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【F-ZERO ファルコン伝説】

このページでは2003年から放送されたアニメ、 F-ZERO ファルコン伝説 を解説する。
【ゲームボーイアドバンス】のゲームは【F-ZERO ファルコン伝説(ゲーム)】を参照。

基本情報

概要

F-ZEROシリーズを元にしたアニメーション。メディアミックスとして同名タイトルのゲームも発売されている。
大本となるシナリオもなく、アクが強すぎて人を選ぶアメコミチックな原作の作風を一新。
本作オリジナル主人公である青年リュウ・スザクを中心にストーリー・世界観・設定をホビーアニメらしく練り直しており、正義の高機動小隊と、悪のダークミリオンとの戦いを描いている。
内容は終始シリアスと言う訳でもなく、個性豊かなキャラクターによるコメディタッチなやり取りも多い。
また、内容もレース一辺倒ではなくスパイアクション系のストーリーも幾つか存在する。

本編以外での次回予告やバート先生のF-ZERO教室などでは任天堂作品のアニメ化の前例に漏れず結構好き放題している。

なお、タイトルで誤解を招きやすいが本作の主人公はキャプテン・ファルコンではない。

DVDはマーベラスより販売された。全13巻。
日本の後に北米でも放送されたが視聴率低迷により15話で打ち切りとなった。

ストーリー

2050年、ニューヨークの刑事であったリュウ スザクは凶悪犯ゾーダを追っている最中に大事故にあい150年のコールドスリープ状態になってしまう。
時は流れて2201年、コールドスリープから目覚めたリュウはいきなりジョディ サマーに高機動小隊の一員にされてしまう。突然のことに訳が分からないリュウだったがゾーダも復活していると知る。
ここから、高機動小隊とダークミリオンとの戦いが始まっていく…

登場人物

メインキャラクター

• 【リュウ スザク】
  声:森川智之
  使用マシン:【ドラゴンバード】
  主人公のアニメオリジナルキャラクター。F-1レーサー兼ニューヨーク市警だったがゾーダを追った事件の際に大事故に見舞われ150年のコールドスリープにつくことになる。
  その後150年後の世界で高機動小隊の一員となり、宿敵ゾーダやダークミリオンら悪の組織を追うことになる。

• 【キャプテン・ファルコン】
  声:？？？
  使用マシン:【ブルーファルコン】
  謎に包まれた無敗の凄腕レーサー。度々F-ZEROレースに登場しておりスザクを導く。
  本作のキャプテン・ファルコンは正義の象徴であるという設定なので固有名詞ではない。

高機動小隊&ファルコンハウス

• 【ジョディ サマー】
  声:井上喜久子
  使用マシン:【ホワイトキャット】
  高機動小隊の小隊長である女性レーサー。実は一部サイボーグであり、左上半身が機械で出来ている。これは兄アンディ サマーと共にゾーダを追っていた際に追った事故によるものであり、その際兄ともはぐれてしまう。

• 【ジャック レビン】
  声:八尾一樹
  使用マシン:【アストロロビン】
  高機動小隊ムードメーカーのツンツン頭。自称二枚目で女には弱い。若い頃は暴走族やアイドルをしていたらしい。

• 【ドクター スチュワート】
  声:飛田展男
  使用マシン:【ゴールデンフォックス】
  高機動小隊のレーサー兼凄腕の医者。リュウやジョディは彼によって処置された。彼のマシンゴールデンフォックスは父親が使用していたもの。

• クラッシュ
  声:千葉伸一
  使用マシン:【クレイジーベア】
  高機動小隊のレーサー兼メカニック。改造は朝飯前だが失敗することもしばしば。

• EAD
  声:岩田安宣
  使用マシン:【グレートスター】
  高機動小隊のレーサー。アンドロイドであり、壊れてもメモリーバックアップがあればそのまま復活できる。実は細かくアップデートされているらしい。

• 【ルーシー リバティ】
  声:水樹奈々
  使用マシン:【エレガンスリバティ】
  女性レーサーでリュウに好意を持っている高機動小隊の一員。クラッシュの下で働いているためメカニックとしても活躍する。

• 【ジョン タナカ】
  声:千葉伸一
  使用マシン:【ワンダーワスプ】
  銀河警察の本部長。オネエ口調でよく喋るヘタレな上官。影が薄く、いつも自分の立場を気にしている。

• 【クランク ヒューズ】
  声:小松里賀、千葉伸一(最終回)
  使用マシン:ドラゴンバード(最終回)
  ハッカーをしていた孤児の少年。リュウに憧れており、バートに引き取られる。

• 【バート レミング】
  声:田中秀幸
  キャプテン・ファルコンの大ファンであり、カフェ「ファルコンハウス」のマスター。しかし彼にはある秘密があり…。

ダークミリオン

• 【ブラック シャドー】
  声:若本規夫
  使用マシン:【ブラックブル】
  ダークミリオンの親玉。こちらもファルコンと同じく悪の親玉の概念・象徴的な名前であり、本名は不明。ブラッドファルコンやリアクターマイトを使い世界を破壊に導く。

• 【ゾーダ】
  声:辻親八
  使用マシン:【デスアンカー】
  ダークミリオンの幹部である改造人間。しかしブラックシャドーやミスキラーには不満を抱いている。
  人間だったときからリュウとは因縁があり、度々宿敵としてはばかる。
  • 【ハイパーゾーダ】
    使用マシン:【ハイパーデスアンカー】
    リアクターマイトを埋め込み、さらにブラッドファルコンらを取り込んで強化されたソーダ。デスアンカーにもそのパワーを注ぎ込みハイパーデスアンカーへと強化することができる。
    最終的にはダークマターリアクターの一部にされてしまう。
• 【オクトマン】
  声:大和武志
  使用マシン:【ディープクロー】
  タコラ星出身のゾーダの部下。バイオレックスとは二人組であることが多い。
• 【バイオ レックス】
  声:藤本隆行
  使用マシン:【ビッグファング】
  化石から蘇った恐竜であるゾーダの部下。二人ががりで高機動小隊の邪魔をすることが多い。
• 【ダークソルジャー】
  使用マシン:【ソルジャーアンカー】
  ダークミリオンの雑兵。声は個体によって様々に分かれる。

• 【ミス キラー】
  声:吉田小百合
  使用マシン:【ムーンシャドー】
  ダークミリオン幹部の紅一点。あの手この手を使いリュウの邪魔をする。しかしその姿とある人物に似ており…。

他の登場人物

• ミスター ゼロ
  声:飛田展男
  F-ZEROレースの司会をいつも担当している男。第1回レースからどのレースにも彼が登場する。

• 【サムライ ゴロー】
  声:岩田安宣
  使用マシン:【ファイアスティングレイ】
  ダークミリオンとは違った悪党、サムライゴロー一家の親分。ただし情には厚い。
  従来のシリーズとは少々デザインが異なる。

• 【ミサキ ハルカ】
  声:吉田小百合
  150年前のリュウの恋人。

• 【アンディ サマー】
  声:田中秀幸
  ジョディの兄である優秀な銀河警察の一員だった男。ゾーダを追った事件で殉職してしまったはずだが…

• 【ロイ ヒューズ】
  声:藤原隆行
  クランクの父でアンディの親友。ダークミリオンのスパイをしていたが殉職してしまう。

宇宙船

• 【ファルコン・フライヤー】
  キャプテン ファルコンの所有する宇宙艇。ブルーファルコンと合体することでより高速で移動することが可能。また、船内設備にはバーカウンターもついている。

• 【ギャラクシーランナー】
  高機動小隊の所有する宇宙艇。高機動小隊のF-ZERO マシンを運べるほか、ビーム砲などで攻撃することもできる。

その他のキャラクターについては【F-ZERO ファルコン伝説】/キャラクターを参照。

作中用語

• 【F-ZEROマシン】?
  F-ZEROレースに登場するマシン。
  また、レースに使われるだけでなく、2200年現在の【車】としても広く普及している。
  現代で言うところのタイヤのついた乗用車は「クラシックカー」として販売されているが普及率は年々減っている。

• マグレット
  高機動小隊のメンバーのF-ZEROマシンのキーであり、あらゆる個人情報の詰まった端末。通信機としても使用可能でレース中はこのマグレットで情報共有をする。

• ブースト
  F-ZEROマシンの加速機能。ただ加速するだけでなく、Gディフューザーシステムにより周囲に空間を作り出し、マシンそのものを巨大なラムジェットエンジンと化し超高速移動を可能としている。
  ある程度ボディに耐久がある状態でないと発動できず、許容回数をオーバーするとクラッシュしてしまうこともある。

• サンドイッチブースト
  ブーストした2機のF-ZEROマシンで挟みこみ、中央の1台をさらに加速させることのできる特殊なブースト。名称はスーパーアローが名付けたが、そのことを知らないジョディサマーらも使うことがある。

• スピンブースト
  回転した状態でブーストを発動する。どのマシンも発動させることができるが制御や操作は難しく、後述のブーストファイヤーのように炎を纏うことはない。

• ブーストファイヤー
  リアクターマイトの力を使ってスピンブーストを行うと発動する。炎を纏いとんでもない力で加速するほか、複数台、もしくは複数個のリアクターマイトが集まればその力で空間を切り裂き別の空間へワープすることも可能。ドラゴンバードは制御装置を外さないと発動できず、一回が限度である。
  リュウとキャプテンファルコン、初期のハイパーゾーダは「ブーストファイヤー」、ブラックシャドーとブラッドファルコンは「ブラックファイヤー」、終盤のハイパーゾーダは「デスファイヤー」と言って発動する。また、色も異なり、リュウとキャプテンファルコンは青色、ブラックシャドーとブラッドファルコン、ハイパーゾーダは紫色の炎を纏う。リュウの「ブーストファイヤーフルパワー」のみ金色の光を纏う。

• リアクターマイト
  ビックバンと共に6つ誕生した高エネルギー体のボール。6つ全てを集めると宇宙を支配・破壊できるほどの力を手に入れることができると言われている。また、使えば使うほどそのエネルギーが増していく。
  人体に組み込まれた場合、無から物を生成したり、ある程度の熱エネルギーに耐性を持つなど人並み外れた力を手に入れることができるが、それは改造人間などの極めて稀な例に限られる。
  リアクターマイト同士で共鳴し合うこともあり、合わせることでさらに強力な力を発動することもできる。
  作中では6つ全て登場する。
  1つ目はドラゴンバードのエンジンに搭載されているもの。
  2つ目はブルーファルコンのエンジンに搭載されているもの。
  3つ目と4つ目はブラックブルのエンジンに搭載されているもの。
  5つ目は銀河を輸送中だったもの。これは後にゾーダが手にし、ハイパーゾーダへと変身する。
  6つ目はブラッドファルコンに入れられたもの。これはキャプテンファルコンが回収しており、終盤のドラゴンバードに搭載される。

• ダークマターリアクター
  ブラックシャドーが暗黒ガス雲の根城に作り出した、新たなビックバンを起こすためのもの。動力源は6つの成熟したリアクターマイトであり、全て組み込まれると暗黒の宇宙が誕生してしまう。
  常に回転しており、逆回転のブーストファイアーのエネルギーを加えることでオーバーロードさせ破壊可能。ただし破壊時にも膨大なエネルギーが発生する。
  ちなみに、作中でダークマターリアクターに取り込まれたリアクターマイトはゾーダのものただ1つだけである。

• ブラック シャドーとキャプテン ファルコン
  宇宙創世記から続く正義と悪の対立、正義の象徴がキャプテンファルコンであり、悪の枢軸がブラックシャドーである。
  キャプテンファルコンに関しては当代が辞めれば次代へと引き継がれる。ブラックシャドーにはそういったつながりはないが、いつの時代にも現れる悪を背負うものがブラックシャドーと呼ばれる。

• 宇宙の救い手(セイブス)
  ファルコン伝説に語られる宇宙を救う者のこと。リュウの事だと思われていたが、実際にセイブスになりダークマターリアクターを破壊したのはキャプテン ファルコンである。

話数リスト

数え方は基本「LAP ○○(話数)」。第1話は「OpeningLAP」、最終話は「FINAL LAP」になっている。
次回予告時には、リュウが最後の決め台詞として「君の心にブーストファイヤー！」とついていた。

主題歌

オープニングテーマ

• THE MEANING OF TRUTH
  歌:HERO-X
  初回から50話までずっと使われ続けたオープニングテーマ。5話でタイトル挿入時にSEがつき、40話からは映像が変更された。
  最終回では1番盛り上がるシーンの挿入歌として使われたためオープニングはない。

エンディングテーマ

• Resolution
  歌:AiM
  こちらも1話から50話までずっと使われ続けたエンディング。40話からは映像が変化した。最終回では歌なしで使われる。

関連作品

• 【F-ZERO ファルコン伝説(ゲーム)】…放送中に発売したメディアミックス作品。初期に発売されたためか後のアニメと一部設定が異なっている。
• 【F-ZERO小学校 ファルコン先生】?…本作を元にしたギャグ漫画。ギャグ漫画ゆえ一緒なのは登場人物のみで設定はガン無視である。
• 【F-ZERO クライマックス】…放送後に発売された作品。本作のオリジナルキャラクターやシステムが登場。

リンク

公式サイト

N.O.Mの紹介記事

備考

本作が音響監督の松浦典良の遺作である。

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