サンコウチョウ(三光鳥)
【体長:45cm、渡り区分:夏鳥、鳥撮りランク:☆☆☆☆☆】
- オスの尾羽が長く(体長45cmは尾羽含む)、目の周りが青く、日本にいる鳥とは思えません。
- 鳴き声も特徴的で、「ツキ・ヒ・ホシ・ホイホイホイ」と鳴きます。月日星と聞こえるから三光鳥。
- 実際には、鳴き声の後半の「ホイホイホイ」がはっきり聞こえ、仲間内ではホイホイと呼んでいます。
サンコウチョウの鳴き声
長い尾羽と短い尾羽
- オスの長い尾羽の下に普通サイズの尾羽があります。
- 長い尾羽は、メスに好かれるための飾りのようなもののようです。
- 越冬のため南国へ渡るとき、長い尾羽は邪魔なので落とすとのことです。
鳴くサンコウチョウ
サンコウチョウの鳴き声
サンコウチョウの巣作り
サンコウチョウの巣
- サンコウチョウは、スギやヒノキの樹皮でカップ型の巣を作り、外側にコケをクモの糸で丁寧に貼り付けます。
- コケ(ウメノキゴケなど)は樹皮に着いているのを集めます。
- 木の間を飛び回って頭や体にクモの糸を付けて集めます。
- 非常に丁寧に作るので大きな巣にはならず、自慢のシッポは折り返して上に出ます。
サンコウチョウの子育て(鳴き声付)
サンコウチョウの子育てと鳴き声
- オスとメスが交替でエサ(ガなどの虫)を捕ってきます。
- 巣の中にいるメスに、オスが「エサを捕って来たよ~」と言っているかのように「ツキ・ヒ・ホシ・ホイホイホイ」と鳴いています。
サンコウチョウの巣作りからヒナが巣立つまで
巣作りを見つけたのが6月4日、それから観察を続けました。
巣が完成するまで約1週間でした。その後、10日後ぐらいから抱卵していました。
約2週間ぐらいでヒナがかえって、それからは親が忙しく給餌していました。
それから10日ぐらいでヒナは巣立ちました(7月15日)。
巣作り観察初日(6/4)
巣作りにズーム(6/8)
巣作りのドタバタ(6/9)
抱卵と給餌(7/7)
大きくなったヒナ(7/12)
巣立ったヒナ(7/15)
サンコウチョウのメス2羽で巣作り
メス2羽で巣作り(ヘルパーか?)
普通、オスとメスが協力し合って巣作りしますが、ここの巣はメス2羽で巣作りしています。
非常に珍しいことです。
片方は昨年生まれたメスで、お母さんの手伝いをしている(ヘルパー)のではないかと思います。