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Day2. 奥村土牛の "翡翠" の海を見る│鳴門・渦潮

Feb.2023

絵画って、自由だ。
草木を "緑色" で 描かなくてもいいし、たとえば海だって、"青色" で 描かなくてもいいのかもしれない。

奥村土牛 《海》


日本画の展覧会に足を運ぶようになったのは、大学生の頃に、東山魁夷の絵に出会ったことがきっかけだった。

寺院、そして日本庭園。大人になると味覚が変わるというけれど、その良さがわかるようになるまで時間を要するものがあるかもしれない。日本画の展覧会に足を運ぶようになったのも、20歳を過ぎてからだった。


美しい桜、秋の山、穏やかな海、澄んだ月光 …
西洋美術にはない、神秘的で美しい日本の風景がそこにはあった。その風景は、いまも日本で見ることができる場所もある。これは京都のお寺の桜だ。

奥村土牛 《醍醐》


わたしはいつも " 絵を観るため " に美術館を訪れるけれど、画家たちが " 絵画に描いた風景を見に行く" ことは、もしかしたらこれまで なかったかもしれない。

 そんな中で、印象的な 一枚の絵に出会った。

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『 旅の記憶 』の バックナンバー(2冊目)です。東京を離れ、直島で暮らしはじめてからのこと。

旅の記憶 Ⅱ( May 2022~ )

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