ウィルコムの新型スマートフォン（以下「x-w」）のティザーサイト「x-w.jp」が更新されてました。
今回のティザーではいくつかの数字が示されてましたが、その謎についてはもう至るところで解かれてしまっているので、ここではいちいち解説しません。
要するに、
・ディスプレイは３インチワイドVGA（800×480）
・CPUは520MHz
・内蔵メモリはFlash 256MB/RAM 128MB
ということのようです。数字の対比がW-ZERO3[es]（以下「[es]」）と行われているので、x-wは[es]の後継機種であると断定していいでしょう。
となると、気になるのはそのでっかいディスプレイがどこに配置されるのか、ということ。
３インチワイドVGAというのは、はからずもつい先日発表されたソフトバンクのX01Tと同じスペックです。
前回のティザームービーで示された「small-size 23.9%▽」という記述を縦横の面積比で[es]に当てはめて、同じくティザームービーで見られる端末の形状とおぼしき直方体の縦横比が正確に実体を反映していると仮定した上でサイズを推定すると、x-wの大きさはだいたい約50mm×約120mmと考えられます。
この約120mmという値はこれまたX01Tとほぼ同じなので、ディスプレイと本体の長さの比率はX01Tと同等のイメージでよさそうです。
さて、そうなるとティザームービーで散々目にしてきたあの円盤はディスプレイの配置とどう関係しているのか、ということになります。
ムービーにあるように端末のど真ん中に円盤が配置されるのが正解だとしたら、推定した端末のサイズから考えてそれと同じ面に３インチワイドディスプレイ（392mm×653mm）を配置することはできません。となると、ディスプレイはどこに行くのでしょう。あの直方体の裏でしょうか？
[es]の後継であるなら、ストレートタイプでダイヤルキー装備という携帯電話らしいデザインも受け継がれるはずです。そうだとすると、あの円盤はいわゆるカーソルキーと同等の役割をするもので、あの直下にダイヤルキーが配置されると考えたいところです。そしてディスプレイがその上に来る……と。でも、そのディスプレイは絶対に３インチにはなり得ません。
となると、３インチディスプレイの行方は２つしかありません。本体の裏か、「中」か。
本体の裏に超巨大サブディスプレイ（？）として配置して、[es]やX01Tのようにスライド式キーボードにするという考え方も無くはないですが、ぶっちゃけあまり“スマート”なデザインとは言えません。
ということは……やはり「中」、つまりクラムシェル型になると見るのが筋でしょう。要するに先月の「WILLCOM FORUM & EXPO 2007」で展示された W-ZERO3 future edition に近い形になるのではないかと、私は推測しています。
実は、私もこの推測を立てた後で知ったんですが、NokiaのE90 Communicatorという端末が今回の推測結果とかなり似たデザインなんですね。こういう端末が実在しているということは、クラムシェル型でデュアルディスプレイ＆デュアルキーボード、という仕様が充分現実的な解だという証左になると思います。
ちなみに、x-wがクラムシェル型だと推測した理由はもうひとつあります。それは、第１回のティザーから示されている「like a jewelry」という言葉です。これには「ジュエリーのような高級感」という意味の他に、「like a jewelry box」、つまり宝石箱のようにヒンジ付きで開閉する形状である、という意味も込められていると見たのですが……まあ、これはちょっとこじつけっぽいですね（苦笑）。
ところで、前回のティザーにあった「slim-thickness 14.8%▽」という文言どおりであるとしたら、x-wの厚さは約18mmです。その薄さの中に充電池を詰め込んで、ディスプレイも２枚入って、CPUがパワーアップしたとなれば……心配なのは電池の持ちの悪さ。いくらデザインが良くても、携帯端末として電池切れにおびえながら使わなきゃならないようでは困ります。この点、杞憂に終わってくれるといいのですが。
x-wのティザーは見る者を本当に焦らしまくってくれるので、ネット世間ではしびれを切らして逆ギレしている方々もいらっしゃるようです。ですが、今回の情報で、ここまで具体的に推測を立てることができました。こういう勝手な想像こそ、ティザー広告鑑賞の醍醐味ではないでしょうか。
もちろん、あくまで推測ですので、開けてみたら大ハズレだったという可能性も充分あります。ですが、手前味噌ながら自分では割といい線行ってるんじゃないかと勝手に思ってます。少なくとも、x-wはクラムシェルだという読みには、ほんのちょっぴりですが自信あり、です。