Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 -
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第5章 ジョブスケジューラコマンド(印刷用)

5.8 jobschprint -i(-I)コマンド

■記述形式

jobschprint {-i|-I} [-sys サブシステム番号]  (注)


注)“[-sys サブシステム番号]”はSystemwalker Operation Manager EE/GEEのオプションです。

■機能説明

ジョブを登録した時に設定した情報(ジョブの登録情報)を出力します。なお、“標準出力/エラー出力を保存しない”、“再起動ポイント”、“終了コードに関わらず正常”、“次の再起動のみ無効”の値については、登録時の値よりもジョブの監視画面で変更された値を優先します。

■オプション

◆-i|-I

コマンドの実行ユーザが参照できるジョブについての登録情報を出力します。

[EE/GEE]
◆-sys サブシステム番号

複数サブシステム運用をしているシステムで、操作対象のサブシステムを指定するためのオプションです。操作対象とするサブシステム番号を、0から9の範囲で指定します。このオプションを省略した場合、サブシステム番号0が操作対象となります。

■コマンド格納場所

Windows(R) 2000
Windows Server(TM) 2003

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MpWalker.JM\bin

Solaris
HP-UX
AIX
Linux
Linux for Itanium

/usr/bin

■出力項目の説明

出力項目について説明します。

◆User Name

jobschprintコマンドの実行ユーザ名です。

◆Project Name

プロジェクト名です。

◆Job Net

ジョブネット名です。

◆Job Name

ジョブとして登録されているコマンド(コマンド名、バッチファイル名/シェルスクリプト名、プログラム名またはジョブ実行制御のJCL名)です。

子ジョブネットをジョブとして出力する場合には、子ジョブネットのジョブネット名を出力します。

バッチフレームワークジョブをジョブとして出力する場合には、バッチジョブ定義名を出力します。

実行属性が“ジョブ実行制御”または“旧バージョン互換(旧・標準)”の場合に出力されます。【UNIX版】

◆Job Param

コマンドのパラメタを出力します。

バッチフレームワークジョブをジョブとして出力する場合には出力されません。

◆Job Name JES

ジョブ実行制御で使用するジョブ名です。

子ジョブネットをジョブとして出力する場合には出力されません。

実行属性が“Interstage”の場合は出力されません。【UNIX版】

◆Job Comment

ジョブのコメントです。

子ジョブネットをジョブとして出力する場合には、子ジョブネットのジョブネット名称を出力します。

◆Directory

実行属性が“ジョブ実行制御”の場合、qsub(ジョブの投入)を実行するディレクトリ名です。

子ジョブネットをジョブとして出力する場合には出力されません。

バッチフレームワークジョブをジョブとして出力する場合には出力されません。

実行属性が“PowerAIM”または“Interstage”の場合は出力されません。【UNIX版】

実行属性が“旧バージョン互換(旧・標準)”の場合、コマンドを実行するディレクトリ名です。【UNIX版】

◆System Name

業務システム名/システム名です。

実行属性が“PowerAIM”または“Interstage”の場合に出力されます。【UNIX版】

◆Work Unit Name

ジョブとして登録されているワークユニット名です。

実行属性が“PowerAIM”または“Interstage”の場合に出力されます。【UNIX版】

◆Host

ジョブの投入先ホスト名です。

子ジョブネットをジョブとして出力する場合には出力されません。

バッチフレームワークジョブをジョブとして出力する場合には出力されません。

実行属性が“ジョブ実行制御”または“Interstage”の場合に出力されます。【UNIX版】

◆Jobfile Transfer

“実行コマンドの転送”指定の有無(ON/OFF)を表示します。実行属性が“ジョブ実行制御”の場合に出力されます。

子ジョブネットをジョブとして出力する場合には出力されません。

バッチフレームワークジョブをジョブとして出力する場合には出力されません。

ON:
“実行コマンドの転送”を指定しています。
OFF:
“実行コマンドの転送”を指定していません。

◆Queue

ジョブの投入先キュー名です。

子ジョブネットをジョブとして出力する場合には出力されません。

バッチフレームワークジョブをジョブとして出力する場合には、ジョブキュー名を出力します。

実行属性が“ジョブ実行制御”または“Interstage”の場合に出力されます。【UNIX版】

◆Resource

ジョブが利用する資源名(リソース名)です。

子ジョブネットをジョブとして出力する場合には出力されません。

バッチフレームワークジョブをジョブとして出力する場合には出力されません。

実行属性が“ジョブ実行制御”または“Interstage”の場合に出力されます。【UNIX版】

◆Resource_Attr

ジョブが利用する資源(リソース)の割当て方法です。

子ジョブネットをジョブとして出力する場合には出力されません。

バッチフレームワークジョブをジョブとして出力する場合には出力されません。

実行属性が“ジョブ実行制御”または“Interstage”の場合に出力されます。【UNIX版】

Sh:
共有を指定しています。
Ex:
排他を指定しています。

◆Ignore Complete Code

“終了コードに関わらず正常”指定の有無(ON/OFF)を表示します。子ジョブネットをジョブとして出力する場合には出力されません。

ON:
“終了コードに関わらず正常”を指定しています。本ジョブの終了コードが“正常終了コード上限値”より大きい値でも後続のジョブは実行されます。
OFF:
“終了コードに関わらず正常”を指定していません。

◆No Output

“標準出力/エラー出力を保存しない”指定の有無(ON/OFF)を表示します。子ジョブネットをジョブとして出力する場合には出力されません。

実行属性が“ジョブ実行制御”の場合に出力されます。【Windows版】

実行属性が“Interstage”の場合は出力されません。【UNIX版】

ON:
“標準出力/エラー出力を保存しない”を指定しています。本ジョブの標準出力およびエラー出力は保存されません。
OFF:
“標準出力/エラー出力を保存しない”を指定していません。

バッチフレームワークジョブをジョブとして出力する場合には、“標準出力/標準エラー出力をジョブログファイルに保存しない”指定の有無(ON/OFF)を出力します。

ON:
“標準出力/標準エラー出力をジョブログファイルに保存しない”を指定しています。
OFF:
“標準出力/標準エラー出力をジョブログファイルに保存しない”を指定していません。

◆Restart Point

“再起動ポイント”指定の有無(ON/OFF)を表示します。

実行属性が“Interstage”の場合は出力されません。【UNIX版】

ON:
“再起動ポイント”を指定しています。ジョブネットの再起動時には本ジョブから起動されます。
OFF:
“再起動ポイント”を指定していません。

◆Normal Limit

“正常終了コード上限値”です。ジョブが正常に終了(疑似正常を含む)したか、異常終了したかを判断する値です。

子ジョブネットをジョブとして出力する場合には出力されません。

◆Prediction Time

ジョブの開始から終了までの実行予測時間を表示します。

子ジョブネットをジョブとして出力する場合には出力されません。

実行属性が“ジョブ実行制御”の場合に出力されます。【UNIX版】

◆Job Icon

ジョブのアイコン種別を表示します。表示内容および表示の意味を以下に示します。

表示内容

表示の意味(アイコン種別)

Command
Message
SrvStart
SrvStop
FileWait
Backup
CL_Appl
SV_Appl
CL_Press
SV_Press
CL_Control
SV_Control
CL_Copy
SV_Copy
CL_Pon
CL_Poff
CL_RAS
R/3
Interstage
BatchJob
EBS
GLOVIA-BO
GLOVIA-JOB
CL_RAS_Start
CL_RAS_End
CL_RenameFile
SV_RenameFile
CL_DelFile
SV_DelFile
CL_MakeDir
SV_MakeDir
CL_RemoveDir
SV_RemoveDir
CheckLog
WaitTime
CheckSrv
JobNet
MF-MSP
MF-XSP
User001(〜User100)

コマンド実行
メッセージ事象発生
サービス開始
サービス停止
ファイル状態確認
バックアップ連携
クライアントアプリケーション起動
サーバアプリケーション起動
クライアントファイル圧縮/伸長
サーバファイル圧縮/伸長
クライアントファイル操作
サーバファイル操作
クライアントファイル転送
サーバファイル転送
クライアント電源投入
クライアント電源切断
リモートアクセス制御【Windows版】
R/3
Interstage
バッチフレームワークジョブ
Oracle EBS コンカレント
GLOVIA-Cビジネスオブジェクト【Windows版】
GLOVIA-Cジョブ【Windows版】
リモートアクセス制御(接続)【Windows版】
リモートアクセス制御(切断)【Windows版】
クライアントファイル操作(ファイル名変更)
サーバファイル操作(ファイル名変更)
クライアントファイル操作(ファイル削除)
サーバファイル操作(ファイル削除)
クライアントファイル操作(ディレクトリ作成)
サーバファイル操作(ディレクトリ作成)
クライアントファイル操作(ディレクトリ削除)
サーバファイル操作(ディレクトリ削除)
ログファイル解析
時刻待ち合わせ
サービス状態確認
ジョブネット
MSP【GEE】
XSP【GEE】
ユーザ定義1(〜ユーザ定義100)

◆Exec User

ジョブの実行ユーザ名を出力します。

バッチフレームワークジョブをジョブとして出力する場合には出力されません。

◆Job Env

ジョブの実行時の環境変数を出力します。出力形式は以下です。

Job EnvX:環境変名=環境変数値数

X:1〜32の整数

バッチフレームワークジョブをジョブとして出力する場合には、バッチジョブ定義の置換えパラメタを出力します。出力形式は以下です。

Job EnvX: パラメタ名=パラメタ値

X:1〜32の整数

◆Next Time Disable

“次の再起動のみ無効”指定の有無(ON/OFF)を表示します。

実行属性が“Interstage”の場合は出力されません。【UNIX版】

ON:
“次の再起動のみ無効”を指定しています。
OFF:
“次の再起動のみ無効”を指定していません。

◆Previous Job Name

先行ジョブ名です。

先行ジョブ名が子ジョブネットの場合には、先行ジョブとなっている子ジョブネットのジョブネット名を出力します。

先行ジョブが、GLOVIA-CジョブまたはGLOVIA-Cビジネスオブジェクトの場合は、定義されている処理名が出力されます。【Windows版】

実行属性が“PowerAIM”または“Interstage”の場合は出力されません。【UNIX版】

◆Previous Job End Code

先行ジョブの終了コードによる起動条件を表示します。起動条件を比較条件とした場合と範囲条件とした場合では出力形式が異なります。判定用演算子については、“ジョブ制御文”を参照してください。

比較条件の場合:
判定用演算子 比較値

Previous Job End Code: GT 10

 

範囲条件の場合:
判定用演算子1 比較値1 and 判定用演算子2 比較値2

Previous Job End Code: GT 10 and LT 20

◆Stdout File

ジョブの標準出力の出力先ファイル名を出力します。

バッチフレームワークジョブをジョブとして出力する場合には出力されません。

◆Stderr File

ジョブの標準エラー出力の出力先ファイル名を出力します。

バッチフレームワークジョブをジョブとして出力する場合には出力されません。

◆Stderr To Stdout File

“標準エラー出力を標準出力ファイルに出力する”の指定の有無(ON/OFF)を出力します。

バッチフレームワークジョブをジョブとして出力する場合には出力されません。

ON:
“標準エラー出力を標準出力ファイルに出力する”を指定しています。
OFF:
“標準エラー出力を標準出力ファイルに出力する”を指定していません。

◆Limit Time

ジョブの打ち切り時間を分単位で出力します。

◆Exec Priority

ジョブの実行優先度を出力します。

バッチフレームワークジョブをジョブとして出力する場合には、ジョブキュー内実行優先順位を出力します。

◆Job Attr

リカバリジョブのモードを表示します。

ジョブがリカバリジョブの場合のみ出力されます。【Windows版】

Recovery Only:
リカバリジョブです。先行ジョブの再起動は行いません。
Recovery Rerun:
リカバリジョブで、本リカバリジョブの終了後、先行ジョブを再実行します。

◆Process Name【Windows版】

GLOVIA-CジョブまたはGLOVIA-Cビジネスオブジェクトに定義されている処理名です。

◆Host【Windows版】

GLOVIA-CジョブまたはGLOVIA-Cビジネスオブジェクトを実行するサーバのホスト名です。

◆Exec Name【Windows版】

GLOVIA-Cジョブの実行コマンド名またはGLOVIA-Cビジネスオブジェクトのオブジェクト名です。

◆Object Parm【Windows版】

GLOVIA-CジョブまたはGLOVIA-Cビジネスオブジェクトの実行ファイルのパラメタです。

◆Previous System Name【UNIX版】

先行となる業務システム名です。実行属性が“PowerAIM”の場合に出力されます。

◆Previous Work Unit Name【UNIX版】

先行となるワークユニット名です。実行属性が“PowerAIM”の場合に出力されます。

[GEE]
◆Job ID

グローバルサーバジョブの業務IDまたはホストのジョブ名を表示します。

[GEE]
◆User Definition

グローバルサーバのユーザ名と対応して登録した、UNIXシステム上のグループ名を表示します。

[GEE]
◆Exec Host

ジョブを実行するグローバルサーバのホスト名を表示します。

[GEE]
◆Job Definition

SymfoNETでの業務定義の有無です。

ON:
SymfoNETに業務定義済みです。
OFF:
SymfoNETに業務定義が未定義です。

[GEE]
◆File Name

業務定義が未定義の場合に実行するファイル名を表示します。OS種別がXSPの場合はホスト上のファイル名またはJCM名、MSPの場合はデータセット名となります。

[GEE]
◆Retry

グローバルサーバに接続できなかった時にリトライをする間隔を表示します。リトライ間隔ごとに10回リトライを行います。

[GEE]
◆Alternate Host

実行ホスト名に指定したホストに接続できない場合に、代わりに接続するホスト名を表示します。

[GEE]
◆Option

ジョブに渡すパラメタを表示します。

[GEE]
◆Job Kind

起動する業務の種別を表示します。グローバルサーバのOS種別がXSPの場合のみ表示されます。

◆Job Log File

ジョブログファイル名を出力します。

バッチフレームワークジョブをジョブとして出力する場合にのみ出力します。指定がない場合は出力しません。

◆Beginning Step Name

開始ステップ名を出力します。

バッチフレームワークジョブをジョブとして出力する場合にのみ出力します。指定がない場合は出力しません。

◆End code of last step

“最後に実行されたジョブステップの終了コードをジョブの終了コードとする”の指定の有無(ON/OFF)を出力します。

バッチフレームワークジョブをジョブとして出力する場合にのみ出力します。

ON:
“最後に実行されたジョブステップの終了コードをジョブの終了コードとする”を指定しています。
OFF:
“最後に実行されたジョブステップの終了コードをジョブの終了コードとする”を指定していません。

◆Execution Day Mode

アイコン種別が子ジョブネットの場合に、ジョブ(子ジョブネット)の“起動日のみ有効”指定の有無(ON/OFF)を表示します。

ON
“起動日のみ有効”を指定しています。
OFF
“起動日のみ有効”を指定していません。

■出力例

コマンドの出力結果“Information of Job”の例を以下に示します。

Information of Job date: 2002/03/26 time: 10:00

User Name: Suzuki

Project Name: 総務部門

Job Net: kanri

Job Name: kanri1.bat
Job Param: -file data1.dat
Job Name JES: kanri1
Job Comment: 顧客照会
Directory: c:\tmp
Host: queen
Jobfile Transfer: ON
Queue: queue3
Resource: resource1
Resource_Attr: Sh
Ignore Complete Code: ON
No Output: ON
Restart Point: OFF
Normal Limit: 10
Prediction Time: 10
Job Icon: Command
Exec User: administrator
Job Env1: TEMP_PATH = d:\temp
Job Env2: DATA_PATH = d:\kanri\data
Next Time Disable: OFF
Stdout File: c:\tmp\outfile.log
Stderr File: c:\tmp\errfile.log
Stderr To Stdout File: OFF
Limit Time: 30
Exec Priority: 0

Project Name: 総務部門

Job Net: hanbai

Job Name: hanbai1.bat
Job Param: -file data2.dat
Job Name JES: hanbai1
Job Comment: 集金反映
Directory: c:\tmp
Host: atlas
Jobfile Transfer: ON
Queue: queue2
Resource: resource2
Resource_Attr: ExIgnore Complete Code: OFF
No Output: ON
Restart Point: OFF
Normal Limit: 1
Prediction Time: 20
Job Icon: Command
Exec User: administrator
Job Env1: DATA_PATH = d:\hanbai\data
Next Time Disable: OFF
Stdout File: c:\tmp\err.log
Stderr File:
Stderr To Stdout File: ON
Limit Time: 5
Exec Priority: 0
Job Name: cldnet
Job Comment: cldnet
Restart Point: OFF
Job Icon: JobNet
Next Time Disable: OFF
Execution Day Mode: OFF


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