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anko2508 いのちはたいせつ 後篇
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『いのちはたいせつ 後篇』 33KB
虐待 日常模様 引越し 家出 番い 飼いゆ 野良ゆ 姉妹 赤ゆ 子ゆ ゲス ペットショップ 現代 愛護人間 虐待人間 独自設定 うんしー 最後です
後編です。 先に前編と中編をお読みになってください
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ぱちゅりーは人間を引きとめようと必死に追いかけたが、ゆっくりの足では到底追いつけるはずもなく
あっさりとおちびちゃん達の待つお家は見つかってしまう
「しましまシートの綺麗なお家・・・ ああ、あれか」
「よくできてるなー! 他のボロ屑とは大違いで逆に浮いてるって言うw」
「おちびちゃあああああああん! にげてえええええええええええ!」
必死に叫んだものの、既にお家は完全に包囲されており逃げられる筈もない
人間がお家をひっくり返すと、なかからおちびちゃん達がぽろぽろとこぼれ落ちた
「「「「おしょらをとんじぇるみちゃいいいいいい!?」」」」
「おお!大量w で、こいつらどーすんのw」
「こいつを使う。 きっといい声で鳴いてくれるぜ」
リーダー格の人間はポケットから鍵を取り出した
形状からして何かの乗り物のカギのようだ
「ゆうううう! しぇんしぇーたしゅけちぇー! きょわいよー!」
「じゃ、ちびのだいじなだいじなところにフェードイーーーーーーーーーーーーン!」
「ゆぴ? ・・・・ゆぴいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
「オラオラオラオラオラオラ!」
「ゆ・・・ゆげぇ・・・ もっじょ・・・ゆっぐじ・・・」
「あれ、もう死んじまった・・・つまんねぇ・・・」
赤まりさはあっけなく絶命した
脆く崩れやすい赤ゆっくりの身体は簡単に壊れてしまうのだ
「むぎゃあああああああ! おじびじゃああああああああん!」
「おいおい、こいつらお前の子供じゃないっしょ? なんでそんなに必死なのw」
「ぞのごだじばばじぇのがわいいおじえごなのおおおおおおおおお!
おでがいでずがらごろざないでぐだざいいいいいいいいいいい!」
「へー・・・ 可愛いって割には抵抗しないんだな
さっきの金髪どもは子供を取り返そうとして必死になってたのに」
「・・・・・・むぎゃ?」
「みろよ、あのありすとかいう饅頭は噛みついてまでして子供をとりかえそうとしたんだぞ」
そう言ってリーダー格は袖をまくった
腕にはうっすらとではあるが長ありすの番だったありすのものと思われる歯型が残っていた
「それに引き換え、やめろとは言うもののただ見てるだけのお前
やっぱり血の繋がってない他人ってことなんだな。 あ、血じゃなくて餡子か」
「そ、そんなこと・・・」
「おい! お前らのせんせーはお前らのこと別に助けたいとか思ってないってよ!」
「うぞぢゃああああああああああああああああ!」
「しぇんしぇーはれいみゅにょこちょみすてたりしにゃいいいいいいいいいい!」
「いいかげんにゃこちょいうちょまりしゃおこりゅよ! ぷきゅー!」
「ほらほら、皆お前のこと信じてるみたいだぞ? 助けてやれよ」
「む、むきゅう・・・ でも、ぱちぇがていこうしてもにんげんさんにはかなわないわ・・・」
「諦めんなよぉ! どうして諦めるんだそこで!」
「で、でもぉ・・・」
「かけがえのない命なんだろ? 大切な一つしかない命なんだろ?
その命がゲス人間の手によって無慈悲に奪われようとしているのになにもしないのか?」
「ぱ、ぱちぇには・・・」
なまじ頭がいいため人間との力の差を理解して抵抗しようとしてもできないぱちゅりー
リーダー格はつまらなそうにそんなぱちゅりーを見てため息をついた
「・・・はぁ。 もうなんかどうでもよくなってきた
お前ら、大先生は抵抗しても無駄だからお前らのこと見捨てるってよ」
「まりしゃしぇんしぇのこちょしんじちぇちゃにょにいいいいいいいいいい!!」
「しぇんしぇええええええ?! れいみゅがきらいにゃにょおおおおおお!?」
「どぼじでだじゅげじぇぐれにゃいにょおおおおおおお!?」
「じがううううううううううううう! ばじぇはみんなだいずぎなのにいいいいいいいい!」
「だったらちっとは行動で示せばよかっただろ。 もうおせーよ」
そう言って手に持っていたおちびちゃん達を一匹ずつ地面へ落とす人間
高い位置から落とされたため地面にあんよが食い込む
さながら、熟れた果物を床に落としたような光景だ
「ゆぁ・・・まりしゃの・・・ まりしゃのあんよしゃんがうごかにゃいいいいいいい!」
「ゆぴいいいいいいいい! いちゃいよおおおおお! うごけにゃいよおおおおお!」
「しぇんしぇええええええ! れいみゅをたしゅけちぇええええええええ!」
「ほらほら、金バッチなら助けるだろ? それともお前ゲスなの? だから助けないの?」
「ぱちぇはげすじゃないいいいいいいいいいいい!!」
「じゃあ助けろよw もうおせーけどなw」
「だなだな!」
「どぼじでだじゅげじぇぐれにゃ・・・ゆぎいいいいいいいいいいい!
じぇんじぇえええええええええ! ぐるじいいいいいいいいいい!
じぇんじぇ!ぱちゅりじぇんじぇ! ぐるじ!じぬ!じ『ぐちゃ!』・・・」
「みちぇないじぇはやくたしゅけちぇえええええええええええええええ!
えええええごっごごおごおげえええええ! ごべべべおげべっべべ!
でいびゅもう・・・・じゃ・・・め・・・ もっじょ・・・ゆ『べちょ!』・・・」
「しぇんしぇいのうしょちゅきいいいいいいいいいいいいいい!!!
まもっちぇくれりゅっていっちゃよにぇ!? れいみゅを・・・ぴゅび!!
ゆぴゅぅ! だじゅげ・・・じぇんじぇええええええ『げちょ!』・・・」
人間はぱちゅりーに断末魔を聴かせるたに一匹ずつゆっくりと体重をかけて潰した
助けを求められても動こうとしないぱちゅりーを睨みつけて絶命してゆくおちびちゃん達
「おじびじゃあああああああああああああああああああ!」
「もーいこうぜ。 なんか興ざめだわ」
「賢いっつっても無力なのには変わりはないんだなw だっせw」
「だなだな!」
「むぎゅううううううううううううう! ぱちぇがまもっであげるっでやぐぞぐじだのにいいいいいいいいいい!
ごべんべええええええええええ! だめなぜんぜいでごべんべえええええええええええ!」
人間達は他の段ボールハウスを蹴ったりしていたが、しばらくすると何処かへ行ってしまった
残されたぱちゅりーは餡子の塊になったそれに泣きながら謝り続ける
「あれ~。 もしかして君バッチつきかなー?」
「ゆんやあああああああああああ! ゆんやああああああああああああ!」
悲しみに暮れたぱちゅりーは作業着の人間が話しかけてきたことにも気付かなかった
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「ここだろ? ここでいいんだろ?」
「ずびばぜんんん! わざわざおぐっでいだだいでええええええ!」
「いや、かまわねーよ。 それよりさっきは言いすぎた、すまん」
「いいんでずうううううううう! ありがどうございばじだあああああ!」
おねーさんは金髪の説教を受けた後ゆっくりショップで閉店まで泣き続け、心配した店長の山田が車で自宅まで送ってくれた
車の中でも泣き続けたおねーさんは涙と鼻水と涎で服がぐしょぐしょに濡れてしまっている
「じゃあな、そんなに落ち込んでないで頑張れよ」
「はいいいいいいい! ずびばぜんでじだああああああ!」
「あのー・・・ もしかしてこの部屋の方ですか?」
「あん? おまえこんなところで何やってんだ?」
不意に作業着の男が話しかけてきた
山田はその男の顔を見て顔をしかめる
自分の店で働いている金髪の店員と顔が瓜二つなのだ
「えっと・・・ すみませんが何処かでお会いしたことありましたっけ?」
「いや、あんたとよく似てるやつと勘違いしたみたいだ・・・ 気にしないでくれ」
「はぁ。 それで、この部屋の住人の方は?」
「こっちの・・・ うわ!大丈夫か?」
「おええええええええ! だいじょうぶでずうううううう!」
おねーさんは屈みこんで胃の中の内容物を吐きだしていた
ストレスに耐えきれず嘔吐してしまったようだ
「だ、大丈夫ですか!? もしかして飼っていたゆっくりが見つからなくて泣いているんですか?
なら安心してください! 先ほど僕が保護しておきました!」
「うげえええええ! ・・・ほごおおおおおおおおお?」
「はい、こちらの金バッチのぱちゅりーで間違いないですか?」
作業着の男は透明なケースにをおねーさんに差し出した
その中に入っているのは確かに数日前に家出したはずのぱちゅりーだった
防音性なのか声は聞こえないが、涙を流しながら何かを言おうとしている
「公園で保護したんですけど、そうとう弱ってるみたいで・・・
バッチに住所データが記録されていたので直接自宅まで伺わせていただいたんですよ」
「おでえざあああああああああああああああああん!」
ケースの蓋をあけるとぱちゅりーはおねーさんに飛びついた
何か恐いことでもあったのか小刻みに震えている
おねーさんはそんなぱちゅりーをぎゅっと抱きしめた
「おでえざあああああああああん! ごべんなざいいいいいいいいいいい!
ばじぇがまじがっでだわああああああああああああああああああああ!」
「わだじのぼうごぞごめんなざいいいいいいいいいいいいいいいいいい!
ばぢゅりーのいうごどぼぎいでいでばごんなごどにわああああああああ!」
「ばじぇがんばっだげどおじびじゃんだじみんなごろざれじゃっだのおおおおおお!」
「わだじのぞだでだおじびじゃんぼげずになっじゃっだよおおおおおおおおおおお!」
「「ゆんやああああああああああああああああああああ!」」
「感動の再会ってやつですね! うう・・・なんだかこっちまで泣けてきた」
「・・・そうか? あまりぞっとしないけどな」
抱き合いながら涙を流す二人を見て
作業着の男はハンカチで涙を拭いて
山田はどうでもいいとでも言うかのように欠伸をした
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「おねーさん? ほんきなの?」
「・・・本気だよ。 きちんと義務を果たして責任はとるよ」
「せきにんってなに!? ねぇ!? せきにんってなんなの!?」
「やべでええええええええ!!! ぜぎにんどらなくていいからゆっぐじざぜでええええええ!」
「やめるのじぇ! ゆっぐぢでぎないのじぇええええええ!」
「「「「ゆんやあああああああああああああああああ!」」」」
台所で包丁を手に真剣なまなざしで目の前の物を見据えるおねーさん
視線の先には親ゆっくりのまりさとれいむ
そして透明なケースに入れられた癇癪まりさを含めた五匹のおちびちゃん達
ぱちゅりーは足元で心配そうに様子を窺っている
「お、おねーさん? せめてらむねさんでねむらせてから・・・」
「だめよ! そんなことしたら命を奪う実感が無くなっちゃう!
正面から向き合って命の大切さを思い知るためにもこのままいく!
大丈夫・・・この子たちの命は無駄にしない。 ちゃんと責任を持って全部食べるよ」
「おねーさん・・・ ぱちぇもきょうりょくするわ!」
完全にゲス化してしまった一家の処分を自らの手で行う決意をしたおねーさん
かけがえのない命を無駄にしないために、その身を食らって処分しようというのだ
ぱちゅりーはそんなおねーさんに感銘を受けて協力を申し出ている
れいむが邪魔をしないように一旦ケースの中に入れて
親まりさを真っ二つに切断しようと左手で身体を抑えつけて包丁を突き立てる
しかし、ぐねぐねと暴れるのでなかなか刃を立てることができない
「危ないから動かないで! 動くと余計痛いよ!」
「むじゃいうなああああああああ! までぃざばまだじにだぐないいいいいいいい!」
「お、おねーさん! うごけないようにあんよをやいたらどうかしら・・・」
「あんよを焼いちゃうの?! ちょっとそれは・・・」
「でもこのままじゃおねーさんがけがをしてしまうわ・・・
むきゅん! たぶんだいじょうぶよ! どうせすぐしんじゃうし!」
「そっかー・・・ ごめんね、ちょっとだけ我慢してね!」
「ふざけるなあああああああああああああああああああああ!」
フライパンを強火で一気に過熱する
数分間加熱されたフライパンは油を敷いていないのに白い煙が立ち上り焦げくさい臭いがする
あんよがこびりつかないようにサラダ油をたっぷりと注ぐ
「やべろおおおおおおお! はなぜええええええええええ!」
「ごめんね・・・ 悪いのは全部私だから・・・ ごめんね!」
持ち上げるとおしりを左右にに振って暴れるまりさ
両手で掴んで無理やりフライパンの上へと押し付ける
「ゆっ・・・・・ゆぎぃっ! ゆびょお! ゆんやああああああああああああああああああ!
いぢゃいよおおおおおお! いぢゃいいいいいいいいい! ぐるじいいいいいいいいいいいい!
あぢゅいいいいいいいいいい! までぃざのあんよざんがあぢゅいよおおおおおおおおおおお!」
普段の憎たらしい顔からは想像できないような苦痛にゆがんだ表情で泣きわめくまりさ
油に浸かったまりさのあんよから水分が奪われてゆき、小さい粒が弾けるような小気味よい音を立てる
身体をのーびのびさせて抵抗するものの、しっかりと抑えつけられているため逃れることはできない
「だぢゅげぢぇえええええええ! おでえええええええざあああああああああん!
までぃじゃいいごにじゅりゅがらゆるじでぐだぢゃいいいいいいいいいいい!
ぼんどうじあぢゅぐでぐるじいんでずうううううう! だずげでぐだぢゃいいいいいいい!」
「ごめんね! ごめんねったら!あばれないでよ!
ねぇぱちゅりー!? 全然動くんだけど!?どうなってるの?」
「わわわわわからないわ! たぶんやいてるのがあんよだけだからよ!」
「えええ!? じゃあ他の部分も焼けばいいの!? もっと焼けば動かなくなるの!?」
「ゆぎいいいいい! あぢゅいいいよおおおおお『プッシャアアアア!』おおおおおおお!!!」
「いやああああ! 危ないいいいいいいいいいい!」
まりさが失禁してしまったために油が盛大に跳ねる
おねーさんは軽くパニックになってしまい、まりさの後頭部を抑えるとそのまま顔面をフライパンに押し付けた
「ぎょぼおおおおおおおおおおおおおお! おぼおぼおぼげえええええええええええ!
ゆびゅうううううう! ゆびぎゃああ! あぢゅい! あぢゅ! ゆべげえええええええええええ!」
「いやあああああああ! どうなってるのよおおおおおおおお! ぱちゅりー助けて!」
「むぎゃあああああああ! ぱちぇにいわれてもむりよおおおおおおおお!」
既に油のほとんどが蒸発しており、辺りには焦げくさい臭いが充満する
落ち着きを取り戻したおねーさんはフライパンからまりさを引き離そうとするがなかなか離れない
やっとの思いで引き離すとべりべりと顔面の皮がはがれおち油をたっぷりとすった中身が露わになる
両目は熱で膨張したのか破裂していて、唇も剥がれて歯茎が露出している
「ごめんなさい・・・ こんなに苦しませる筈じゃなかったのに・・・」
「ゆげ・・・げ・・・ゆげげ・・・」
「までぃざあああああああああ! ゆっくりよぐなっでね!? ぺーろぺろ!」
もはや原形をとどめていないそれに、れいむは傷口をふさごうとぺーろぺろをしようとする
しかし、透明なケースに阻まれて見えない壁を必死にぺーろぺろするというおかしな行動になってしまう
「ゆぎぃ! ゆぎぎぎぃ! ゆげげげえ!」
「ごめんね・・・ 今楽にしてあげるからね!」
おねーさんはまりさを持ち上げるとその身体にかぶりついた
「もごもご・・・おげぇ! むぐううううう! もごもごおおおおおお!」
「お、おねーさんだいじょうぶ・・・?」
「ゆぎっぴろげぴゃあああああああああああああああ!!!」
「やべろおおおおおおおおおお! でいぶのまでぃざぼむーじゃむじゃずるなああああああああ!」
油をたっぷりと含んでいるため食べ心地は最悪
おまけにさんざん苦しませたので甘みが増しており、胃を鷲掴みにされたような衝撃が襲う
まりさの上げる奇声は次第に静かになってゆき、しばらくするとうめき声にか聞こえなくなる
「うげええええ・・・ だめだ・・・気持ち悪い・・・」
「むりはきんっもつ!よ! のこりはあした食べましょう!」
「だめだよ・・・ そんなことしたら余計長く苦しんじゃうから、今ここで全部食べるよ・・・もぐもぐ!」
「だべるなああああああああ! でいぶのまでぃざぼだべるなああああああああ!」
あんよから食らいついて半分ほど食べきったところでまりさの中枢餡まで到達する
中枢餡は一定の間隔で鼓動しており、その様子は心臓のそれを思わせた
「ううう・・・これ食べなくっちゃいけないんだよね・・・」
おねーさんは肉で言うホルモン系の部分が大の苦手で、内臓の類は一切手をつけないタイプだった
そんな彼女からしたら、餡子とはいえゆっくりの生き胆を生で食らうのにはハードルが高すぎる
「でも・・・責任はとるよ! いただきます!」
「ごべあがあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
意を決して中枢餡にかぶりつく
口の中に外側の餡子とは違うねっとりと絡みつくような甘さが口に広がる
まりさは尋常ではない断末魔をあげてようやく絶命することができた
「もごごご! もげおげえええ! もごもご・・・ごっくん!」
「おねーさん! よくやったわ!」
十分ほどかけてまりさを完食したおねーさん
後には皮と髪の毛とお飾りのお帽子だけが残された
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「までぃああああああああああ! どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおおお!?」
「おどうじゃああああああああん! おどうじゃんがしんじゃっだのじぇえええええええ!」
「「「「ゆんやああああああああああああ!」」」」
家族の大黒柱を失って悲しみにくれる一家
その中から一匹の赤まりさを取り出してまな板の上に乗せる
「ゆぴいいいいいいい! はなしちぇえええええええ!」
「だいじょうぶだよ・・・ すぐに楽にしてあげるからね・・・」
おねーさんはすりこぎを取り出すと、赤まりさに向かって振りおろした
狙いがわずかにそれてしまい身体の半分だけを潰してだけで絶命させることができなかった
「ゆぎょぎょぎょごおおおおおおお! いぢゃいぢょおおおおおおおおお!?
おべべがびびゃびいいいいいいいい! おがあぢゃああああああああああ!」
「あ、え、どうしよう! どうすればいいのぱちゅりー!?」
「はやくのこりもつぶしてらくにしてあげなさい! そうしないといつまでもくるしんでしまうわ!」
「わ、わかった! ごめんね! ごめんね! ごめんねええええええええええ!」
何度も何度もすりこぎを叩きつけ、まな板の上にはぐずぐずになった餡子とお飾りの残骸が残された
「でいぶの! でいびのがわいいおじびじゃ! おじびじゃばばばばばばばば! ゆひひっ!」
「ゆわわわわ・・・ おきゃあしゃんがおかしきゅなっちぇるのじぇ・・・」
「「「ゆんやあああああああああああああ!」」」
ケースの中では目の前でおちびちゃんを殺されたれいむが軽く発狂しかけており
残りのおちびちゃんは恐怖におびえてひたすら泣き続けている
唯一、癇癪まりさだけが正気を保っていた
「どうしよおおおお! これじゃあ余計にくるしませちゃうよおおおおお!」
「むきゅん! しかたないわ! いっそのことふらいぱんでやいてしまいましょう!」
「で、でもぉ・・・・それじゃあさっきみたいに・・・」
「たっぷりとあぶらをしけばもんだいないわ! きっとくるしまないでそくしするはずよ!」
言われたとおり、油をたっぷりと流し込んで強火で加熱する
ぎらぎらと煮えたぎった油はさながら地獄の釜と言ったところだろうか
その中へ一匹ずつ菜箸で挟んで投入していく
「やめちぇえええええええええ! ゆっぐぢでぎにゃい! ゆっぐじゆっぐじいいいいい!」
ボチャン!
「ゆびぃ!? ・・・ぴぎゃあああああああああああああ! ぎゃあああああああああ!
あぢゅいいいいいいいい! あんびょぎゃかりゃぢゃがおべべがいぢゃいいいいいい!」
「やめちぇえええええ! れいみゅまだじぇんじぇんゆっぐぢじでにゃい! ゆっぐぢじじゃいいいいい!」
ボチョン!
「ゆぎょおおおおおおおおお! おぎゃあじゃ! おどうじゃ! だじゅげじぇええええ!
いぢゃ! あぢゅ! あぢゅいいいい! おぎゃあじゃ! いぢゃあああああああ!」
「おねーしゃん・・・ おにぇがいぢゃよ・・・ れいみゅいいこにすりゅかりゃ・・・ こりょさにゃでにぇ・・・?」
ボベチョ!
「ああああああああああああああああああ! ああああああああああああああああああああ!
あじゅううううう! ひぢゃいひぢゃいい! ごばごばばあああああああああ!」
「でいぶのがわいいおじびじゃんがああああああああああああああああああああ!
おでええええざあああああああん! でいぶがわるがっだがら! あやばりまずがら!
おじびじゃんぼだずげであげでぐばばびいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
加熱しすぎてしまった為赤ゆ達は余計に苦しむ羽目になってしまう
油の中で苦しそうにうねうねと蠢くおちびちゃん達
灼熱地獄から逃れようとして身体を動かすものの壁際までたどり着くことはできない
ぱちゅりーは油に入れれば直ぐに即死すると言っていたが、そんなことは無かった
まりさ同様死ぬまでに時間がかかり長く苦しむことだろう
「ぱちゅりいいいいいいいいいいいい!? 皆苦しんでるけど大丈夫なの?」
「そんなはずは・・・ むぎゃん!わからないわ!」
「でいぶのおじびじゃん! ゆんやああああああああああああ!」
口や目から油が侵入して呼吸することすらままならない
髪の毛やお飾りは熱で変形して原形をとどめておらず、外皮はこんがりときつね色に変わり始めている
高温で揚げてしまった為に中枢餡まで熱が通らず、いまだに死ぬことができない
「ひぎゃい! ひぎゃ! おぎゃじゃ! ひぎゃああああああ! ひっぎいい!
ひぎゃい! あ、んぎょ!うぎょははひ! あんひぎょみげひゃぎいいい!」
「おへーはん! ひはひほおおお! ひはあっははあひひいいいいいいいい!
おへはいははははふへええふははひいいいい! おへえはああああああん!」
「ゆぎょ! ゆゆがああああ! おぎゃあざあああああああああ! おぎゃざ!
ゆがあああああ! ゆぎょお!ゆぎょ! おぎゃあざあああああああああ!」
舌に熱が通って呂律が回らないのかまともに喋れていない
菜箸で一匹ずつ取り上げて皿の上に置く
こんがりとした揚げ饅頭が三つで仲良く並んだ
ついでに先ほど潰したおちびちゃんの残骸をのせて一応料理らしくはなった
「むきゅぅ・・・ それはぱちぇがたべるわ・・・」
「いいの? おねがいするよ・・・私さっきのでお腹の調子がおかしくなってて・・・」
その提案を快諾するおねーさん
すでに胃袋にはまりさがパンパンにつまっているのだ
これほどありがたい申し出はないだろう
「むぎゅううううう・・・ おちびちゃんたちごめんね! はーみゅはみゅ!」
「ゆぎぃ・・・ いじゃい・・・ いじゃ『もぐちゅ!』・・・もっじょ・・・ゆっぐじ・・・」
あつあつのそれを口に含んで一気に噛み砕くぱちゅりー
なかから程良く温まった体液が噴出し口の中に広がってゆく
それは今で食べてきたどんなものよりも甘く、甘美なものだった
「はやぎゅ・・・でいびゅも・・・ごろじで・・・」
「まりじゃも・・・まりじゃもごろじじぇ・・・」
「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおおお!? しんじゃっだらゆっぐぢでぎないでしょおおおおおおおおおお!
おじぢじゃんだじゆっぐぢだよ!? ゆっぐぢぢでいっでね!! ゆっぐぢゆっぐぢいいいいいいいいいいいいいい!
どぼじででいぶのおじびじゃんがごんなべにいいいいいいいいいいいいいいいいいいい! ゆひひひひひひひひ!」
残りの赤ゆっくりも早く自分を食い殺すように懇願する
れいむは我が子の死を受け入れられずに半狂乱になって叫び続ける
「ゆげええええええ・・・ なんでこんなにおいしいのにゆっくりできないのかしら・・・」
「「はやぎゅううう・・・ はやぎゅごろしちぇえええ・・・・」」
「わ、わかったわ! いまふたりともらくにしてあげるから!」
残りの二匹を同時に口に含んで同時に噛み砕く
さっきの二倍の量の体液が溢れて口からタラタラと漏れる
何とか飲み込もうとするが、お飾りが仕えてなかなか飲み込むことができない
「もご!もごごごご!もごご! ごっくん・・・むぎゅ!エレエレエレエレ・・・」
「ちょ!ぱちゅりー大丈夫!?」
飲み込むと同時に内容物を吐き出してしまうぱちゅりー
白と黒が混ざりあったゲル状の液体を吐きだすと小刻みに痙攣し始めた
「大丈夫!?大丈夫ったら!? ねえ!?しっかりしてよぉ!」
半泣きになりながらぱちゅりーにオレンジジュースをぶっかけるおねーさん
意識は取り戻したもののぐったりとしているぱちゅりー
満身創痍の二人だが、まだれいむと癇癪まりさが残されているためリングアウトは許されない
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「ごめんね! れいむちゃんはゆっくり逝かせてあげるからね・・・」
「おねーさん! 気をつけてね!」
「やべろおおおおおおおおおお! でいぶをごろずなああああああああああああ!」
れいむをシンクの中へと放り込み、高く掲げた包丁を振りおろして一気に絶命させようとするおねーさん
小細工をしても余計苦しませるだけだと悟ったので、多少は危険を覚悟しつつ絶命させやすい方法をとったのだ
「どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおおおおお!?
どぼじでまでぃざどがわいいおじびじゃんをごろじじゃっだのおおおおおお!!?
おじびじゃんをづぐらぜだのはおねーざんでしょおおおおおおおおおおおおお!!」
「うぅ・・・ それは・・・」
「でいぶだぢだっていきでるんだよ! かけがえのないたったひとつのいのちなんだよ!
ぞれなのに!どぼじでごんなひどいごどでぎるの!?
おがじいよ!!まじがっでるよ!!
おでーざんだって、がわいいがらおじびじゃんをづぐらぜだんでしょ!?
かわいいおじびじゃんどゆっぐぢぢだがっだがら
ごはんをむーじゃむじゃざせでぐれだんでじょ!?
みんなみんなでいぶのだいぜづながぞぐだったんだよ! いのちだっだんだよ!!!
ぞれをおなががずいだらむーじゃむじゃするなんでまちがっでるよおおおおおおおおお!!」
自らの死を悟ったれいむはおねーさんに向かって反論し始めた
命乞いをするよりも、理不尽に奪われてしまった家族の命の重さというものを訴えたかったのだろう
れいむの反論はまだ続く
「でいぶだっでいっばいがまんじでぎだんだよ!?
おぞどにでだがっだげどがまんじだよ!!
くささんのうえでおじびじゃんどいっじょに
おひるねしたりおうだをうだっだりじだがっだよ!!
でぼ、おでーざんがゆるじでぐれながっだがら
がんばっでがまんしたでしょおおおおおおお!?
おじびじゃんどもっどあぞびだがっだのに
べんぎょうずるっでいっであぞばぜでぐれながっだよねぇ!?
でいぶにはやりだいごどがだぐっざん!あっだよ!
もっどもっどゆっぐぢぢだがっだよ!
でぼまでぃざもおじびじゃんぼおでーざんがむーじゃむじゃしじゃっだよ!
もうなんじぼでぎないよおおおおおおお!
ゆっぐぢでぎないよおおおおおおおおおお!」
そう、れいむは今まで沢山我慢してきたのだ
お外にでてまりさと一緒に楽しく遊ぶおちびちゃん達を見ていたかった
草さんの上で一家そろってお昼寝したり、のーびのびしてみたかった
かけっこをして元気いっぱいに遊ぶまりさのおちびちゃんが見たかった
楽しそうにお踊りを踊りながら歌うれいむのおちびちゃんの歌が聞きたかった
それらは全て叶わずに、目の前に突き付けられたれたのは刃のように冷徹で残酷な現実だった
「おでーざんばでいぶのゆんぜいをだいっなし!にじだぜぎっにん!をどっでね!
しゃざいどばいしょうをせいぎゅうずるよ!!!
あまあまだぐざんどころじゃゆるざないがらね!?
ぜぎにんどっでぎむをはだぜえええええええええええええええ!!!」
「・・・さいよ」
「ゆうううううううううう!? ぎごえないよ!? もっどはっぎりしゃべっでね!!
あやまるんだったらどげざしでね!! おでこざんをゆがにこすり『うるさいよ!!!』ゆううううう!?」
「さっきから聞いてたらなんなの!! そんなこといってたら商売になんないでしょ!!」
「ゆぎいいいいいいいいい!? ぎゃくぎれするなあああああああああああ!!」
「こっちは商売でやってるんだよ!!
あんたをゆっくりさせるためのボランティアじゃないんだよ!!
命? かけがえのない!? 大切な命!? なにそれ?おいしいの?
人間はあんたらゆっくりだけじゃなくて全ての生き物の命をもてあそぶようなゲスなんだよおオオお!
犬や猫なんて可愛がってても簡単に捨てて毒殺するし!
牛や豚なんて食う為に無理やり太らせてバラバラにしちゃう!
人間のじゃまなら徹底的に絶滅するまでいぢめる、殺す!
遺伝子だって都合よく組み替えるようなゲスだよおオオおお!
ゆっくりだって例外じゃないんだよ!
人間の言うこと聞かない悪い子は加工所で潰しちゃうんだよ!」
「ゆがあああああああ!!! でいぶはわるいごじゃないいいいいいいい!!!
じゃんどにんげんさんのいっでだごどはまもっでだよおおおおおおおおおおお!!!
でぼ、おぞどでゆっぐぢする“るーるさん”じがおぞわっでないのに
おうちにとじこめたのはおまえだああああああああああああああああああああ!!!」
「そんなのしらないよ!? 私が買ったんだから私の言うこと聞くでしょ普通!」
「なにぞれええええええええええええ!? ぞんだのむじゃぐじゃだよおおおおおおおおおおおお!!」
ついに開き直ったおねーさん
れいむは反論の余地を失いぱちゅりーに助けを求めた
「ばぢゅりいいいいいいいい!!! だずげでよ! おなじゆっぐぢでじょおおおおお!?
かけがえのないいのちをまもっでよおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「むきゅん・・・ あなたが“かけがえのないいのち”なんていってもうすっぺらくきこえるだけよ
ゆっくりあきれめて、おいきなさい」
「ゆぎゃあああああああああ!!! おじびじゃ! でいぶをだずげろゆっぐぢざぜろおおお!」
「ゆひいいいい! むりなのじぇ! まりしゃはひちょりでゆっくちしゅりゅかりゃ、おきゃあしゃんなんちぇしらにゃいよ!」
「ゆがああああああああああ!!! ふざけるなあああああああああああ!」
最愛のおちびちゃんにも見捨てられ怒りが沸点に達したれいむ
こめかみのあたりからは餡子が噴出しており、穏やかではない
「こうなったのも全部私のせいだから! ごめんね!れいむちゃん!」
「ゆがああああああああああああああ! やべろおおおおおおおおおおおおおおおお!」
れいむに向かって真っすぐに包丁を振り下ろす
眉間の辺りに突き刺さり、そのままあんよへと貫通した
しかし中枢餡は無事だったのか、れいむは包丁に貫かれたまま生きていた
「ゆぎょおおおおおおおお?! なにごで!?どぼなっでるのおおおおおおおお!?
いぢゃい!いぢゃい!いぢゃいいいい! でいぶのおがおが! でいぶのおおおおおお!!!
ごおごおおおおおお! でいぶのおがおおおおお! でいぶのでいぶのおおおおおおおお!?」
「ひいいいいいいいい! ぱちゅりー!? これどうすればいいの!? 助けてよ!!!」
「むきゅううううううううう!? そんなのしらないわ! おねーさんがなんとかしてちょうだい!!」
「ゆんやああああああああ!!! おぎゃあじゃああああああああああああ!!!」
完全にパニックったおねーさん
れいむのあんよにかぶりつく
「えーい!ままよ!がぶり! むじゃああああむじゃあああ! もぎゅもぎゅううううううう!」
「ゆぎいいいいいいいいい!? ゆぐぢいいいいいいいいいいいいいい!!」
「むぎゃあああああ!?おねーざん!? おじづいでね!? あぶないわよ!?」
頭に血が上ったおねーさん
暴れるれいむを食い続ける
「ガツガツ!むしゃむしゃ! ・・・うっ おげええええええええええええええええええ!!!」
「お、おでええええええええざああああああああああ・・・うっっぷ!エレエレエレエレ!」
胃が限界に達したのかついに中身を吐き出してしまった
それをみてもらいゲロをするぱちゅりー
ピンポーン!
タイミング悪く来客を知らせるベルが鳴る
正常な判断ができないおねーさん
包丁片手にドアを開ける
「ちょっと!!! さっきから五月蠅いんですけど、いいかげんに・・・・ってなにそれ」
「ごめんなさい・・・ ごめんなさいいいいいいいいいいいいい!!!」
「でいぶを!! でいぶをだずげでぐだざいいいい!! おでがいじば・・・ゆげえええええええ!
ゆごごごごげべっげべっげべええええええええええ!! ・・・・・ガクッ」
「エレエレエレエレ・・・ おでーざんぼゆどぅじであげべぐばばび・・・」
抗議に来たお隣に住んでいる女性の住人はおねーさんの姿をみて絶句した
洋服はこげ茶色の嘔吐物でぐちゃぐちゃに汚れ、血走った眼で包丁を掲げるおねーさん
包丁に突き刺さったまま助けを求めてながらタイミング良く絶命したゆっくりれいむ
脇に抱えたられたゆっくりぱちゅりーは白く泡立った中身を吐きだしている
「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
苦情を言いに来た女性は何も言わないで帰って行ってしまった
おねーさんはボー然と立ちつくしてその場で失禁した
24
「・・・こんなふうにガラスさんを割ったりしたら破片であんよが切れちゃうんだよー!
みんなわかったかなー?」
「「「「「ゆっくちりかいしちゃよ!」」」」」
「それじゃあみんな! ぱちぇといっしょにふっくっしょう!しましょう!」
「「「「「はーい!」」」」」
一週間後、そこには元気に赤ゆっくりに授業をするおねーさんとぱちゅりーの姿が!
なんとかあの後正気を取り戻したおねーさんはぱちゅりーを介抱して一命を取り留めることに成功した
そもそもどうしてあんな酷いことをしてしまったのか、自分でもよくわからない
最初からぱちゅりーの言うとおりラムネを使っておけばよかったと思うが既に過ぎたことだ
後悔してもおそい
「それじゃあいいこにべんきょうしたこにはごほうびのあまあまをあげましょう!」
「「「「「あみゃあみゃ!あみゃあみゃ!」」」」」
「みんなひとりふたつづつだからねー! なかよくわけてねー!」
「「「「「ゆっくちりかいしちゃよ!」」」」」
現在、おねーさんの部屋にはれいむ種、まりさ種の他に
ありす種ぱちゅりー種みょん種などの他の種族などもおり計五匹がおねーさんとぱちゅりーの授業を受けている
種類がバラバラなのは、同じ種族より違う種族を一緒に育てた方が教育しやすいとネットで知ったからだ
完全に和解した二人はそれぞれの持ち味を生かして、解りやすく覚えやすい授業を行っている
努力の甲斐あってか順調に教育は進んでいるようだ
このままいけば金は無理でも銀バッチならとれるかもしれない
「ゆがああああああああああ! そのあばあばはまりざのなのぜ! ごっじによごぜええええええ!」
あまあまを貰う為にぱちゅりーの前に並んでいた赤ゆっくりの列に、一匹の子まりさが割り込んできた
例の問題児、癇癪まりさである
「よごぜええええええ! ばでぃざにあばあばをよごぜえええええ! ぜんぶだああああああ!」
「みんな! みてちょーだい! こんなふうにじぶんだけゆっくりしようとするゆっくりはゆっくりできるかしら?」
「ゆっくちできないよ! おなじまりしゃとしちぇはぢゅかしーよ!」
「れいみゅもこんなまりしゃとなんかいっしょにゆっくちしちゃくないよ!」
「きょれはひぢょい・・・なんちぇいにゃかもにょなにょかしりゃ!」
「むきゅぅ・・・ これがげしゅなのにぇ・・・」
「はぢをしるちょいいみょん!」
「そうだね! 自分勝手なわがままな子はお仕置きだね!」
おねーさんは癇癪まりさを持ち上げると、透明の平たい物を取り出した
いびつに角ばった先端が鋭く光る
「これはさっきお話ししたガラスさんが割れたものです。 これであんよをひっかくと・・・」
「ゆぎぃ!? までぃぢゃのしゅんしょくのあんよしゃんがああああああああ!」
「あんよが傷ついてなかの餡子が漏れちゃいまーす!」
「「「「「ゆっくちりかいしちゃよ!」」」」」」
癇癪まりさは赤ゆっくりの教育道具として一役飼っていた
授業を妨害したりあまあまを奪おうと襲い掛かってくるがその度に返り討ちにあう
ある時はライターで髪の毛を燃やされ、ある時は辞書を頭におとされて・・・
と、襲い掛かる度に授業の実験材料にされてしまうのだ
本ゆんは本気で妨害しているつもりだが、むしろ赤ゆの教育に役立っているので感謝したいくらいだ
「はーい! あまあまを食べたらおひるねしてゆっくりしようねー!」
「「「「「ゆわーい!」」」」」
「ゆがああああああ! いぢゃいいいいいい!」
喚く癇癪まりさは放っておいてお昼寝の準備をする
致命傷ではないので後で治療すればまた元気にゲスいセリフを吐くだろう
これからも長い間、教材として頑張ってもらわなければならないのだからこれくらいで死なれては困る
おねーさんはゆっくりの扱いにだいぶ慣れてきたようだ
「ねぇ、ぱちゅりー?」
「むきゅん? なにかしらおねーさん」
赤ゆっくりを寝かして、癇癪まりさを治療し終えたおねーさんは小さい声でぱちゅりーに呼びかけた
「これから行きたいところがあるんだけど一緒について来てもらえる?」
25
「次の方、どうぞ」
「・・・お兄ちゃん?」
やって来たのはゆっくりクリニック
おねーさんはぱちゅりーの健康診断という名目で兄に会いに来たのだ
「全く・・・私用で顔を出すのはやめろって言っただろ」
「今日はぱちゅりーの健康診断ってことで来てるからいいでしょ
でね、お兄ちゃん・・・ついでにお礼を言いに来たんだけど」
「悪いが今は勤務中だ。 プライベートなことは後にしてくれ」
「はぁ・・・相変わらず融通利かないんだね・・・まぁ、いいや
ぱちゅりーのことありがとね。 おかげでうまくやれそうだよ」
「そうか・・・ とりあえずその書類に目を通しておいてくれ
俺は内容物の採取の準備をしてくるから、その間にこれをなめさせておいてくれ」
「これは?」
「ラムネだ。 ゆっくりに舐めさせると『眠気を催してぐっすりと眠ってしまいます』・・・・」
「でしょ? お兄ちゃん」
「・・・・知ってたのか。 書類読んでおけよ」
兄はそう言って奥へと行ってしまった
「むきゅう・・・もうちょっとすなおにおはなしすればいいのにね」
「しかたないよ・・・昔っからああだもん」
「むきゅぅ? そうなの?」
「人前だとあんな風に他人みたいな話し方しかしてくれなかったんだ・・・
あの態度が好きになれなくて、気まずかったからあんまり近くに寄らないようにしてたんだよ
ホントはもっと仲良くしたかったんだけどね」
人前では他人行儀な態度をとる兄
そのくせ、家で二人っきりの時はふざけた態度で接してくる
それは交通事故で両親が死んで家族が二人っきりになっても変わらなかった
そんな兄と関わるのが嫌になって自然と距離を置いて行くようになった
思えばこのことを誰かに話したのは初めてかもしれない
兄のことを誰かに相談するのは気が引けた
したとしても悪口ばっかり言って素直に思っていたことは話せなかっただろう
もしかしたらゆっくりのぱちゅりーだからこそ正直に話せたのかもしれない
「おにーさんはおねーさんにきらわれるのがこわかったのよ、きっと」
「え? 嫌われたくなかったら普通はもっと仲良くしてくれてもいいんじゃないの?」
「むきゅん! すかれたいひとにはなかなかすなおになれないものよ! とくに、ほかのひとのまえではね」
「え? よく解らないんだけどどういうことなの?」
「せけんていというやつもあったんじゃない? おねーさんとちがってえりーとさんみたいだし」
「ねぇ・・・それってどういう意味なのかな?」
「むきゃ! ぱちぇはおもったことをいったまでよ!」
「・・・・・・読み終わったか?」
兄が戻って来た
ずれたメガネを左手の中指と人差し指で直している
「あ・・・ごめんなさい。 まだです」
「なら早くしろ。 気になることがあれば書いておけ
こいつには向こうでラムネを舐めさせておく」
「うん、わかった・・・お兄ちゃん?」
「・・・・・」
「ホントにありがとね」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・一つだけアドバイスだ」
「・・・何?」
「命は大切にな」
兄はそう言うとぱちゅりーを抱えて行ってしまった
「むきゅん・・・やっぱりすなおじゃないのね」
ぱちゅりーがぼそりと呟いた
終
あとがき
ここまで読んでいただいてありがとうございます
本当なら前後篇で二分するはずだったんですが
気付いたら三分割になってしまいました・・・すみません
今回はブリーダーものということで
人間による身勝手な命の価値基準というのがテーマでした
当初はオチをゆっくり一家の自滅にしようとしたんですけど
書いているうちに・・・どうしてこうなった
というわけでここまでお付き合いいただきありがとうございます
次回からはなるべく短めにまとめて行こうと思っています
では
書いたもの
anko2410 さくのなかとそと
anko2428 はんせいしてますごめんなさい
anko2441 ありすはありす
anko2469 にくたいげんご
虐待 日常模様 引越し 家出 番い 飼いゆ 野良ゆ 姉妹 赤ゆ 子ゆ ゲス ペットショップ 現代 愛護人間 虐待人間 独自設定 うんしー 最後です
後編です。 先に前編と中編をお読みになってください
19
ぱちゅりーは人間を引きとめようと必死に追いかけたが、ゆっくりの足では到底追いつけるはずもなく
あっさりとおちびちゃん達の待つお家は見つかってしまう
「しましまシートの綺麗なお家・・・ ああ、あれか」
「よくできてるなー! 他のボロ屑とは大違いで逆に浮いてるって言うw」
「おちびちゃあああああああん! にげてえええええええええええ!」
必死に叫んだものの、既にお家は完全に包囲されており逃げられる筈もない
人間がお家をひっくり返すと、なかからおちびちゃん達がぽろぽろとこぼれ落ちた
「「「「おしょらをとんじぇるみちゃいいいいいい!?」」」」
「おお!大量w で、こいつらどーすんのw」
「こいつを使う。 きっといい声で鳴いてくれるぜ」
リーダー格の人間はポケットから鍵を取り出した
形状からして何かの乗り物のカギのようだ
「ゆうううう! しぇんしぇーたしゅけちぇー! きょわいよー!」
「じゃ、ちびのだいじなだいじなところにフェードイーーーーーーーーーーーーン!」
「ゆぴ? ・・・・ゆぴいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
「オラオラオラオラオラオラ!」
「ゆ・・・ゆげぇ・・・ もっじょ・・・ゆっぐじ・・・」
「あれ、もう死んじまった・・・つまんねぇ・・・」
赤まりさはあっけなく絶命した
脆く崩れやすい赤ゆっくりの身体は簡単に壊れてしまうのだ
「むぎゃあああああああ! おじびじゃああああああああん!」
「おいおい、こいつらお前の子供じゃないっしょ? なんでそんなに必死なのw」
「ぞのごだじばばじぇのがわいいおじえごなのおおおおおおおおお!
おでがいでずがらごろざないでぐだざいいいいいいいいいいい!」
「へー・・・ 可愛いって割には抵抗しないんだな
さっきの金髪どもは子供を取り返そうとして必死になってたのに」
「・・・・・・むぎゃ?」
「みろよ、あのありすとかいう饅頭は噛みついてまでして子供をとりかえそうとしたんだぞ」
そう言ってリーダー格は袖をまくった
腕にはうっすらとではあるが長ありすの番だったありすのものと思われる歯型が残っていた
「それに引き換え、やめろとは言うもののただ見てるだけのお前
やっぱり血の繋がってない他人ってことなんだな。 あ、血じゃなくて餡子か」
「そ、そんなこと・・・」
「おい! お前らのせんせーはお前らのこと別に助けたいとか思ってないってよ!」
「うぞぢゃああああああああああああああああ!」
「しぇんしぇーはれいみゅにょこちょみすてたりしにゃいいいいいいいいいい!」
「いいかげんにゃこちょいうちょまりしゃおこりゅよ! ぷきゅー!」
「ほらほら、皆お前のこと信じてるみたいだぞ? 助けてやれよ」
「む、むきゅう・・・ でも、ぱちぇがていこうしてもにんげんさんにはかなわないわ・・・」
「諦めんなよぉ! どうして諦めるんだそこで!」
「で、でもぉ・・・」
「かけがえのない命なんだろ? 大切な一つしかない命なんだろ?
その命がゲス人間の手によって無慈悲に奪われようとしているのになにもしないのか?」
「ぱ、ぱちぇには・・・」
なまじ頭がいいため人間との力の差を理解して抵抗しようとしてもできないぱちゅりー
リーダー格はつまらなそうにそんなぱちゅりーを見てため息をついた
「・・・はぁ。 もうなんかどうでもよくなってきた
お前ら、大先生は抵抗しても無駄だからお前らのこと見捨てるってよ」
「まりしゃしぇんしぇのこちょしんじちぇちゃにょにいいいいいいいいいい!!」
「しぇんしぇええええええ?! れいみゅがきらいにゃにょおおおおおお!?」
「どぼじでだじゅげじぇぐれにゃいにょおおおおおおお!?」
「じがううううううううううううう! ばじぇはみんなだいずぎなのにいいいいいいいい!」
「だったらちっとは行動で示せばよかっただろ。 もうおせーよ」
そう言って手に持っていたおちびちゃん達を一匹ずつ地面へ落とす人間
高い位置から落とされたため地面にあんよが食い込む
さながら、熟れた果物を床に落としたような光景だ
「ゆぁ・・・まりしゃの・・・ まりしゃのあんよしゃんがうごかにゃいいいいいいい!」
「ゆぴいいいいいいいい! いちゃいよおおおおお! うごけにゃいよおおおおお!」
「しぇんしぇええええええ! れいみゅをたしゅけちぇええええええええ!」
「ほらほら、金バッチなら助けるだろ? それともお前ゲスなの? だから助けないの?」
「ぱちぇはげすじゃないいいいいいいいいいいい!!」
「じゃあ助けろよw もうおせーけどなw」
「だなだな!」
「どぼじでだじゅげじぇぐれにゃ・・・ゆぎいいいいいいいいいいい!
じぇんじぇえええええええええ! ぐるじいいいいいいいいいい!
じぇんじぇ!ぱちゅりじぇんじぇ! ぐるじ!じぬ!じ『ぐちゃ!』・・・」
「みちぇないじぇはやくたしゅけちぇえええええええええええええええ!
えええええごっごごおごおげえええええ! ごべべべおげべっべべ!
でいびゅもう・・・・じゃ・・・め・・・ もっじょ・・・ゆ『べちょ!』・・・」
「しぇんしぇいのうしょちゅきいいいいいいいいいいいいいい!!!
まもっちぇくれりゅっていっちゃよにぇ!? れいみゅを・・・ぴゅび!!
ゆぴゅぅ! だじゅげ・・・じぇんじぇええええええ『げちょ!』・・・」
人間はぱちゅりーに断末魔を聴かせるたに一匹ずつゆっくりと体重をかけて潰した
助けを求められても動こうとしないぱちゅりーを睨みつけて絶命してゆくおちびちゃん達
「おじびじゃあああああああああああああああああああ!」
「もーいこうぜ。 なんか興ざめだわ」
「賢いっつっても無力なのには変わりはないんだなw だっせw」
「だなだな!」
「むぎゅううううううううううううう! ぱちぇがまもっであげるっでやぐぞぐじだのにいいいいいいいいいい!
ごべんべええええええええええ! だめなぜんぜいでごべんべえええええええええええ!」
人間達は他の段ボールハウスを蹴ったりしていたが、しばらくすると何処かへ行ってしまった
残されたぱちゅりーは餡子の塊になったそれに泣きながら謝り続ける
「あれ~。 もしかして君バッチつきかなー?」
「ゆんやあああああああああああ! ゆんやああああああああああああ!」
悲しみに暮れたぱちゅりーは作業着の人間が話しかけてきたことにも気付かなかった
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「ここだろ? ここでいいんだろ?」
「ずびばぜんんん! わざわざおぐっでいだだいでええええええ!」
「いや、かまわねーよ。 それよりさっきは言いすぎた、すまん」
「いいんでずうううううううう! ありがどうございばじだあああああ!」
おねーさんは金髪の説教を受けた後ゆっくりショップで閉店まで泣き続け、心配した店長の山田が車で自宅まで送ってくれた
車の中でも泣き続けたおねーさんは涙と鼻水と涎で服がぐしょぐしょに濡れてしまっている
「じゃあな、そんなに落ち込んでないで頑張れよ」
「はいいいいいいい! ずびばぜんでじだああああああ!」
「あのー・・・ もしかしてこの部屋の方ですか?」
「あん? おまえこんなところで何やってんだ?」
不意に作業着の男が話しかけてきた
山田はその男の顔を見て顔をしかめる
自分の店で働いている金髪の店員と顔が瓜二つなのだ
「えっと・・・ すみませんが何処かでお会いしたことありましたっけ?」
「いや、あんたとよく似てるやつと勘違いしたみたいだ・・・ 気にしないでくれ」
「はぁ。 それで、この部屋の住人の方は?」
「こっちの・・・ うわ!大丈夫か?」
「おええええええええ! だいじょうぶでずうううううう!」
おねーさんは屈みこんで胃の中の内容物を吐きだしていた
ストレスに耐えきれず嘔吐してしまったようだ
「だ、大丈夫ですか!? もしかして飼っていたゆっくりが見つからなくて泣いているんですか?
なら安心してください! 先ほど僕が保護しておきました!」
「うげえええええ! ・・・ほごおおおおおおおおお?」
「はい、こちらの金バッチのぱちゅりーで間違いないですか?」
作業着の男は透明なケースにをおねーさんに差し出した
その中に入っているのは確かに数日前に家出したはずのぱちゅりーだった
防音性なのか声は聞こえないが、涙を流しながら何かを言おうとしている
「公園で保護したんですけど、そうとう弱ってるみたいで・・・
バッチに住所データが記録されていたので直接自宅まで伺わせていただいたんですよ」
「おでえざあああああああああああああああああん!」
ケースの蓋をあけるとぱちゅりーはおねーさんに飛びついた
何か恐いことでもあったのか小刻みに震えている
おねーさんはそんなぱちゅりーをぎゅっと抱きしめた
「おでえざあああああああああん! ごべんなざいいいいいいいいいいい!
ばじぇがまじがっでだわああああああああああああああああああああ!」
「わだじのぼうごぞごめんなざいいいいいいいいいいいいいいいいいい!
ばぢゅりーのいうごどぼぎいでいでばごんなごどにわああああああああ!」
「ばじぇがんばっだげどおじびじゃんだじみんなごろざれじゃっだのおおおおおお!」
「わだじのぞだでだおじびじゃんぼげずになっじゃっだよおおおおおおおおおおお!」
「「ゆんやああああああああああああああああああああ!」」
「感動の再会ってやつですね! うう・・・なんだかこっちまで泣けてきた」
「・・・そうか? あまりぞっとしないけどな」
抱き合いながら涙を流す二人を見て
作業着の男はハンカチで涙を拭いて
山田はどうでもいいとでも言うかのように欠伸をした
21
「おねーさん? ほんきなの?」
「・・・本気だよ。 きちんと義務を果たして責任はとるよ」
「せきにんってなに!? ねぇ!? せきにんってなんなの!?」
「やべでええええええええ!!! ぜぎにんどらなくていいからゆっぐじざぜでええええええ!」
「やめるのじぇ! ゆっぐぢでぎないのじぇええええええ!」
「「「「ゆんやあああああああああああああああああ!」」」」
台所で包丁を手に真剣なまなざしで目の前の物を見据えるおねーさん
視線の先には親ゆっくりのまりさとれいむ
そして透明なケースに入れられた癇癪まりさを含めた五匹のおちびちゃん達
ぱちゅりーは足元で心配そうに様子を窺っている
「お、おねーさん? せめてらむねさんでねむらせてから・・・」
「だめよ! そんなことしたら命を奪う実感が無くなっちゃう!
正面から向き合って命の大切さを思い知るためにもこのままいく!
大丈夫・・・この子たちの命は無駄にしない。 ちゃんと責任を持って全部食べるよ」
「おねーさん・・・ ぱちぇもきょうりょくするわ!」
完全にゲス化してしまった一家の処分を自らの手で行う決意をしたおねーさん
かけがえのない命を無駄にしないために、その身を食らって処分しようというのだ
ぱちゅりーはそんなおねーさんに感銘を受けて協力を申し出ている
れいむが邪魔をしないように一旦ケースの中に入れて
親まりさを真っ二つに切断しようと左手で身体を抑えつけて包丁を突き立てる
しかし、ぐねぐねと暴れるのでなかなか刃を立てることができない
「危ないから動かないで! 動くと余計痛いよ!」
「むじゃいうなああああああああ! までぃざばまだじにだぐないいいいいいいい!」
「お、おねーさん! うごけないようにあんよをやいたらどうかしら・・・」
「あんよを焼いちゃうの?! ちょっとそれは・・・」
「でもこのままじゃおねーさんがけがをしてしまうわ・・・
むきゅん! たぶんだいじょうぶよ! どうせすぐしんじゃうし!」
「そっかー・・・ ごめんね、ちょっとだけ我慢してね!」
「ふざけるなあああああああああああああああああああああ!」
フライパンを強火で一気に過熱する
数分間加熱されたフライパンは油を敷いていないのに白い煙が立ち上り焦げくさい臭いがする
あんよがこびりつかないようにサラダ油をたっぷりと注ぐ
「やべろおおおおおおお! はなぜええええええええええ!」
「ごめんね・・・ 悪いのは全部私だから・・・ ごめんね!」
持ち上げるとおしりを左右にに振って暴れるまりさ
両手で掴んで無理やりフライパンの上へと押し付ける
「ゆっ・・・・・ゆぎぃっ! ゆびょお! ゆんやああああああああああああああああああ!
いぢゃいよおおおおおお! いぢゃいいいいいいいいい! ぐるじいいいいいいいいいいいい!
あぢゅいいいいいいいいいい! までぃざのあんよざんがあぢゅいよおおおおおおおおおおお!」
普段の憎たらしい顔からは想像できないような苦痛にゆがんだ表情で泣きわめくまりさ
油に浸かったまりさのあんよから水分が奪われてゆき、小さい粒が弾けるような小気味よい音を立てる
身体をのーびのびさせて抵抗するものの、しっかりと抑えつけられているため逃れることはできない
「だぢゅげぢぇえええええええ! おでえええええええざあああああああああん!
までぃじゃいいごにじゅりゅがらゆるじでぐだぢゃいいいいいいいいいいい!
ぼんどうじあぢゅぐでぐるじいんでずうううううう! だずげでぐだぢゃいいいいいいい!」
「ごめんね! ごめんねったら!あばれないでよ!
ねぇぱちゅりー!? 全然動くんだけど!?どうなってるの?」
「わわわわわからないわ! たぶんやいてるのがあんよだけだからよ!」
「えええ!? じゃあ他の部分も焼けばいいの!? もっと焼けば動かなくなるの!?」
「ゆぎいいいいい! あぢゅいいいよおおおおお『プッシャアアアア!』おおおおおおお!!!」
「いやああああ! 危ないいいいいいいいいいい!」
まりさが失禁してしまったために油が盛大に跳ねる
おねーさんは軽くパニックになってしまい、まりさの後頭部を抑えるとそのまま顔面をフライパンに押し付けた
「ぎょぼおおおおおおおおおおおおおお! おぼおぼおぼげえええええええええええ!
ゆびゅうううううう! ゆびぎゃああ! あぢゅい! あぢゅ! ゆべげえええええええええええ!」
「いやあああああああ! どうなってるのよおおおおおおおお! ぱちゅりー助けて!」
「むぎゃあああああああ! ぱちぇにいわれてもむりよおおおおおおおお!」
既に油のほとんどが蒸発しており、辺りには焦げくさい臭いが充満する
落ち着きを取り戻したおねーさんはフライパンからまりさを引き離そうとするがなかなか離れない
やっとの思いで引き離すとべりべりと顔面の皮がはがれおち油をたっぷりとすった中身が露わになる
両目は熱で膨張したのか破裂していて、唇も剥がれて歯茎が露出している
「ごめんなさい・・・ こんなに苦しませる筈じゃなかったのに・・・」
「ゆげ・・・げ・・・ゆげげ・・・」
「までぃざあああああああああ! ゆっくりよぐなっでね!? ぺーろぺろ!」
もはや原形をとどめていないそれに、れいむは傷口をふさごうとぺーろぺろをしようとする
しかし、透明なケースに阻まれて見えない壁を必死にぺーろぺろするというおかしな行動になってしまう
「ゆぎぃ! ゆぎぎぎぃ! ゆげげげえ!」
「ごめんね・・・ 今楽にしてあげるからね!」
おねーさんはまりさを持ち上げるとその身体にかぶりついた
「もごもご・・・おげぇ! むぐううううう! もごもごおおおおおお!」
「お、おねーさんだいじょうぶ・・・?」
「ゆぎっぴろげぴゃあああああああああああああああ!!!」
「やべろおおおおおおおおおお! でいぶのまでぃざぼむーじゃむじゃずるなああああああああ!」
油をたっぷりと含んでいるため食べ心地は最悪
おまけにさんざん苦しませたので甘みが増しており、胃を鷲掴みにされたような衝撃が襲う
まりさの上げる奇声は次第に静かになってゆき、しばらくするとうめき声にか聞こえなくなる
「うげええええ・・・ だめだ・・・気持ち悪い・・・」
「むりはきんっもつ!よ! のこりはあした食べましょう!」
「だめだよ・・・ そんなことしたら余計長く苦しんじゃうから、今ここで全部食べるよ・・・もぐもぐ!」
「だべるなああああああああ! でいぶのまでぃざぼだべるなああああああああ!」
あんよから食らいついて半分ほど食べきったところでまりさの中枢餡まで到達する
中枢餡は一定の間隔で鼓動しており、その様子は心臓のそれを思わせた
「ううう・・・これ食べなくっちゃいけないんだよね・・・」
おねーさんは肉で言うホルモン系の部分が大の苦手で、内臓の類は一切手をつけないタイプだった
そんな彼女からしたら、餡子とはいえゆっくりの生き胆を生で食らうのにはハードルが高すぎる
「でも・・・責任はとるよ! いただきます!」
「ごべあがあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
意を決して中枢餡にかぶりつく
口の中に外側の餡子とは違うねっとりと絡みつくような甘さが口に広がる
まりさは尋常ではない断末魔をあげてようやく絶命することができた
「もごごご! もげおげえええ! もごもご・・・ごっくん!」
「おねーさん! よくやったわ!」
十分ほどかけてまりさを完食したおねーさん
後には皮と髪の毛とお飾りのお帽子だけが残された
22
「までぃああああああああああ! どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおおお!?」
「おどうじゃああああああああん! おどうじゃんがしんじゃっだのじぇえええええええ!」
「「「「ゆんやああああああああああああ!」」」」
家族の大黒柱を失って悲しみにくれる一家
その中から一匹の赤まりさを取り出してまな板の上に乗せる
「ゆぴいいいいいいい! はなしちぇえええええええ!」
「だいじょうぶだよ・・・ すぐに楽にしてあげるからね・・・」
おねーさんはすりこぎを取り出すと、赤まりさに向かって振りおろした
狙いがわずかにそれてしまい身体の半分だけを潰してだけで絶命させることができなかった
「ゆぎょぎょぎょごおおおおおおお! いぢゃいぢょおおおおおおおおお!?
おべべがびびゃびいいいいいいいい! おがあぢゃああああああああああ!」
「あ、え、どうしよう! どうすればいいのぱちゅりー!?」
「はやくのこりもつぶしてらくにしてあげなさい! そうしないといつまでもくるしんでしまうわ!」
「わ、わかった! ごめんね! ごめんね! ごめんねええええええええええ!」
何度も何度もすりこぎを叩きつけ、まな板の上にはぐずぐずになった餡子とお飾りの残骸が残された
「でいぶの! でいびのがわいいおじびじゃ! おじびじゃばばばばばばばば! ゆひひっ!」
「ゆわわわわ・・・ おきゃあしゃんがおかしきゅなっちぇるのじぇ・・・」
「「「ゆんやあああああああああああああ!」」」
ケースの中では目の前でおちびちゃんを殺されたれいむが軽く発狂しかけており
残りのおちびちゃんは恐怖におびえてひたすら泣き続けている
唯一、癇癪まりさだけが正気を保っていた
「どうしよおおおお! これじゃあ余計にくるしませちゃうよおおおおお!」
「むきゅん! しかたないわ! いっそのことふらいぱんでやいてしまいましょう!」
「で、でもぉ・・・・それじゃあさっきみたいに・・・」
「たっぷりとあぶらをしけばもんだいないわ! きっとくるしまないでそくしするはずよ!」
言われたとおり、油をたっぷりと流し込んで強火で加熱する
ぎらぎらと煮えたぎった油はさながら地獄の釜と言ったところだろうか
その中へ一匹ずつ菜箸で挟んで投入していく
「やめちぇえええええええええ! ゆっぐぢでぎにゃい! ゆっぐじゆっぐじいいいいい!」
ボチャン!
「ゆびぃ!? ・・・ぴぎゃあああああああああああああ! ぎゃあああああああああ!
あぢゅいいいいいいいい! あんびょぎゃかりゃぢゃがおべべがいぢゃいいいいいい!」
「やめちぇえええええ! れいみゅまだじぇんじぇんゆっぐぢじでにゃい! ゆっぐぢじじゃいいいいい!」
ボチョン!
「ゆぎょおおおおおおおおお! おぎゃあじゃ! おどうじゃ! だじゅげじぇええええ!
いぢゃ! あぢゅ! あぢゅいいいい! おぎゃあじゃ! いぢゃあああああああ!」
「おねーしゃん・・・ おにぇがいぢゃよ・・・ れいみゅいいこにすりゅかりゃ・・・ こりょさにゃでにぇ・・・?」
ボベチョ!
「ああああああああああああああああああ! ああああああああああああああああああああ!
あじゅううううう! ひぢゃいひぢゃいい! ごばごばばあああああああああ!」
「でいぶのがわいいおじびじゃんがああああああああああああああああああああ!
おでええええざあああああああん! でいぶがわるがっだがら! あやばりまずがら!
おじびじゃんぼだずげであげでぐばばびいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
加熱しすぎてしまった為赤ゆ達は余計に苦しむ羽目になってしまう
油の中で苦しそうにうねうねと蠢くおちびちゃん達
灼熱地獄から逃れようとして身体を動かすものの壁際までたどり着くことはできない
ぱちゅりーは油に入れれば直ぐに即死すると言っていたが、そんなことは無かった
まりさ同様死ぬまでに時間がかかり長く苦しむことだろう
「ぱちゅりいいいいいいいいいいいい!? 皆苦しんでるけど大丈夫なの?」
「そんなはずは・・・ むぎゃん!わからないわ!」
「でいぶのおじびじゃん! ゆんやああああああああああああ!」
口や目から油が侵入して呼吸することすらままならない
髪の毛やお飾りは熱で変形して原形をとどめておらず、外皮はこんがりときつね色に変わり始めている
高温で揚げてしまった為に中枢餡まで熱が通らず、いまだに死ぬことができない
「ひぎゃい! ひぎゃ! おぎゃじゃ! ひぎゃああああああ! ひっぎいい!
ひぎゃい! あ、んぎょ!うぎょははひ! あんひぎょみげひゃぎいいい!」
「おへーはん! ひはひほおおお! ひはあっははあひひいいいいいいいい!
おへはいははははふへええふははひいいいい! おへえはああああああん!」
「ゆぎょ! ゆゆがああああ! おぎゃあざあああああああああ! おぎゃざ!
ゆがあああああ! ゆぎょお!ゆぎょ! おぎゃあざあああああああああ!」
舌に熱が通って呂律が回らないのかまともに喋れていない
菜箸で一匹ずつ取り上げて皿の上に置く
こんがりとした揚げ饅頭が三つで仲良く並んだ
ついでに先ほど潰したおちびちゃんの残骸をのせて一応料理らしくはなった
「むきゅぅ・・・ それはぱちぇがたべるわ・・・」
「いいの? おねがいするよ・・・私さっきのでお腹の調子がおかしくなってて・・・」
その提案を快諾するおねーさん
すでに胃袋にはまりさがパンパンにつまっているのだ
これほどありがたい申し出はないだろう
「むぎゅううううう・・・ おちびちゃんたちごめんね! はーみゅはみゅ!」
「ゆぎぃ・・・ いじゃい・・・ いじゃ『もぐちゅ!』・・・もっじょ・・・ゆっぐじ・・・」
あつあつのそれを口に含んで一気に噛み砕くぱちゅりー
なかから程良く温まった体液が噴出し口の中に広がってゆく
それは今で食べてきたどんなものよりも甘く、甘美なものだった
「はやぎゅ・・・でいびゅも・・・ごろじで・・・」
「まりじゃも・・・まりじゃもごろじじぇ・・・」
「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおおお!? しんじゃっだらゆっぐぢでぎないでしょおおおおおおおおおお!
おじぢじゃんだじゆっぐぢだよ!? ゆっぐぢぢでいっでね!! ゆっぐぢゆっぐぢいいいいいいいいいいいいいい!
どぼじででいぶのおじびじゃんがごんなべにいいいいいいいいいいいいいいいいいいい! ゆひひひひひひひひ!」
残りの赤ゆっくりも早く自分を食い殺すように懇願する
れいむは我が子の死を受け入れられずに半狂乱になって叫び続ける
「ゆげええええええ・・・ なんでこんなにおいしいのにゆっくりできないのかしら・・・」
「「はやぎゅううう・・・ はやぎゅごろしちぇえええ・・・・」」
「わ、わかったわ! いまふたりともらくにしてあげるから!」
残りの二匹を同時に口に含んで同時に噛み砕く
さっきの二倍の量の体液が溢れて口からタラタラと漏れる
何とか飲み込もうとするが、お飾りが仕えてなかなか飲み込むことができない
「もご!もごごごご!もごご! ごっくん・・・むぎゅ!エレエレエレエレ・・・」
「ちょ!ぱちゅりー大丈夫!?」
飲み込むと同時に内容物を吐き出してしまうぱちゅりー
白と黒が混ざりあったゲル状の液体を吐きだすと小刻みに痙攣し始めた
「大丈夫!?大丈夫ったら!? ねえ!?しっかりしてよぉ!」
半泣きになりながらぱちゅりーにオレンジジュースをぶっかけるおねーさん
意識は取り戻したもののぐったりとしているぱちゅりー
満身創痍の二人だが、まだれいむと癇癪まりさが残されているためリングアウトは許されない
23
「ごめんね! れいむちゃんはゆっくり逝かせてあげるからね・・・」
「おねーさん! 気をつけてね!」
「やべろおおおおおおおおおお! でいぶをごろずなああああああああああああ!」
れいむをシンクの中へと放り込み、高く掲げた包丁を振りおろして一気に絶命させようとするおねーさん
小細工をしても余計苦しませるだけだと悟ったので、多少は危険を覚悟しつつ絶命させやすい方法をとったのだ
「どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおおおおお!?
どぼじでまでぃざどがわいいおじびじゃんをごろじじゃっだのおおおおおお!!?
おじびじゃんをづぐらぜだのはおねーざんでしょおおおおおおおおおおおおお!!」
「うぅ・・・ それは・・・」
「でいぶだぢだっていきでるんだよ! かけがえのないたったひとつのいのちなんだよ!
ぞれなのに!どぼじでごんなひどいごどでぎるの!?
おがじいよ!!まじがっでるよ!!
おでーざんだって、がわいいがらおじびじゃんをづぐらぜだんでしょ!?
かわいいおじびじゃんどゆっぐぢぢだがっだがら
ごはんをむーじゃむじゃざせでぐれだんでじょ!?
みんなみんなでいぶのだいぜづながぞぐだったんだよ! いのちだっだんだよ!!!
ぞれをおなががずいだらむーじゃむじゃするなんでまちがっでるよおおおおおおおおお!!」
自らの死を悟ったれいむはおねーさんに向かって反論し始めた
命乞いをするよりも、理不尽に奪われてしまった家族の命の重さというものを訴えたかったのだろう
れいむの反論はまだ続く
「でいぶだっでいっばいがまんじでぎだんだよ!?
おぞどにでだがっだげどがまんじだよ!!
くささんのうえでおじびじゃんどいっじょに
おひるねしたりおうだをうだっだりじだがっだよ!!
でぼ、おでーざんがゆるじでぐれながっだがら
がんばっでがまんしたでしょおおおおおおお!?
おじびじゃんどもっどあぞびだがっだのに
べんぎょうずるっでいっであぞばぜでぐれながっだよねぇ!?
でいぶにはやりだいごどがだぐっざん!あっだよ!
もっどもっどゆっぐぢぢだがっだよ!
でぼまでぃざもおじびじゃんぼおでーざんがむーじゃむじゃしじゃっだよ!
もうなんじぼでぎないよおおおおおおお!
ゆっぐぢでぎないよおおおおおおおおおお!」
そう、れいむは今まで沢山我慢してきたのだ
お外にでてまりさと一緒に楽しく遊ぶおちびちゃん達を見ていたかった
草さんの上で一家そろってお昼寝したり、のーびのびしてみたかった
かけっこをして元気いっぱいに遊ぶまりさのおちびちゃんが見たかった
楽しそうにお踊りを踊りながら歌うれいむのおちびちゃんの歌が聞きたかった
それらは全て叶わずに、目の前に突き付けられたれたのは刃のように冷徹で残酷な現実だった
「おでーざんばでいぶのゆんぜいをだいっなし!にじだぜぎっにん!をどっでね!
しゃざいどばいしょうをせいぎゅうずるよ!!!
あまあまだぐざんどころじゃゆるざないがらね!?
ぜぎにんどっでぎむをはだぜえええええええええええええええ!!!」
「・・・さいよ」
「ゆうううううううううう!? ぎごえないよ!? もっどはっぎりしゃべっでね!!
あやまるんだったらどげざしでね!! おでこざんをゆがにこすり『うるさいよ!!!』ゆううううう!?」
「さっきから聞いてたらなんなの!! そんなこといってたら商売になんないでしょ!!」
「ゆぎいいいいいいいいい!? ぎゃくぎれするなあああああああああああ!!」
「こっちは商売でやってるんだよ!!
あんたをゆっくりさせるためのボランティアじゃないんだよ!!
命? かけがえのない!? 大切な命!? なにそれ?おいしいの?
人間はあんたらゆっくりだけじゃなくて全ての生き物の命をもてあそぶようなゲスなんだよおオオお!
犬や猫なんて可愛がってても簡単に捨てて毒殺するし!
牛や豚なんて食う為に無理やり太らせてバラバラにしちゃう!
人間のじゃまなら徹底的に絶滅するまでいぢめる、殺す!
遺伝子だって都合よく組み替えるようなゲスだよおオオおお!
ゆっくりだって例外じゃないんだよ!
人間の言うこと聞かない悪い子は加工所で潰しちゃうんだよ!」
「ゆがあああああああ!!! でいぶはわるいごじゃないいいいいいいい!!!
じゃんどにんげんさんのいっでだごどはまもっでだよおおおおおおおおおおお!!!
でぼ、おぞどでゆっぐぢする“るーるさん”じがおぞわっでないのに
おうちにとじこめたのはおまえだああああああああああああああああああああ!!!」
「そんなのしらないよ!? 私が買ったんだから私の言うこと聞くでしょ普通!」
「なにぞれええええええええええええ!? ぞんだのむじゃぐじゃだよおおおおおおおおおおおお!!」
ついに開き直ったおねーさん
れいむは反論の余地を失いぱちゅりーに助けを求めた
「ばぢゅりいいいいいいいい!!! だずげでよ! おなじゆっぐぢでじょおおおおお!?
かけがえのないいのちをまもっでよおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「むきゅん・・・ あなたが“かけがえのないいのち”なんていってもうすっぺらくきこえるだけよ
ゆっくりあきれめて、おいきなさい」
「ゆぎゃあああああああああ!!! おじびじゃ! でいぶをだずげろゆっぐぢざぜろおおお!」
「ゆひいいいい! むりなのじぇ! まりしゃはひちょりでゆっくちしゅりゅかりゃ、おきゃあしゃんなんちぇしらにゃいよ!」
「ゆがああああああああああ!!! ふざけるなあああああああああああ!」
最愛のおちびちゃんにも見捨てられ怒りが沸点に達したれいむ
こめかみのあたりからは餡子が噴出しており、穏やかではない
「こうなったのも全部私のせいだから! ごめんね!れいむちゃん!」
「ゆがああああああああああああああ! やべろおおおおおおおおおおおおおおおお!」
れいむに向かって真っすぐに包丁を振り下ろす
眉間の辺りに突き刺さり、そのままあんよへと貫通した
しかし中枢餡は無事だったのか、れいむは包丁に貫かれたまま生きていた
「ゆぎょおおおおおおおお?! なにごで!?どぼなっでるのおおおおおおおお!?
いぢゃい!いぢゃい!いぢゃいいいい! でいぶのおがおが! でいぶのおおおおおお!!!
ごおごおおおおおお! でいぶのおがおおおおお! でいぶのでいぶのおおおおおおおお!?」
「ひいいいいいいいい! ぱちゅりー!? これどうすればいいの!? 助けてよ!!!」
「むきゅううううううううう!? そんなのしらないわ! おねーさんがなんとかしてちょうだい!!」
「ゆんやああああああああ!!! おぎゃあじゃああああああああああああ!!!」
完全にパニックったおねーさん
れいむのあんよにかぶりつく
「えーい!ままよ!がぶり! むじゃああああむじゃあああ! もぎゅもぎゅううううううう!」
「ゆぎいいいいいいいいい!? ゆぐぢいいいいいいいいいいいいいい!!」
「むぎゃあああああ!?おねーざん!? おじづいでね!? あぶないわよ!?」
頭に血が上ったおねーさん
暴れるれいむを食い続ける
「ガツガツ!むしゃむしゃ! ・・・うっ おげええええええええええええええええええ!!!」
「お、おでええええええええざああああああああああ・・・うっっぷ!エレエレエレエレ!」
胃が限界に達したのかついに中身を吐き出してしまった
それをみてもらいゲロをするぱちゅりー
ピンポーン!
タイミング悪く来客を知らせるベルが鳴る
正常な判断ができないおねーさん
包丁片手にドアを開ける
「ちょっと!!! さっきから五月蠅いんですけど、いいかげんに・・・・ってなにそれ」
「ごめんなさい・・・ ごめんなさいいいいいいいいいいいいい!!!」
「でいぶを!! でいぶをだずげでぐだざいいいい!! おでがいじば・・・ゆげえええええええ!
ゆごごごごげべっげべっげべええええええええええ!! ・・・・・ガクッ」
「エレエレエレエレ・・・ おでーざんぼゆどぅじであげべぐばばび・・・」
抗議に来たお隣に住んでいる女性の住人はおねーさんの姿をみて絶句した
洋服はこげ茶色の嘔吐物でぐちゃぐちゃに汚れ、血走った眼で包丁を掲げるおねーさん
包丁に突き刺さったまま助けを求めてながらタイミング良く絶命したゆっくりれいむ
脇に抱えたられたゆっくりぱちゅりーは白く泡立った中身を吐きだしている
「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
苦情を言いに来た女性は何も言わないで帰って行ってしまった
おねーさんはボー然と立ちつくしてその場で失禁した
24
「・・・こんなふうにガラスさんを割ったりしたら破片であんよが切れちゃうんだよー!
みんなわかったかなー?」
「「「「「ゆっくちりかいしちゃよ!」」」」」
「それじゃあみんな! ぱちぇといっしょにふっくっしょう!しましょう!」
「「「「「はーい!」」」」」
一週間後、そこには元気に赤ゆっくりに授業をするおねーさんとぱちゅりーの姿が!
なんとかあの後正気を取り戻したおねーさんはぱちゅりーを介抱して一命を取り留めることに成功した
そもそもどうしてあんな酷いことをしてしまったのか、自分でもよくわからない
最初からぱちゅりーの言うとおりラムネを使っておけばよかったと思うが既に過ぎたことだ
後悔してもおそい
「それじゃあいいこにべんきょうしたこにはごほうびのあまあまをあげましょう!」
「「「「「あみゃあみゃ!あみゃあみゃ!」」」」」
「みんなひとりふたつづつだからねー! なかよくわけてねー!」
「「「「「ゆっくちりかいしちゃよ!」」」」」
現在、おねーさんの部屋にはれいむ種、まりさ種の他に
ありす種ぱちゅりー種みょん種などの他の種族などもおり計五匹がおねーさんとぱちゅりーの授業を受けている
種類がバラバラなのは、同じ種族より違う種族を一緒に育てた方が教育しやすいとネットで知ったからだ
完全に和解した二人はそれぞれの持ち味を生かして、解りやすく覚えやすい授業を行っている
努力の甲斐あってか順調に教育は進んでいるようだ
このままいけば金は無理でも銀バッチならとれるかもしれない
「ゆがああああああああああ! そのあばあばはまりざのなのぜ! ごっじによごぜええええええ!」
あまあまを貰う為にぱちゅりーの前に並んでいた赤ゆっくりの列に、一匹の子まりさが割り込んできた
例の問題児、癇癪まりさである
「よごぜええええええ! ばでぃざにあばあばをよごぜえええええ! ぜんぶだああああああ!」
「みんな! みてちょーだい! こんなふうにじぶんだけゆっくりしようとするゆっくりはゆっくりできるかしら?」
「ゆっくちできないよ! おなじまりしゃとしちぇはぢゅかしーよ!」
「れいみゅもこんなまりしゃとなんかいっしょにゆっくちしちゃくないよ!」
「きょれはひぢょい・・・なんちぇいにゃかもにょなにょかしりゃ!」
「むきゅぅ・・・ これがげしゅなのにぇ・・・」
「はぢをしるちょいいみょん!」
「そうだね! 自分勝手なわがままな子はお仕置きだね!」
おねーさんは癇癪まりさを持ち上げると、透明の平たい物を取り出した
いびつに角ばった先端が鋭く光る
「これはさっきお話ししたガラスさんが割れたものです。 これであんよをひっかくと・・・」
「ゆぎぃ!? までぃぢゃのしゅんしょくのあんよしゃんがああああああああ!」
「あんよが傷ついてなかの餡子が漏れちゃいまーす!」
「「「「「ゆっくちりかいしちゃよ!」」」」」」
癇癪まりさは赤ゆっくりの教育道具として一役飼っていた
授業を妨害したりあまあまを奪おうと襲い掛かってくるがその度に返り討ちにあう
ある時はライターで髪の毛を燃やされ、ある時は辞書を頭におとされて・・・
と、襲い掛かる度に授業の実験材料にされてしまうのだ
本ゆんは本気で妨害しているつもりだが、むしろ赤ゆの教育に役立っているので感謝したいくらいだ
「はーい! あまあまを食べたらおひるねしてゆっくりしようねー!」
「「「「「ゆわーい!」」」」」
「ゆがああああああ! いぢゃいいいいいい!」
喚く癇癪まりさは放っておいてお昼寝の準備をする
致命傷ではないので後で治療すればまた元気にゲスいセリフを吐くだろう
これからも長い間、教材として頑張ってもらわなければならないのだからこれくらいで死なれては困る
おねーさんはゆっくりの扱いにだいぶ慣れてきたようだ
「ねぇ、ぱちゅりー?」
「むきゅん? なにかしらおねーさん」
赤ゆっくりを寝かして、癇癪まりさを治療し終えたおねーさんは小さい声でぱちゅりーに呼びかけた
「これから行きたいところがあるんだけど一緒について来てもらえる?」
25
「次の方、どうぞ」
「・・・お兄ちゃん?」
やって来たのはゆっくりクリニック
おねーさんはぱちゅりーの健康診断という名目で兄に会いに来たのだ
「全く・・・私用で顔を出すのはやめろって言っただろ」
「今日はぱちゅりーの健康診断ってことで来てるからいいでしょ
でね、お兄ちゃん・・・ついでにお礼を言いに来たんだけど」
「悪いが今は勤務中だ。 プライベートなことは後にしてくれ」
「はぁ・・・相変わらず融通利かないんだね・・・まぁ、いいや
ぱちゅりーのことありがとね。 おかげでうまくやれそうだよ」
「そうか・・・ とりあえずその書類に目を通しておいてくれ
俺は内容物の採取の準備をしてくるから、その間にこれをなめさせておいてくれ」
「これは?」
「ラムネだ。 ゆっくりに舐めさせると『眠気を催してぐっすりと眠ってしまいます』・・・・」
「でしょ? お兄ちゃん」
「・・・・知ってたのか。 書類読んでおけよ」
兄はそう言って奥へと行ってしまった
「むきゅう・・・もうちょっとすなおにおはなしすればいいのにね」
「しかたないよ・・・昔っからああだもん」
「むきゅぅ? そうなの?」
「人前だとあんな風に他人みたいな話し方しかしてくれなかったんだ・・・
あの態度が好きになれなくて、気まずかったからあんまり近くに寄らないようにしてたんだよ
ホントはもっと仲良くしたかったんだけどね」
人前では他人行儀な態度をとる兄
そのくせ、家で二人っきりの時はふざけた態度で接してくる
それは交通事故で両親が死んで家族が二人っきりになっても変わらなかった
そんな兄と関わるのが嫌になって自然と距離を置いて行くようになった
思えばこのことを誰かに話したのは初めてかもしれない
兄のことを誰かに相談するのは気が引けた
したとしても悪口ばっかり言って素直に思っていたことは話せなかっただろう
もしかしたらゆっくりのぱちゅりーだからこそ正直に話せたのかもしれない
「おにーさんはおねーさんにきらわれるのがこわかったのよ、きっと」
「え? 嫌われたくなかったら普通はもっと仲良くしてくれてもいいんじゃないの?」
「むきゅん! すかれたいひとにはなかなかすなおになれないものよ! とくに、ほかのひとのまえではね」
「え? よく解らないんだけどどういうことなの?」
「せけんていというやつもあったんじゃない? おねーさんとちがってえりーとさんみたいだし」
「ねぇ・・・それってどういう意味なのかな?」
「むきゃ! ぱちぇはおもったことをいったまでよ!」
「・・・・・・読み終わったか?」
兄が戻って来た
ずれたメガネを左手の中指と人差し指で直している
「あ・・・ごめんなさい。 まだです」
「なら早くしろ。 気になることがあれば書いておけ
こいつには向こうでラムネを舐めさせておく」
「うん、わかった・・・お兄ちゃん?」
「・・・・・」
「ホントにありがとね」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・一つだけアドバイスだ」
「・・・何?」
「命は大切にな」
兄はそう言うとぱちゅりーを抱えて行ってしまった
「むきゅん・・・やっぱりすなおじゃないのね」
ぱちゅりーがぼそりと呟いた
終
あとがき
ここまで読んでいただいてありがとうございます
本当なら前後篇で二分するはずだったんですが
気付いたら三分割になってしまいました・・・すみません
今回はブリーダーものということで
人間による身勝手な命の価値基準というのがテーマでした
当初はオチをゆっくり一家の自滅にしようとしたんですけど
書いているうちに・・・どうしてこうなった
というわけでここまでお付き合いいただきありがとうございます
次回からはなるべく短めにまとめて行こうと思っています
では
書いたもの
anko2410 さくのなかとそと
anko2428 はんせいしてますごめんなさい
anko2441 ありすはありす
anko2469 にくたいげんご