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Symfoware Server V10.0.0/V10.0.1 アプリケーション開発ガイド(埋込みSQL編)

SolarisLinux7.1.2 アプリケーションの起動(UNIX系の場合)

ここでは、UNIX系を使用している場合に、アプリケーションを実行するうえで必要な作業を説明します。

Symfoware/RDBの起動操作

リモートのデータベースにアクセスする場合、サーバ側には、ポート番号やシステム用の動作環境ファイルの設定が必要です。

参照

Symfoware/RDBを起動する方法については、利用するサーバに対応した“セットアップガイド”を参照してください。

アプリケーションの起動操作

アプリケーションを起動するためには、以下の作業を順番に行います。

  1. 環境変数を設定する

  2. 使用する動作環境ファイルを指定する

  3. アプリケーションを起動する

1)環境変数を設定する

アプリケーションを実行する前に、以下の環境変数を設定します。

Solaris環境変数“LD_LIBRARY_PATH_64”の設定

アプリケーションのコンパイル・リンク時に64ビット用のオプションでコンパイル・リンクした場合、環境変数“LD_LIBRARY_PATH_64”に、RDBライブラリの格納ディレクトリを設定します。

RDBライブラリの格納ディレクトリ:

/opt/FSUNrdb2b/lib

例1

C言語を使用する場合で、環境変数“LD_LIBRARY_PATH_64”の設定をCシェルのsetenvコマンドで行う場合の例を示します。

setenv LD_LIBRARY_PATH_64 /opt/FSUNrdb2b/lib:$LD_LIBRARY_PATH_64

例2

C言語を使用する場合で、環境変数“LD_LIBRARY_PATH_64”の設定をbash、Bシェル、Kシェルで行う場合の例を示します。

LD_LIBRARY_PATH_64=/opt/FSUNrdb2b/lib:$LD_LIBRARY_PATH_64; export LD_LIBRARY_PATH_64
環境変数“LD_LIBRARY_PATH”の設定

環境変数“LD_LIBRARY_PATH”に、RDBライブラリの格納ディレクトリを設定します。

RDBライブラリの格納ディレクトリ:

/opt/FSUNrdb2b/lib

例1

C言語を使用する場合で、環境変数“LD_LIBRARY_PATH”の設定をCシェルのsetenvコマンドで行う場合の例を示します。

setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FSUNrdb2b/lib:$LD_LIBRARY_PATH

例2

C言語を使用する場合で、環境変数“LD_LIBRARY_PATH”の設定をbash、Bシェル、Kシェルで行う場合の例を示します。

LD_LIBRARY_PATH=/opt/FSUNrdb2b/lib: $LD_LIBRARY_PATH; export LD_LIBRARY_PATH
Linux環境変数“LD_LIBRARY_PATH”の設定

環境変数“LD_LIBRARY_PATH”に、RDBライブラリの格納ディレクトリを設定します。また、アプリケーションのコンパイル・リンク時に64ビット用のオプションでコンパイル・リンクした場合、環境変数“LD_LIBRARY_PATH”に、64ビット RDBライブラリの格納ディレクトリを設定します。

RDBライブラリの格納ディレクトリ:

/opt/FJSVrdb2b/lib

64ビット RDBライブラリの格納ディレクトリ:

/opt/FJSVrdb2b/lib/lib64

例1

C言語を使用する場合で、環境変数“LD_LIBRARY_PATH”の設定をTCシェルのsetenvコマンドで行う場合の例を示します。

setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FJSVrdb2b/lib:$LD_LIBRARY_PATH

例2

C言語を使用する場合で、環境変数“LD_LIBRARY_PATH”の設定をbashで行う場合の例を示します。

LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVrdb2b/lib:$LD_LIBRARY_PATH; export LD_LIBRARY_PATH
動的プログラム構造のアプリケーション実行時の注意事項

動的プログラム構造のアプリケーションを実行する場合は、環境変数“LD_LIBRARY_PATH”に、以下の格納ディレクトリを設定します。

  • RDBライブラリ

  • 64ビット RDBライブラリ

  • 利用者が作成したロードモジュール

環境変数“RDBNAME”の設定(マルチRDB運用の場合)

マルチRDB運用を行う場合は、アプリケーションで処理を行う対象となるSymfoware/RDB環境のシステム名を、環境変数“RDBNAME”に設定します。この環境変数は、ローカルアクセスの場合のみ有効となります。

参照

マルチRDB運用についての詳細は、利用するサーバに対応した“セットアップガイド”を参照してください。

Solaris例1

C言語を使用する場合で、環境変数“RDBNAME”の設定をCシェルのsetenvコマンドで行う場合の例を示します。(RDBシステム名をrdbsys1とした場合)

setenv RDBNAME rdbsys1
例2

C言語を使用する場合で、環境変数“RDBNAME”の設定をbash、Bシェル、Kシェルで行う場合の例を示します。(RDBシステム名をrdbsys1とした場合)

RDBNAME=rdbsys1; export RDBNAME

Linux例1

C言語を使用する場合で、環境変数“RDBNAME”の設定をTCシェルのsetenvコマンドで行う場合の例を示します。(RDBシステム名をrdbsys1とした場合)

setenv RDBNAME rdbsys1
例2

C言語を使用する場合で、環境変数“RDBNAME”の設定をbashで行う場合の例を示します。(RDBシステム名をrdbsys1とした場合)

RDBNAME=rdbsys1; export RDBNAME
2)使用する動作環境ファイルを指定する

アプリケーションの動作環境のチューニングを行う場合、使用するクライアント用の動作環境ファイルを作成します。

通常Symfoware/RDBは、アプリケーション実行時のカレントディレクトリにある動作環境ファイルのひな型と同名の以下の動作環境ファイルを使用します。

fssqlenvc

他のファイル名または格納ディレクトリの動作環境ファイルを使用する場合は、環境変数“SQLRTENV”に動作環境ファイルのパス名を指定してください。

Solaris例1

C言語を使用する場合で、環境変数“SQLRTENV”の設定をCシェルのsetenvコマンドで行う場合の例を示します。(動作環境ファイルのパス名を/home/user1/sqlenv1とした場合)

setenv SQLRTENV /home/user1/sqlenv1
例2

C言語を使用する場合で、環境変数“SQLRTENV”の設定をbash、Bシェル、Kシェルで行う場合の例を示します。(動作環境ファイルのパス名を/home/user1/sqlenv1とした場合)

SQLRTENV=/home/user1/sqlenv1; export SQLRTENV

Linux例1

C言語を使用する場合で、環境変数“SQLRTENV”の設定をTCシェルのsetenvコマンドで行う場合の例を示します。(動作環境ファイルのパス名を/home/user1/sqlenv1とした場合)

setenv SQLRTENV /home/user1/sqlenv1
例2

C言語を使用する場合で、環境変数“SQLRTENV”の設定をbashで行う場合の例を示します。(動作環境ファイルのパス名を/home/user1/sqlenv1とした場合)

SQLRTENV=/home/user1/sqlenv1; export SQLRTENV
3)アプリケーションを起動する

以上の操作がすべて完了したら、アプリケーションの起動を行います。

アプリケーション“sample”を起動するコマンド入力例を以下に示します。

Sample