————カーン！

さ～て、初期スタート位置は……よし。(適当)

街並みの様子から、めでたく"ゼス王国"を引いたみたいです。

＞此処はゼス北部に位置する大都市イタリア。

＞君が今、冒険者として活動している拠点でもある。

テキストを見るに、街は"イタリア"で間違い無さそうです。

場所的にはゼス宮殿の東方面に存在していますが、ゼスを引けた時点で誤差の範囲ですね。

此処で、今の主人公……コメントを肖って【兄貴】と呼ぶ事にしますが、軽く状況を纏めると……

・長らく自由都市で活動していたが、とある理由でゼスにやって来た。

・最初は魔法を使えるダケで無駄に優遇してくれたので、非常に住みやすく思っていたが、すぐさま【一級市民】と【二級市民】のイキスギな格差を知り、国の在り方に疑問を感じるようになった。

・冒険者ギルドからの依頼が、二級市民などの人間関連ばかりが目立つので、報酬は悪くないのだが大した鍛錬に成らない。

・弟のランスの事も気になるので、そろそろゼスを離れて彼を探しに行くべきかと悩んでいる。

……こんな感じでして、今現在は次の冒険の準備のついでに、考え事をしながら街を散策している所です。

そんな兄貴の前に、見知った顔が走って来るのですが……今回は"キューティ・バンド"ですね。

彼女の右手にはチラシが握られており、所謂ランスのリーザス王即位を知らせるメッセンジャーです。

選ばれるのは国別にランダムであり、今回はキューティでしたが、【エミ・アルフォーヌ】や【マルチナ・カレー】とかが伝えてくれる場合も有ります。

エミだったら兄貴が"魔法使い"としても有能だから、その活躍が耳に入って面会の機会が設けられた。

マルチナだと、彼女のレストランに食事をしに来る常連だから……って感じで縁が予め生えるのです。

尚、マルチナが総料理長をしているサクラ＆パスタは【オールドゼス】に存在しますが、その辺のツッコミはしてはいけない。(戒め)

さて置き、何故かキューティと面識が有るのかと言うと、今から説明されますので見ろよ見ろよ。

＞キューティ・バンド。

＞彼女はゼス治安部隊の若き隊長であり、今の君の友人と言っても良い人物だ。

＞キューティは隊長に成って間も無い頃、暴徒の鎮圧をする為のサポート役をギルドを通して募ったのだが、偶然にも君が"彼女の依頼"を引き受けた事により、その強さに感服されて交流が始まる事となった。

＞よって、今も名指しで仕事を斡旋してくれる事が有るのだが、現在のゼスの状況を考えると複雑な気分である。

＞殺人・強姦・略奪を行う二級市民が制裁されるのは必然だが、その原因の根本はゼスの在り方そのものだ。

＞君の友人と成った事で、キューティの学校で植え付けられた価値観が変わりつつある事だけが幸いだが……

＞役人の一人が考えを改めた程度で、この国の方向性が変わったりはしないだろう。

＞この国の市民ですら無く、いち冒険者に過ぎない自分なら尚更だ。

はい。こんな感じで、２周目は一人だけ【友人】段階のキャラが最初から生えてきます。

キューティはパーティーに誘えるタイプのキャラなので、このレギュでは当たりと言えるでしょう。

逆にマルチナが選ばれてたら、非戦闘員ゆえに現段階では仲間には誘えませんが、オールドゼスに一から通って、信頼度を上げる手間は数ターン分減るので、方針によっては非常に有難いです。

今作の【料理人】はアイギス宜しく、かなり優遇されていますが、今回は手間を考えると出番は有りません。

ちなみに【初期パートナー】とは全然別の存在なので、キューティが見えたからと言ってリセットするのは早いです。

「み、見て下さいッ！ この号外に載ってる顔……貴方にソックリですよ！！」

さて、彼女はランス６に登場したのですが、特に見せ場も無く廃人と化して退場した不憫なキャラです。

それなのに、何でしょうか？ この優遇振りは。

しかもユニットとしても割と強く、才能限界値は２０と(メタ視点では)低めですが、ウォール・ガイを常に２体従えています。

仕様上【指揮】では無いのが残念ですが、ウォール・ガイはＨＰが５００あって物理に強く、それが戦闘開始の時点でキューティに張り付いているので、仮に彼女のＨＰが１００だとしたら、ＨＰは合計１１００にも成ります。

更に、もしキューティが１０００のダメージを受けても２体のウォール・ガイが１体づつ剥がれるだけあり、実質２回までの攻撃は確実に無効化してくれる事になる為、隠れた有能タンクだったりします。

それがキャンプや拠点での回復で、全て元通りになり、才能限界値も上がる(意味深)とならば尚更でしょう。

この過剰なまでな優遇は、やはりランスの存在で兄貴の攻略対象が減っているからだと思います。

初代と同じく、このゲームの開始時期は【ランス4.2】と【ランス5D】の間なのですが、4.2以前にランスと交流の有った女性は、ほぼ兄貴の攻略対象にはなりません。

ランスと"雰囲気が似ている"とか"顔が似ている"とか言われ、相手が弟を知っている女性だと判断すると、光の速さで身を引くダケでなく、それが何人だろうと誰であろうと応援する程のブラコンなのです。

よって、正史で何の活躍もできなかったキャラを、このゲームでヒロインクラスにまで出世させているのは、割と良く有る話だったりします。

まァ、鬼畜王→正史での変化を例に挙げれば腐る程有るし、多少はね？

＞ランス王、リーザスの頂点として即位！！

＞君はそうデカデカと書かれたチラシをキューティから受け取ると、イラストを食い入るように見つめた。

＞まさか、アイツが結婚してしまうとは……

＞以前、シィルとか言う娘を奴隷にしたと自慢気に語っていたが、それはどうなったんだ……？

＞元々、王様に成るくらいの器は有ったと思うから、それは別に驚くべき事では無いが……

＞此処は、直ぐにでもランスに会いに行くべきなのだろうか……？

→【自由に行動する】ポチッ

＞ランスの様子は非常に気になるが、今はまだゼスで遣りたい事が残っている。

＞どの道、暫くは忙しいだろうし、落ち着いたのを見計らってから顔を出せば良いだろう。

＞君は自分にそう言い聞かせると、心配そうに自分を見上げるキューティに事情を説明した。

＞それに対して、当然驚愕したキューティであったが、理解はしても"安心"はできなかった。

＞彼が溺愛している弟の自慢話は良く聞かされていた為、口では"まだゼスに居る"と言っていても、唐突に自分の前から姿を消してしまう気がしたからだ。

＞自分がもしも……彼と出会っていなければ、このままずっと友達が増えなかったかもしれない。

＞二級市民に対する間違っていた認識も、一生変わらなかったかもしれない。

＞よって、無意識のウチに彼と離れたくなくなっていたキューティは、再び歩き出す彼の背中を追っていった。

……君、本当に脇役だったの？(困惑)

コレで勝手にキューティちゃんが編成に入る事と成りました。

設定では、生真面目過ぎて彼氏はともかく友達すら一人も出来た事が無かったらしく、兄貴との運命的な出会いで初めて精神的に救われた為、他人→知人→友人→信頼→愛情→伴侶の三段階目ながらも依存度だけはかなり高いみたいですね。

でも冒頭のメッセンジャー・ガチャはコレで終りなので、この直後に解雇しても何の影響も有りません。

逆に外す必要性も現時点では特に無いので、このままクリアまで居て貰う可能性も高いです。

さて、この選択の後にギルドに戻れば【初期パートナー】が現れ、その娘と合流すれば自由行動が解禁されるのですが、その前に街を歩き回って情報を集める必要が有ります。

それが何故かと言うと、ウルザを仲間にする為に必要な【アイスフレーム】の情報が欲しいからですね。

【ペンタゴン】なんて必要ねぇんだよ！！(本当に無いです)

現状、アイスフレームは組織の規模としてはストップ安な為、アジトの噂話を聞けるのに少し時間が掛かりますので、その間に２点解説しようと思います。

先ずパーティー・バトルですが、ランス６の時みたく最大６人で戦うシステムです。

ですが、戦闘では"世界樹"並みにキャラが落ちやすい割に、蘇生できる手段が無いので本当に死んでしまうのは前回述べての通りです。

また、６みたく後詰めが現れる仕様も無いので、最初の６名だけでガチで相手を叩き潰す必要が有ります。

一緒に行動できる人数は、兄貴含めて最大１２名と余り多くもないので、残り６人は戦闘では無くパッシブ目的で入れる方が安定すると思います。

その例えとして、キューティの場合、キャンプをしている間はウォール・ガイが２４時間警戒してくれるので、夜襲の先制を恐れずに回復できるメリットが有ったりします。

【料理人】のスキルも有用パッシブの一つであり、守ってあげる事が前提とは言え恩恵は計り知れません。

肝心な戦闘バランスについては、こっちが死に易い事から、相手もハマれば簡単に始末できます。

初代で４部隊の全員に魔人にダメージを与える手段を持たせ、単騎のガルティアに一斉に攻撃した時の呆気なさと一緒です。

ランス１０の方では数十人で挑んでるのにレイやメディウサですらチマチマ削ってたり、ケイブリス相手にあの人数で戦って誰も死なないのが極めてシュールでしたが、こっちの仕様で"あの人数"で挑めば並の魔人なら一瞬で八つ裂きになるでしょう。

このゲームのみに関しては、兄貴達が魔人に対抗する手段を殆ど持たないゆえに、６人の縛りも有って割とバランス良く纏まっている気がします。

そう考えると"兄貴が愛せる嫁さんはサッカーが出来る人数まで"と言われていたのも、今と成っては納得できる気がしますね。

レズさん？ 知らな～い。(NDK姉貴感)

次に【初期パートナー】についてですが、所謂ランス8の【サチコ・センターズ】に近い位置付けです。

シィル程の存在には程遠いですが、仲間にするのに手間がかかるキャラでも、兄貴が冒険の道中で全て消化した事に成っている上に、最初から【信頼】状態で編成に入っています。

加入条件そのものが厳しいJAPAN勢でも例外では無いので、コレを厳選しないと言う選択肢は有りません。

既に好感度の【愛情】が近いと言う事から、所持スキルが唯一無二なら、才能限界値が低くても採用できると言う利点も有ります。

＞君は何となく情報収集をする中、【アイスフレーム】と言うレジスタンスの名前を耳にした。

＞どうやら、対話によって理解者を増やし、平和的な形でゼスの革命を目指す組織の様だ。

＞それに少し興味が湧いたが、キューティも知らなかったので、ギルドで知っている者を探す方が良いかも知れない。

＞何にせよ、引き続き【アイスフレーム】を調べるのも、ゼスを離れてリーザスに向かうのも、全ては君の自由だ。

……よし。(適当)

今のでフラグが立ちましたので、次は冒険者ギルドを目指しましょう。

ちなみに、御覧の通りキューティはアイスフレームの事を噂程度でしか知りません。

むしろペンタゴンの方が詳しいぐらいですね。

６だと彼らに殺されそうになるので、その関連かも知れませんけど。

……とは言え、隊長なのに知らないのもどうかって気もするんですが、アイスフレームって本気でスパイ活動されたら簡単に見つけられそうですし、だからと言ってそうだったら６の隠れ里なんてとっくに滅ぼされてるでしょうから、色々と想像が難しいですね。

まァ、どうでもえぇわ。(ビオランテ感)

ともかく【初期パートナー】はアタリを引いてくれよな～頼むよ～。

■キューティ・バンド■

関係：友人

年齢：18歳(LP3年時)

身長：160cm

体重：52kg

職業：治安部隊隊長

Ｌｖ：10/20

技能：なし

マルチナがそうで有った様に、ちゃんと魔法試験に合格している一級市民。

当時の性格はともかく、１８歳で治安部隊の隊長に任命されているので、優秀であるのは間違い無い。

教育長官ラドンの教育方針の所為で偏った知識を植え付けられていた為、有る意味被害者とも言えたが、兄貴との出会いで徐々に価値観が変わっていった。

２体のウォール・ガイはキューティが手塩に掛けて調整した生成生物であり、彼女が死なない限りはHPが尽きても時間経過で復活する。

身長・体重は勝手に設定しています。