今春の甲子園、4年ぶり声出し応援可能に　大会前PCR検査も行わず

　3月18日に阪神甲子園球場で開幕する第95回記念選抜高校野球大会（日本高校野球連盟、毎日新聞社主催）の臨時運営委員会が22日、オンラインで開かれ、マスクを着用しての声だし応援を認めることなどを決めた。

　新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインをまとめ、「大声を出す場合はマスクを着用する」などと明記した。

　選抜大会、夏の全国選手権大会ともに2021、22年は大声を出しての応援や合唱を控えるよう求めており（20年は両大会とも中止）、4年ぶりに歓声が戻ってくる。

　前回大会まで出場校の選手、関係者を対象に開幕前や初戦を勝った後に行っていたPCR検査は行わず、体調不良者などが出た場合、必要に応じて実施する。

　また出場校から感染者などが出た場合、選手の入れ替えや同一回戦の中での試合日程の変更を検討するとして、可能な限り出場校が試合を行えるようにする、との方針も明記した。

　日程変更の検討は開幕2日前の3月16日を期限に行うという。

　昨年の第94回大会では京都国際が開幕前日に、広島商が1回戦を勝った後に、新型コロナのため辞退を余儀なくされた。

　昨夏の第104回全国選手権では、集団感染が起きた複数の代表校について、組み合わせ抽選会の際に初戦が最も遅い日程に入るよう調整したり、選手の大幅な入れ替えを可能にしたりして、チームとしての辞退は回避した。

　試合後の選手らへの取材は、これまでのオンラインではなく、対面形式で実施するという。

　大会は3月18日から14日間（休養日2日を含む）の日程で開催され、決勝は31日の予定。組み合わせ抽選会は同10日にある。（佐藤祐生）