周囲から「考えが浅い」「表面的」と思われがちな人には、共通する習慣がある。コンサルタントの赤羽雄二氏は「テレビのニュースやバラエティーショーで有名人が言っていることをそのまま事実であると思い込んでしまう。本当にそうなのかと考えてみることをしない」という――。

※本稿は、赤羽雄二『瞬時に切り返す会話術』(MdN新書)の一部を再編集したものです。

アジアのビジネスマンは何かを考えている
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考えが浅い人は表面的な現象しか見ない

考えが浅い人というのは、文字どおり、「物事を深く考え、表面的ではなく、的確にとらえる」ことができていない状況です。

営業の仕事を担当している人の場合を考えてみましょう。

普段から物事を浅くしか考えない人は、自社の製品が伸び悩んでいるのは、「競合が新商品を出してきたからだ」とか、「製品価格が高いからだ」、あるいは「営業の人数が少ないからだ」と表面的な理由、ありきたりな理由を挙げるだけで止まってしまいます。

本当の原因はどこにあるのか、考えることをせず、表面的な現象だけを見て、そこでおしまいにしている状況です。

それでも100パーセント間違いということにはならないかも知れませんが、浅くしか考えていないので、思いつきベースだったり、誰かに聞いたことをそのままオウム返しするだけになりがちです。

上辺でしか考えていないため、ちょっと突っ込んだ質問をされると、どう答えたらいいかわからなくなってしまうのです。