Dovecot: IMAPサーバー を導入
さて昨日に引き続き、メールの設定です。
Linuxサーバーにfetchmailで取り込まれたメールは、procmailで振り分けられて、Maildir形式で保存されるようになりました。今日は、この保存されたメールをリモートから参照できるようにLinux箱にIMAPサーバーを立ててみます。
Linuxで使えるIMAPサーバーは何種類かあります。Fedoraの公式リポジトリを覗いてみると、以下のような物が用意されていました。
- UW-IMAP
- courier-imap
- cyrus-imap
- dovecot
どれも圧倒的にシェアを取るには至っていないようなので、どれでも良かったのですが、今回は Dovecot を選択してみました。
理由は、この中で最も後発だから、という事と、Maildir形式がきちんと扱えて、Fedoraのリポジトリにあるバージョンでは日本語操作にも問題が無さそうだから、といった所でしょうか。なお、試したサーバーは Fedora Core 6*1 で、Dovecot は 1.0.3 です。
install
インストールはいつもの通り。
# yum install dovecot
setting
デフォルトで、最低限必要な設定は施されていますが、念のために、このへんを参照のうえ、一通り設定を確認してみたほうが良いかもしれません。なお、Fedoraのパッケージの場合、/etc/pam.d/dovecot は設定済みです。
サーバーの設定ファイルは /etc/dovecot.conf にあります。私は、次の一行だけ、加筆しました。これは、メールボックスの形式を自動検出に任せず、~/Maildir に、Maildir形式で保存されている、と明示する設定です。
mail_location = maildir:~/Maildir
ちなみに、設定ファイルの英語のコメントに書いてありますが、コメントアウトされている設定例はデフォルト値なので、わざわざコメントを外したり、全く同じ設定を別途書いたりする必要はありません。
execute
設定が済んだら起動&次回から自動起動させるよう設定します。
# /sbin/service dovecot start Dovecot Imap を起動中: [ OK ] # /sbin/chkconfig --list dovecot dovecot 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off # /sbin/chkconfig dovecot on # /sbin/chkconfig --list dovecot dovecot 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
これでIMAPサーバーは起動しました。
あとは好きなIMAPクライアント(Thundebirdなり、Evolutionなり)からサーバーに接続してメールを読んでみましょう。サーバー設定をデフォルトからあまり弄っていないのであれば、Linuxのログインのアカウント名とパスワードでIMAPサーバーに接続できるはずです。
*1:いいかげんアップデートしなきゃいけませんね。次はWhiteBoxにしようかしら。