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【Slack代替】プログラマ向けチャットツールを比較してみた

Last updated at Posted at 2020-08-16

世はチャットツール戦国時代

普段は仕事でもプライベートでもSlackを使うことが多いです。

Slackで大体満足しているのですが、Slackではスニペット機能(言語ごとのシンタックスハイライトに対応したやつ)と、
マークダウンが使えないので代替チャットツールを探すことにしました。せっかくなので調査結果を簡単にですがまとめてみました。

間違いなどありましたら指摘していただけると助かります。

調査対象は↓のサービス(アルファベット順)。グーグル検索で上位に出てきて知名度もそこそこありそうなものを選びました。

とりあえずチートシート

使える機能ごとにまとめてみた。

〇:対応している
△:一部対応
×:非対応・利用不可
?:不明

サービス クラウド版 オンプレ版 デスクトップアプリ モバイルアプリ マークダウン 無料プラン 備考
Chatwork × 〇(Linux版無) ×
Discord ×
Element(Riot)
Gitter
Google Chat × △(簡易スニペットのみ) ×
Idobata
Mattermost
Microsoft Teams ×
Rocket.Chat ?
Slack × △(簡易スニペットのみ)
Space ? ×
Spectrum × ×
Twist ×
Wire
Zulip

詳しく比較

以下、1つずつ比較してみます。
画像は全て公式サイトから引用しています。

Chatwork

image.png

日本製。IT企業だけでなく、幅広い業種の企業に使われている印象。
タスクを管理するToDoリストが標準で備わっている
サーバーサイドはScalaで書かれているらしい。

Discord

screenshot-discord-com-why-discord-is-different-1596913745789.png

プログラマ向けというよりはゲーマー向けのチャットサービス。クラウド版のみの提供。
元々はゲーマー向けだったが、近年はOSSのフォーラムとしても多く使われている印象(例えばGatsby、React、VueなどのフォーラムがDiscordにある)。

Slackとは異なり無料プランでも過去ログを無限に遡れる。

UI/UXはSlackに非常に似ているが、Slackと異なりマークダウンと言語ごとのスニペットに対応している。
また、チャンネルをカテゴリごとに分けることができる。その代わり、Slackのようなスレッド機能はない。

注意点としてSlackと異なり、ワークスペース単位での使用ではなくアカウント単位(1つのアカウントに複数のサーバー(ワークスペース)が紐づく)での使用なので、プライベートと仕事で違う名前・アイコンを使いたいという場合は少し面倒になる。

Element(Riot)

image.png

以前はRiotという名前のサービス。2020年7月にElementという名前にリブランディングしたらしい。分散型Matrixプロトコルというプロトコルを使用しているらしい。

Slackにある機能は大体揃ってる。

Gitter

screenshot-gitter-im-1596913532683.png

チャットツールというよりはフォーラムに近い。
GitHubなどにホスティングされているOSSについて議論するために多く使われている印象。
GitLabによって買収された。クラウド版だけでなくオンプレ版もある。

Google Chat

image.png

Google製。GSuite(Googleのビジネス用アカウント)だけで使えるので、無料版はない。マークダウンには対応していない(スニペットだけ使える)。

Idobata

image.png

日本製。全機能を無料で使える。公式サイトによると、開発者向けの他サービスとの連携機能に力を入れているらしい。ブラウザ版のみの提供。デスクトップアプリで使いたい場合は、Franzなどで実現可能。

Mattermost

image.png

オンプレ版のみの提供。使ったことはないがUIが全体的に青くのでAtlassian製品と相性が良さそう。サーバーサイドはGoで書かれているらしい。

Rocket.Chat

image.png

オンプレ版のみの提供。使ったことはない。サーバーサイドはNode.jsフレームワークのMeteorを使っているらしい。

Slack

image.png

スタートアップから大企業まで使われている印象。特にIT系スタートアップではお馴染みの定番ツールの印象。Atlassianの競合サービスのHipchatを買収しました。
マークダウンに対応していない(個人的には対応してほしい)。

Space

image.png

画像引用元ページ: https://www.jetbrains.com/ja-jp/space/features/chats.html

IntelliJ IDEAなどのIDEの開発で有名なJetBrainsが作ったチャットツール。
テキストチャットだけでなく、ブログ・プロジェクト・ToDoリスト管理機能などてんこ盛り。
マークダウンや言語のシンタックスハイライトの効いたスニペットも使える。JetBrains製のIDEを使っているとシナジーがありそうな印象。

Spectrum

image.png

Gitterと同じくチャットツールというよりはフォーラムに近い。GitHubが買収した。
OSSのプロダクトに関して議論にするのによさげ?ちなみにパブリックだけでなくプライベートなフォーラムも作ることができるみたい。

Twist

image.png

開発会社はTodoリストのTodoistと同じ。Slackを意識している。公式サイトでのSlackへの対抗意識がすごいw。マークダウンなどSlackにはない機能があり、スレッドを見やすいようにチャンネルの下に作れる。

Microsoft Teams

image.png

画像引用元ページ: https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-teams/instant-messaging

Microsot 365(Office 365)の1アプリケーションとして提供されている。
OutlookやExcelなどとの相性が良さそう。

Wire

image.png

ソースコードはOSSとしてGithubで公開されているが、無料プランはなく基本は有料。
Wikipediaによると、Skypeの元開発者多数が作ったらしい。Web版だけでなく、デスクトップアプリ、モバイルアプリもある。

Zulip

image.png

Dropboxが作ったOSSチャットソフト。Slackライクで基本機能は無料で使える。
クラウド版とオンプレ版がある。
本格的に使ったことはないがチャンネルの中に「トピック」でスレッドを分類することができる

まとめ

個人的にはTwistとZulip、Spaceがマークダウンも使えて、Slackライクなので今後使ってみたいという印象。次点でDiscord, Microsoft Teams。

プロダクトのフォーラム的に使うのであれば、Spectrum, Gitterがよさげ。

組織の雰囲気やシーンによって使い分けるのがよさそうです。

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