はじめに
この記事は PassMark Software が開発している MemTest86 Free (無償版) のブート可能なUSBメモリを作る手順であり、オープンソース版である Memtest86+ ではありませんのでご注意を。
準備するもの
- 容量が512MB以上のUSBメモリ
手順
まずは以下から MemTest86 Free (無料版)をダウンロードします。
(2020年11月26日現在、最新版は Version 8.4 です)
https://www.memtest86.com/download.htm
ここでは面倒なので wget を使って手っ取り早くダウンロードして解凍します。
$ wget https://www.memtest86.com/downloads/memtest86-usb.zip
$ unzip ~/memtest86-usb.zip -d ~/memtest86-usb
$ cd ~/memtest86-usb
USBメモリをパソコンに挿入し、fdiskコマンドを使って、先程挿入したUSBメモリのデバイス名を確認します。自分の挿入したUSBメモリは/dev/sdbがデバイス名となっています。
$ sudo fdisk -l
....
Disk /dev/sdb: 7.2 GiB, 7759462400 bytes, 15155200 sectors
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes
I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes
Disklabel type: gpt
Disk identifier: 68264C0F-858A-49F0-B692-195B64BE4DD7
Device Start End Sectors Size Type
/dev/sdb1 2048 512000 509953 249M Microsoft basic data
/dev/sdb2 514048 1023966 509919 249M EFI System
....
USBメモリの全てのボリュームをアンマウントします。
$ umount /dev/sdb*
以下のコマンドをタイプし、イメージファイルをUSBに書き込みます。誤ったデバイス名を指定してしまうとそのデバイスのデータが全て消えてしまうので注意して下さい。
$ sudo dd if=memtest86-usb.img of=/dev/sdb
なお、Linux Mint には「USB Image Writer」というものがあるので端末操作が面倒な人 or 苦手な人は、これを使ってBootable USBメモリを作っても良いと思います。
最後に不要になったzipファイルとフォルダを削除します。
マニュアル(英語)が必要な人はフォルダを削除しないで取っておいてもOKです。
$ rm -r ~/memtest86-usb ~/memtest86-usb.zip
あとがき
MemTest86 – Creating a MemTest86 bootable USB Flash drive in Linux/Mac (英語)では「Linux/Mac」となっていますが、Macの手順しか書いていなかったのでこの記事を書きました。
Windowsでの手順については MemTest86 – Creating a MemTest86 boot disk in Windows (英語)に手順が書かれているように、ダウンロードしたzipファイルを解凍し、中にある「imageUSB.exe」を起動してイメージファイルを書き込むUSBメモリを選択するだけで完了です。