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ガーバーデータからG-codeデータを生成。
単純な銅面カットパターンや穴あけパターンの生成だけでなく、両面用のデータを作ったり、ベッドの平坦化データを作ったり、不要な銅部分の除去パターンも作れる。
インストール
Gitでソースをダウンロード
$ git clone https://bitbucket.org/jpcgt/flatcam.git
Ubuntuの場合、ソースのディレクトリで
$ setup_ubuntu.sh
とやれば良いらしいが、中でsudoを使って必要なパッケージをインストールしているだけ。
ちょっと怖い気もするので中身を見ながら手作業でインストールする方が良いかも
Debianの場合はsudoを設定して上のコマンド実行するか、中を見て手作業でインストールする。
後はソースを展開したディレクトリで
$ python FlatCAM.py
とやれば立ち上がる
初期設定
最初は単位がインチになっているので注意
単位は「Options」で変更する。ミリメータにしておいたほうが何かと便利
「Options」で「APPLICATION DEFAULTS」を選択して「Units」で「mm」を選択
もし、いつも使うツールの直径などが決まっていればその下の「Isolation Routing」などを設定しておく。
銅の切削パターンを生成
まずはガーバーファイルを読み込む
「File」→「Open Gerber」
で開くと表示される。裏表など複数のガーバーを読み込む場合は同じ操作を繰り返す。
左のフレームの「Project」の中に読み込んだファイルが表示される。
いらないファイルは選択して「Delete」キーを押せば消える。
「Project」の中の処理したいガーバーデータをダブルクリック、または左のフレームの「Selected」タブをクリック。
「Isolation Routing:」というところで銅の切削パターンの設定をする
- Tool dia:カッターの直径
- Width (# passes):切削部分の幅。複数回切削することで幅を出す
- Pass Overlap:切削パスの重なり
パターンを移動したい場合は「Offset:」というところで移動量を入力して「Offset」ボタンをクリックする。
- 移動したパターンから以下の切削パターンを生成しても同じ位置(移動後の位置)で生成される
「Generate Geometry」ボタンを押すと切削パターンが表示される。
すると「Project」の中にガーバーデータのファイル名の後ろに「_iso」がついた物が出てくるのでそれを選択
- Isolation Routingの値を変えて「Generate Geometry」ボタンを押しても「Project」で選択されてなければ、違うパターンが出てくる。
処理するデータをダブルクリック、または左のフレームの「Selected」タブをクリック。
「Create CNC Job:」というところで切削設定をする
- Cut Z:切り込み深さ
- Travel Z:移動高さ
- Feed Rate:送り速度。unit/min。
- 単位がインチならインチ/分、ミリならミリ/分の送り速度
- Tool dia:カッターの直径
設定したら「Generate」ボタンを押すと「Project」の中にガーバーデータのファイル名の後ろに「_iso_cnc」というのができる
「Project」で選択して「Selected」に行く。
- ここで名前を変えられるけど多分必要ない。
「Export G-code」でG-codeを生成。保存するファイル名設定する。
一応他のG-codeビューアで確認する。
基板外形切削
CADが生成する外形切断パターンは使えないみたい。
上の銅パターン生成の時に「Board cutout」で設定
- Tool dia : 切断に使う刃の直径
- Margine : パターンからの距離
- Gap size : 完全に切断しないように一部つなげておく部分の幅
- Gaps : どこにつなげておく部分を作るか。
- 上下「2 (T/B)」、左右「2 (L/R)」、4辺「4」
「Generate Geometry」ボタンを押すと「_cutout」がついた切削パターンが表示される。
後は銅のパターン切削と同じようにG-codeを生成する
ドリルファイル
「File」→「Open Excellon」でドリルファイルを開く
上と同じように「Project」で読み込んだデータを選ぶ。
「Selected」に行く。
移動したい場合は「Offset:」というところで移動量を入力
「Tools」のところで穴を開ける番号を選ぶ。ShiftキーやCtrlで複数選択できる
「Create CNC Job:」というところで切削設定をする
- Cut Z:ドリルの深さ(基板厚+α)
- Travel Z:移動高さ
- Feed Rate:送り量
「Generate」ボタンで「_cnc」がついたデータが生成される
これを選択して「Selected」の「Export G-code」でG-codeを生成。保存するファイル名設定する。
1つのエンドミルで複数のドリル穴を開ける場合
ドリルファイルを読み込んで「Selected」に行く。
移動したい場合は「Offset:」というところで移動量を入力
「Tools」のところで穴を開ける番号を選ぶ。ShiftキーやCtrlで複数選択できる
「Mill holes:」で切削に使う刃の直径を入力
その下の「Generate Geometry」ボタンを押すと「_mill」がついたデータが生成される。
これを選択して「Selected」に行く。
「Create CNC Job:」というところで切削設定をする
- Cut Z:切り込み深さ
- Travel Z:移動高さ
- Feed Rate:送り量
- Tool dia:カッターの直径
「Generate」ボタンで「_cnc」がついたデータが生成される
これを選択して「Selected」の「Export G-code」でG-codeを生成。保存するファイル名設定する。
ミラー
「Tools」→「Double-sided PCB tool」とやると左のフレームの「Tool」がミラー用になる。
ここで、ミラーの設定をする。
- Bottom Layer:ミラーするレイヤ(パターン)
- Mirror Axis:ミラー軸
- Axis Location:ミラーの仕方
- Point/Box:ミラーする位置
- Alignment Holes:位置合わせ穴の位置
- Drill diam.:位置合わせ穴の直径
設定して「Mirror Object」とやるとミラーされた図形ができる。
- 「_mirror」というデータが「Project」にできるらしい。
「Create Alignment Drill」とやると位置合わせ穴ができる
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