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CNCでプリント基板を削り出す
CNCを使ってプリント基板を作るには、プリント基板のパターンデータからG-codeを生成する必要がある。
pyGerber2GcodeやFlatCAMを使うと便利
ここではプリント基板作製のほぼ標準ソフトである「Eagle」に関して説明します。
スクリプトG-Codeに変換する方法
プリントパターンを外形線(実際に削る部分)に変換します。この方法が簡単
- ftp://ftp.cadsoft.de/pub/userfiles/ulp/ から「gcode.zip」を取ってきて解凍。そして中身をEAGLEのulpディレクトリに置く
- Debianだと「/usr/share/eagle/ulp」だった
- Eagleを立ち上げてプリントパターンを設計
- メニューから「File」→「Run」とやって「2outlines_gcode_excel.ulp」を開く
- これは単位がインチ用なのでミリで設計した場合は変更する必要がある
- 「Width」と言うところで削る時に使う刃の幅を指定
- 「-Depth」と言うところで削る深さを指定する。
- 「Layer」で変換対象のレイヤー(TopとかBottomとか)を指定
- 「Output file」で出力するファイル名を指定
- 「OK」を押すとパターンの外形線をGコードで出力してくれる。
- 生成されたG-codeで削る事ができるが、自分の環境に合わせて多少変更する必要がある。
- 例えば、スピンドルのON/OFF機能が無ければ最初の方に出てくる「M03」という部分を削る。
外形線データを生成
別な方法。
- Eagleを立ち上げてプリントパターンを設計
- メニューから「File」→「Run」とやって「outlines.ulp」を開く
- ポップアップ画面が開くので「Device」というところで「Script」を選択
- 「Width」と言うところで削る時に使う刃の幅を指定
- 「Layer」で変換対象のレイヤー(TopとかBottomとか)を指定
- 「Output file」で出力するファイル名を指定
- 元の「Board」を閉じる。「File」→「Close」
- 「Board」を新規作製。「File」→「New」
- さっき作ったスクリプトを実行する。「File」→「Script」とやってさっき作ったスクリプトを選んで実行。
- これで外形線データが表示されるのでこれからガーバーフォーマットのデータを生成する。
G-code(ガーバーデータ)の生成
- EMCの場合、生成したガーバーデータを編集する必要がある。「*」を取り除いたり、「X011234」 という部分を「X01.1234」のように書き換える
- このままでは動かない場合もあるので、できたコードを編集する必要がある。
「CNCコントロールマシンの構築」で構築したマシンにこのデータを送って削り出せば所望の基板ができあがる。
プリント基板を削り出すには細いエンドミルかV溝カッターが必要。細いエンドミル(0.5mm)は「オリジナルマインド」でも購入可能。
もっと細いのはなかなか手に入らないか、非常に折れ易いので会社が持っているような制度の良いCNCでないと使えない。
細い溝を掘りたいときはV溝カッターで切る。V溝カッターは「Union Tool」などで購入可能。
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