C・テイタムとミラ・クニスの壮絶な半年 新作『ジュピター』でアクションに挑戦

猿渡由紀

【(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.】

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 3月28日に公開される『ジュピター』は、『マトリックス』(1999)のラナ&アンディ・ウォシャウスキー監督による、オリジナルSF大作。シカゴで家政婦として働くジュピター(ミラ・クニス)は、ある日、自分が、遠い星の王朝の王族だと知らされる。その星からやってきた戦士ケイン(チャニング・テイタム)とともに、彼女は宇宙に向けて旅立つことに。

 ケインは、遺伝子操作によって勝つためだけに生まれてきた強靭な男という設定。そんな役柄を演じることは、テイタムに大きな肉体的負担を強いた。クニスもまた、この映画は、自分のキャリアで最も肉体的にハードな映画だったと語っている。過去にもフィジカルな映画をこなしている2人に、今回の苦労を聞いた。

トレーニングは6カ月、週7日

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『G.I.ジョー』『ホワイトハウス・ダウン』(ともに2013)などアクション映画に出演してきたテイタムは、若い頃、アメリカンフットボールのチームに所属した肉体派。クニスもまた、『ブラック・スワン』(10)でバレリーナを演じ、厳格なダイエットとトレーニングの結果、9キロの減量を達成している。しかし、この映画で要求されるスタントは、彼らの想像を大きく越えたものだった。

「『肉体面で、これまでにないチャレンジを強いられることになるよ』と、事前に言われていた。僕にとっては、それもまた魅力で、この映画を引き受けたんだ。でも、やってみたら、その大変さは想像以上だった」(テイタム)

「『ブラック・スワン』とは、比較にならないわ。『ブラック・スワン』の撮影は、2カ月だった。これは7カ月だったのよ。トレーニングは撮影の6カ月前に始めて、週7日行ったわ。やったのは、主にクロストレーニング。この映画では、空手とか、マーシャル・アーツみたいな動きは必要とされない。でも、アクションシーンがひたすら続く。だから、体力をつけることが大事だったの」(クニス)

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著者プロフィール

月刊女性誌編集者を経て渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビューや映画の撮影現場レポートなどを、日本の雑誌、新聞、オンライン媒体に寄稿する。フィットネスへの関心も高く、渡米直後から毎日ジム通いを開始。ここ10年ほどはアシュタンガヨガに専念しているが、ワークアウトのトレンドはもとより、健康、運動一般に関する新しい情報には、常にアンテナを張っている

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