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ワンダープロジェクトJ2コルロの森のジョゼットをレビュー


 前作は実機がないため未プレイ

〇ゲーム情報

  • ゲームハード 64。セーブにはコントローラーパックが必須。バーチャルコンソール、Switchは未配信

  • 値段 9800円

  • ジャンル シュミレーション、ノベル

〇ゲームの登場人物

  • ジョゼット 主人公。任意で変えられる。本項ではジョゼットで固定。見た目は中学生くらいの少女で、洗濯バサミでツインテールとオカリナが特徴的。とある事情でジェペット博士から「J」を取り付けられており、シリコニアン帝国から追われている身分である。疲れたり、本を読んだりする気力があったり、表情なども豊かで極めて精巧な作りをしていて、傍から見たら人間の少女にかなり近い、人型ロボット、ギジン。しかし、見た目と精神年齢が全く噛み合っておらず、言葉は話すが、精神年齢は2、3歳程度で、彼女の創造主、ジェペット博士の死を理解していなかったり、序盤は本でもなんでも食べたり、投げたりとアイテムの本来の使い方がわかっていなかったり、わがままも言うので幼児に近い。ジェペット博士からは自分がギジンであること、追われている身分であることを隠して、ブルーランドに避難生活をすることを告げられる。プレイヤーや島のブルーランド、メガフロートノアの住民の導きで年相応の少女になっていくが、その頃にはシリコニアンが彼女の居場所をつきとめ、全面戦争になってしまう

  • プレイヤー 任意で変えられる。ここではプレイヤーで固定。画面の外のあなた自身なので、顔は見えない。博士の知り合いで、バードを介して、彼女を正しい方向に導いていく

  • バード ジョゼットと共にいる鳥型ロボット。プレイヤーは彼を介してジョゼットに話しかける。殆どが彼を操作することになる。正しいか間違っているか、このアイテムを拾って欲しいなど彼に指示を出すことになる

  • ジェペット博士 ジョゼットの創造主の老人。そして、とある事情で、ジョゼットがシリコニアンに狙われる要因となる「J」を取り付けた張本人。物語冒頭でジョゼットが「J」を持っていることでシリコニアンに狙われることを知る。ジョゼットがブルーランドに避難し、自分の知り合いのプレイヤーの世話になれと言うが力尽きてしまう。ベットの中でジョゼットを避難するように説得し、亡くなるが、当初、ジョゼットには彼の死が理解できなかった。身体と精神年齢が一致するようになると彼の幻影が現れ、ジョゼットを惑わしてくるが、心が成長したジョゼットは彼の死を完全に理解しているので、前を向いて生きることに決心する

  •  ポッコ 前作主人公が生まれ変わった姿の少年。前世の記憶はない。コルロ島最後の王族。ジョゼットより少し遅れてブルーランドにやってくる

  • ドロ&ボー ジョゼットとポッコをブルーランドに送ってきた、2人組の漁師。

  • ブルーランド、メガフロートノアの住民たち アーノルドやカレン、フィッシャー、クララなど個性豊かな住民で引っ越してきたジョゼットに社会性を教えて、暖かく導いてくれる。優しい人たち。彼らのおかげでジョゼットは死を理解する、挨拶ができるなど人間的に成長していく。2部では殆どの住民がジョゼットが人間ではなく、ギジンであることを受けいれ、シリコニアンから狙われる身だと知りながらも、シリコニアンと敵対する道を選ぶ、殆どの住民が良心的で優しい

  • シリコニアン13世 美しい姿をした女帝。性格は極めて冷徹で、プライドの為に部下を平気で切り捨てるし、自然も壊す。メッサラに唆され、ブルーランド、メガフロートノアも侵略し、崩壊させようと目論む。ジョゼットの持つ「J」を部下たちに命じて付け狙い、ラストは本人も出てくるが・・・

  • メッサラ 首だけのギジンの男で顔半分が機械化している。体がない故にシリコニアン13世を利用し、侵略しようとした、真の黒幕。

〇ゲームの流れ

1部2部構成になっている。ブルーランド、メガフロートノアの2つの島が舞台。
1部は潜水艦を拠点にジョゼットの精神年齢を成長させるべく、2つの島を往来しながら住民たちと触れ合っていく。本を食べない、掃除器具の使い方などを人として基本的動作をバードを介して、教育していくことから始まる。2つの島ではバイトをしたり、冒険をしたり、個性豊かな住民と話をしたりとシリコニアン兵士たちと戦ったりと彼女を成長させていく。
それが9割を占める。1部で人間的成長をし、全て満たすと2部に入る。
2部はノベルゲーになり、ジョゼットと関わることが出来ない。ジョゼットがシリコニアンの追っ手から逃げる以外は、プレイヤーは操作できず、ひたすらジョゼットや住民たち、シリコニアンのやり取りをひたすら読み進んでいくことになる。

〇個人的評価

評価S(最高)→A→B→C→D→E(最悪)

  • ストーリー B

  • グラフィック(当時基準) S

  • ゲームバランスや難易度 E

  • 操作性 E

  • 世界観 S

  • BGM A

  • ゲームの面白さ D

  • やり込み要素 E

  • 総合評価 D

  • 適正価格 980円(演出だけは良い、クソゲーに近い評価)

〇良い点

  • ストーリーは主人公が自分の身分を隠しながら精神年齢を上げていくというのはわかりやすい

  • 1部は炭鉱で働いたり、宣伝のバイトをしたり、潜水艦を操作したり、格闘技を身につけたりと自由度が高い。

  • 個性豊かな住民たちで最終的には殆どの住民が彼女の味方になってくれるという寛容な住民たち

  • 前作の15年後の世界なのでやらなくてもある程度は分かる

  • アニメがとても細かく描かれており、ジョゼットが画面越しからプレイヤーに問いかけてくる動きも自然な動きだし、表情も豊かだし、他のアニメの動きもキレイ。ぶっちゃけトキトワより動きとか描かれている。トキトワはPS3なのに64に負けてるってどういう事よ。

  • ジブリ的な自然と未来的な世界観が融合した世界観が上手く描かれている。

  • ジョゼットのみ声優があり、演技が上手い

  • 中学生くらいの華奢な少女がシリコニアンの屈強な男と戦う姿はギャップを感じる

  • BGMも世界観に合っているし、キレイ

 ×悪い点

  • 自由度が高すぎる故に何をしたらいいのかノーヒントで目的が分からない

  • 序盤は精神年齢が幼すぎて、バイトしたりもできないのに本など食べてはいけないものを食べたりするので、金が枯渇しやすく、金策しづらい

  • 本を食べなくなったと思ったら今度は投げたりするので、読むという行動になるまで時間がかかる

  • 何でもノーヒントで不親切なので、ゲームの難易度は高い。

  • 1部のみ、ワンピースを着替えることが出来るが、着替えたいと思っていても序盤は非売品なので、食うことは無いが、服の使い方さえ分からず投げたり、着替えたくないとゴネるのでいちいち、バードを使って説得するのが面倒くさい

  • 1部はバードを使って、アイテムを出したりしまったりするのだが、結構分かりづらく、操作感が悪い

  • 休むのもいちいち指示を出さないと休んでくれない。

  • ブルーランド島、メガフロートノアは治安がなかなか悪く、博士がこの2つの島を避難生活に選んだ理由が全く分からない

  • 地名や住民の名前などが長すぎて、覚えにくい。バビロン(配信で見ただけ)もそうだが、スクエニのゲームはDQやFF以外は、覚えるのが面倒なゲーム専門用語やキャラクターの名前がズラ〜と出てきて、覚えるのがしんどい

  • 殆どの住民が良心的だが、一部の住民の不快感が半端ない。

  • 主人公の彼氏になる男も個人的には微妙

  • 2部は1部で彼女をどう育ててもシリコニアンと全面戦争と一択でマルチエンドなどがない

  • 2部は操作パートが1度だけあるが、失敗するとトラウマ級

  • 2部は殆ど、ジョゼット、住民、シリコニアンと話を進めていくノベルゲーでこの手のゲームが苦手な人には向かない

  • YouTube動画にもあるが、分かりづらいTVCM。ギャルゲーだと勘違いして買わなかった人も多い

  • セーブはコントローラーパックがないと出来ない

  • コントローラーパック付きなのでゲームの値段が高い

〇総評

BGMやグラフィックなど概ね良く、ジョゼットや殆どの住民は善良で良い人と描かれていて、シリコニアンは徹底した悪役に描かれてる。
人物像は明確でわかりやすいが、彼氏となる男は微妙、1部の住民は不快感強いなど、ストーリーもやや問題あり、1番の問題は操作性の悪さ、序盤は着替えるのも大変で、何をするのかも明確にヒントもないため、不親切さが目立つ。
最初は絶対に潜水艦のなかで、何をするんだ?おい?となる。
中高生くらいなら話を流れを読んで彼女をしつけられるが、小学生では分かりづらく途中で投げる子供も多かったと思う。
2部はほぼノベルゲーなので、読み進めていくのが退屈な子供やノベルゲーが退屈な人には向かない。
ドンキーGBほど苦痛度は高くないが、この不親切さが結構苦痛だった。
キラリと光る部分はあるけど、ヒントがないなど不親切な部分がところどころあり、最後はノベルゲーの退屈さが苦手な人に向かないゲーム。
かなり人を選ぶゲームでシミュレーションやノベルゲーが好きな人はやってみると面白いが、そうでない人には退屈なゲームかもしれない。

〇次回予告

星のカービィをレビューしようと思う。これはドンキーよりマシなゲームだった。

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