳ぐクジラは憧れの姿のようにも思えます。
また、彼が「鯨鯢」と呼ばれるに至ったのかを主軸に、彼の人生を描くのも面白いかなと思った次第です。
学問が好きで、父や祖父のような学者になりたかった道真少年が、国家を揺るがす大悪人と呼ばれるまでの過程を、この「鯨鯢」というタイトルの下で追っていくのも面白そうではないでしょうか。劇的アイロニーMAXな作品になりそうですが。
私のないセンスを搾って出てきたタイトル案は以上2つです。「東風吹かば」は、春を連想させることもあって、華やかな平安大河になりそうな一方、「鯨鯢」はわりと硬派(にしてほしい)で、朝廷の陰湿な雰囲気にクローズアップしそうです。
どんな方向性でも受け入れるので道真大河が見たいです泣
明日も忙しそうなのでここらで寝ます🙇♀️
寧々
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