「ハッキング・ラボのつくりかた」の完全版が近々発売し、商品ページを見たところ、ParrotOSを使用していそうだったので予習がてらParrot OSを触ってみることにしました。

執筆の2月8日時点でのバージョンは0.0.6のプレビュー版での検証です。

環境

Windows 11 23H2

初期設定

まず、WSLのインストールが済んでいない場合はWSLをインストールします。
WSLのインストール済みの場合はスキップしてください。
管理者権限でPowerShellを起動し以下のコマンドを実行します。

> wsl --install
インストール中: Linux 用 Windows サブシステム
Linux 用 Windows サブシステム はインストールされました。
インストール中: Ubuntu
Ubuntu はインストールされました。
要求された操作は正常に終了しました。変更を有効にするには、システムを再起動する必要があります。

インストールが完了したらOSを再起動します。

Parrotのダウンロードと展開

以下にアクセスします。
https://www.parrotsec.org/

画面中央のDownloadをクリックします。

WSLをクリックします。

Downloadをクリックします。
"artifacts.zip"がダウンロードされるため、任意のフォルダで解凍します。(今回はデスクトップで行っています。)
デスクトップ\artifacts\Base_Builder\buildに"output.zip"があるのでまた解凍します。

デスクトップ\artifacts\Base_Builder\build\output\buildに"launcher.exe"があることを確認します。

先ほどの"launcher.exe"をダブルクリックします。

警告が出た場合は実行を押します。

少し待つとWindows terminalでインストール設定に移ります。
まず、ユーザー名を設定します。
今回は"parrotuser"で設定します。
パスワードを任意のものを設定したら
セキュリティツールのインストールをy/n形式で確認されます。
今回は"y"で進めます。
インストールされるツールが気になる方もいるかと思いますので以下に記載します。
長いので折りたたんでいます。

WireSharkをスーパーユーザ以外でも実行できるようにするかの確認画面が表示されましたが今回はYesで進めます。

MACアドレスの自動更新も聞かれましたがYesで進めます。

ssldの設定はfrom inetdにしています。

その後インストールが始まります。
インストール完了し、プロンプトが返ってきたらインストール完了です。
launcher.exeと同じフォルダにイメージファイルである"ext4.vhdx"が作成されています。

また、設定の途中でやり直したい場合、以下のコマンドでParrotOSの登録解除が可能です。

> wsl --unregister ParrotOS

最初からの実行となるのでご注意ください。

まとめ

ここまで、WSL環境にParrotの導入が完了しました。

Windows terminalにもParrotOSが追加されています。