やあ諸君。こんにちは。

　魔王を倒すのはやはり勇者だよね。

　その勇者に対して、物凄く印象的な前口上述べるのが、一般的な魔王だよね。

　例えば、世界の半分をやろう。とか、我腕の中で息絶えるが良い！とか。そんな感じの。

　ナイチサとかは何を言われたんだろうね。気になる。

　で、旧ジルさんはそんな危険はなく、部下に後ろから刺されてしまった訳だが。

　現ジルさん。すなわち私はどうしているかというと。

　はい、題名どおりです。

　魔王の風上にも置けないほど、すごく……命乞いしてる感じ。

――――――――

「くくく、射程範囲内だ、捉えたぞ魔王のねーちゃん。」

　はい、後ろから斬りかかられるということも無く、真正面から言われましたが…ランスLv500くらいなんですよね。

　で、私も同じく500かと思ったんですよ。

　はい…

　416でした。

　ナンデ？ナンデ416！？

　才能限界レベルさん嘘つき？

　いや原作も正しくLvは出していなかった。

　故に…これが…私の最大値…………………

　HPは原作どおりだいたい50万程ありますがね。

　最大HPは8億ですが。なんぞコレ。

　MPも混ざってるタイプのステータス。

　HPMP分けて見たいんだけど、何処だ。

　原作見るに、めっさダメージでかいからなぁ。

　ランスアタックで10万消し飛ばしてくしパない。

　もしHP8億あったら普通に勝てる。うん。よゆう。

　マジありえない。

　ではでは…

　さあ、まずは会話（命乞い）から始めようか。

「よく来たな。ランス。」

「がははは、なんか知らんがとても調子がいい！

　正々堂々一騎打ちだ！

　いくぜ魔王ちゃん！

　いままでの分、まとめてお仕置きじゃー！」

　え、私なにかしてたっけ。

　一人吸って。掃除させたからヤバい状態では無いはずなんだが…

「まあ待て。」

「んあ？」

「何を止まっている。耳を貸すな心の友よ！

　今や魔王とお前の強さに差は無い！倒すなら今だ！！！」

　カオスがうざい。

　いや絶対に魔王斬るマンだから仕方ないんだが。

「実を言うとな、2000年ぶりに自意識が戻ったのだ。」

「はぁ？なんだ？だからどうした？」

「2000年…だと？」

　私の言葉は聞いてくれるようだ。ほっ

「うむ。最初の1000年の間、自分の主導権は魔王の血が持っていた。

　あいつが人類に対する恨みとか憎悪とかを吸収し、体の主導権を握っていたのだ。」

「？？？」

　ランス、理解してないのか。もっと簡単に言わないといけないか。

「封印中にはもう自意識を取り戻していた。

　つまりだ、私は心がキレイなジルちゃん？という感じなんだが…」

「よし斬ろう。心の友よ。

　キレイなジルちゃんとか鳥肌たつわ！」

「お、おう？」

　いやーわかるー。

　あのジルが自分のことちゃん付けとかないわー。

「つまり、あれだな。俺様とセ○クスしたい。そういうことか？」

「おい！」

　いやー。マジ話早いわ―

「そう！それ！そのとおり！ピンポーン！」

　もうやけくそである。

「うほ…やはりか。モテる男は辛いな。」

「大馬鹿者！

　なんだかわからんが形勢逆転した魔王が、情けなくも命乞いしているのがわからんか！？」

「がははははは！

　よーし、それなら遠慮なく頂くぜ！」

　よし。これならば才能限界レベルも上がるはず。

　まずは500目標で行ってみたい。

「ア、…アホか―――ーーー

　そいつ魔王なんだぞ！

　極めつけに最悪な！！

　今なら奴をぶった斬れる！

　お前さんならやれる！

　それをフイにするっていうのか！？」

　ガミガミ煩いカオス。

　原作通りな流れでカオス手放すとかしたら、すごく…助かるんだが。

「お前、うるさい」

「へ？」

　ぽいっと捨てた。カオスを。

　マジランス。ランスマジ。

「ぬ、ぬわーーーーーーー」

　パパスみたいな叫びでカオスは虚空に消えていった。

「ランスマジぱねえ。」

「がはははははは！

　これで邪魔者は居なくなった！

　さーて、女の歓びというやつを教えてやるぞ！ジル！」

「よし、バッチコイ。

　ハイパーな兵器の受け入れは整っているぞ。」

　ふう、凌いだ！

　助かった！！！

　ドス…

「へ…」

　カオスが腹に刺さっておりますが何か…ぐはっ

「なーんて、元気いっぱいの魔王が何を企んで居るかしらんが

　まずは倒させてもらうぜ！」

「え…いや、マジで弱ってるんだけど…HP0.1%未満…だよ…」

　え、なんで？

　カオス捨てたじゃん。

　どうやって拾ったし？

「あー本気でビックリしたぞ、心の友よ。」

「俺様を油断させてから叩く。という目論見は良いが演技が杜撰だったぞ！ジル！」

　いや、何いってんだこのバカ。

　完全受け入れ態勢だったじゃん？

　や、ヤバい。コレ、帰れなくなるパターンだ。

「いくぜ！ラーーーーーーンス

　アターーーーーーク！！！」

　開幕ランスアタックかよ！

　腹の傷と合わせてHP半分もってかれたんだけどーーーー！

「くっ」

　とりあえず自衛。

　絶望的な自衛！！！泣きたくなる！！

　とりあえず全力全開で距離を開け…らんないし！！

　くそ、なんだこの馬鹿力は。

「がははは！

　防戦一方だぞ！ノスの方が張り合いがあったんじゃないか！？」

　よーし、撤退戦だ。負けるのを見越してHPというかMPというか体力を残す。

　ランダムでいいから異世界にいければそれでいい。

　魔力の結晶のようなものを防戦の最中に作り出す。

　で、呑む。

　これで、やられた後に漂流してもなんとか…なる！

「ウルトラーーーーーーランスアターーーーーーーーク！！！」

　ぐはっ…もうHP０…だめしぬ…

　はい、ジルさんは一度も攻撃すること無く倒れましたよ。っと

　コレ…カオスにとどめ刺されたらOUTなやつだ。

　たのむーこっから先は原作通りに動いてくれー

「うーん。

　まったく攻撃してこなかったな。

　なんだか弱いものイジメをしている気分だったのだが。」

「それだけジルの奴が弱っていたという事だ。

　さあ、心の友。トドメだ！トドメを刺せ！」

　いやー人類の暗黒期作っててトラウマが激しいのは分かるけどな。

「はあはあ…それで、弱った私を、ちゃんと抱いてくれるんだろうな？」

「ハァ？何を言ってるんだ？

　耳を傾けるなよ、いいからトドメを刺せ。」

「うーん。

　そんな傷ついても俺に抱かれたかったとは。

　すまんな、前言通り女の歓びを教えてやるぜ！」

「アホーーーーーーー！

　こんな奇跡的なチャンスもう無んだぞ！

　そりゃあ、お前さんにしかできん奇跡だが、次はない！」

　ぽい

「にゃ、にゃわああああああぁぁぁぁぁーーーーーーー」

　前にも増して馬鹿っぽく捨てられた。

　今度は大丈夫だよな？

「よし、煩いのも居なくなったし、

　ガツーンとお仕置き＆俺へのご褒美セ○クスだ！」

　はいはい。

……………

…………

………

……

…

　いやーR18じゃないんだ。残念だな―。（棒）

――――――――――――

　はい、全国のジルファンの皆様

　こんばんは。

　だいたい原作通り、やることやって抱きついて、蹴られてふよふよと空間をさまよっています。

　数千年出られないとかっていうのは、まあ嘘でありホントですな。

　実際にこの中の時間の進みが違うので、向こうの一日が一体何年なのかねぇ。

　と、言うことで。

　G.O.Dさんが来るまで待機。

　神とかに干渉されたくない。

　腹の中のMP塊では異世界転移一回が限度。

　それで、適当な魔力ありそうなとこに転移できれば御の字。

　2000年代の地球とかだと、魔力無いしダメそうだし…

　神代の地球だと命がヤバそう。

　基本魔物系統の人種だから仕方ないね。

　暫くすると、ピカ―と光っているのが分かりやすい。

　神が来たな。

　さーて。どうなる。

　うん…さいあくだ

　原作ジルもきっと、そう思っただろう。

　なんでLv１にしちゃうのかなぁあああああああ！！！G.O.Dさんよぉ！！！

　MP玉呑んでなかったらヤバかった。

　魔王ぱねえLv1でも異界移動できる。

　体力回復に魔力回復。異界で養生させてもらうぜ！

　Lv1だけどな！！！

　異界ゲート！

　オープン！

　これで！いきる！！！

　………………

　…

　あ、

　はい。

　ええ、おはようございます。

　高層ビルの谷間に居ます。

　1970年～2100年代の地球ですね。

　はい。

　…あははははははははは

　フラグ回収早すぎワラタ！