はじめに
前回、NASで使用しているHDDが故障したついでに新しいHDDとNASを購入して入れ替えましたが、故障していないHDDを余らせておくのももったいないと思い、新しいNASの二次バックアップ先として使ってみようと思います。
二次バックアップ先として使おうと思ったきっかけ
RAID1で組んでいたHDDの1本のみ余ったからというのもありますが、RAID1で使うために同時期に購入しているHDDなので同じタイミングで故障することも考えられるなぁと思ったのと、HDD故障した際の心の安定を取るため二次バックアップを行うことにしました。
今回の構成
以前使っていたNASはHDDが故障したのと同じくらいのタイミングで電源が故障してしまったため、更に以前に使用していたQNAPのTS-112
を引っ張り出してきました。
どっちにしろ余ったHDDは1本のみだし、置き場的に収まりもいいのでちょうどよい感じです。
今使っているTS-264
も二次バックアップとして使うTS-112
もどちらもQNAP製なので、前回「RTRRでQNAP NAS間同期を行う。」でも使用したHBS3
を使い、二次バックアップ先へ一方向同期によるバックアップを行います。
ただ、二次バックアップなので常時起動しておくほどのものでもないなぁと思うのと、常時起動しておくと割とファンの音もうるさいので、以下のようにTS-112
はバックアップを行うときにのみ起動して、終わったら停止するようにしたいと思います。
HBS3 HybridBackupSyncの有効化
新NASからの同期を受け付けるため、TS-112
側にHBS3
をインストールし、サーバ機能を有効化しておきます。
TS-112
はすでにファームウェアの更新が行われていないのでTS-264
とは画面が若干異なりますが、HBS3
自体はインストールできるため、インストールして以下のようにサーバ機能を有効化します。
共有フォルダの作成
新NASからの同期先となる共有フォルダを作成しておきます。
電源設定
QNAPには電源スケジュールの設定を行うことができ、NASの起動も停止もスケジュール化することができます。
「スケジュールを有効にする」をチェックすることでアクションの設定が行うことができるので、以下のように設定を行いました。
以下スクリーンショットでは「レプリケーションジョブの進行中にスケジュールされた再起動シャットダウンを延期する」のチェックを忘れていますが、今回のような使い方をする場合はチェックを行ったほうが良いかと思います。
また、スケジュールする時間については、今回の場合HBS3
によるレプリケーションなので、初回バックアップ時以外はここまで時間はかからないと思いますが、ひとまず毎週金曜日1:00に起動、6:00に停止としておきます。
新NASからの一方向同期実行
TS-112
側の設定は完了したので、新しいNAS側で一方向同期の設定を行い、バックアップを行います。
新しいNASの同期設定は前回とほぼ同様となりますが、今回は以下のようにスケジュール設定を行い、定期的に同期を行うようにします。
先程のTS-112
側の電源設定で毎週金曜日1:00起動、6:00停止としているため、TS-112
自体の起動に時間がかかることを見越し、新NASのHBS3
のスケジュールは毎週金曜日1:30から実行するようにしました。
おわりに
以前使っていたTS-112
と余ったHDDを再利用でき、さらに電源スケジュールによりバックアップする際にだけ停止起動を行うようにしたため、二次バックアップも行いつつ、環境にも配慮した構成を組むことができました。
電源スケジュールで停止はともかく、起動も設定ができることを今回設定を行うまで知りませんでしたが、この設定のおかげで思った構成が組めて満足です!