つるながの綴り方

ITインフラ系のネタやTips、趣味としているカーライフなどを中心に日頃メモしておきたいことをしたためています。

VMwareでCAD(on Win98)を新PCに移植 その2

その1からの続き。

方針がきまったところで、先にUbuntuをインストール。ところが、VMP3.0(VMware Player 3.0のこと)がインストールできない。カーネルモジュールのビルドに失敗するようです。そこで、4月末でEOLになってしまったUbuntu 10.04LTSを使用。いや〜快適。UIもこっちのほうが使いやすいし、CPUやメモリのリソースも全然使わない。Ubuntuの次はVMPをインストール。これはさっくりと終わります。

いよいよゲストOSのWin98SEをインストール。物理CDドライブを使ってもいいですし、イメージ化したISOファイルでもいいです。私はISOを使用。CDブートもさっくりできます。気をつけたのは、メモリを256M+アルファにしたのと(Win98の現実的な最大値だそうな)、HDDの容量を8Gバイト以下にしたところ。もちろんパレルポートとFDDは忘れずに追加しています。
VMwareでWin98を走らせる方法は、「VMwareの使い方 徹底紹介 Windows98SE編」が詳しいです。VMPのバージョンが新しいですが、3.0でも同じようなものでした。

VMとしてWin98SEが用意できたら、主にやることは
VMware Toolsのインストール(ビデオドライバのインストールが面倒)
・Creative Ensoniq Audio PCI ES1371 (サウンドドライバ)のインストール
・Windows98SE 更新プログラムパックのインストール
(本当はIE6もインストールしたいところですが、すでにダウンロードできませんでした)
(*先ほどのサイトを参考)


これで、ゲストOSを再起動(VM起動時にパラレルポートでエラーが出ますが、後ほど解決します)。ハードウェアで「?」になっているものが、まだいくつかあります。

PCI Multimedia.... →サウンドドライバのインストールで消えます。
PCI System Periphral→vmxファイルを編集し、「vmci0.present = "FALSE"」に
PCI Universal Serial Busここを参考に、nusb33j.exeをインストール

あと、実害はないですが、Win98SE起動時に表示される、以下のメッセージを消したい場合は次を実行。
「The Creative ENSONIQ AudioPCI driver cannot load MIDI waveset. MIDI playback has been disabled.」を消す

重大問題のパラレルポートのVMPのエラー(Failed to connect virtual device parallel0)を消すには、ホストOSのUbuntuで、デバイスパーミッションを変更する。色々方法はあるようだが、簡単に済ませるなら、「/etc/rc.local 」を以下のようにする。

#!/bin/sh -e
#
# rc.local
#
# This script is executed at the end of each multiuser runlevel.
# Make sure that the script will "exit 0" on success or any other
# value on error.
#
# In order to enable or disable this script just change the execution
# bits.
#
# By default this script does nothing.

rmmod lp
chmod 666 /dev/parport0
exit 0

上記の方法は、カーネルモジュールのlpをアンロードする手順も含まれている。

その3に続く。