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羽毛布団

羽毛布団と聞いてまず思い浮かべるのは「軽い」「暖かい」「高価」といったイメージではないでしょうか。実際に羽毛布団はとても高級品でその軽くて暖かいといった特徴は布団の役割としては何も言う事はありません。
しかし価格差が非常に大きく、同じ羽毛布団と表記されていても5万円以下のものから100万円をこえるものまであります。
なので今回は羽毛布団について基本的な事を書いてみたいと思います。

まず羽毛布団の中身はダウン(羽毛)が詰まっています。このダウンが価格を左右する最も大きな要因です。ダウンは水鳥からとれる繊維で大きくわけると「ガチョウ」「アヒル」です。ここで間違いやすいので押さえておきたいのが羽毛布団と羽根布団の違いです。同じ水鳥からとれるのですがその機能は大きく違います。

  ・羽毛(ダウン)布団         ・羽根(フェザー)布団

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ダウン
水鳥の胸部に密生しているたんぽぽの綿毛のようにフワフワして芯がない繊維。その形状からダウンボールと言われる。

フェザー
ダウンを覆うように外側に生えている水鳥の上着にあたる。羽根軸が有る。
赤い羽根募金の赤い羽根を想像してもらうとわかりやすい。

羽毛布団と羽根布団の違いとしてはダウンの比率が50%以上の物を
「羽毛布団」と言い、ダウン比率50%以下でフェザーの割合が多いものを「羽根布団」と言います。

ダウンはウールと同様ケラチンという動物性たんぱく質で構成されている為高い保温性と高い吸湿性を持っています。しかしフェザーは違います。
フェザー(羽根)には弾力性もなく保温性もありません。布団で重要な嵩を出すためにはどうしてもある程度の重さを入れなければならないので布団の総重量は重くなります。敷布団にも使われる事もありますが、ウールのようにコシがないのでそれも不向きです。なので価格は安いです。
最近の羽毛布団はダウン比率90%の布団が主流になってきているのではないでしょうか。なので羽毛布団を購入する際は一つの目安としてダウン比率90%を軸に探すのも良いかもしれません。

羽毛布団で最も大事なのは中のダウンなのですが、このダウンにも種類があり品質の違いがあります。水鳥の産地・品種・環境などの違いによりすべて同じダウンではありません。価格に直接影響してくる部分です。
その違いについては次回もう少し詳しく書いていきたいと思います。


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