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新潟のソウル煮物、私の実家の「のっぺ」のレシピ

新潟の郷土料理を調べるとかなりの確率でヒットする「のっぺ」
全国各地に「のっぺい汁」というものがあり、一緒にされがちですが、違います。「のっぺい」ではなく「のっぺ」です。そして汁物ではなく煮物です。

さて、今年はちょうど材料があったのでのっぺを作ってみました。
おせち料理に使う材料でできるので、お正月の今、作ってみたい方、是非作ってみてください。実際に私はおせちの残っていた食材があったので買物に行かずに作ることができました。

ちなみに、のっぺに入れる材料は同じ新潟県でもエリアで全然違います。

以前、上越に取材で行ったときに頂いたのっぺがあまりにも私の食べてるのっぺと違っていて驚きました。それ以来、のっぺを出すときはどこのエリアののっぺかしっかり記載しております。結構論争が起こりがちなので...(ご当地料理あるある)

私の実家ののっぺは出汁に干し貝柱を入れます。鶏肉は入れません。
マスト材料は「里芋」です。里芋のぬめりを楽しむ煮物ですので。

熱々でいただくこともありますが、のっぺは「冷やし」で頂くこともあります。
いくらを最後に入れて、半煮えの状態で頂くのもポイントです。
良く写真で綺麗ないくらが上に乗っているものありますが、これはお正月や法事のときなどの特別な日のものという感じがします。

貝柱と椎茸を前日にもどしておけば、材料を切って5分ほど煮るだけです。

母は「のっぺなんか材料切ってしまえばじょっさねて~」(訳「のっぺは材料を切ってしまえばすぐできる」)といいます。
ほんとにすぐできます。びっくりするくらい簡単です。

材料 作りやすい分量(2~4人分くらい)

里芋 4~6個 300g
人参 1/4本 50g
干し椎茸 2枚
こんにゃく 1/2枚 100g
かまぼこ 100g
干し貝柱 10g
銀杏 40g(12個くらい)
絹さや 6枚
塩いくら 小さじ1~2
出汁 1カップ
A
薄口醬油 小さじ2~大さじ1
みりん、酒 各大さじ2

作り方

  1. 干し貝柱と干し椎茸は水1カップに浸し、冷蔵庫で一晩おいて戻しておく。次の日は戻し汁と具材をわけ、椎茸は軸を外して5mm厚さに切る。戻し汁に出汁を足して2カップにする。

  2. 里芋は皮をむき、1cm幅の棒状にきる。人参は皮をむき、3~4cm長さの短冊切りにする。かまぼこ、こんにゃくも7mm厚さに切る。絹さやは筋を除く。

  3. 鍋に1、里芋、人参、こんにゃくを入れ、強火で加熱する。沸騰したら中火にして5分ほど煮る。Aを加え、ひと煮立ちしたらかまぼこ、絹さや、銀杏を加え、再び沸騰したらいくらを入れて火を止める。

新潟の郷土料理



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