1986年の発売以来、韓国の代表的ラーメンブランドとして君臨し続けている「辛ラーメン」。日本でもコンビニやスーパーで手に入るほどお馴染みの商品ですが、実は袋麺だけでも5種類もあるのをご存知でしょうか? 辛党も満足な激辛なものから、初心者向けのマイルドな辛さのものまで、ラインナップ豊富な「辛ラーメン」を、編集メンバーが実食。その味や辛さレベルを食べ比べた結果を、袋麺の売上ランキングとともに紹介します。

■1位「辛ラーメン」 辛さレベル★★★
日本でも本場韓国でも人気No.1だったのは、やはり赤い袋でお馴染みのド定番「辛ラーメン」。ひとくち食べてみると、辛い!でも旨い!! 唐辛子のしっかりした辛さの中にも、コク深いスープの旨味がしっかり感じられ、まさに「うまから」という言葉がぴったり。モチモチ食感の中太麺にスープが絡まり、辛いのに止まらない中毒性のあるラーメンです。


袋の裏を見ると、スライスチーズ、カレールウ、たまごを加えるのもおすすめとの表示が。カレールウでさらに辛さに深みを出したり、チーズやたまごで辛さをマイルドにしたりなど、好みに合わせて味変するのもいいかもしれませんね。

■2位「辛ラーメン キムチ」 辛さレベル★★
キムチが入ってさらに辛さが増すかと思いきや、意外にもマイルド。さっぱりとしたキムチの酸味で後味もスッキリしているため、オーソドックスな「辛ラーメン」にあった舌がしびれるようなピリピリ感もほとんど感じられません。


フリーズドライの白菜キムチで、ここまで再現できるのかと感心しちゃうくらい、しっかりとしたキムチ味。キムチ好きの人におすすめしたい一品です。

■3位「辛ラーメン焼きそば」 辛さレベル★★★★
今回試食した袋麺の中で、もっとも辛いと認定されたのがこちらの焼きそばタイプ。最初にひとくち食べたときは「それほど辛くないかも…?」と思いきや、辛さは後からやってくる!! 舌がピリッとしびれるような辛さの中にも、「辛ラーメン」特有の旨味や甘みが感じられるから、ついつい食べ進めてしまう味です。


かまぼこに印刷された「辛」の文字からも、その辛さがうかがえます。辛いもの好きの人も満足の一品。

■4位「辛ラーメン ブラック」 辛さレベル★
「特製辛味スープ」と「特製豚骨スープ」のWスープを使用しているとあって、日本のラーメンに近いものを感じます。スープを飲むと少し辛みを感じるものの、濃厚な豚骨の出汁が効いているため、マイルドな味わい。これなら子どもでもいけそうです。


この「辛ラーメン ブラック」、実は米紙ニューヨークタイムズのレビューコーナーで、記者や専門家が選ぶ世界のおいしい即席麺ランキングの1位に輝いた商品。その味はお墨付きなんですが、日本のラーメンに近い感じが、韓国風の辛さを求めるわたしたち日本人にとってはマイナスに働いたのか、4位という結果に。しびれる辛さを求める人には少し物足りないかもしれませんが、辛いもの初心者の導入編としてはうってつけ。辛さ控えめながらも、「辛ラーメン」のモッチリとした麺とWスープの濃厚な味わいを堪能できます。

■次点「辛ラーメン焼きそば チーズ」 辛さレベル★★
昨年9月に発売されたばかりで、売上ランキングにはまだ反映されていない新作ですが、SNSでは「どこも売り切れ」「買いだめした」などと話題沸騰。今回はランク外の位置づけとなりましたが、おそらく上位に食い込むであろうことが予想されます。


お味はというと、チーズが濃厚! 後味が少しピリッとするものの、チーズのおかげで辛さは抑えられています。やはり「甘辛×チーズ」は韓国の鉄板の組み合わせ。間違いない美味しさです。チーズ感が強いため、食事としてはもちろん、おやつや酒のつまみにも合いそう。

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今回は編集メンバー4名で食べ比べてみましたが、個人的なランキングは4者4様でした。豊富なラインナップで様々な好みやニーズに応えてくれる「辛ラーメン」。みなさんもぜひいろいろ試して、自分のお気に入りを見つけてみてくださいね。

文=酒詰明子