届いた箱の小ささに、なんだろこれ? 本でも届いたかな? と思ってしまった…… ということはさておき、今回紹介する4体のカセット型トランスフォーマーは、旧トイの復刻版シリーズである “トランスフォーマーアンコール” でツインキャストとサウンドブラスターが発売された際、新規に設定されたトイオリジナルのキャラクターたちです。 それが、タカラトミーモール限定とはいえ、まさかマスターピース(以下、MP)で商品化されるとは思いもしませんでした。 しかも、まだMP化されていないサイバトロンカセットボットの一員、スチールジョーのリカラーであるナイトストーカーを完全新規で出してくるなんて、誰が想像したでしょう。 シルエットが公開されたときは、やってくれたな、と小さくガッツポーズをしたものです。 これでようやく、ブロードキャストを始めとしたサイバトロンカセットボット部隊のMP化が適った! 長らく寂しい思いをしていたデストロンカセットロン部隊に対戦相手ができる! と。 しかし、そう簡単に事は運ばないようで、いまだブロードキャストMP化のアナウンスはなし。 これはいったいどういうことか? 今回到着した商品を手にしてみて、なんとなくですがその答えがわかったような気がします。 それでは、レビューに移りたいと思います。 戦闘獣 ストライプス ビーストモード 実際の商品名はサイバトロンストライプス。 例によって商標の関係でしょうか。いつからだろう、こんな細かいことに過敏になってきたのは。 旧トイは本体はジャガーのリカラーで、武器をスチールジョーのものに変更した商品でしたが、今回のMP化にあたってもMPジャガーを元に成形色を変更。さらに変更された武器部分を再現するために後脚に新規パーツが使われています。 オレンジ地に名前通りの黒のストライプでちゃんと虎になってます。 でもこれ、べつに虎型だって明言されてなかったような気も…… 旧トイ、およびリデコ元のMPジャガーと比較 カセットモード 旧トイ、およびリデコ元のMPジャガーと比較 近衛隊員 ナイトストーカー ビーストモード 今回のメインといっても過言ではない、ナイトストーカーさんですが……正直な話、シルエット公開からしばらくして商品画像が発表された時点で、嫌な予感がしていました。 なんか、小さくない? っていうか、武装パーツの処理、おかしくない? 実際手にしてみると、やっぱりほかの3体に較べてボリュームがないし、武装の位置も、解釈の違いと考えたとしてもちょっと無理がありはしないか、と。 一番気になったのは、そもそもライオンに見えない、ということ。 カラーリングのせいもあるのかもしれませんが、旧トイのあの雄々しさとは似ても似つかない小顔がどうにも、ね。 常に口が半開きなのもいただけない。 旧トイと比較 カセットモード 旧トイと比較 自立兵器 ウイングシング ビーストモード ストライプス、ナイトストーカーのサイバトロン組が武装を交換していたのに対し、このウイングシング、エネミーのデストロン組は単なるリカラーで済まされているのはなんでかな? というわけで、当然MP版もMPサウンドブラスターの付属したMPラットバットのリカラーで、色とマーキング以外の変更点はありません。 でも、ラットバットのためだけにサウンドブラスターを買う踏ん切りがつかなかった僕にとっては、単なるリカラーとはいえ待望のラットバット型です。 本音を言うと、出来が不安だった新規のナイトストーカーよりもこっちのほうに魅力を感じてこのセットを予約したようなものです。 同じような人も多かったんじゃなかろうか。 で、実際に現物を手に取った感想ですが、いやこれ、よくできてるよ。 MPサウンドウェーブに同梱されてたMPコンドルを触ったときと同じ感動があった。 カセット型は飛行系のビーストと相性がいいのかな。 羽をパタパタと広げていく感覚は旧トイに通じるものがある一方で、大胆なパーツ移動でコウモリの身体が現れる過程は実に楽しい しかも造形はアニメデザインに近く、顔もけっこう可愛い。 文句なく、このセットのなかでは最高の出来。MP版カセットトランスフォーマーのおいてはコンドル、バズソーと並ぶ高クオリティです。 旧トイと比較 カセットモード 旧トイと比較 反動兵士 エネミー ロボットモード 旧トイ、およびリデコ元のMPフレンジーと比較 カセットモード 旧トイ、およびリデコ元のMPランブルと比較 適当にアクションカット 以上、“MP カセットボット VS カセットロン” でした。
発表に際しては、MPブロードキャストの発売決定か!? とにわかに騒がれたものですが、先にも言ったようにいまだそれに関する新たな情報はなし。 僕の個人的な感触で言うと、少なくとも2018年内に商品化のアナウンスはなされないと思います。 やはりどう考えても完全新規のMPを通販限定で、しかも抱き合わせで発売することはないと思うのです。 となると、今回セットされたこのナイトストーカーとは一体なんなのか? 僕はこれ、試作段階でお蔵入りしていたものを引っ張り出してきたんじゃないかと思ってます。 MGジ・オみたいな。 年末になんか出せないか? じゃあ、ほかに使い途もないし、カセットロンのリカラーでも出そうよ。ほら、アンコールのときにやったじゃん。 黒いライオンどうすんの? 確か前にボツったのがあったはず。アレにちょっこっと手加えて出しとけ。 ……みたいな。邪推に過ぎるかなぁ。 折しも同時期に一般販売されたMPサンストリーカーは過去最高の出来と絶賛されている様子。 それだけの技術力はあるんだから、小物にも手を抜かないでよ。 僕、トランスフォーマーのなかでもこのカセット軍団はとくに好きなんですよね。子供の頃に買ってもらったサウンドウェーブとブロードキャストはまだ持ってるし、アンコールでサウンドブラスタートツインキャストを買ったのは先に言った通り、カセット大作戦も三つ全部揃ってます。 MP版もサウンドブラスターこそ我慢しましたが、サウンドウェーブ同梱のコンドルなんか、弄り過ぎて武装部分の可動ジョイントが割れちゃったくらい。 だもんで、今回のナイトストーカーの出来にはがっかりするばかりで…… まぁ、かたちはどうあれ結果としてサイバトロンカセットボット部隊のMP化はスタートしてしまったわけで、いずれはブロードキャスト以下アムホーン、イジェクト、リワインドといった面々もリリースされていくことでしょう。当然、スチールジョーも。 正直なところ、スチールジョーに関してはまったく一から作り直して欲しいところですが、そうはいかないんだろうな。 せめて違和感バリバリだった武器の処理とか、最悪組み立ての精度だけでも改善してくれればいんですが。 さて、そんなわけで今回が今年最後のレビューとなります。 なんとか間に合った。 来年もこんな感じでだらだら続けていくつもりでいますので、懲りずにお付き合いいただければ幸いです。 では、みなさまどうかよいお年を。
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