ゴールデンハムスターの頬袋の仕組みや役割を分かりやすく解説

公開日:2023.10.05 更新日:2024.02.15

ゴールデンハムスターを飼ってみたいと考えたとき、「ゴールデンハムスターの特徴をよく知らない」と思われる方もいるのではないでしょうか。ゴールデンハムスターを飼うときには、頬袋にまつわるトラブルへの注意が必要です。 そのため、事前に頬袋の仕組みや役割だけでなく、トラブルについても把握しておきましょう。 この記事では、ゴールデンハムスターの頬袋の仕組みや役割、頬袋にまつわるトラブルの原因や対処法について分かりやすく紹介します。

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記事の目次

ゴールデンハムスターの頬袋とは?仕組みや役割を解説

くるみをほおばるハムスター

ゴールデンハムスターの頬袋とは、口の中にある左右の膨らみのことです。頬袋はリスや一部の猿にも見受けられます。ゴールデンハムスターの頬袋の特徴は次のとおりです。

・頬袋の構造:内側に細かい毛が生えている
・頬袋の役割:餌を安全に巣まで運ぶ
・頬袋の大きさ:ヒマワリの種を約200粒も詰め込める

それぞれの特徴についてみていきましょう。

頬袋の構造

ゴールデンハムスターの頬袋は内側に細かい毛が生えています。細かい毛が生えているため、頬袋に詰めた餌がくっつきにくい点が特徴です。

ハムスターによっては頬袋に毛がない種類もいます。例えば、ドワーフハムスターは頬袋の内側に細かい毛が生えていません。そのため、餌がつきやすく、吐き出す際に頬袋が口から飛び出してしまいます。頬袋が口から飛び出してしまう状態は頬袋脱と呼ばれ、命に関わる状態です。

一方、ゴールデンハムスターは頬袋の内側に細かい毛が生えているため、頬袋脱が起きることは少ない傾向にあるようです。

頬袋の役割

ゴールデンハムスターをはじめ、ハムスターの頬袋は餌を巣まで運ぶ役割を担っています。例えば野生のハムスターの場合、餌をその場で食べていると、天敵に襲われるかもしれません。しかし頬袋に餌を詰め込めば、他の動物やハムスターに取られることなく餌を安全な場所まで運べます。

ハムスターは巣に着くと頬袋に詰めた餌を吐き出します。その際、餌に付着しているのが唾液です。唾液が付着していることで自分の餌であると認識できます。

なお、頬袋に餌を詰め込んでいると唾液で餌が消化されてしまわないかと思うかもしれません。しかし、唾液が餌を消化してしまわないように、頬袋に入れて運ぶ際は分泌をコントロールできるとされています。

頬袋の大きさ

ハムスターの頬袋の大きさは、顔の2、3倍の餌を詰め込めるほどです。特にゴールデンハムスターは、ヒマワリの種を200粒も詰め込めるほどの頬袋を持っているとされます。

これほど多くの餌を詰め込める理由は、頬袋の伸縮性です。リスや一部の猿など他の動物の頬袋に比べてハムスターの頬袋は伸縮性に長けているため、顔の数倍もの餌を詰め込めるほど頬袋が大きくなります。

ゴールデンハムスターが頬袋に餌を入れるのはなぜ?

木の実をかじるハムスター

ゴールデンハムスターの頬袋の役割は餌を入れて、巣に運ぶことです。ではなぜ頬袋に餌を入れるのでしょうか。

ゴールデンハムスターが頬袋に餌を入れる理由は次の3つです。

・餌を取られないようにするため
・餌を持ち帰って保存するため
・巣を作るため

さらに、ゴールデンハムスターの頬袋の役割は餌を運ぶためだけではありません。巣作りのために草木を詰め込むためにも機能します。ここではゴールデンハムスターが頬袋に餌を入れる理由や、巣作りに必要な草木を詰め込む理由をみていきましょう。

餌を取られないようにするため

ペットとして他のハムスターと生活しているゴールデンハムスターの場合、他のハムスターに餌を取られてしまうかもしれません。そこで、他のハムスターに取られないために、頬袋に詰め込み、自分の餌を確保します。

特に好物であると他のハムスターに渡さないために長時間、頬袋に詰め込んでいるケースもあるでしょう。餌を頬袋に詰め込むと、他のハムスターに取られる心配がありません。また、餌に唾液が付着しているため、自分の餌である証明としても効果的です。

餌を持ち帰って保存するため

野生のハムスターとペットのハムスターでは、餌を詰め込む理由が異なります。例えば野生のゴールデンハムスターはシリアやトルコ周辺に生息しているとされますが、常に餌を食べられるわけではありません。そのため、餌を見つけた場合は頬袋に詰め込み巣に運び、保存します。

しかし、頬袋に餌を詰め込んだからといって、必ずしも安全に餌を運べるわけではありません。野生にはワシやタカ、大きな蛇などハムスターの天敵が存在します。天敵に狙われた際に優先されるのは、身体を軽くして逃げ出すことです。

そのため、天敵を前に野生のハムスターは、頬袋に詰め込んだ餌を吐き出して逃げます。

巣を作るため

野生のハムスターが住む地域は、昼夜の寒暖差が激しい地域です。そのため、穴を掘って地中で暮らしています。地中に巣を用意すれば、天敵に襲われる心配もありません。ハムスターの巣は機能的なのが特徴です。寝床や食料の貯蔵庫、トイレなど部屋ごとに役割が備わっています。

巣作りのためには草や木のクズが必要です。野生のハムスターは巣作りのために草や木のクズを頬袋に詰めて運びます。ペットのハムスターであっても、野生時代の名残りのせいか、同様の行動を取るケースがあるようです。

ゴールデンハムスターの頬袋に入れた餌が腐ることは?対策を紹介

木の実に食いつくハムスター

ゴールデンハムスターが頬袋に餌を詰め込んで一日ほどであれば、餌が腐ることはないでしょう。しかし、数日間詰め込んだままでいると、頬袋に入っている餌が腐っている可能性があります。

ゴールデンハムスターが頬袋に詰め込んだ餌を腐らせないように、次のような対策を講じましょう。

・餌のあげ方を変えてみる
・頬袋の餌を手で押し出す
・綿棒を使って頬袋の餌を取り出す

それぞれの対策方法について解説します。

餌のあげ方を変えてみる

ハムスターが頬袋から餌を出さないのであれば、餌のあげ方を変えてみましょう。

ゴールデンハムスターをはじめ、ペットとして飼っているハムスターが餌を頬袋に詰め込むのは、自分の餌を確保するためです。そのため、頬袋から餌を吐き出そうとしないのは、安心して餌を食べられる環境にないからかもしれません。

例えば、清潔な状態を保とうとこまめにケージを掃除して、巣の中に溜まった餌を捨ててしまうと、ハムスターが環境に不安を覚える可能性があります。その結果、餌を吐き出さなくなってしまうでしょう。

ハムスターが安心して食事できる環境を整えるには、掃除の間隔を長くする、皿に餌がいつもあるようにするといった工夫が必要です。

頬袋の餌を手で押し出す

頬袋の餌を腐らせないために、ハムスターの頬袋を手で押し出すという方法もあります。頬袋を手でつまむ際は、後ろから前に優しく押し出すようにしましょう。

力を入れて押し出してしまうと頬袋が傷つきかねません。一回では吐き出さないため、マッサージをするようにゆっくりと複数回繰り返し押し出しましょう。頬袋に詰まった餌がほぐされて吐き出しやすくなります。

手でつまんでも頬袋から吐き出さない場合は、首の後ろの皮をつまんで持ち上げるのもおすすめです。首の後ろの皮をつまんで持ち上げることで、頬袋に詰まった餌が動きやすくなります。

なお、首の革の後ろの皮をつまんで持ち上げる際は、3秒を目安にしましょう。長い時間持ち上げると、ハムスターにストレスを与えてしまうかもしれません。

綿棒を使って頬袋の餌を取り出す

ハムスターの頬袋に詰まった餌は綿棒でも取り出せます。直接ハムスターの口の中に綿棒を入れて、頬袋に詰まった餌を掻き出します。

この方法は、獣医師の処置と同様です。経験とスキルが求められるため、獣医師に依頼するようにしましょう。

自身で行う場合は、ハムスターが逃げないように固定する、綿棒で頬袋の中を傷つけないなど、十分に注意しながら行いましょう。

ゴールデンハムスターの頬袋脱とは?原因や対策を紹介

容器の中でこちらを見るハムスター

ハムスターが頬袋に詰め込んだ餌を吐き出す際に起こる可能性があるのが、頬袋脱です。頬袋脱になると頬袋に餌が張り付いてしまって、頬袋が口から飛び出してしまいます。頬袋脱をそのままにしていると、頬袋が乾燥して壊死しかねません。

ゴールデンハムスターの頬袋の内側には細かな毛が生えています。そのため、細かな毛によって餌が頬袋にくっつきにくく、頬袋脱になりにくいのが特徴です。しかし、場合によっては頬袋脱になってしまうこともあります。

ここでは頬袋脱が起きてしまう原因や対策を紹介します。

ゴールデンハムスターが頬袋脱になってしまう原因

ゴールデンハムスターが頬袋脱になってしまう原因は、餌が頬袋に張り付いてしまうだけではありません。例えば次のような原因で頬袋脱になってしまいます。

・頬袋に腫瘍がある
・尖ったものを頬袋に詰め込んだ
・餌を長時間詰め込んだ
・餌を摂取した際に炎症が起きた

例えば口の中で溶けやすい餌や柔らかい餌、刺激の強い餌を摂取することで、炎症が起きてしまうかもしれません。

頬袋脱の治療方法

頬袋脱の症状が軽い場合、綿棒を用いて頬袋を口の中に戻します。一方、頬袋脱から時間が経過してしまっている、大きく飛び出してしまっているなど症状が重い場合、腫瘍や化膿が原因の場合は、手術で頬袋の切除が必要です。

頬袋は切除しても時間が経過すれば再生するため、心配はいりません。しかし、頬袋脱の症状が重くなってしまうと治療が困難になるため、飼っているゴールデンハムスターの頬袋が出てしまっているのであれば、早めに病院に連れていきましょう。

頬袋脱の予防方法

頬袋脱を予防するには口の中で溶けやすい餌をはじめ、炎症を起こしやすい餌をあげないことが大切です。また、頬袋に餌を長時間詰め込んでいると、炎症になりやすくなるでしょう。

そのため、頬袋に詰め込みやすい好物の餌を与え続けることで、頬袋脱を引き起こす可能性があります。頬袋脱を避けるためにも、好物の餌を与えるのはほどほどにしておきましょう。

頬袋脱を避けるためには、頬袋に餌を詰め込んでいないか、食事後に口の中を確認しておくこともポイントです。

まとめ

回し車の中にいるハムスター

ゴールデンハムスターの頬袋は内側に細かい毛が生えていて、餌を安全に巣まで運ぶための役割を担っています。ゴールデンハムスターの頬袋はヒマワリの種約200粒が詰め込めるほどの大きさです。

ゴールデンハムスターが頬袋に餌を詰め込む理由は、餌を取られないようにしたり、餌を巣に保存したり、巣を作ったりする本能のためとされています。

しかし、頬袋に長期間餌を詰め込むと炎症が起き、頬袋脱になる可能性があります。頬袋脱の症状が重くなると手術が必要なため、日頃から炎症を起こしづらい餌をあげ、食事後に口の中を確認することが大切です。

ペット用品の総合メーカー「マルカン」では、ゴールデンハムスターをはじめ、ハムスターにおすすめの餌を豊富にご用意しています。ゴールデンハムスターの頬袋脱を予防されたい方は、ぜひマルカン公式サイトの「ハムスター・リスの製品一覧」をご参考にしてください。

また、PAGEでは、ハムスターの飼育初心者の方、既にハムスターを飼っている方に向けて「ハムスターの飼い方」についての情報を発信しております。気になる方はぜひチェックしてみましょう。

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