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おすすめ中華BL紹介③〜鎮魂編〜

みなさんこんにちは、いかがお過ごしですか。

7月12日に猫耳FMで新しいラジオドラマラインナップが発表されるということで、楽しみでそわそわしています、あっくんです。課金の準備をしないといけませんね。(空っぽの財布を握りしめて)

今日もおすすめ中華BLを紹介していきます!ズバリ、今日は「鎮魂」です。そう、以前私の記事(最近中華BLがアツい)でもちらりと触れた、私史上最長、一万年あなたを待ってましたカップルです。鎮魂を読むまで、私の最長待機カップルは、「魔道祖師」の藍忘機と魏無羨で16年でした。それを軽々と上塗りしてきました。すごい。もう執念強すぎるでしょ、攻めくん。1万年待ったのはまじですごすぎる。優勝。

今回紹介する「鎮魂」は、原作と実写ドラマがあります。ドラマは9月DVD発売レンタル開始が決まってます!!ドラマのクオリティもかなり高いので!!!見ろください!!!!


1、原作者〜Priest大先生〜

Priest先生のWeiboはこちら→ https://www.weibo.com/u/1796258175

「鎮魂」は中華BLの中でも、かなりの人気な書き手であるPriest先生の作品です。Priest先生はたくさん作品を書かれており、実写化が決まっているものも多いです。現時点では、陳情令で藍忘機役を演じた王一博さん主演で実写化されるドラマ「有匪」(こちらはBL作品ではありません)が公開を控えており、また来年に「黙読」(BL作品)という作品が実写化される予定です。(※ちなみに、こちらの「黙読」に関しては、7月にラジオドラマ最終シーズンのリリースが始まり、アニメ化がすでに決まっています。)

ち!な!み!に!最近リリースされた情報なのですが、Priest先生原作のBL作品、『殺破狼』のキャスト表とクランクインが発表されましたね!!美しすぎる…!監督は今回の鎮魂と同じ方なので、期待値も上がります!こちらの作品に関してもまた後日に書きたいと思いますが本当に良い作品です!!!!!

さて、脱線してしまいましたが、Priest先生の作品はどれもこれも、世界観がとにかく雄大です。今回のような時代を超えた愛から、宇宙を股にかけた愛(『残次品』という作品です)まで、世界が本当に広い。しかも、その世界の描写がかなりリアルなんです。読んでいくだけで頭の中に光景が浮かんでくる、自分がその世界に生きているのではないかと思えてしまう、と言っても過言ではないくらいです。

そして、何よりもキャラクターの背景がしっかりしていて、心の動きの描写が綺麗。一つ一つの葛藤、一つ一つの喜びが文字からダイレクトに伝わってきます。「あぁ、この場合なら確かにこうするな。」と思わず納得してしまうのです。

ところで、豆知識のようなものですが、Priest先生が描くキャラクターの特徴として、受けが逞しい、というのがあります。例えば、今回紹介する鎮魂の受け、趙雲瀾君は、自分のことを攻めだと思っています。そう、そういう逞しさです。はい。なので、ファンの間でもたまにうっかり受け攻めを間違えたりして、読んでいくうちに逆カプだと気づく、なんてこともあります。

と、いうことでこれから「鎮魂」について書いて行きたいと思いますが、ネタバレ山盛りです。それでも大丈夫という方だけ、どうぞ読み進めてください!


本当に大丈夫ですか?


行きます!

2、原作あらすじ&キャラクター紹介

原作はこちら

あらすじ

「生者の魂を鎮め、亡者の心を安らげる。生きている者に罪を償わせ、為されなかった輪廻を成す」

人間界と地獄が存在する世界、舞台は大都市龍城(ロンチェン)。悪鬼を退治する「鎮魂令」の持ち主である趙雲瀾(ジャオ・ユンラン)は警察の秘密組織、特別調査処の処長を勤めていた。特別調査処とは、文字通り警察では処理できないような事件、いわゆる悪霊たちが引き起こした事件を解決する場所である。ある事件に呼ばれた趙雲瀾は、龍城大学の教授、沈巍(シェン・ウェイ)と出会う。初めて会ったその瞬間から、趙雲瀾は沈巍の自分を見る目線がおかしいことに気づいていた。何か言いたげな、情緒に満ちたその視線。彼と関わっていくうちに、自分たちの間には切っても切れない縁があることがわかっていくーー。

基本的に、事件を解決していく、ミステリー系事件ものです。ストーリーは全部で4パートに分かれており、それぞれ4つの神器「輪廻晷(ルンフイクイ)」「山河鎚(シャンホーツイ)」「功徳筆(グンドゥービー」「鎮魂燈(ジェンフンドゥン)」で展開して行きます。それぞれの神器を見つけていくにつれて、趙雲瀾と沈巍の間の関わりも徐々にはっきりして行きます。合計で106章あり、読み応えたっぷりです。

キャラクター紹介

ここから先、ネタバレ注意報が発動しています!

・趙雲瀾(ジャオ・ユンラン) 受け

警察の秘密組織、特別調査処の処長であり、鎮魂令の持ち主(鎮魂令主)。ハンサムで笑うとえくぼができる。めちゃくちゃ面食い。男女構わず綺麗な人が好きな遊び人。沈巍に対する印象は「真面目君」。事件で沈巍に出会い、その顔と雰囲気に惚れ込んでアタック開始。無茶しがちで胃痛持ちのヘビースモーカー。前世は、混沌の世界を統べる神の一人・崑崙君(クンルンジュン)(日本語にするときは「こんろんのきみ」ってめちゃくちゃ読ませたい…!)

・沈巍(シェン・ウェイ)攻め

龍城大学の教授。几帳面な性格で料理家事なんでも持ってこい。眼鏡をかけていて、眉目秀麗で睫毛が長く、瞼はまるで絵に描いたように美しい。前世は鬼族の一人で、幼い頃にばったりと出会った趙雲瀾の前世である崑崙に一目惚れした。彼が輪廻に入ってからも彼との記憶を大切に保ったまま、鎮魂令主をサポートする、誰もが恐れる最強の鬼、斬魂使(ザンフェンシ)として一万年ずっと影から彼を守り続けた。趙雲瀾のためなら命もいらない(文字通り)、彼のためならなんでもする(文字通り)。

☆特別調査処の面々☆

・大慶(ダーチン)

特別調査処で飼われている話せるちょっとふくよかな黒猫マスコット的存在。趙雲瀾に「でぶ猫」と呼ばれる。世界を作り出した女媧が崑崙君が寂しくないようにと与えた妖怪。「バカな人類ども」が口癖。崑崙君が輪廻に入ってから鎮魂令を持ってその転生を探し続け、側に仕え続けていた。崑崙を慕っている。人形になると実はめちゃくちゃ美少年。

・郭長城(グォ・チャンチェン)

特別調査処に配属されたビビリおっちょこちょい新人君。彼の視点で物語が展開されていく。素直で純粋だけど自分に自信が全くなく、社交能力はほぼ0。お手本のようなお人好しで何事にも一生懸命に取り組む。趙雲瀾の計らいで楚恕之とバディを組むことになり、共によく行動をする。初めは楚恕之をめちゃくちゃ怖がっていたが…。

・楚恕之(チュ・シュージー)

特別調査処のメンバー。尸を操る尸王。前世の因縁で罰として300年、鎮魂令を持つ者の元で働かないといけない束縛を受けるはめになった。冷静沈着で、孤独を愛し孤独に愛された男。ほとんどの人は眼中になく横暴な性格だが、斬魂使には頭が上がらず尊敬している。郭長城とバディを組むことになり、相当面倒臭がっていた上に嫌がっていたものの、徐々に素直で一途な彼に心を打たれて…。

・林静(リン・ジン)

特別調査処のメンバー。口癖が「南無阿弥陀仏」のお坊さんだけど酒も女も肉も断らないので、「偽坊主」(日本語だと生臭坊主ともいう)とメンバーに呼ばれている。しかも方力も高い。めっちゃシングル

・祝紅(ジュー・ホン)

特別調査処のメンバー。妖族の一つ、蛇族の女の子で、以前鎮魂令主に助けられたことがあり、それから鎮魂令主の指示に従うようになった。ちなみに楚恕之のように束縛は受けていない。趙雲瀾に片思いをしている。

・汪徴(ワン・チョウ)

特別調査処のメンバー。幽霊。前世はとある部族の族長の娘だった。首元には体と頭を繋いだような赤い痕がある。涙なしには見られないサイドストーリーを持っている。


3、ここがオススメ!鎮魂

・背景の豊かさ

鎮魂のストーリーの舞台は現代と古代です。この古代の設定は中国の神話に由来しているのですが、かなりリアルです。女媧が世界を作り出し、崑崙君が生まれ、そして世界が人族、妖族、鬼族に分かれるまで事細かく設定されています。雄大だけど緻密な背景だけではなく、人物の感情の流れもはっきりと読み取れます。古代の前世の崑崙君と鬼沈巍の関わり、現世の趙雲瀾と沈巍、人物たちの関わりは当然として、お互いに寄せる感情の推移、相手を思うその気持ちなど、とても細かく書かれています。だから余計に、一万年が辛いのです…。

・個性豊かなサブキャラたち

この作品、上でも紹介しましたが登場人物が多めです。一つのチーム分、みんな個性豊かで、それぞれバックストーリーを持っています。そのストーリーに沿って、本編も展開されていくので、みんな大好き!とならざるを得ません。個人的にはマスコットねこの大慶郭長城君が大好きです。大慶はもうひたすら可愛いです。なんかもうずっと可愛い飼いたい。飼わせてほしい。いくらでも煮干し用意するからお願いします。長城君に関しては、最初特別調査処に入った時からの成長変化、が一番の推しポイントです。息子の成長を見守る親の気分です。頑張れ、頑張れ…!とひたすら応援したくなっちゃう子です。ちなみに長城君と楚恕之君の関係性の変化もとても愛しい。この最初は気に食わなかったけど、徐々に……っていう関係性、最高じゃないですか!??!?!最高ですよね?!?握手!!

・一万年の愛

さて、あらすじからなんども挙がっていますが、何と言ってもおすすめポイントは一万年です。崑崙が輪廻に入る時に起きた、とある出来事で、沈巍は影からでしか崑崙君の生まれ変わりを見守るしか無くなってしまいます。そう、好きな人に干渉できないのです。何度も生まれ変わって、人間界の楽しい思いも苦しい思いも味わわなければならない崑崙君。一方で、崑崙君との思い出を抱いたまま、沈巍は幾度も手を出しそうになるのをグッと堪えて、自分が愛するその人を見守り続けるしかない。それを続けて一万年。どんな思いなのか、想像するだけで胸が痛くなります。

そんなことがあって、今世。ついに愛する崑崙君の生まれ変わりである趙雲瀾と関わることになった沈巍。思いが爆発します。斬魂使として影から守るだけではなく、沈巍としても趙雲瀾を守り、彼のために命もいらない、彼が幸せに生きていてくれればそれでいいスタイルを貫くのです。もうこの愛。すごすぎませんか…!!

ここまでずっと沈巍が趙雲瀾へ向けた愛の話をしましたが、趙雲瀾もかなりかなりかなり沈巍が好きです。思いは決して一方通行ではありません。初めは「ちょっと顔が綺麗なやつだし、アタックしてみようかな」なんていう不埒な思いからスタートしたわけですが、沈巍を見ていくにつれて、趙雲瀾も相手が手放せなくなります。自分のために怪我をしたり、命を投げ出したり、自分の体を大事にしようとしない沈巍に苛立ち、怒り、心を痛ませます。崑崙の時はどちらかといえば憐憫に近い思いを寄せていましたが、その想いも重なり、今世は徹底的に沈巍を愛するのです。その思いの変化も、この作品の見どころの一つです。


4、ドラマ版「鎮魂」

そんなめちゃくちゃおすすめな鎮魂ですが、2018年にドラマ化され、中国では大旋風を巻き起こしました。鎮魂女子/男子、という単語も生まれたくらいです。そしてついに!!日本上陸します!!9月4日にDVD-BOX1の発売とレンタルが開始されます。

あらすじ&公式HP→ https://www.c7-chinkon.com/

公式ツイッター→ https://twitter.com/koretame_PR?s=20

ドラマ版は何と言っても主役の二人の顔面偏差値が高すぎる!趙雲瀾役の白宇さんは原作通り、やんちゃだけどワイルド過ぎず、沈巍役の朱一龍さんに至ってはもはや芸術品のレベルではないかと思えてしまうくらいです。

趙雲瀾役 白宇(バイ・ユー)→https://www.weibo.com/johnnybaiyu

白宇

(※ちなみにですが、ファンの間で白宇さんのお髭は薔薇の棘と呼ばれているようです。可愛い…。)

沈巍役 朱一龍(チュ・イーロン)→https://www.weibo.com/zhuyilong?zw=ent&is_all=1

朱一龍

現在お二方とも30代で、白宇さんは朱一龍さんより年下です。一緒にゲームをしたり、Liveをしたりととても仲が良いです。

二人とも今回の作品で大ブレイクをし、現在はかなり色々な作品に出ています。また、鎮魂の番宣で、二人で作詞した「地星撞海星(地星が海星にぶつかる時)」という曲を披露し、ギターを弾く朱一龍さんも歌がうますぎる白宇さんも見どころですが、何より歌詞が尊過ぎて鎮魂女子男子をキャーキャーいわせました。このコンビ、最強


・原作と異なる点

ドラマは大人の事情により、趙雲瀾と沈巍は恋人同士ではなくなっていますが、しっかりとお互いしか見えていない状態ではあります。いわゆる友達以上、恋人未満なので、そこはご安心ください。話の流れそのものは原作と同じですが、原作の雄大な創世の背景が無くなった代わりに、地星海星という二つの面裏のような惑星を舞台に、地上に住む普通の人間たちと地下に住む特殊能力をもつ海星人が打ち解け合うまでのストーリーになっています。また、沈巍は斬魂使ではなく黒袍使という立場にいます。エンディングはドラマ版オリジナルエンドなので、気になる方は是非DVDをチェックして見てくださいね!

正直、原作ファンとしてはドラマ版の設定がいささか強引でチープに感じられました。ごめんなさい。また、主役二人以外は声が吹き替えられているので、少し違和感を感じるかも知れません。ただ、主役の二人の演技(お二方の目の動きに是非是非注目してほしいです!)や衣装ドラマならではの展開など注目ポイントは沢山あり、検閲がある中、頑張って原作に近づいたドラマ版は、個人的にはかなりおすすめです。

原作には原作の魅力があり、ドラマ版にはドラマ版の魅力がある、ということですね!


と、いうことで、今回の中華BL紹介でしたーー!何かオススメな作品、紹介してほしい作品、気になる作品があればぜひ教えてください!

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