お宝発見!「ステラ」アーカイブス
2022年3月に惜しまれながら休刊となったNHKの番組情報誌「NHKウイークリーステラ」。その倉庫には、実は、いま見るととっても貴重!な、お宝がたくさん眠っているという……。ここは、それら過去に刊行された「ステラ」の誌面から、今だからこそおいしい記事をピックアップして紹介するコーナーである。

永作博美さんが表紙を飾る22年前の「ステラ」を発見!

どうも〜! 朝ドラ見る子です。
現在放送中の朝ドラ「舞いあがれ!」も時代が進んで、盛り上がってきましたね! といえ、まだ4週が終わったばかり。一体、どんな方向に物語は進んでいくのか……。目が離せません! ……という、いつもの気ままなレビューはこちらを見ていただくとして。

このコーナーでは、前回に引き続き「ステラ」バックナンバーから、「舞いあがれ!」メインキャストのアーカイブスをチェックしていきます!

なにしろ「ステラ」本誌の歴史は32年。あの人やこの人も、絶対に、過去の誌面に登場しているはず……。お!ありましたありました。ひときわ輝くこの1冊!

ということで、第2弾はコチラです♪

(NHKウイークリーステラ2000年2月25日号より)

舞ちゃんたち家族を優しく見守るお母ちゃん、岩倉めぐみ役の、永作博美さんが表紙を飾っています。
実に22年前の、2000年2月に刊行されたものです。
……ということは、当然22年前のお写真なのに、全然変わらない……!!
ぱっちりしたつぶらな瞳も、かわいらしいベビーフェイスも。
というか、2000年が22年も前だということに、別の衝撃が……(割愛)。
大学生になった舞ちゃんが暮らしているのが2004年の東大阪だから、時期としては近いですね。

そして、気になる記事の内容は、当時、永作さんが出演していた「玩具の神様」というドラマの特集のようです。さっそく、中身を見てみましょう!

(NHKウイークリーステラ2000年2月25日号より)

グラビアの永作さん、ちょっと陰のある雰囲気? 表紙とはまた違う表情ですてきです。このときの役のイメージにあわせての撮影だったのかな?

ちなみに、「撮影時のこぼれ話」によれば、永作さんが着ているGジャンのサイズは、なんと「スーパースリム」(!!)。しかし小柄な永作さんは、そんな細身のGジャンの背中をさらに詰めて着こなしていたのだとか。
赤いワンピースとの組み合わせが、大人の色気と少女っぽさを両立させていますね〜。

さて、「玩具の神様」は、大御所・倉本聰さん脚本によるドラマだそうで。
詳しくはこちら↓
https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009040344_00000
永作さんは、脚本家を目指す風俗嬢の役だとか!
そういうことか……と、グラビア写真に漂うあやしげな雰囲気に納得(笑)。
そんな永作さんが、今は大阪のお母ちゃん役ですもんねえ……。しみじみ。


永作博美さんインタビューより「あったかいセリフが一個あるだけで……」

記事には、永作さんが演技について語ったインタビューも載っていました。これはちょっと、本当に“お宝”を発見してしまったかもしれません! 当時の永作さんの言葉を、少しだけ、紹介しますね♪

(永作さんにとって、演技をするということは)
「一人一人の人間を育てている感じ」
「どんな人でも、きちんとやさしい人に作り上げたいと思っています。だってどんなひどい人でも、絶対にやさしいところってあると思うから。そういう微妙な心情のひだを、きちんと出してあげられるような女優になれたらいいなと思いますね」

なれてる……なれてますよ……!(泣)
「舞いあがれ!」では、ちょっと頑張りすぎて、いっぱいいっぱいになってしまうところもあるお母ちゃん。その優しさや家族への愛、微妙な感情の機微が、永作さんの仕草のひとつひとつから伝わってきていますよね。

さらに永作さんは「いいドラマって何ですか?」との質問に、「あったかいセリフが一個あるだけで、いいドラマだなって思ってしまうんです」「夢があって、やっぱり毎日暮らしていると悲しいこともあって(笑)、そういう感じのドラマがいいですね」と語っています。

それって……まさに「舞いあがれ!」のことじゃん。22年前の永作さんが「舞いあがれ!」のことを言っている!!……と、うれしくてつい叫んじゃいました(笑)

記事によれば、監督の石橋冠さんは、当時の永作さんについて「セリフがいらないくらい(感情が)顔に出ている。アップを撮っていると、“カット”といいづらかった。いつまでも見ていたくて」とコメント。
そう言わしめた永作さんの繊細な演技力は、今もバッチリ健在ですよね。

結婚や出産も経験し、現在は母でもある永作さん。見た目のかわいらしさは変わらなくても、その経験は、きっと演技の深みにつながっていますよね。ドラマのヒロインから、お母ちゃん役へ。そう考えると、女優としてもすてきな年の取り方をしているなあと思っちゃいます。

しかし、まあ、なんというか、若い頃の回想シーンに違和感がないはずだよなあ。と、お写真を見て、もう一度しみじみ。
ふうん、22年前かぁ……。そんなタイムスリップのひとときでした。

さて、舞ちゃん、お母ちゃんときて、次はあの人のアーカイブスを探してみようかしら?
では次回もお楽しみに〜!

朝ドラ見る子 (あさどら・みるこ)

“朝ドラ”を見るのが日課の覆面ライター。朝ドラを日々のスパイスとして、朝ドラをきっかけにいろいろなことを考えたり、人と話したりするのが好き。地方生まれ、東京暮らし、ときどき帰省。その影響で、最近は両親(60&70代のシニア夫婦)も朝ドラを見るのが習慣に。さらに、渋いおじさん好きの姉(朝ドラ見る姉)と若いイケメン好きの妹(朝ドラ見るる)も。家族ぐるみの(?)、自由気ままなレビューをお届けします♪