見出し画像

12年後の「けいおん!」

アニメ「けいおん!」が始まったのは大体12年ぐらい前になるらしい。
当時「けいおん!」は大爆発した。
「女の子がやる部活もの」アニメはその後たくさん乱立し、今でもそれは続いている。
「けいおん!」はその後、日常系アニメのほとんどに影響を与えたのではないだろうか。

当時、リアルタイムでけいおん!一期を見た。
世間は大ブーム。その後2期がすぐに始まったが、それは見なかった。

当時暮らしていた地元では(田舎なので)アニメ開始時期には若干ズレがあった。前情報で流れてきた、軽音部5人が文化祭後に部室で称え合う、あの有名なシーン。
絶対泣いてしまう!と思った僕はあえて2期はスルー。
(志村どうぶつ園を、絶対泣くとわかっててあえて見に行く奴いないだろう?)

ところが、12年経った今、何気なく見返してみるか〜と始めた「けいおん!」ながら見。

するとどうだろう、今になって見返すと全く印象が違ったのだ。

ウマ娘、ハイキュー!、SHIROBAKOですでに大号泣してしまっている僕は、当時ほど「感動して泣くこと」に抵抗は無くなっていた。
いや、むしろ泣きたい。泣かせてくれ。

そんなこんなで始めましょう。

12年後の「けいおん」!!!!!


1.あずにゃんが実はめっちゃ良い子

画像1

以前の印象では、わいわいしている上級生4人に水を差す。唯センパイにあたりがキツイ。澪センパイにぞっこん。という印象だった(ごめん)

しかし、改めて見返すと全然違う!
わいわいしている上級生達を戒めるが、結局自分が一番楽しんでいる。澪センパイに実はあんましぞっこんではなく、むしろ唯センパイをなんだかんだ言って放っておけない、といった感じだった。

「ツンデレ」という言葉では片付けられない、先輩たちを尊敬し、陰で常に思いやっている、愛のあるキャラクターである。
2期ではあずにゃん視点のお話も多く、第2の主人公と言えるほど重要なキャラクターであった。



2.むぎちゃんは脇役などではなかった

画像2

当時、上級生4人の中でも印象の薄かった気がするむぎちゃん。
放課後ティータイムのスポンサー的役割ぐらいにしか記憶がなかったが(ごめん)
実はメンバーの中でも一番好奇心旺盛で、むぎちゃんの役割があってこそのストーリーがある、とっても重要なキャラクターだ。

りっちゃん、唯が暴走すると「面白そう!」といち早くのってきて、「おい、むぎまで!」となるのがおきまりのパターン。
3年学園祭後の有名なシーンでは一番駄々をこねる。
むぎちゃんがボーカルをとる曲もめちゃくちゃ良い。

お金持ちの令嬢だったことで今まで普通の体験ができず、軽音部の活動を通して心から楽しんでいる姿は、老婆心ながら少し泣けてくる。
(むぎちゃん、良かったね。。。)
バイプレイヤーどころか、しっかり重要なキャラクターだった。



3.「わかばガールズ」が最高

画像3

上級生4人とは別に、2年生である梓、唯の妹である憂、そして友人の純ちゃん、通称「わかばガールズ」(と呼ばれてるらしい。原作ではこの子たちの他にもいるらしいがここでは割愛)

2期ではこの子たちにフォーカスした話も多く、それがとっても癒される。

軽音部の入部を断った純ちゃんだったが、このような形で割と頻繁に登場し、かつとっても良いキャラクターなのでとりあえずわかばガールズが出てくるお話は神回。



4.律と澪の仲違いシーンはいつ見ても泣く

画像4

これは1期の絶対に外せないエピソードですね。
クラス替えしたことで澪とのどかちゃん(唯の幼馴染)が仲良くなってしまったことにヤキモチを妬くりっちゃん。
どーん!!!てぶつかっていくところとか、いちいち突っかかっていくところとか、なんか泣けてくる。
最後は熱を出してしまったりっちゃんをお見舞いに行く澪だったが、

「澪〜。足音でわかった。」

というシーンがもうとっても良いんすよ…。
こういう幼馴染の親友って、とっても憧れるよね。
結局、りっちゃんとのどかちゃんも仲良くなり、3年生ではのどかちゃんも重要なキャラクターとなる。めでたし。



5.世界平和。

画像5

とにかくこの「けいおん!」全般に言えることは、溢れでる「無償の愛」「日常の幸せ」「大好きと伝える事」と言ったような、見た人全員が幸せになれる要素がある。
世界平和を目指すなら誰しもがこの「けいおん!」を観るべき。
これだけの要素があるのに、京アニの素晴らしいクオリティと、可愛いキャラクターと、超ハイレベルな楽曲が合わさったもんだから、モンスターアニメとなった事は必然です。経済効果は相当だったらしいし、当然、今でもこの系譜は受け継がれている。



6.1期は日常系。2期はノスタルジック青春&ブレイク・叙情的終末アニメ

画像6

1期は日常系ほんわかアニメとしての大テーマと大きな括りがあったから安心してボケーっと観れた。しかし、2期、テメーはだめだ。
心が持たない!ぎゅーっと締め付ける切なさ!これは一体なんなのか?!

2期は一話一話のストーリー随所に「卒業」というテーマが見え隠れし、キャラクターの心理描写が見るものを揺さぶってくる。
特に梓の「先輩たち、本当に卒業してしまうんだ」という、楽しいの後にふっと来る悲しさ。

何をするにも「最後の」がついてしまう。
きっと経験した人も多いのではないだろうか。
きっと経験できなかった人も、この作品を通して経験できただろうし、それはそれでの切なさというのもあるだろう。

もはやこのけいおん!2期は終わりに向かっていく、終焉のノスタルジー・ハートブレイク&エターナルラブ&ピース・ハートフルスクールライフ疑似体験終末アニメなのだ。



7.サウンドトラックを買え

画像7

サウンドトラックというか、正式には劇中歌集というのだろうか。
しのごの言わず買え。
このけいおん!大ヒットの要因にはこの「楽曲」が持つ力は絶対に外せない。

超・高クオリティの楽曲だが、劇中のキャラクターたちは「そんなに演奏が上手くない」事になっている。それが良い。
女子高生たちがオリジナル楽曲でバリバリライブするが、プロ顔負け(というかプロ)のスキル等は見事にスルーされている。

あくまでもストーリーはストーリー、楽曲は楽曲と分ける事でどっちにも入りやすくなっている。

最後に録音して「放課後ティータイムの歴史を残そう!」というお話があるが、なるほどこのトラックはそうだったか…。と12年前の自分とリンクする。

ちなみに有名なOP&EDの曲たちはこのアルバムには収録されていないが、なんと作曲者は僕の小中学校の先輩である。それはまた別の話。



8.「U&I」「天使にふれたよ!」の歌詞

画像8

当時、2期は観ていなかったが曲は好きだったので上記のアルバムは持っていた。
その中でも「U&I」「天使にふれたよ!」は劇中のクライマックスの曲なんだろうなあ、くらいで思っていたが。
この2曲の本当の良さは実際にアニメを見ないとわからない!!!

「U&I」は普段使ってる部室が使えなくなったことから始まり、色々あって唯の妹である憂が寝込んでしまい、普段からのありがとうを感じて伝える曲だ。歌詞のタイトルも素敵。
「キミがいないと何もできないよ」は、まさに憂の事を歌っている曲なのです。

「天使にふれたよ!」は最終回、卒業式後に3年生4人が梓に向けて作った曲。この曲は今の今までただのお別れソングだと思っていたので、まさか梓の事を書いている歌詞だとは全く思っていなかった。

学園祭の時とは違って、梓以外泣いていないところもみそ。

ねぇ、思い出のカケラに
名前をつけて保存するなら
“宝物”がぴったりだね

この歌詞だけで泣けます。

この2曲は絶対絶対アニメを観てから聴いてほしい!



9.例のシーン

画像9

さて、僕が10年間避け続けてきた例のシーン。
あまりにも有名なシーンなのでtwitterなどで切り抜きは上がってて、みた事はあるんですが、改めて通してみるとやっぱりまた違った印象だ。

「泣ける感動」というよりかは(もちろんそれもそうなんだけど)放課後ティータイムと達成感を味わう「感動」だ。
あのグッダグダにして最高に盛り上がった学園祭ライブがあってのこのシーンだよね。
かくいう私も中、高と文化祭ではライブをしてきた身である。
あのなんとも言えない高揚感。

アドレナリンが出尽くして、興奮の真っ只中でふと「卒業」「最後の」
という言葉が横切る。そしてあのシーン。

声優さんはほとんど、演技じゃなかったんではないかな、と思う。




10.唯と澪、そして…

画像10

けいおん!の中でも屈指の人気キャラクター。かつて唯派か澪派か世間は2分され、戦争まで起きたほどだ。(?)

改めてこの二人がすごかったのは楽曲の「歌割り」と「ハモリ」だな。(結局曲の話かい。音楽バカだな!)

素敵すぎる。合いすぎる。この二人で(声優さんで)アーティスト名義で曲出してくれないかなと思うぐらい。

アニメでの名シーンは1期の学園祭で唯が歌詞を忘れ、澪がとっさに歌う。
「澪ちゃ〜ん!ありがとう!」「おい、早く続き歌え!」ってところ。最高。これをアイコンタクトでやってるところ。

現役バンドマンからするとめっちゃくちゃにかっこいいし、スーパー憧れます。



11.結局一番可愛いのは

画像11

憂です。





いかがだったでしょうか?

12年後にけいおん!を観てみたら全く印象が変わった話でした。
これを機会に皆さんもぜひご覧になってみてください。
間違いなく日本を代表するアニメですし歴史を変えた、後世に語り継がれるべきレジェンド・モンスターアニメです。

#エッセイ #声優 #けいおん ! #アニメ #レビュー #日記

------------------------------------------------------------------✂︎
今日も読んでくれてありがとうございました。
何か感じてくれた方はスキボタン、気に入ってくれた方はフォローしてれたら嬉しいです。プロフィールのリンクから僕の活動にとべます。興味があれば見てみてください。恐れ多いですが、サポートはクリアな活動資金になります。
それではまたお会いしましょう!   
RyO

100円でいい事があります(僕に)