Interstage Application Server 運用ガイド
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第5章 性能監視> 5.2 性能監視ツールの操作手順

5.2.1 SNMPサービスへの登録操作

 Systemwalker Centric Managerなどのネットワーク管理マネージャを使用してリアルタイム監視を行うためには、Interstageのインストール後に以下の操作を行う必要があります。なお、リアルタイム監視を行わない場合は、以下の操作を行う必要はありません。

Windows (R)の場合

1) SNMPサービスへの登録

 ispsetagtコマンドを実行して、性能監視ツールをSNMPサービスに登録してください。ispsetagtコマンド実行後は、Windowsの“サービス”画面よりSNMPサービスを再起動してください。なお、SNMPサービスがインストールされていなければ、性能監視ツールをSNMPサービスに登録することはできません。ispsetagtコマンドを実行する前に、SNMPサービスをインストールしてください。

 SNMPサービスのインストール方法を、以下に示します。

[Windows Server(R) 2003の場合]

  1. OSのCD-ROMをCDドライブにセットしてください。
  2. “Windowsのオプションコンポーネントをインストールする”を選択し、“Windowsコンポーネントウィザード”の“管理とモニタツール”で“簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)”を追加してください。

2) MIB定義ファイルの読み込み

 ネットワーク管理マネージャから性能情報を採取するには、性能情報のMIB定義ファイルをネットワーク管理マネージャで読み込まなければなりません。Interstageをインストールしたマシン上にある、以下のMIB定義ファイルをネットワーク管理マネージャに読み込ませてください。

“TD_HOME\isp\mib\ispmibNT.my”

 MIB定義ファイルの読み込み方法を、以下に示します。

  1. Interstageをインストールしたマシン上にあるMIB定義ファイルを、Systemwalker Centric Managerがインストールされているマシンに、FTPなどを使ってコピーしてください。
  2. Systemwalker Centric Managerのシステム監視を起動してください。
  3. システム監視画面のメニューから、“操作”→“MIB拡張操作”の順に項目をクリックして、MIB拡張操作画面を表示してください。
  4. MIB拡張操作画面で“MIB登録”ボタンをクリックして、拡張MIBファイル選択画面を表示してください。
  5. 拡張MIBファイル選択画面でMIBファイルを選択して、“開く”ボタンをクリックしてください。その後、MIB拡張操作画面で“閉じる”ボタンをクリックしてください。

Solarisの場合

1) 性能監視ツールのコピー

 ネットワーク管理マネージャ上で、性能情報を表示するには、性能監視ツールの以下のファイルを、所定のディレクトリにコピーしてください。この操作は、Interstageインストール時に行ってください。また、操作完了後は、マシンを再起動してください。

ファイル名

コピー元ディレクトリ

コピー先ディレクトリ

ispsubad8

TD_HOME/isp/lib

/usr/lib/snmp

ispsuba8.acl

/etc/opt/FSUNtd/snmp/conf

/etc/snmp/conf

ispsuba8.reg

/etc/opt/FSUNtd/snmp/conf

/etc/snmp/conf

ispsuba8.rsrc

/etc/opt/FSUNtd/snmp/conf

/etc/snmp/conf

   TD_HOME : コンポーネントトランザクションサービスのインストールディレクトリ


 性能監視ツールのリアルタイム監視機能を使用する場合は、必須ソフトウェアをインストールし、必須パッチを適用する必要があります。必須ソフトウェアおよび必須パッチの詳細については、“インストールガイド”を参照してください。

 Solaris10の場合、システム管理エージェント(SMA)を使用したリアルタイム監視機能は使用できません。Solstice Enterprise Agentsソフトウェア(SEA)を使用してください。
 なお、Solaris10の場合にSEAを使用する環境設定の詳細については、“移行ガイド”を参照してください。

2) MIB定義ファイルの読み込み

 ネットワーク管理マネージャから性能情報を採取するには、性能情報のMIB定義ファイルをネットワーク管理マネージャで読み込まなければなりません。Interstageをインストールしたマシン上にある、以下のMIB定義ファイルをネットワーク管理マネージャに読み込ませてください。

“TD_HOME\isp\mib\ispmibSol.my"

 MIB定義ファイルの読み込み方法を、以下に示します。

  1. Interstageをインストールしたマシン上にあるMIB定義ファイルを、Systemwalker Centric Managerがインストールされている業務管理クライアントに、FTPを使ってコピーしてください。
  2. Systemwalker Centric Manager(業務監視)を起動してください。
  3. 業務監視画面のメニューから、“操作”→“MIB拡張操作”の順に項目をクリックして、MIB拡張操作画面を表示してください。
  4. MIB拡張操作画面で“MIB登録”ボタンをクリックして、拡張MIBファイル選択画面を表示してください。
  5. 拡張MIBファイル選択画面でMIBファイルを選択して、“開く”ボタンをクリックしてください。その後、MIB拡張操作画面で“閉じる”ボタンをクリックしてください。
  6. 業務監視画面のメニューから、“ポリシー”→“ポリシー配付”の順に項目をクリックして、ポリシーの配付画面を表示してください。
  7. ポリシーの配付画面で必要な項目を設定した後、“OK”ボタンをクリックしてください。

3) ポート番号の設定

 性能監視ツールは、ネットワーク管理マネージャに性能情報を通知する際に通信を行うため、通信用のポートを使用します。デフォルトでは“7042”番のポートを使用しますので、このポートを他のプログラムで使用している場合は、性能監視ツールのポート番号を変更してください。この操作は、Interstageインストール時に行ってください。また、操作完了後は、マシンを再起動してください。
 変更方法は以下のようになります。

  1. 環境設定ファイルをエディタで開いてください。
  2. “port = 7042” の “7042”の部分を、未使用のポート番号に書き換えてください。
  3. ファイルを保存して、エディタを終了してください。
  4. マシンを再起動してください。


 SEAのマスターエージェント(snmpdx)は、ポート番号161を使用します。このポート番号は変更しないでください。SEAのマスターエージェントのポート番号を変更すると、以下のようなメッセージが出力され、性能情報のリアルタイム監視機能は使用できません。

「/opt/FSUNtd/isp/lib/ispsubad8: [ID 702911 daemon.error] subagent egistration failed」


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