ストーリー

Last-modified: 2024-04-27 (土) 01:17:00
  • チャプター選択画面の左上のフォルダのマークを押すと閲覧することができる。
  • 新たなコレクションを見ると1.5MBを入手。
  • 入手方法は以下の通り。
    • 曲プレイの報酬。ランク関係なく入手可能(Fランク0点でも入手を確認)
    • メインストーリーのコレクションはメインチャプター、サイドストーリーのコレクションはサイドチャプターから入手できる。
      いずれも、同チャプター内である必要はない。(例:chapter5に分類されるコレクションがchapter8の曲で落ちることがある)
  • 入手済みのストーリーの続き(手がかり)、曲の解禁方法(「解読」と書かれているコレクション)を入手することもある。
  • chapterごとのコンプリート率、全体のコンプリート率がそれぞれ表示される。手がかりも1と扱われる。
  • 登場人物や世界観を確認したい場合は作中登場人物のページへ。
  • 特定のコレクションは特定の条件をクリアしないと入手できないものがある。
    • 特定の条件には、基準を超えるスコアやACCを取得する必要がある。
    • 条件を達成してから初めて、コレクションの獲得抽選枠に入るということである為、注意が必要。
    • 例外として、Lanota・バサレウスのコレクションは条件を達成すると確定で獲得できる。
特定の条件で入手できるようになるコレクション一覧
コレクション名楽曲名難易度条件
収容レポート・アンダースカートキスもぺもぺINACC 96.6%以上
収容レポート・アンダースカートキス・手がかり―MARENOLINACC 52%以上
【映像】脂肪球Engine x Start!! (melody mix)IN840000以上
病衣、花柄のナイフ、【映像】深井戸Engine x Start!! (melody mix)HD950000以上
グッズ・判定ライン抱き枕INφ(All Perfect)
石森の地図混乱-ConfusionEZ600000以上
【映像】水の塔混乱-ConfusionINACC 90%以上
アンカーCipher:/2&//<l0IN880000以上
ホームレスの証FULi AUTO SHOOTERIN820000以上
Fuliの像FULi AUTO SHOOTERIN666666以上
ラジオ・手がかり3FULi AUTO SHOOTERINACC 10%以上
蝶羽の筆Sultan RageIN820000以上
蝶羽の筆・手がかり1Sultan RageIN960000以上
錦嚢(きんのう)・手がかり1ReimeiHD773000以上
【录音】穹顶Distorted FateIN880000以上
解読・半分の手紙ProtoflickerINACC 95%以上
解読・人形Horizon Blue任意V(Full Combo)以上
解読・依頼人You are the MiserableAT820000以上
命の音StasisAT700000以上
メビウスからの返事S.A.T.E.L.L.I.T.E.AT880000以上

チャプター別ストーリー

ver.3.0.0で大量の新ストーリーの追加などが行われました。情報提供の協力お願いします。

Chapter EX

総数34

収容レポート・報道

"収納日付: 767/06/01
保管単位: ミドルシェルター
レベル: nonsense
《正気者新聞》 677年12月7日刊より、誰かに勝手に図書館から持ち出され、再び発見した時には未知の液体で覆われていた

都市伝説コラム;

「読者の皆様、いつも応援頂きありがとうございます。きょう葉子は白林中心城付近にある神秘的な花の海の物語について話したいと思います……」
「もともと、白林に花などありませんでした。人々は肉と血で不毛の地を養ってからやっと花が咲きました。」
「.......」

「これで物語は終わりです。皆様が気に入ってくれるとを幸いです、次回もまたお会いしましょう。」
"

収容レポート・赤いリボン

"収納日付: 767/06/01
保管単位: ミドルシェルター
レベル: nonsense
持ち主のように純粋で可愛いリボン、特別の所はない
"

収容レポート・赤いリボン・手がかり1

"収納日付: 767/06/01
保管単位: ミドルシェルター
レベル: nonsense
なんだか、布地から血の匂いがする
"

収容レポート・陶土植木鉢

"収納日付: 767/06/01
保管単位: ミドルシェルター
レベル: nonsense
花が植えているごく普通の植木鉢。風がなくとも、この花は依然として踊り出す。
"

収容レポート・植木鉢・手がかり1

"収納日付: 767/06/01
保管単位: ミドルシェルター
レベル: nonsense
第五層の花の海の産物。花の海の中、陶芸家の女の子と彼女の植木鉢小屋は、唯一の人工の美しさであった。

収容レポート・植木鉢・手がかり2

"収納日付: 767/06/01
保管単位: ミドルシェルター
レベル: nonsense
リボンをつけた女の子が植木鉢を彼の手に置いた瞬間、何かが心の中に置かれた感じがした。
刹那、女の子は薄い紙のように引き裂きられ、花畑は狂気に咲き、舞い踊った。
"

収容レポート・アンダースカートキス

"収納日付: 767/06/01
保管単位: ミドルシェルター
レベル: nonsense
もうすぐ完全に地獄光景に溶け込んでしまうとき、花畑はまた元の様子に戻った。
終わったのか? 助かったのか?
女の子は甘い微笑みを見せ、答えずに地に落ちている消化されない目玉を手に拾った。
女の子が花畑に落ちてきた以来、誰一人も助けられなかった。歴史が記述できる最後の時までも、生還者は出ないでしょう。肉体は餌となり、魂の残骸だけを残し、無意味に毎度の殺戮を見ているだけ。
花の海は女の子の影を操り、用心深くその魂の象徴をしまっては、植木鉢を抱えて次の獲物へと歩み出した。
"

収容レポート・アンダースカートキス・手がかり一

"収納日付: 767/06/01
保管単位: ミドルシェルター
レベル: nonsense
風は吹き、花は波の如く。二人は大地に立ち、見つめ合い、笑い出す。
「やったね」
「君の功績だよ。」覆面の人が、女の子のスカートの下にある目を見た。それらは蠢き、模索している。目の前の男は次の仲間なのか、と考えているようだ。
「私を連れて行くんでしょ」
「そう。」

女の子はどのくらいこの花畑にいたか、どれだけの血肉を食べたかを覚えていない。彼女は成長し、その宿命を迎えた。覆面の人はガラス瓶を取り出し、彼女は無数の花びらとなって瓶に吸い込まれた。花びらは水を赤く染め、彼女の様子が再び現れ、枯れ葉のようにゆっくりと沈んでいく。あらゆる汁液を析出し、透明の枝だけを残して、彼女を見つけて、すり抜けて、そして忘れて。
「これでまた一つ回収できた、残りは..」
覆面の人はファイルを開いてみると、ほとんどどのページにも赤いバツが大きく書かれている。ふと。彼の指が止まった。一枚黄ばんだ写真が視界に入ってきた。写真には二人の若くて元気な少女が映っている、これが彼の次のターゲットであった。
"

報告・十七の宝

"収納日付: 2091/06/29
保管単位: Sparkle_17
レベル: main
少年よ!
2091年の夏休みが始まりました。おめでとうございます!
夏休みはもう予定が決まりましたか?バイト、サークル、部活?それとも違う?
それは困りましたよ。
なんだ、まだ考えていませんでしたね。
それじゃ十七のお宝を探しましょう!
十七が、みんなのためにいっぱいお宝を準備してきましたからね~
特別ヒント!プレゼントはすべて、最終の大宝ーー十七の宝への道しるべ!早くプレゼントから手掛かりを探そう!!
"

ぽっぽ集合ラッパ

"収納日付: 2091/06/29
保管単位: 艾葵
レベル: main
ポッポ隊が「十七の宝」に登録した後、システムから黄銅のラッパが貰いました、内側にメンバー三人と指導員二名の名前が刻んでいる。/r/n"これは艾葵、霍、夜が作れたポッポ隊"指導員のヤグ・ランドマンと伍月櫻は、職業倫理を誓った。今回の活動で、ポッポ隊野為に真実を貰う
"

三尾幸運魚

"収納日付: 2091/06/29
保管単位: 餘小鵬
レベル: main
季雨チームが「十七の宝」に登録した後、システムに発行された魚のオカリナに、メンバー三人と指導員二名の名前が刻まれている。
これは鵬、若拉、翠冷で構成される季雨チームです。指導員の高師賁と余村長は、職業倫理を誓った。今回の活動で、真実を貰う
"

十七への挑戦状

"収納日付: 771/03/20
保管単位: 鳩
レベル: Nazo

こんにちは。
私たちはNazogameに所属する謎解き好きな人たちです。「十七の宝」の四回の謎を解き終わった後に、私たちは自分たちのやり方でPigeon Gamesが四回の謎を作ってくれたお礼を返したいと思っています。
あなたは、この挑戦に乗りますか?

Nazo: Phi Project
"

十七への挑戦状・手がかり1

"収納日付: 2092/03/20
保管単位: 鳩
レベル: nazo
>>> G:\Nazo\Phi Project001\Search_Log 1/03/20
1点のメッセージが見つかりました
>>> G:\Nazo\Phi Project001\Show_Log 1/03/20
シグナルを受け取りました。解析を試みます。
解析失敗。ファイルとして保存しました。
鳩: どれどれ、あれ?なにこれ。おかしいな、Xandboxieを起動するべきかな。
砂箱には7370320の時間標識が現れた。
そしてそれは消えてなくなり、もう一行別の文字があらわれた: "What is freedom?"
thenazo.com/freedom
鳩: 面白い設計、この前資料庫で見かけたっけ。検索してみると…お、あったあった。
鳩: What is freedom、freedomを取り換えるべきか?
Gino: ポッポ、何してるの?
鳩: 私の名前はポッポじゃない!ポ!
二人が戯れていると、スクリーンにゆっくりと一段落の詩歌が現れた:
文明は広大な星海に埋もれ
勇者はインターネットの迷宮で跡を残す。
正解はたったの二文字
導きは心の中にあり
真実は即ち
>>> G:\Nazo\Phi Project001\
"

丸焼きアヒル

"収納日付: 2092/03/32
保管単位: Alpa
レベル: Nonsense
【灯りにともされた大通り、肩がぶつかり合うほどの大勢の人。アヒルの丸焼きの匂いが排気口から出て、行き来する人々を魅了し、まるで人形のように操って店までたどり着かせば、あまりのいい匂いに人々はそのオーブンの中を見たいと思ってしまう。】
【ご飯までまだ時間がある。NceSは木製の古いアームチェアに座り、手でタイチボールをぐるぐる回していると、右まぶたが痙攣しているのを感じた。これは悪い兆候、今日は閉店としようか。】
無極: 大将、まだやってるか?
NceS: お前は…無極?いや、ちがう、また頭を変えたのか?
無極: あんまり触るなよ、新しく作った頭だ、ピッカピカだぞ。
NceS: 無極よ、お前まさか逃げてきたわけじゃないよな?言っとくが、わしはもう何年も密航者に協力してないぞ。
無極: 俺が逃げる?何から?馬鹿げた話だ。
【昔、まだ無極がこの名前を使ってない時から、彼はすでにNceSと知り合っていた。今回やらかした時も、第一にこの古い友人を思い浮かべた。】
NceS: これはこれは、なんてこった。ハトコミュニティの連中に指名手配されて。たったの給料だけじゃないか。住むところも食事も全部くれるもんだから、そんなゲームにバグを入れるなんて、必要あるか?
無極: って、その話し方、やっぱAIとの付き合いは長いな。今回は絶対にストライキするぞ。給料をくれないともうやらない。もうゲームなんて作ってたまるか。家族だの、親友だの、そんなもん言っても無駄だ。親しい関係だからこそ給料はくれるべきだ。見ろ、俺のこの手を。譜面作ってばかりで皮が剥けたよもう。
NceS: 人間がやるもんじゃない譜面ばっか作ってるからじゃないか。
【実をいうと、NceSはめんどくさいことにしたくないため、こっそりと無極がここに来ることを阿爽に知らせた。夫婦喧嘩は犬も食わぬ、今回謀反を起こしたのは住民委員会、ハトコミュニティのやつらが追究すれば、ほかの労働組合には関係ない。】
無極: お前、なんかおかしいぞ。
NceS: 電話してるさ。麦米條とCtyが今夜に麻雀やりたいってな。
無極: お前…まさか密告してないよな?
NceS: いやまさか。一人足りない?お前も来ないか?
阿爽: 俺が行く!
無極: ち、追っ手が来たか。NceS、待ってろよ此畜生!
NceS: はーいはい、いってらっしゃーい。
【今日も商店街は平和ですね~】
テレビニュース: 緊急ニュース速報です。リズムゲーム「Phigros」が原因で伝播しているサイバーウイルスゴミ症は、今制御することに成功し、徐々に収束していくと予想されます。我が街の道路専門家Sound Souler氏によりますと、「ゴミ症は頭を地面にぶつけることで治すことが可能で、同時に五回ぶつけると効果がいい」とのことです。
NceS: ……頭おかしいだろ。
"

今年の正月は春晩で

"収納日付: 771/12/23
保管単位: 鳩
レベル: key
【冬の夕暮れ、Limbo
Wikiの編集部の部屋は床暖房で暖められ、机の上には果物いっぱいの皿、大きなテレビはつけたまま。鳩はソファーに座り込んでいる。テレビで流れている番組はまるで催眠記号のようで、見ていてだんだん眠くなってきた。Fuliは新年の飾りつけをしている。ランタンを持って作業台に乗り、揺れる電灯と喧嘩ごっこをしている最中。】
Fuli: 私とやりあうってのか? この、こらしめてやる……
【鳩はキッチンのほうを見て、やれやれと思いながらまた姿勢を崩した。】
鳩: ハァ……つまんない。
Fuli: つまんないなら手伝ってよ。
鳩: えぇ……動きたくないし。
【ちょうどテレビにコアラの姿が映った。鳩はもしや自分の前世はコアラだったのかもしれないと思った。】
Fuli: じゃあGinoとミアに電話してよ。まだ帰ってこないし、もう何時だと思ってんだろう。
鳩: ハァ……もうどうでもいいや。
【テレビがまた新年でよく流れるCMを流し始めた】
Fuli: そうだ、君のその友達はどうだ、誘ってみないか?新年だし、賑やかな方がいいじゃん。
鳩: ん?
【鳩はふっと思った。何かが違う。】
鳩: 友達って、誰?
Fuli: 亜空間Kalpaから来たあの子よ、確か月面に住んでいるんだよね。
鳩: Lanaか。そうだ、あの子時計城の春節晩会に出るって。
Fuli: ???
【テレビのチャンネルを土星1chに変えると、ちょうど番組に出るゲストたちが新年のあいさつをしているところで、Lanaもそこにいた。彼女は三つ編みのウィッグをかぶり、青白色の礼服を着ていて、目立つ存在となっている。】
司会者: Lanaさんは何か視聴者さんたちに伝えたいことありますか?
Lana: Geopelia! よく見ててね! 私の変身を!
【鳩は少しも動じずに、軽く愚痴を呟いてはテレビを消した。】
鳩: 好きな番組見ていいよ。
Fuli: やっぱいいや。
鳩: ハァ……
【鳩は横になると、またすぐ眉をひそめた。Lanaのあの格好、何か見覚えがある気がしてきたのだ。】"

トラベル小隊一人消失

"収録日付: 771/12/23
保管単位: KALPA
レベル: メイン
【月面、ナツメの木地区、Lanaの住処、遠くから来た客人たちが門の外でさまよっている。】
Elaine: ナビが言うにはここだそうだ。
【窓とドアは閉めたまま、屋内に灯りもない。主人はいないようだ。】
Kalpa: 用事があって出かけてるみたいね、少し待ってみよう。
Elaine: あっちとこっちでは時の流れが違う。帰るのが今日だって忘れてるかもしれない。
Kalpa: まさか...ね?
Iris: ではみんな、待ている間はこの焼きたてのクッキーでも食べてみないか?
Ekaine&Kalpa: やだ。
Iris: え?
【Irisはちょっと落ち込んだ。彼女の幻想の中ではみんなはクッキーが大好きだったのだ。】
Elaine: クッキーといえば、Arcyoneの調子はどうなの?
Kalpa: よくなったよ、人を罵るくらいの体力は回復した。
iris: Arcyone? そうだった、Arcyoneも一緒に来るって言ってたね。
Kalpa: 忘れたのか、Iris。彼女は出発前に君が作ったクッキーを食べて、今もベッドに伏せてるまんまだよ。
Iris: 確かにそんなこともあった......
Elaine: 約束して、もう毒キノコを入れないって。
Iris: キノコって、毒があるの?
【仲間たちは一瞬、Irisにどう答えればいいかがわからなかった。この時、ひとり青色の髪の女性が彼女たちに歩み寄せた。】
Igallta: この家の主人をお探しですか。
Kalpa: そうです。どこにいらっしゃるか存じませんか?
Igallta: タイミングが悪いですね、lanaは今春晩に出ています。
Iris: 春晩ってなに?
Kalpa: テレビ番組だよ、Geopeliaから聞いたことがある。
Igallta: あなたたちは鳩の友人ですか?
Elaine: 彼女は私たちの世界に来ていました。
Kalpa: 思い出しました、曲の中であなたを見たことあります。
【時を遡って二週間前。鳩は天穹層へ向かう途中、不幸にもKalpaという名の亜空間に落ちた。亜空間の法則により彼女は記憶を失い、何もできないととまどっていた時、KalpaとAste、Mero姉妹が彼女を助けた。】
Igallta: それなら、とりあえず鳩のところに行きましょう。Lanaも出演が終わってからそちらへ向かうつもりです。
Kalpa: 迷惑になりませんか?
Igallta: いいえ、安心してください。人が多いほうが賑やかだってFuliが言っていました。
Elaine: そうするしかないみたいですね。
Iris: ちょっと、Lana本当に忘れたの?Kalpa: ……
Elaine: たぶん…そうね。
"

この世界のもう一人の私

"収納日付: 771/12/23
保管単位: 詠歌
レベル: main
*: 位置を特定した、二列目の真ん中にいる。
詠歌: ほう、見えた! ナミ、早くこっち来て、ショーが始まるよ!
ナミ: アイムカーミン!
【時計城テレビ放送局第一スタジオ、遥か彼方の世界から来た観客三人は春晩がもうすぐ始まる前にようやく席に着いた。ほかの観客とは違い、三人はある特殊な任務のためにここに来ている。これは三人がこの正月に家に帰れるかどうかに関わっている。】
詠歌: メッセージを受け取ってすぐ来たけど、春晩って何をやるんだっけ? 幕が遮っているから全然見えない……
ナミ: ま、そんなことはボスが現れたらわかるさ。
*: 確か書物によると、伝統的な春晩はコント、音楽やダンス、曲芸、マジックと少しニュースもやるみたい。
詠歌:複合型番組?
ナミ: 違う、カーメンは今回の演劇の出し物は一つしかないと言ってた。それを倒せば私たちの世界に戻れる。
*: どうやらBOSSはどれか一つの出し物の中に潜んでいるようだね。
詠歌: 待って、分析結果が出たよ、その出し物のタイトルはーーANOTHER ME?
【三人が対策を講じている中、春晩のレパートリーである冒頭の大合唱が始まった。出演者たちはステージに上がり、舞台の両側のプロンプターは各曲のタイトルを提示した。みんなが聞きなれているwater、雪降り、メリクリなども中に入っている】
*: 変だ、数値が急速に上がっている。
ナミ: 来るか!
【灯りが暗くなり、ゼンマイバネが回り始め、甲高い女性の声が鳴り響いた。おかしなことに、ステージに上がった歌手は詠歌にとても似ていた。】
詠歌:彼女は。
【ステージの上、Lanaも観客席に目を向けた。ヘッドホンを付けた青髪の少女が彼女を見つめている。しかしLanaは長くとどまらなかった。彼女はこれからオーディオコメンタリーに出演する予定がある。コスプレイヤーなのか、彼女はPhigrOSでも人気があるみたいだ。】
詠歌: 待って!
【そう言って、詠歌は彼女を追っていった。】"

家族親友大集合

"収納日付: 771/12/23
保管単位: 鳩
レベル: main
Igallta: お久しぶりです。
Fuli: よう、久しぶり。
鳩: 昨日テレビ通話したばっかじゃないか
Igallta: 【微笑んで】そうですね。
Fuli: そう言わないでよ。
【方舟の蜃気楼(アークミラージュ)のあと、FuliとIgalltaはいつも一緒にいる。もうすっかり仲良くなったのか?】
Fuli: この人たちは?
鳩: Kalpa、それともう二人は十二宮の守護者だと思う。
【多分。】
Fuli: Lanaを迎いに来たのか?
Kalpa: そうです。
Fuli: いいじゃん、入って入って。
Iris: うちの名はIris、クッキー食べる?本来なら作り置きがあったけどちょっと問題があってね……でも今から作れるよ!Elaine: Elaine、この子の一時的な保護者です。
Iris: Irisも守護者なんだから、保護者なんていらないもん。
Elaine: もう冗談言わないで。ミカンの皮剥けたよ、はいあーん。
Iris: あーん~
【漫才でもやりに来たのか?】
鳩: Lanaはサブチャンに出演する、多分深夜二時までは来れないよ。
Fuli: 急がずに。こうしよう、みんなで年越しの食事をしよう。料理が足りなければGinoに帰るついでに買っきてもらえばいいから。
Gino: 残念、もう帰ってきたんだ。
【見慣れた姿、微かなぎこちない笑みを帯びた顔。私は携帯を取り出し、鳥類仲間に電話を掛けた。】
ナベリウス: お金なし、保険はけっこう、麻雀やりません。
鳩: 私だよ、カラス博士。
ナベリウス: あ、ポッポか。今そっちに向かうところだ。
鳩: 緊急事態だ、ちょっと冷たい料理買ってきて。
ナベリウス: わかった、じゃあ五香牛肉、白切鶏、夫妻肺片、クラゲの怪味、皮蛋の和物、泡椒鳳爪ぐらいで足りるか?足りないなら…ちょっと、何するんだよミエル--
【電話を奪い合っているようだ。】
ミエル: 異想の物?三体も出たのか?すぐに排除を。
鳩: 違う、お客さんだよ。
ミエル: ち、くだらん。
ナベリウス: さあ続きを--
鳩: 足りるから早く来て。
"

未来が私に舞い降りた

"収納日付: 771/12/23
保管単位: 鳩
レベル: key
Lana: チャンネルを視聴しているみんなこんばんは!戻ってきたよ~
Lana: やあ~Lanaも春晩に誘われるなんて思ってなかったよ、何せただのゲーマーだから。
Lana: 俳優に曲を歌わせるのは春晩の伝統かって?誰が俳優なのよ、さてはわざと邪魔しに来たな、モデレーター、モデレーターはどこに行ったの?!
【Lanaとサブチャンネルの視聴者がやりあっている最中、配信スタジオのドアが開いた。詠歌という名の特型使いが静かにLanaの背後まで歩み寄せ、深く息を吸ってから大きな声で名乗った。】
詠歌: 無駄な抵抗をするな!ANOTHER ME!
Lana: !!!
【鉄製のギターが飛んでくる、Lanaは素早く左へ避けると右足で地面を蹴り、逆さに椅子に手をつき、一周半回ってきれいに着地。束の間にLanaは優勢になり、ドアから離れた詠歌のほうが逆に劣勢に陥った。】
Lana: 誰だよ君は!愛から生じた憎しみならともかく、本気のやりあいには付き合いたくないわ!
詠歌: 戯言を、私はあなたを始末しに来た!
【このすべてはチャンネルを視聴している人たちに見られ、もちろん編集部にいるみんなも全部見ている。】
ミエル: また異想の物か、研究で需要があれば捕まえてくるが?
ナベリウス: 待ってよ、あの邪魔に入った小娘、どっかで見たような気がする。
鳩: 【はっと悟る】これ、ピジョンゲームズの新作のヒロインじゃないか、どうも見覚えがあると思いきや。
Fuli: 【奉読】あーー編集部の肖像権を手にしても結局は何もやらないゲーム会社がまた新しいゲームを作り出した。
Gino: Phigrosの初代を完成したばかりだぞ。もう新しく立案して、ちゃんと両立できるのか?
鳩: 知らない。でもどうせポッポのテーマソングはもう完成してるし、へい。
Kalpa: このまま放っておいていいのですか。
Iris: 左に隙あり、左だよ!
Igallta: 確かに良くないですね。あの二人を連れてきてください、ミエル。
ミエル: ち、めんど。
【愚痴を言っても、ミエルはちゃんとテレビに近づき、両手を握りしめてから少し広げ、十本の指を素早くモニターに差し込んだ。周りの大気が高周波に振動し始め、もんもんと低い音で唸り出した。】
Kalpa: もしかして、空間を操っています?
Iris: なんかすごそう。
【モニター越しの二人は違和感を感じた。見えない力に四肢を抑えられ、知らない遠方へと引きずっていかれるような感じがした。】
Lana: この感覚、まさか!
詠歌: 何か新しいメカニクスか。
【詠歌は特型を変換しようとしたが、光るブレスレットの端末が彼女の注意を引いた。彼女は手の力を使い尽くして何とかそらを起動させた。】
カーメン: 今朝の欲望値の識別に異常を検知、演劇上演ではないことが確かめられました。直ちに行動を中止し基地に帰還してください。
詠歌: ???
Lana: 全部見てたよ、さっきのメッセージ。
詠歌: えっと、私たちの間には何か誤解があるみたいだね。
Lana: 慰謝料を請求するわ!五十万、いや、百万!
詠歌: 落ち着いて!ちゃんと話そう!
ミエル: 警察呼んでくるか?
【詠歌が話をしている刹那、目に映る光景は万華鏡のように捻じ曲げられた。この一瞬、彼女は自分が誕生したあの真っ白な部屋を思い出した。計り知れない可能性と恐怖が彼女に襲い掛かる。彼女は何か大事なことを忘れた気がした。*と、みんなと一緒に旅した記憶だけでなく、何か別のものも。】
ミエル: 目を覚ませ。
詠歌: あ。
ミエル: 争いはもう、全部終わったんだ。
詠歌: あなたは私を一一
ミエル: 私は知らない、でもあんたはいずれ思い出す。
【ミエルは謎だ、永遠に解けない謎だ。】
Lana: 話をやめい、私の慰謝料は?!
Kalpa: 私は君をよく知っているよ、Lana。君は本気で慰謝料が欲しいわけではない。
Elaine: 怒ってるなら素直に言えばいいじゃん。
Iris: Lanaの素直でないところが一番かわいい!
Lana: 【真っ赤になって】お、怒ってなんかない。
詠歌: ごめんなさい、私が勘違いしていました!元の世界に戻りたくて、つい冷静さを失ってしまいました!
Lana: これだと、逆に私のほうが気まずいんだけど……いいわ、許してあげる。
詠歌: 感謝!
Elaine: 奇遇だね、私たちもPhigrosの住民ではないわ。
詠歌: そうなんですか?
鳩: うん、Phigrosはもうボロボロに穴をあけられた。
【Phigrosのみんなはツッコミたかったが、どうにか我慢した。】
Iris: Kalpa、彼女を助けてあげてよ。
Kalpa: ごめんね、私は座標だよりに別の世界へ行くことしかできないの。でもミエルさんなら何か方法がありそうだ。
ミエル: しかし今ではない。あんたたちはいずれ戻れるさ、保証する。
詠歌: 【落ち込んで】ミエルさんを信じるしかありません。
Fuli: まあそれは置いといて!料理が揃ったから、みんなでご飯を食ベようよ!
鳩: 年越し飯!やった!
Iris: 【立ち上がって】Kalpa!この鶏肉おいしいの!うちが作ったものよりもおいしい!Elaineも早く食べて!
Elaine: わかったから座って、襟元が汚れたじゃない。
Fuli: これも食べてみて、wikiによると五十回噛むとガソリンの味がするって。
Igallta: Alはもう長い間ガソリンを使っていませんが、感謝します。
鳩: テレビつかなくなったよ?ミエルよ、君のその能力は使うたびに一台のテレビを消費するわけではないよな。
ミア: 考えすぎだ、早くご飯を食え。
ナベリウス: テレビは問題ない、信号がなくなっただけだ。
鳩: そっか、Lanaもう食べないで、早く生放送に戻って。
Lana: 頭がおかしいの?
Gino: チャンネルを変えれば【リモコンを手に取ってボタンを押す】いいじゃないか。
鳩: 確かに。
【こうして、みんなは楽しい雰囲気で新しい一年を迎えた。】
"

解読・最後のノタリウム

"収納日付: 771/05/10
保管単位: 鳩
レベル: main

「まだ見つからないのか。」
「鍵を間違えた?」
記憶の中に生まれた亜空間「Lanota」は、音楽ゲームプレイヤーたち共通の思い出を運んでいる。それが誕生し港に停泊して既に数百年経つが、近日ようやく物語が始まった節点にたどり着けた。
世界の色を取り戻すために、フィシカとリツモは旅に出た。二人はまず沈黙辺境守備隊のロッサとネロに会い、そしてハルパス局長に追われーー鳩は来る途中ひたすらにしゃべり続け、GinoにLanotaの物語を理解させようとしていた。
方舟の蜃気楼以来、Ginoは私立探偵として活躍している。一方、鳩は「遺産」の整理に専念していた。彼女がドームの住処を離れることは少ないが、今回は特例だ。
とある金髪の女が訪れて、鳩たちにLanotaの世界に行って彼女が落としたモノを取り戻してほしいと頼んできたのだ。そしてその亜空間を開く鍵となったのは:
「アル・ニエンテを抑制できるノタリウムです。これ一つしかありません。そしてそこに入る方法については、あなたたちで模索してみてください。」
Ginoはこういう探し物の依頼を承諾したくなかったが、音ゲープレイヤヤー・鳩の真摯な眼差しが彼を戸惑わせた。そして依頼人はその隙を見て、ものだけを残して消えた。
771年5月、ヘブン層の廃墟の中、鳩は赤いノタリウムを手にして瓦礫間を歩いている。Ginoと彼女はすでに指定された地点で半日間もさまよい続けたが、石は何の反応も見せなかった。「Lanota」は未だに二人に正体を現していない。
Ginoは俯いて考える、その目にたくさんの文字が映された。彼は依頼書を読み返している。きっと何か重要なメッセージを読み落としたに違いない。
遠く離れたところで、紺青の国は階層の辺境を飲み込んでいる。立派な都市群だったものが、今は江中の首都の島しか残っていない。建物の位置は絶え間なく変えられている。二人は結び目像の広場にたどり着いた。大理石と鋼鉄によってできたこの場所はまるでモノクロの感光性フィルムのようだ。「ねぇ、あれってリツモのリュート?」鳩は近くの廃墟を指しながら言った。
「ここが入り口?」Ginoは戸惑いながら答える。
亜空間の発展につれ、メインの階層を影響することも十分にあり得る。
「弾いてみようよ、Gino!行けると思うよ!」鳩は手の中で光るノタリウムを見てから目をGinoに向けて言った。
Ginoは軽くため息をついた。彼は石階段に座って、左手で音程を探り、調律してから依頼人が言っていた曲を演奏し始めた。
Apocalypse、黙示録。
ノタリウムは眩しい光を放ちながら空中に浮いた。すると、一面の石門が現れた。その上にはこう書かれている:
「この門に入りし者、すべての旋律を取り戻すべし。」
Ginoと鳩は目を合わせ、覚悟を決めた。

HINT: ACC95%以上でProtoflickerのIN難易度をクリアせよ。
"

解読・半分の手紙

"収納日付: 771/05/10
保管単位: Alpa
レベル: main

二人は国立ノタリウム研究所のトンネルに着いた。沈黙辺境守備隊の使命の一つは、このトンネルの終点を見つけることである。
ノタリウム武器——「黙示録」はすでに起動され、一行の文字がゆっくり装置の表面に浮かんでくる。「アル・ニエンテ進行度95%」。鳩はすぐに、自分たちは物語の始まりに間に合えなかったことを悟った。
鳩は焦りながら言った:「飛行船のところに行こう、まだリツモたちを止められるかもしれない。」
「焦るな、彼らは大丈夫だ。まずは研究所に行って、依頼人のモノを取り戻そう。」
すっかり音ゲープレイヤーと化した鳩は、依頼人がモノを落としたの場所について言っていたことを思い出す。彼女は成年体のAlpaを呼び出した。体長2メートルの黒い虎は鋭い目つきで、瞬く間に黒霧を四方八方へと拡散し、すぐに研究所の位置を特定できた。そこについてから、Alpaはもう一度その技を繰り返した。すると今回はとあるたくさんの時計が置いてある部屋で、メイン階層マークがついているものを見つけた。それは架空言語で書かれた、上半分しかない一通の手紙であった。
「ニャ~」任務を成し遂げたAlpaは鳩の懐にもぐりこんだ。幼かった頃と変わらないくらい人懐こい。なんで虎の鳴き声が猫に似てるかは、ポッポに聞くしかない。
「確かフィシカは読めない文書を拾ったことがあるんだけど、これがあの文書かな?」鳩はこう言った。
「あり得るね。じゃあ管理局本部に行ってみる?」GinoはAlpaを見つめる。
Alpaは北の地平線をずっと見ている。少し経つと、どうやらターゲットをロックしたらしい。

HINT: missとBadの合計が0の状態でHorizon Blueの任意難易度をクリアせよ。
"

解読・人形

"収納日付: 771/05/10
保管単位: Gino
レベル: main

一行はバイクでノタリウム管理局本部まで飛んできたが、ここはすでに廃墟と化していた。
「戦闘はすでに終了したのか。」Ginoが嘆く。
活気を失った機械人形に蹴りを入れてみた鳩はGinoを睨みつけた。千載一遇のチャンスを逃したかのように。
「諦めろ。間に合ったとしても、彼らがHorizon Blueのリズムに合わせて戦いながら踊るわけがない。」
「それはどうかな。私たちはピクセルタワーの中にいる。ここでは、なんでも起こりえる。」
刹那、機械人形は胸元にあるノタリウムを光らせながら生き返った。それが不気味に踊り出すと、寄生している黒紫色の蔓は勢いよく伸び、二人に襲いかかる。
「ポッポ先生、予言お見事です。」
「いやいや、曲が違うよ、私が思ってたのはYou are the miserableじゃないよ。」
「それ、大事なことなの?」
「ポッポにとっては大事です!」

HINT: スコア820000以上でYou are the miserableのAT難易度をクリアせよ。
"

解読・依頼人

"収納日付: 771/05/10
保管単位: Gino
レベル: main
適当な言葉によって生命を与えられた異想は、力に限界がある。二人は苦労もせずに戦いを終わらせた。だが、Alpaはまだロックしたターゲットを見つかっていないようだ。
金色の輝かしいパイプオルガンはいつの間にか具現化していた。まるでこの世界が一つのシンフォニーホールのように、それが奏でる音は天地の間で響くほど壮大なものだった。二人は隣り合ってピアノチェアに座り、四本の手でYou are the Miserableではなく、Igalltaを演奏している。
「探偵さん、信じてください。これは私がやったことではありません。私ならあれらが合体するあの曲を選びます。」鳩はまだ弁解を試みている。
「僕がやったことでもないですよ、ポッポ先生。君は僕のことをよく知っている。僕ならRrhar'ilを選ぶよ。」
「聞いたことのない曲・・・・・・」
「そう、今考えた名前だ。」Ginoはどうやったらこのオルガンを運べるかを考えている。誰かに見られたらまずいのだ。
「猟犬か?ポッポ——なんだか——」
鳩はパイプオルガンのパイプを見つめた。何かを発見したかのように。すると突然、彼女は立ち上がってこう言った:「何か変だ。Lanotaは自然形成された思い出型の亜空間、異想汚染が集中して発生する時期以外、誰も入ることができないはず。あの依頼人はどうやってこの密閉状態の亜空間にモノを落としたんだ?」Ginoは少し視線を移すと、何かに気づいたようだ: 「まさか——」
HINT: スコア700000以上でStasisのAT難易度をクリアせよ。
"

命の音

"収納日付: 771/05/10
保管単位: 鳩
レベル: main
ノタリウムの母、エナ。局長ハルパスの妻であり、この世を去る前に沈黙辺境守備隊を設立することを誰かにお願いした。
「確とノタリウムを破壊する。」これが彼らの唯一の鉄則である。
しかし、果たしてこれで物語は終わりを迎えられるのか。
この組織はトンネルの終点を探している。その終点には二つのものしかない——「待っていてくれ、エナ」と書かれてあるパイプオルガンと、ノタリウム管理局本部に向かう飛行船。
このすべては偶然なのか。
「勿忘草の花言葉は『希望』。」
風が鈴を吹き鳴らす、大自然にもその音律がある。リンゴの木の下、少年たちは「外の世界」を目指して出発する。吟遊詩人は夜半の曲を奏で、円盤を擦りながら心いっぱいの華彩を呼び起こす。
物語の最後は、ノタリウムが消えた静寂なのか。私はそれを望まない。
巧みな彼女は巨木の枝に登り、成熟した果実を摘み取る。赤い皮の下に、その甘い果肉と硬い核心がある。彼女が落としたモノを探すのに、どうやら本当に優れた探偵を雇う必要があったようだ。
「見つかったか?」
「見つかったよ。」

依頼人——Lanotaが大好きなあなたへ
"

抜粋・メビウス工房日記・一

"収納日付: 242/11/17
保管単位: Gino
レベル: main
【標題紙: あの日以来、雨が止むことはなかった。】

アトラスに位置するロートス、そこの空は水のように青く海のように静かで、大気の外にある水層は「ヘブン」の倒影を映している。ピクセルタワー歴242年の終わり、すべてが夢のように美しい。
今日はやることがいっぱいだ、例えばあの天才科学者――「ヘブン」の雨の問題について議論するために、亜空間ROTAENOから来た学者ホッパを出迎えなければならない。予定とは違って、ホッパは1本前の飛行機に乗ったらしく、俺がオフィスから出たとき彼女はすでにオフィスの前で彷徨っていた。
「すみません、ここがメビウス研究所ですか? 私はアクア星から来ましたホッパと申します、ここで開かれる学会の参加を申し込んでおりまして」
これは少々まずいことになった。今日は二人の客人を、本来ならば港で一緒に出迎えて顔合わせする予定だったが、計画が乱れてしまった。工房に今は俺一人しかいなく、より良い解決策も思いつかなかったため、仕方なく俺はホッパを連れて港に戻ることにした。ホッパの好奇心はまさに彼女が学術に対する熱意と同じくらい熱烈なもので、次から次へと俺に質問をしてきたのだ。
彼女はこの条理から逸した世界を見ると、傍らにいる唯一の理性的な生き物である俺に問うた: 「空にある白い線はなんですか? 初めは雲かと思ってましたが、一体感がない上にすぐに消えてしまうもので……」
「あれは船が通ったときに海を切り分けた跡だ。私たちの頭上にあるのは空であり、海でもある。君は大気の外になんで水があるのかと気になるかもしれないが、俺が言えるのはあれは惑星の倒影であることだ。そこは以前ヘブンと呼ばれていたが、今ではネオンに改名している。まさに君が調査希望を出した場所だ。しかしこれだけは伝えておかないと――あそこは今、戦争をしている。君は最悪なタイミングで来てしまったんだ。」
戦争をしているという情報は、しかし彼女の探求に燃える心を消してしまうことはなかった。彼女は記者と共にネオンに向かうことになる。平和の到来を願っているように、俺は彼女の旅が順風満帆であることを祈った。
"

抜粋・メビウス工房日記・二

"収納日付: 242/11/17
保管単位: Gino
レベル: main
「久しぶりだね、ジノ。まったく、審判航路は混乱状態に陥ってるのに、ロートスは微塵も影響を受けていないなんて、不思議なものだ。」
脳に刻まれるほどの皮肉が言えるのは、今となってはあのネオンの二番手、魔女会議の隼だけ。先代統治者の代行者、戦争のアジテーター、立場不明の二枚舌。内情を知り尽くしている俺でさえも、日記で悪口を書くぐらいのことしかできなく、彼女を牽制できる方法は全く見当つかない。実に憎たらしい。それに彼女は工房の客人であり、簡単に駆逐令を出すこともできなく、彼女の勝手を許すしかない。まったく君たちはいつになったら戻ってくることやら、戦争についていくら研究しても何も出ないと思うが。
倉庫から隼が欲しがっているものを見つけることはできなかった。しかし一から作るのも時間がかかる、仲介人の同僚に迷惑をかけてもう一度話し合いをさせる必要がある。そういえば、そちらの状況についてはまったく報告を受けていない、俺だけが日記を書き倒しているのは不公平じゃないか。明日の就寝までの間に、君たちからのメールが来ることを願おう。
そうだ、これは話し合うなんて単純なことじゃないんだ。
隼は虹の戦いはヘブンが竣工するまで続くと言っていた。それに俺の創世円盤について知っていることを加えると、少なくともまだ十年は必要だ。十年の間、果たしていくらの変化が生じるのだろうか。本当に俺達にはまだ時間が残されているのか。
"

抜粋・メビウス工房日記・三

"収納日付: 242/11/17
保管単位: Gino
レベル: main
港でこのようなこともあった。ホッパは俺が隼を探すのと手伝いたかったが、彼女はリンボについて全く知らない。リンボは自由自在な生き物だと俺は彼女に説明した。リンボたちは心が思うままに自分の外見を変えることができる。人はいつか老いるように、リンボの変化もまた一種の規律に従うものだ。それは心の規律。
最終的に、俺は彼女にこう説明するしかなかった: 「リンボはヴィッカスと似たような生き物だと捉えて構わない。決まった外見がないため、付き合いの長い人が感覚を頼って彼らを探すしかない。」
しかしその後の彼女からの質問は俺を悟らせた。リンボの肉体、記憶、更には魂もが変幻自在なものであれば、ピクセルタワーにおける心は何を意味するのか? 俺は形状記憶合金で彼女に例えた。形状記憶合金は一種の特殊な合金で、周りの環境が自然状態に戻るとたとえ変形していても元の形状に戻る。心もこれと似たような、最終的には始点に戻ってくる物質である。
隼は俺のこの例えに賛同していた。しかし俺は今でも彼女をよく知らない。彼女の始点はどのようなものなのか、これはこの数百年の間俺を悩ませ続けた秘密であった。
"

隼の飛行レコード・一

収納日付: 243/01/20
保管単位: 鳩
レベル: main
ピクセルタワー管理会がメンバーに配給した装置、宇宙船周囲の異常数値を検知する機能を持つ。
ピクセルタワー歴243年1月20日、パイロットはアトラス層から3600キロメートル離れた小天体「psyche-327」にたどり着いた。その途中でとある違法停泊の飛行装置との通信があった。以下がその記録である:
【Alpa:これは異想処理部第三巡回隊69号艦より自動発信しているメッセージです。正しい航路から外れている可能性があります、前方の宇宙船の指示に従いアトラス第8中継ステーションまで行き、航路を見直してください。
Alpa:対象が昏睡状態にあると検知しました。目覚め射線を起用します。(ビューー)
イロ:(目覚めて)うあああ――え、猫?私、またどこに来ちゃったんだよ!
Alpa:対象の情緒の起伏を検知しました。人工サービスに変わります。
隼:ハロー!ハロー!迷子になった友よ!アトラスへようこそ!
イロ:うあああ、近づかないでいやああああ!
隼:(小声で)やばいな、まさか目覚め射線で理性を失ってしまったのか。
Alpa:これは正常な反応です。】

隼の飛行レコード・二

収納日付: 243/01/20
保管単位: 鳩
レベル: main
【隼:落ち着いたならいい。君の名はイロで、アクア星から来た者。間違いないね?ここはピクセル星域のアトラス植民地。Alpaが飛行レコードを見たんだが、君は……航路から600光年ズレている?
イロ:600光年!ありえない、私はさっきまで――待って、どうして私の宇宙船のデータを知っているんだ、まさか宇宙警察なのか!バラエティ番組以外では初めて見たかも!
隼:うーん……そう思ってもらっても構わない。話を戻そう、今は君を元の航路に送り帰らなければならないんだ。
イロ:第8中継ステーションだよね、聞いてたよ。今から出発?
隼:そう急がなくてもいい。君の状況はちょっと特殊でね、まずはバックオフィスに連絡を入れてくるよ。】
以下は隼と星標連絡係Ginoとの個人間の通信記録である:
【Gino:こちらメビウス工房です、メッセージを残したい場合は1を押し、それ以外は電話を下ろしてください。
隼:聞いてくれ無敵たるジノくん、宇宙があなたを必要としている!ホッパが言っていた仲間に出会ったんだ、亜空間ROTAENOはますます不安定になっている!
Gino:亜空間サービスは2、中断する場合は#を押してください。
隼:2。
Gino:照準要請は1,侵入異想の駆逐は2,他のサービスは3を押してください。
隼:3。
Gino:所在の位置に向かって「異想駆逐誘導ミサイル」を発射しました。ミサイルが到着するまでその場にいてください、およそ1時間後に到着する予定です。
隼:ちょ、押したのは3なんだけど。】

隼の飛行レコード・三

収納日付: 243/01/20
保管単位: 鳩
レベル: main
【隼:あの、ホッパさん、多様体仮説というものを聞いたことはあるかい?
イロ:なんだそれは。
隼:(事前に準備したメモを出して)専門的に言うと、局部のユーグリッド空間に似た総空間がより高度な次元の空間に投射されると、必然的に局部集中性が成されるという仮説のこと。したがって、亜空間とピクセルタワーが会合している間、物語の主人公である君は亜空間の代表として登場したわけだ!
イロ:全然分からん!
隼:でしょう!私にもジノの言っていることはわからないんだ!修正装置をつけといたから、後5分もすれば君は正常な航路に戻れるはずだ。
イロ:うおおお、本当か!(間をあけて)けど実は……
隼:なんだ?
伊洛:電話を盗み聞きしてすみません!でも本当に知りたいんだ!ホッパ、彼女は次に向かう場所について言ってなかったか?
隼:言ってなかったな。時間と距離は、宇宙尺度にもなれば永久不変なものでは無くなる。私にとっての2ヶ月は、彼女にとっては長すぎた年月なのかもしれない。その目的地を知っていたとしても、誤っているかもしれない情報を君に教える訳にはいかない。
イロ:……あはは、宇宙って複雑ね。ダメだ、イロ!元気を出して!もうすぐホッパに会えるよ!
隼:彼女は終点で君を待っているだろう。
イロ:え?
隼:気にするな、前に見たことがあるんだ。人々は必ず会いたい人のそばに戻ってくる。
イロ:そうなのか!会いたい人か……その、私そろそろ出発するね!またね、優しいお姉さん!
隼:またな、君の旅路に幸あれ。】

观察记录:雪

収納日付: 2096/04/05
保管単位: Para
レベル: main
春雪磐音,大地回荡着历史的低鸣,已沦为废墟的市民档案馆,残缺的义体散布各处,一片空冥。曾经有旅人,至此铭刻诗句:“春天还没到来……冬天便已过去……无人依偎的家园……还有多少残魂游荡……死寂……皆是死寂。”
骚动,暴乱,失去知觉的前一刻,瞭望地平线的人们,是否在思考生命的意义。
摇光脱去手套,二指插入雪地,抵着阻力划出圆弧几道,建筑的标识出现,地下通道的井门出现在二人眼前。
“Para,我们下去吧。”
“恩。”
任务是回收存储元件,以现在的雪势,他们要在天黑之前回到据点,必须加快步伐。
地下通道积满了水,摇光卷起裤脚,扶着墙壁前进。Para观察着墙壁的痕迹,几道巨大的裂痕内,隐隐可以看见棕红色的树根横行。
“摇光,这里……”
“怎么了?”
Para摇摇头,她回想着进入前的场景,刚刚的猜想乎无可能。
“前面就是数据中心,等下我先去准备抓取工具,拜托Para你筛选空置元件了。”
“摇光,我觉得……”
大门洞开,只见无光从破碎的穹顶射下树冠,化作万般光点柔影,草叶纷飞,绿意扩散,暖风袭上眉头。
“Para!”
只眼春光好,风景旧曾谙。

观察记录:像

"収納日付: 2096/04/06
保管単位: Para
レベル: main
“摇光?”
“摇光!”
Para不断地呼唤着同行人,却久久不见答应。
这里已不刚才的数据中心,积雪和绿色装点的森林,大地空荡荡,唯有一辆生锈的火车,在拖尾雪痕的尽头搁浅,给四周的树木,留下焦黑的印记。
冷静下来,Para。大静默事件爆发之后,全球网络断连,这只可能是局域网的具现化。
摇光他一定在附近。Para在心中祈祷着,然而这祷声尚未通达天空,远方的巨响,便将她拉回现实。
咚,咚,咚。
石头砸地的震波由远而近,雪花和碎尘,沉入少女的视线。抬起头,高处是生锈的单梁起重机,吊钩如摆锤,荡向她的方向。
咚,咚,咚。
闪身躲过吊钩,Para看向远处轰然倒塌的树木,脑中响起了未知却能理解的语言。
――我为你而来。
提着野餐篮的高大巨人,他的阴影遮蔽了Para所在的位置,石质的关节间,青草碎花弥漫,蕴含着不属于冬季的生机。
“你是谁?”
"

观察记录:友

"収納日付: 2096/04/07
保管単位: Para
レベル: main
水壶滚烫的压鸣,化作暖风,吹至Para的耳畔,她微微皱眉,轻扯身上的薄毯。
茶杯,糕点,占据了篝火的,营造出一副野餐的景象,事实也确实如此。那巨人见了她后,便散作石子,排列成阵,从野餐篮抬出野炊工具,又将餐布披在Para肩上,试图让少女暖和些许。
――他不在这里。
又是这个直传心灵的声音。
――为什么?
――客人只有你。
水壶开了,“翩翩起舞”的石头,急忙将滚烫的壶传递给同伴,本安坐地面的石子,蹦跳着躲避热度,将水倒入杯中。
迎着茶香,Para再度问道。
“这里是哪里?”
――PhigrOS,心灵世界已然倒塌的理想乡,一个曾经有人,寻找意义的地方。
“你们找到了吗?”
他沉默了许久。
――可能寻找的人只有我吧。
热气之下,视线模糊了,茶梗下沉,光滑的水面映照出他们――理想者的面容。
“谢谢……你的茶……”
告别渗进柔软的雪地,宁静无痕。
"

观察记录:痕

"収納日付: 2096/04/08
保管単位: Para
レベル: main
“你没事吧!”
Para醒来,便瞧见摇光焦急的神情。
“对不起,我……”
“刚才真是太惊险了,谁能想到起重机会在那时候,我还以为你……反正,没事就好。我刚才检查过了,这里没有联网,元件我也处理好了,我们赶紧回去吧。”
“嗯,好。”
"

Chapter 1

総数46

詩集#0

"収納日付: 770/05/21
保管単位: 鏡
レベル: main
Phigros計画より

昔流浪人といふ者あり
洗礼を受けず
神を信じたらざりき

黄金かづらの茎の如く這い上がり
聖なる石に天貫き
剣持ちて宣告す

我は世を変ふ
天のつるはしに
地の氷をさながら消して見す
深淵に餓鬼の骨もあらず
ゆめゆめ長き道のりならず

垂るる髪
浅き微笑み
後世に意志を継ぎ
手動かし塔を建て
空の果てまで我は行く

 ----2089.10.27
"

詩集#1

"収納日付: 770/03/27
保管単位: deathmark
レベル: main
逃げよう。

今となっては
一瞬にして消える虹も
何処へと逃げることができるだろうか
まだ何処にあるのだろうか。
人を魅了する花の香、
あの世へと消えていった残響、
明晰なる思考の海洋、
うつろだけが集う夢の中。
そんな場所は
私の故郷。
"

詩集#2

"収納日付: 770/02/29
保管単位: deathmark
レベル: main
凍り付く世界が、溶けていく。

五神鳥が日を追ひ、光は風携はりて詩作る。
春が鳩の帰りを求め、剣は鞘より出せたりて、収むること難し。
峰の上に出会ひ、かたみにまもりて、風を浴ふ。
告ぐべからぬこと心に隠し、高き岩に立つ二人。
晴れし空を見上げ、琴が終はりを告ぐなまめかしき旋律を奏づ。
山の上、風聞きて、さても言ひきや、何を語れりや、小さき子の笑ひ声に隠れてきこえざりき。
故人常に言へり、海に溺ると骨もなくなり、覆水は盆に返らず。
ただ迎へに来る人と帰りて、新しき暮らしを始めむ。
"

詩集#3

"収納日付: 770/03/01
保管単位: deathmark
レベル: main
ポッポッポッポ。
泡ぶくぶく。

うまき魚に昆布を添へ、美味しき汁に魂戻る。
興じて笛を奏づれど、すがらに聞きてそろそろ飽きき。
乗り物に氷原の上疾走し、笛音ばかり響き渡る。
遠方より来て、ただ一晩の休みにこころゆく。
"

詩集#4

"収納日付: 770/03/06
保管単位: deathmark
レベル: main
人類にとって身分はこんなにも大事なものなのか……

生き物には名前が必要だ。
死んだものにも名前は必要だ。
生きているのは
死ぬためであり
特に何の願望があるわけでもない。
死んだものには欲望がない、
ただ蘇ることを望むのみ。
"

詩集#5

"収納日付: 770/03/03
保管単位: deathmark
レベル: main
詩が書けない……

春は、
万物が蘇る季節。
"

詩集#6

"収納日付: 770/03/32
保管単位: deathmark
レベル: main
光。

流浪時代、
鳶の尾から花が咲き、
光芒万丈、
闇を貫き、
雲を裂く。
"

ペン型ボイスレコーダーAlpa

"収納日付: 770/02/29
保管単位: 鳩
レベル: bold
鳩専用のペン型ボイスレコーダー。白色、右側にmopeのシールが貼ってあり、背面には鳩と隼の名前が刻まれている。
補助型人工知能alpaにゃんが搭載されている。alpaにゃんに自己意識はないが、時々変な声を出すことがある。
"

ペン型ボイスレコーダーAlpa・手がかり1

"収納日付: 770/03/03
保管単位: 鳩
レベル: bold
鳩はこれを使って思いついたアイデアや聞こえた音を収録する。そのため、alpaには大量な変わった音声サンプルや黒歴史が保存されている。

Gino: 「これ一体何を記録してるんだ?」
鳩: 「秘密は友達にしか教えちゃいけないって兄さんから聞いた。あなたは私の友達なの?」
Gino: 「さあな。君はどう思う?」
鳩: 「良いお友達は親友の秘密なんて聞いたりしないって兄さんも言っていた。あなたは良いお友達ではないのだ。」
Gino: 「な……なんだその屁理屈は。」
鳩: 「すごいでしょ!」
"

ペン型ボイスレコーダーAlpa・手がかり2

"収納日付: 2083/09/03
保管単位: 鳩
レベル: bold
鳩が十歳の誕生日にもらったプレゼント。ずっと大切にしてきたもの。

 

: あと少し…
: あ。
【重い落下音】
: 大丈夫?
: 平気。ちょっと擦れただけ。処理してくる。
【彼は蛇口を開けた。洗面ボウルに溜まった水は熟睡中のalpaを写し出した。】
: あともう少しだ。
"

ペン型ボイスレコーダーAlpa・手がかり3

"収納日付: 770/03/06
保管単位: 鳩
レベル: bold
alpaにゃんは兄の大学卒業設計の作品の一つで、普通の猫より少し高い知能を持っている。普段はペン型ボイスレコーダーの中で寝ているが、時々鳩の個人端末に顔を出すこともある。

 

鳩: 今日のalpaは静かだね。
Gino: 多分寝ているな。フフフ、新人よ急げ、サボってんじゃない。レポートをさっさと書き終えて帰るぞ。【厳粛な表情】
鳩: おお、晩御飯何にする?
Gino: ビスケット以外何でもいい。
鳩: 了解!
"

【録音】山風

"収納日付: 770/02/29
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
時間: 10min32s
山谷の異常な風音を記録したもの。それは猛獣の鳴き声のように、始めは高揚として長々と、途中で静まり返るもまた高々に鳴り響く。終わりは淡々として長引き、精霊の囁き声のようで、世界の終わりを告げる鐘のよう。だが、外来者が訪れたせいで、音はぱたりと止まった。
"

第七小隊の紋章

"収納日付: 770/03/02
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
鳩が第七小隊に入隊した証。絵柄は雪原に咲き誇るアネモネ。
"

【録音】火鍋

"収納日付: 770/03/01
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
時間: 5min21s
鍋からぶくぶくと湯気が出ている。ミリセンチくらいの魚の薄切りが鍋の中で茹でられている。その白い魚肉はいとおいしそうにネギやパセリと一緒に湯の中を泳ぎ、水面に波紋を描いた。箸でこの肉を掴んで口の中に送ると、溶ける感じは室外の寒さを忘れさせてくれる。一口スープを飲むと、心もこの温もりの中に溶けていく。
"

【録音】睡眠

"収納日付: 770/03/17
保管単位: 鳩
レベル: main
時間: 21min5s
光はまだ灯っている。窓を開けると、月は白い花の如く雲の中に隠れ、遠方の塔から流れてくる寒風は流れ星を連れて屋根の雪を吹き落とし、小屋の中に襲い掛かかる。寒さに震え、私は窓を閉めて布団の中にこもった。個人端末を取り出し、以前に録音したものを流す。私は随分と長い間、筆を動かしていない。
仕事をやめた私は窓の外を見ると、薄々空の異変を感じた。
そこには一つの塔が立っている。塔とは言えないかもしれない。その直径は端が見えないほど長く、てっぺんは雲の層まで届いている。霜を羽織る神獣の住処のようで、人界を見下ろす鯤鵬のようなもの。
その塔はいつからそこに立っていたんだろう……
昨日までは、なかったのに。
"

【録音】睡眠・手がかり1

"収納日付: 770/03/17
保管単位: 鳩
レベル: main
"Ginoのリズム感のある寝息を聞いて、私は思わず拍子を打った。いち、に、いち、に……優しくて静かで、とっても落ち着く寝息だ。
「まだ寝てないのか?」
拍子がピタリと止まる。起きてしまった!
「夜更かしするなって……言っただろうが……」
Ginoがが動いたせいでベット全体がぶらぶらと揺れ始めた。床板を突っついてみたら、動きが止まった。
なんだ、寝言だったのか。
はぁ~~うぅ……眠くなってきた。
また明日にしよう。
では今日の日記はここまで。おやすみ。
"

【録音】雪踏み

"収納日付: 770/03/03
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
一握りの綿のような繊維状のものを掴んだ。山の向こう側から風に乗って漂ってきたものだ。踏んでみると緩衝材のプチプチが破裂する音がする、人の体温を奪う以外大した使い道もないようだ。Ginoはこれを雪と呼んでいた。氷原に雪が降るのは久しぶりで、いい兆候らしい。雪が降るということは雲がある、雲があるということは水がある。水があるということは気温が上昇し始めている、山の中の凍った湖も溶け始めている。もうしばらくたつと、魚たちが暖流に乗って水底から上がってきて、上流で繁殖の準備をする。彼らが水面から飛び出して水しぶきを上げ、機敏な体を動かして空中でその片鱗が命の虹を描くと、来年にまた新たな魚がこの氷原で生まれる。

「半ヶ月後の魚狩り祭、君は絶対気に入るよ。」
"

両用バイクTrophon

"収納日付: 770/02/29
保管単位: Gino
レベル: bold
Ginoが愛用する雪陸両用バイク。ほかの偵察隊員のものとは異なり、Diyro隊長によって改造された作品の一つ。スノーバイクの華麗なキャタピラーとスキー板が付いているが、ボタン一つでスキー板をしまった機動性に優れた陸用バイクに変身できる。
"

両用バイクTronphon・手がかり1

"収納日付: 770/03/03
保管単位: Gino
レベル: bold
鳩は隊長と仲が良い。ほかのメンバーはそれを羨ましく思っている。

Carl: 隊長はあの新入りの女の子を随分気に入ってるみたいだね。
Theo: 言ってみれば確かに。可愛いからか?
Carl: 君も可愛くなりたいかい?
Theo: 変なこと言うな【真っ赤になる】
Carl: 君さ、魚狩り祭の時に隊長に告白してきなよ。君は隊長のことが好きだって誰にでもわかるよ。
Theo: 俺は......
【遠くにいる隊長をちらりと見る、diyroは隊員たちと楽しく仕事を議論している。Theoはしばらく考えてから何かを決意したようだ。】
"

両用バイクTronphon・手がかり2

"収納日付: 770/03/06
保管単位: Gino
レベル: bold
偵察隊の隊員たちにとって、バイクの側面にある花の模様は重大な意味を持っている。Ginoが入隊したばかりの頃もそれについて頭を巡らせた。花模様の設計はうまくいっている、一目でそれが秘めている秘密を見破った人はまだいない。
"

両用バイクTronphon・手がかり3

"収納日付: 770/03/32
保管単位: Gino
レベル: bold
逃亡中、trophonの二つのバックミラーはブラックホールに吸い込まれた。
"

補給物資のビスケット

"収納日付: 770/03/04
保管単位: 第七偵察隊倉庫/鳩
レベル: main
とてもとても不味いビスケット。毎週、知られざる方法で空から偵察隊基地に投下される、補給物資の一部らしい。ついでにビタミンCを摂取できる素晴らしいチリソースもついてくる。
"

梆笛

"収納日付: 770/03/03
保管単位: gino
レベル: bold
雪原で唯一の楽器、Ginoの故郷の宝物てある。
Gino: 故郷と言っても、隣の偵察隊のことさ。氷封紀元(グラシアリズ・エポック)以来、人類は楽器を作らなくなった。俺の笛は七百年間にも渡って長く存在し続けた歴史的宝物であり、唯一無二のものだ。
鳩: 宝物だったら、なんでGinoが持ち歩いてもいいの?
Gino: 師匠は言ってた。笛が長い間感動と旋律の恩寵を受けない限り、ほかの楽器と同じ、氷原の中に消えてしまうと。だから常に俺によく吹いて練習しろと言ってたよ。これこそが笛を守るための唯一の方法だから。
鳩: そうなのか?
"

【録音】鶯の翅

"収納日付: 770/03/03
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
時間: 3min42s
壁炉の中で仮想の黄色い炎が踊っている。楽人は梆笛を箱から取り出して、曰く、今日は喜ばしき日、一曲演奏すべき、と。
聞こえ来る声は暁を告げ、春目覚め、万物蘇り、鴬鳴く。鴬鳴いては、翼広げて高々と風に乗り、あしたの到来を告ぐ。あしたを告げ、友垣を呼び、春を迎ふ。鴬見ると、枝に新たなるつぼみ芽生え、白梅美しく咲きたりて、分れて流るる泉川、花の茂みに踊る魚。鴬が笑い、翼に積もれる雪を払ひそれを広げ、やがて飛び立てり。
"

宿舎の鍵

"収納日付: 770/03/01
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
Gino: 鳩、ドアを開けてくれ。ちょっと物を取って風呂に入るから。
鳩:おかけになった電話番号の主はいま装備を換えているところです。またおかけなおしください。
【部屋からでかい物音がした、何か重いものが倒れたような声だった。それに続いて断熱ドアの向こうから続々と鳩の不快な声が聞こえてきた。部屋の中が鳩にめちゃくちゃにされたことをもうGinoは想像がついた。】
Gino: ポッポ、お前絶対着替えてないだろ!
鳩: 私の名はポッポじゃない!
【ドアが開いた。シャツだけを着ている鳩が左右を見回してから、Ginoに何件かの服を投げた。秘密裏に取引をしている路地裏の闇商人みたいに。】
鳩: はやくお風呂に入ってきなさい。十時前には絶対に帰ってこないで。
Gino: 俺のクローゼットを探ってたのか?【Ginoは鳩をじっと見つめた。鳩が着ている服は自分の作業服であることに気づいた。】
鳩: ふん、私はあんたのパンツなんかに興味ないんだからね。
【鳩はドアをパンと閉めた。その風圧でGinoは目を細めた。あれ? 彼女、何か口を滑らしてなかった? 】"

エンリョウの角

"収納日付: 770/03/07
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
無限深淵(エンドレスアビス)から這い上がってきたエンリョウの体から削り取った柔らかい角質。氷原にある食材の中でも上品なもので、魚水晶饅頭の皮の原材料である。
"

レールショットガン

"収納日付: 770/03/07
保管単位: gino
レベル: souvenir
第七小隊が使う武器。隊員たちはこの弧型の銃砲身デザインをとても気に入っている。
"

【録音】魚籠

"収納日付: 770/03/17
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
魚狩り祭で鳩が手に入れた装備、エンリョウの肋骨と皮でできている。防水性がとても優れていて、大収穫を迎えるために不可欠な装備の一つ。
"

【録音】魚芝居

"収納日付: 770/03/17
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
時間:5min21s
狩人は準備万端、しかし水の中を泳ぐ魚たちはこれを知らない。矛の鋭い先端を水に向けると、次の瞬間、水しぶき立ち、川に弱肉強食と鮮血の色が染まった。この光景は人々を考えらせる。もし、このような収穫は大自然が人類に与えた恩恵ならば、それは捕食される生き物たちにとって何を意味しているのか。それが表しているものは、抗うことのできない宿命なのか、それともいつ災害が起こるか予測できない世界に生きていることなのか。
"

"収納日付: 770/03/23
保管単位: Dlyro
レベル: souvenir
氷原エンリョウに連れ去られたTheoの存在を証明できる唯一のもの、carlが死ぬ前にこれをdlyro隊長に渡した。

「逃げろ……もう時間がない……何者かが……深井戸から……」
"

【録音】ブラックホール

"収納日付: 770/03/32
保管単位: 鳩
レベル: main
時間: 1min1s
これは絶望に満ちた水溜まり、風が吹いても波が立つことはない。
何もかもを使い尽くしても、新世界を作り出すことはできない。

「記録: 三月の最後の一日。氷原は前代未聞の大災害に遭った。塔の上から舞い落ちてくる白い灰が戦っている戦士全員を燃やし、遠い地平線から巨大なブラックホールが空に昇り、何の作為もない臆病者たちをもつれさった。私たちは氷原の上を走っている。隊長の言った通り、萨里(サリ)山に行く道だけが塔の守りを受けている。」
」"

【映像】脂肪球

"収納日付: 770/03/32
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
逃亡中、鳩が撮った奇妙な写真。たくさんの脂肪でできた黒い球が、彼らの主の体からゆっくり離れて、新たに降った雪の上に不規則な黒色の痕跡を残した。この怪しく、浮世離れしたものに、鳩は馴染みがあるようで、ないようで......。
"

錦嚢(きんのう)

"収納日付: 770/03/26
保管単位: Gino
レベル: main
DlyroがGinoに渡した錦嚢、中には彼女の最後の命令が書いてある。

「鳩と最初に出会った場所に行け」
"

花柄のナイフ

"収納日付: 770/03/23
保管単位: 阿爽
レベル: bold
阿爽が雪原の上で目を覚めた時、手に持っていたナイフ。
阿爽の話によると、フェンデスと出会う前はまだ家の中にいて、妻と一緒料理を作っていた。

フェンデス: あんたが置かれている状況は大体わかった。
阿爽: 本当にわかったのか?
フェンデス: わかったって! 無駄なこと言わないでついてこい。
"

【映像】深井戸

"収納日付: 770/03/27
保管単位: 阿爽
レベル: souvenir
二人が流浪し始めた5日目。大量の氷原魘魎に遭遇し、四周が崖となっている石壁の上まで来てやっとそれらから逃れることができた。阿爽が地面に座ると、ようやく周りは静まり返った。頭上には魔物万千、足元は深淵万丈。他の脱出方法を探さねばならないと思った阿爽は周りを見回すが、暗闇が無限に広がっているのみであった。深淵の湖底を見つめるが、そこには自分の姿が映っているのみであった。阿爽は実家の古い井戸を思い出した。仲間に押されてその中に落ちていったあの日も、こんな景色だった。唯一違うのは、あの井戸には子供一人も入ることができなかったが、今のこの「井戸」は一人の魂でさえ埋め尽くせないほど大きい。

「脱出する方法、みーつけた。」
"

病衣

"収納日付: 770/03/23
保管単位: フェンデス
レベル: nonsense
フェンデスが一番嫌いな服。彼が偵察隊の制服をもらったあと、この病衣は軽々と捨てられた。
"

【録音】光

"収納日付: 770/03/32
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
時間: 1min13s
噂によると、星の欠片が大気の中で燃えると美しい弧線を描く。そして、数え切れないほどの多くの欠片が同時に落下すると、それらは光の橋を作り、遠くにいる人たちのメッセージを届けてくれる。光の橋に足を踏み入れた者はいない、これは最低層に書かれている禁忌だから。試そうとすると、その光の彼方に、もう一つ新しい世界があることを知ってしまうだろう。

「行こう、Gino」
「新世界へ!」
"

ログイン権利:サターン

"収納日付: 770/03/32
保管単位: Gino
レベル: key
リンボたちが使うシステムのログイン権限。隊長Dlyroがブラックホールに吸い込まれた際にGinoに残したプレゼント。
"

ログイン権利:サターン・手がかり1

"収納日付: 770/02/28
保管単位: Gino
レベル: key
【夜、仕事が終わった偵察隊の隊員たちは交流室で暇つぶしをしていた。隊長はGinoとソファーの上でお茶を飲んでいるが、急に口を開いた。】
Dlyro: Ginoはさ、この世界が現実だと思う?
Gino: 隊長?
Dlyro: 急に何を言い出すんだって思うかもしれないが、ちっとも変だと思わないか?
Dlyro: 見たことも言ったこともないのに妙に思い浮かべてしまう言葉、詩、伝説、そして記憶。お前はこれらがどっから来たものか気にならないのか?
Gino: これには……答えられません…
【その夜、Ginoが眠りにつくことはなかった】
"

0327討伐令

"収納日付: 770/03/26
保管単位: Dlyro
レベル: souvenir
深井から湧き出た大量の魔魎を撃退するため、各偵察隊はエリートメンバーを集結し、討伐活動に参加した。隊長が参戦命令を受け取った後、チーム全員で出撃したが、Ginoと新人の鳩には参加させなかった。
"

魔革377

"収納日付: 770/03/28
保管単位: 鳩
レベル: main
文字がいっぱい書かれている氷河魔魎の革、鳩はただ377の数字しかわかりません。今はAlpaにより解析中。
"

魔革377・手がかり1

"収納日付: 770/03/31
保管単位: 鳩
レベル: main
 ”解析状況3%”
 ”確定済み言葉: タワー、人形、夢覚め ”
"

氷河美食会

"収納日付: 770/03/09
保管単位: Dlyro
レベル: souvenir
氷河の有名美食雑誌、編集部のメンバーは世界中から来ています。編集長は、最初の救助チームの副キャプテンです, 面白い調理人です, 年間購読の電子版では苟驼オイルが5リットル提供されるため、Dlyroは下位アカウントで10コピーを購読します。これは、苟驼オイルを直接注文するよりもはるかに安価です。
鳩: Ginoさん、違和感を感じませんか。
Gino: 何が。鳩さん
鳩: 毎回あなたの名前もいますよ、この雑誌の宝引き
Gino: うん?知らないよそんな事。
鳩: ほら、見て。
"

氷河美食会・手がかり1

"収納日付: 770/03/09
保管単位: Dlyro
レベル: souvenir
"88巻表紙:唐辛子蒟驼(ゴウタ)ソース
今冊の取材期間、我々は47キャンプ蒟驼の生息地の辺りに大量レベル1の異想汚染の灌木林があります, 調査によると、こうゆう一葉の植物は長い間絶滅するはず, いまは異想汚染によって復元されました、昔、先生がこう言いました、唐辛子と塩は漬物に最適な材料です。今唐辛子を発現したいま、古代のレシピを復元するというアイデアを再熱させました、夜中休憩の間、地元の蒟驼ハンターの手元に一匹を買え、実験しました、大成功でした。さいの目に切った唐辛子と蒟驼の肉が適切に混ざり合て、胡椒と甘辛草も少々、これで出来上がり。唐辛子蒟驼ソース
そして、いつものように、この唐辛子蒟驼ソースを送るために5人の幸福な読者を引き寄せます。裏面:おめでとうございます!幸福な読者Gino!商品は3日間の中キャンプまでお届けします!!
鳩: ほら、適用に引けも当たりますよ
Gino: これはわかる、一回だけな
鳩: ええ、私こんな?じゃなくて、直接裏面みてよ。
鳩: あなたのフルネームは……て、なんだこれ?
"

氷河美食会・手がかり2

"収納日付: 770/03/09
保管単位: Dlyro
レベル: souvenir
"93巻表紙:大蒜丐狖(カイケツ)眼 仮想の物は私たちの世界に災難を与えた物、滅ぼすべき存在、でも丐狖眼と言うだめな存在は、被害性はない、というか、何の役も立たない物、毎日川の周辺にじっとも動けない、肉も少ない、レベル3の異想汚染がなかったら、恐らくそれはもうキルリストに載っていないのではないかと思います。編集部が丐狖料理のレポートを貰えだ時もびっくりした、何お食べてもいいが、よりによって丐狖とは。ても、貰った際にはみんなも絶賛した。この大蒜丐狖眼のひらめきは先日の連合討伐、氷河魔魎の潮が過ぎた後、レポートの提出者が川敷を片付けて支流にたどり着いた時、数百匹目が失った丐狖が見つけた。川敷の辺りに氷河魔魎の狼の足跡がいっぱいあります。噂によると、狼のが通りすがりの川敷に、ニンニクが生えいます、提出者がそれを見つけたのです、ニンニクと丐狖の眼を合わせてどんな味だろうと思いつき、この料理が誕生しました。大蒜丐狖眼、提出者のヒントによると、すごしのお酢をかけて、もっといい風味が出てるらしいです。
おめでとうございます!幸福なあなたGino!商品は五つ日間でキャンプるまでお届けにしまいます。
Gino: ???
鳩: は!
Gino: 眼球食べたことないよ。
鳩: ていうが、異想の物の目も光ってるよね、丐狖もそうでしょう?
【GinoがDlyroのショーケースを見て。真ん中の光てる目か、何が思い出したみだい】
Gino: この中に、何が違和感が感じる。
"

氷河美食会・手がかり3

"収納日付: 770/03/09
保管単位: Dlyro
レベル: souvenir
45巻表紙: 騾馬タン焼き
 "ナイトメア馬を使った技術が無くした今幸運的に神技・融通の末代、七チームのDlyro隊長【ビデオデータ】Dlyro隊長が馬術を展示しています【データロスト──修復中──失敗。ズーズー】
reseting process completed
Dlyro隊長が言ってた馬と関わるフード、昔の有名料理、ロバ肉焼きという。第八十一小隊の周辺に現れた新なロバ、あれは多分馬と騾馬の掛け合わせ、ロバ肉の代わりになります。騾馬は草原地域に大量増殖していますから、大変困りました。ものは使い切りましょうとDlyro隊長がこう提案します、革と肉は焼き網、食べられる物は食べて、使うもを使って。肉は辛いソースを付けて50%を焼く、クッキーと合わせて食べだほうがいい。特に舌の部分の肉は一番鮮美、最高と言えます。
我が出版社中の半分の編集は第八十一小隊出身、Dlyro隊長日頃の料理と指導を感謝するため,今後毎回の宝引きも七チームに一回保存します
鳩: 隊長に贈り物だっだんだ。
Gino:謎も解けだし、ご飯にもするが、今で。
【鳩が急に何が発見しました】
鳩: ええ、今は美食会のくじ引きの日だ
Gino:なんが…嫌な予感がするな。
"

Chapter 2

総数45

詩集#7

"収納日付: 770/04/01
保管単位: deathmark
レベル: main
始まったのか。

目覚めば現実、官邸に帰り、
清々しきお茶、むつかしき心。
何故?
ゆゑもあらず街に死に,噂は瞬く間網に広がり、
群衆の怒り鎮め、消息が渡ること許さず。
上司に命じられては,東へ西へと調べ行く。
"

詩集#8

"収納日付: 770/04/01
保管単位: deathmark
レベル: main
石林の子よ、なぜ家に帰らないんだ?

石林、ああ、石林
私が夢に見る故郷
銀河のごとく煌めく川
行き来する人の群れ
ビートを奏でられるメロディ
楽しい世界だと約束してくれる

そこにあるのは
海の真ん中に聳え立つ
色鮮やかな石柱
町中で自由に歌う
みだれ髪の流浪人

キラキラ輝く太陽は電磁軌道に挟み込まれ
機械の残骸は無意識にゆっくりと飛び回る
それは天から降ってくる宝物
最後の希望を連れてきた

今となってわが父は
作業服を脱ぎ
宝物を見張り
石像の如き

彼らが死んでいっているのはわかる
人間はごみ溜めの中では長く生存できない
この世も同じ
"

詩集#9

"収納日付: 770/04/03
保管単位: deathmark
レベル: main
知識だけでは運命を変えられない。

昔、真理と仮想は隣りあわせ。
真理は仮想を尊重し、
仮想は真理に敬意を。
だんだんと、ふたりは同じ部屋にいても顔を合わせることがなくなり、
互いのことを知っていても相手を信用しなくなった。
"

梆笛・手がかり1

"収納日付: 01/09/35
保管単位: Gino
レベル: bold
115がGinoにあげた手がかり。開けてみると、塔の中のものと似たような梆笛だった。
"

グッズ・判定ライン抱き枕

"収納日付: 2019/02/08
保管単位: YOU(未定)
レベル: souvenir
ふわっふわ~
PGSがいまだに企画検討中のわけのわからないグッズシリーズ1。
"

警察官の証

"収納日付: 01/09/10
保管単位: Gino
レベル: bold
Gino警察隊長の警察手帳、その証明写真に写っているGinoはとても幼く見える。
"

【映像】塔

"収納日付: 01/09/32
保管単位: Gino
レベル: key
Pigeon Barの壁にかかっている横長の絵は、一つの巨大な逆さまの塔であった。
店長の話によると、これはバーテンダーの桜さんの練習作である。
"

【映像】現場調査レポート・夏草

"収納日付: 01/09/27
保管単位: Gino
レベル: souvenir
身分が判明しました。苗字が左である某有名歌手
【以下の文章はグロテスクな内容が含まれており、閲覧注意となっております】

被害者の頭部はネズミにかじられ、元の顔がわからない程度にぐちゃぐちゃにされた。機体の活動を維持していた体内の液体はバーの裏路地の排水と混ざり合い赤黒い濁流となり、角質タンパク質は糸状になって海藻のように水中で揺らいでいる。濁流が服の色を混じって流動する色彩を作り出し、夢を追う七色鳥を引き付けてこの虹の倒影を飲ませる。軽くその匂いを嗅ぐと、塩漬けホルモン焼きのようで、生臭い匂いの中にわずかな甘さが含まれている。地穴に四季はない、この層ではさらに一年中春のような温かさを保っている。もしほおっておくと、二ヶ月もたたないうちにその茎と葉は彼女の肉体と魂から流れ出て、流動する命のワインを吸っては風に乗って踊り出すでしょう。
"

星の欠片・冬

"収納日付: 770/04/01
保管単位: 鳩
レベル: nonsense
光の門を通過するときに鳩が拾った奇妙な石。なんとこの石の左上あたりを触ると変な音が鳴るらしい。
"

ラジオ

"収納日付: 770/04/06
保管単位: 鳩
レベル: main
クズミがFuliに修理を依頼したラジオ、鳩が小さいころに保持していたものと同じモデルのようだ。
"

ラジオ・手がかり1

"収納日付: 2079/09/06
保管単位: 鳩
レベル: main
少年の幼い手には油がついていて、とても汚れていた。彼はウエストポーチから一台の斬新なラジオを取り出し、幼い妹に渡した。
「鳩、誕生日おめでとう。」
"

ラジオ・手がかり2

"収納日付: 770/04/07
保管単位: 鳩
レベル: main
Fuli: だめだ。
鳩: 修理するのが難しいのか?
Fuli: どこが壊れているかさえまだわかっていないのだ……
鳩: ちょっと見てもいい?
Fuli: いいよ……【夢を失った】
【鳩はラジオのマザーボードに触っていると、何か思いついたようだ。昔、兄が説明してくれたことを思い出した。「このメーカーのラジオは設計上弱いところがある、ここだ。ここをもう一度はんだ付けすると、弱い点がなくなり、ラジオは壊れなくなる。それどころか、ほかのラジオよりも使いやすくなるよ。」】
鳩: ここをはんだ付けしてみて?
Fuli: ここか?【彼女は半信半疑の気持ちではんだ付けした。どうせやり直すこともできるから。】
Fuli: うわ、本当に直った!すごいよ、鳩!
鳩: へへ、いやいやそんなにすごいことじゃないよ。
【ここに来れば、鳩は必ず昔の兄さんとの日々を思い出す。でも鳩はその記憶の中の人たちの顔を思い出したわけではない。自分がどこからきて、なんでここに来たかさえも思い出していないのだ。】
"

【録音】太平鼓

"収納日付: 770/04/01
保管単位: 鸠
レベル: メイン
時間: 5min23s
踊れ踊れ鈴を鳴らせ、太平鼓をたたいて神に祈れ、悲境に落ちて諦めることなかれ、大声で歌って世界に伝え。
【鳩とGinoは歌声をたどってゴミの山の麓まで来た。無数の電子機械は空の磁力軌道によって頂上に投げ出されている。麓で立ち止まり、鳩は見えた。遠くの山腹にアリみたいに小さく見える荒れ者たちが立っていて、大声でだれもが歌詞をわからない歌を歌っている】
【突然、巨大な機械が頂上から転がってきて、ちょうどその荒れ者が立っている場所に落ちた。しかし歌声はまだ聞こえる。その傍らんにあるゴミが彼らを守ったのだろう、彼らにはまだ命の危険はない。】
【Ginoはこの状況を見て助けに行かねばと思い、跳んで山の上に着地した。所々にある足掛かりはリズムを奏でるカギとなり、荒れ者の鼓の音が大きくなるとGinoの動きも速くなり、神がかかったの如く、すぐにGinoは荒れ者たちの目の前までたどり着けた。彼はとなりの鋼梁を引っ張ってきて、てこの原理を使って荒れ者の上にのしかかっている機械をどかした。鳩のほうは少し手間をかかり、逆側の坂道から慎重に上がってきた。Ginoが人を助ける最中に、ようやく鳩と彼女のチョウの飾りが下から出てきた。】
Gino: ポッポ、お前、なんで見てるだけで何も手伝わないんだ?
鸠: 私はGinoを大力士だと思っているから、ポッポがいなくても、使命を果たせるんだ。【鳩はalpaを開くと、革製品のある隅っこに座り込んで、汗だらけになっているGinoを見てこっそり笑った。】
Gino: 何もしないならなんで上がってきたんや!
【苛立つ】鸠: ポッポ組合が下した任務「働く人々の声を聴く」ことを成し遂げるためだよ。
【まだ閉じ込められている荒れ者たちは皆、鳩のほうを見た。鳩も彼らに合わせて世間話をし出した。しばらくたつと、荒れ者たちは鳩に好感を抱き、その中のひとりはさらに彼女に飴をあげた。Ginoはこの情景を見て、万感胸に迫った。自分が連れてきた子でなければ、必ず嫉妬するであろう。】
Gino: やれやれ。
"

マジック杖

"収納日付: 770/03/29
保管単位: クズミ
レベル: souvenir
Koumaゴミの中から拾ったマジックステッキ。クズミは今、マジックでみんなを笑顔にしたいために一生懸命練習している。
"

ホームレスの証

"収納日付: 770/04/05
保管単位: Gino
レベル: souvenir
第一区中央リサイクルステーションに行って登録すると、荒れ者トークンがもらえる。各層このような身分照明があるらしく、テーマパークのスタンプラリーに似ている。
テーマパークなら、いち早く脱出する方法もきっとあるだろう
"

石森の地図

"収納日付: 770/04/05
保管単位: Gino
レベル: main
Ginoが土星権限を利用して作ったダイナミックマップは、三日間の石林の人々の動向が記録してある。彼の予想通り, 荒れ者たちの動きは一定のルールがある、彼が推測したのにぴったり。
"

【録音】叫化鶏

"収納日付: 770/04/03
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
時間: 3min35s
叫化鶏(きょうかどり)は中国の伝統的な料理、一匹の鶏を丸ごと塩漬けにして、土や小麦粉で全体を包み、さらにそれを蓮の葉で包んでから丸ごと炉で蒸し焼きにする。これで肉汁は完全に肉の中に閉じこまれ、ジュウシーな鶏肉とサクサクする皮が出来上がる。この料理は元となる食材に対する要求が非常に厳しく、地域の制限により, Ginoは野生のミドリケトリと金属含有量が基準を超えたリチウム土、あとはその代わりとしてのアルミ箔を使ってこの料理を作った。

おいしい料理を探す、これは私の使命であるようだ。毎回初めていくところに行けば必ずおいしい料理が待っている。全国津々浦々、八大菜系、美食珍味、茶とおやつ。おいしい香りが漂う街には必ず私がいる。これが私、究極の美食家__鳩である!ようこそ私のグルメチャンネルへ!【背景音:yeah!!!!】
では早速今回の特別ゲストにインタビューを, Ginoシェフ!
何か視聴者に言いたいことは~
【コンコンと、Ginoは大きな「石」を抱えて敲いてるばかりで、まるで鳩を相手にしなかった。】えっと......ではシェフ、これは何の料理を作るつもりですか。
【Ginoは頭を上げて鳩のほうを見たが、自分の口はのみをくわえているのを思い出しては、鳩にそこにある青汁を持ってきて飲むよう指示した。】
これを飲めと?【ちょっぴり苦い】なにこれ?
【口を開けて言う】「解毒剤。」
!!!!!
鳩はおいしかった。
"

緑の変異体

"収納日付: 770/04/03
保管単位: Gino
レベル: souvenir
Ginoと鳩が第八区の埋立処分場で発見した奇妙な生き物、八つの足と六対の羽が生えており、またの名をミドリケトリという。今のところこの生き物は某有名なファーストフード店が遺伝子改良を施した鶏から変異した種だと思われている。
【リンボ百科事典】:ミドリケトリの羽で作ったスープは、重金属中毒を解消する作用がある。
"

【映像】水の塔

"収納日付: 770/04/03
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
石林の人々の生活を保障する装置、各水の塔にはそのちの住民たちによって描かれた変な図形と番号があり、第八区の水の塔の柵には八足の駿馬と馬の背を覆っている無限(∞)の記号が描かれている。水の塔は高さ30メートル、幅8メートルの円柱状で、四つの塔を一組とし、その中の三つの塔は浄水循環システムの一環として働き、残りの一つの塔は貯水塔として働く。浄水システムは二種類の物質が入っていき、五種類となって出てくる。入るものは水と空気で、純水として出てきたものは貯水塔に行き、廃水は沼地に流し込む。空気は三つのパイプに分かれて出ていき、エネルギーネットワークに入ってその循環システムの運行を維持する。
"

両用バイクTronphon・手がかり4

"収納日付: 770/04/03
保管単位: Gino
レベル: bold
屑拾いの協力のもと、新しいバックミラーとタイヤに取り換えて、トランシーバーみたいなやつをも搭載した。
Kouma:test、test、trophon号聞こえるか~
鳩:Trophon聞こえています!次の指示を。
Kouma:Start your engine!
鳩:top gear!
Gino:おいおい、君たち興奮しすぎだろ。
鳩:一周走るのに付き合ってよ、Gino!
Gino:分かったよ。掴まえろ、風に飛ばされんなよ!
【Trophonエンジン全開、鳩は座っているこのデカブツの獰猛な叫び声が聞こえてきた。ついに両足を地面から離れ、遠心力による強烈な無重力感に襲われた鳩は、慌ててGinoの腰を掴んで、こっそりと瞼を閉じた。そして、二人は石林(フゥードゥー)の中へ消えていった。】
"

ペン型ボイスレコーダーAlpa・手がかり4

"収納日付: 770/04/02
保管単位: 鳩
レベル: bold
鳩は最近、ひとつ奇妙な趣味ができた。それは録音した日記の周波数を変えて、作品として保管すること。何か奇妙な音が聞こえたら、それを解析してみるといい。
"

ペン型ボイスレコーダーAlpa・手がかり5

"収納日付: 770/04/03
保管単位: 鳩
レベル: bold
深夜、サボっているAlpaはこっそりペン型ボイスレコーダーから抜け出したが、廊下で絵を描いているクズミに掴まえられた。そして二人は愉快かつ幻想的な夜を過ごした。
クズミ: どこの猫ちゃんなの?かわいい~
Alpa: ワン!
クズミ: ? ? ? ? 犬の鳴き声?
【クズミは何か悟ったように、Alpaを抱き上げて大声で言った】
クズミ: わかった、これは運命だ、お前こそが神がくれたアイデアの女神だ!
Alpa: ニャー~~
【クズミの足の上に押さえられたAlpaは悲鳴を上げた。この人間の女の子は一体何を言っているんだ。一方、クズミの脳内ではアイデアがどんどん湧いてくる。小さなノートはやがて黒猫Alpaの冒険話でいっぱいになり、猫ちゃんが出会った仲間たちはまるで実在するかのように、クズミの脳内で次々と浮かび上がった。クズミは感じた、これはすごい絵本が出来そうだ。】
"

【録音】朝

"収納日付: 770/04/04
保管単位: 鳩
時間: 53s
レベル: main
Ginoの笛の音と共に目を覚まして、鳩は端末を開いた。Alpaはいまだに377個のファイルを分析中で, リストにあるたくさんの見知らぬ名前からは今までに何一つメッセージを受け取ったこともない。彼女は日記を開き、ペン型ボイスレコーダーを起動して、黙々と朝の声を記録した。
【4月4日 晴れ
塔に登った四日目、私たちは荒れ者たちの助けによって光の門の向こうの新世界__石林についてたくさんのことを知り、第八区に臨時の住居となる家を建てました。
石林はまるで昔の氷封のように静かで、私はこれを嵐の前の静けさではないかと心配してます。旅立つ前にdlyro隊長の錦嚢はこう言っていました。「陥落現象はリードが外れた猟犬のように欲張り、生きているものを見かけたら必ず一口噛みつく。氷封が陥落した後に石林も逃れられないでしょう。そのように、塔の序列の中の世界は皆この災難から逃れることは難しい」と。
でも、私たちの物語は本当にここで終ってしまうのでしょうか。】
"

朝・手がかり1

"収納日付: 770/04/04
保管単位: 鳩
レベル:
「ポッポ、朝ごはん出来たぞ!」
「今行くー」
"

五彩石

"収納日付: 770/04/04
保管単位: Gino
レベル: souvenir
石油川の果ての産物、触り心地はとても滑らかで、晴れの日は光を反射して五色の異彩を放つ。五色石が堆積して作られた川辺に沿って南に行くと、果てにある渾吐き滝までたどり着ける。
【リンボ百科事典: 渾吐き滝と無限海のジャッジメントレーンは直接繋いでおり、無限海から遡って上がってきた仮想の物が大量に住んでいます。必ずここを通る必要がない限り、渾吐き滝に近づかないよう冒険者の皆様にお願いいたします】
"

虹色の絵本

"収納日付: 770/04/04
保管単位: 鳩
レベル: key
Alpaが落とした絵本のようなファイル、それには一匹の鳴き声が犬にそっくりな猫が虹の滝に行って、各種奇妙な生き物たちと出会い、ともに冒険する話が鮮明に描いてあった。
"

メタルアーム

"収納日付: 770/04/05
保管単位: クズミ
レベル: souvenir
このものが発見されたときは、石油川の両岸を結ぶ栖区大橋の上に横たわっていた。水から離れた魚のようで、上下に動き続けていた。エネルギー発光体が天球体の頂上に登ったのを見て、ようやく五本の指が命令に従い、立ち上がって動き出しては遠くへと消えていった。
「なんか、美味しそう。」【考え中.png】
"

苦い杏仁

"収納日付: 770/04/05
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
苦い杏仁、苦いだけでなく、心を静める効果あり、やる気ないAlpaにあげるのに最適な食べ物。【危険なので絶対にマネしないでください】
川の向こうの第二区から贈られてきたもの、まずいので、Alpaが分析した後に、鳩は一袋のナッツを分散して第八区の水の塔の周りの潤い土の中に埋めた。
"

ラジオ・手がかり3

"収納日付: 770/04/07
保管単位: 鳩
レベル: main
Fuli: 直ったのはいいんだけど、この数日私仕事あるから、クズミに渡すことしかできないよ……【悲】
鳩: 私に任せて!
Fuli: 愛してる、鳩!
Gino: ん?何を渡して、何をするつもり?
【この時Ginoは情報収集から帰ってきたばかり。夜間の風は大きい、Ginoの髪型はとても乱れている。鳩がそれを見過ごせなくて、なおしてあげようと手を付けたが、逆にもっと乱れてしまった】
Gino: 遊び事は終わり、子供は子供らしく、夜には寝るべきだ。
鳩: む~
Fuli: クズミも急いでいないようだから、明日の朝君たちが第八区に帰っていく途中に第六区を通過したときに渡せばいいよ。あの時間帯なら彼女は栖巣道駅にいるはずだよ。
【地図に駅など書いてないぞと, Ginoは悩んでいた】
Fuli: 駅は第六区の北西角にあるの、逐日トンネルを通って500メートルくらいまっすぐ行ってから、右に曲がれば着くよ。
鳩: 案内係のNPCの発言!
Fuli: 違うよ、君たちが見つからないかもって思ったからこんなに詳しく話したんだよ。
Fuli: そうだ、フレンド登録しない?【目つきで匂わす】
【Ginoは頭を抱えた、まずい、鳩にはまだリンボの存在が知らされていないのだ】
鳩: フレンド?
Fuli: ほら、目を時計回りに三周、反時計回りに一周回ってから、上から下へ動くと、メニューが出てくるの、その左側のフレンドというボタン見える?私のIDを入力して。
鳩: なるほど、見えた!
【端末のやつと同じじゃん】
Fuli: 今このラジオを送るから、そっちのシステム内に保存できるよ。
鳩: 了解した、さすがは案内係NPC・Fuli!
Fuli: もう、このネタはやめて?
鸠: Ginoもフレンド登録しない?
Gino: 登録したら寝るぞ。
鳩: 了解!
"

【映像】Fuli Auto Shooter

"収納日付: 770/04/09
保管単位: Fuli
レベル: souvenir
高い山、低い盆地、草むら、森の中、そしてやつのスカートの中、あらゆる隠れ場所、あらゆる静かな想いは、どれも彼らの本当の顔を暴き出す。硝煙と弾丸は彼女の序奏、弾丸と電流は空を跨り、暴走者は一人ひとり倒れていき、それにつれてたくさんの自律機械が彼らのチームに加わった。Fuliは両手を前に伸ばせば、世界をつないだ扉は現れた。ここに長くはいられない、弾はいつか切れてしまうが、敵の数が減ることはない。生き延びる方法はただ一つ⏤⏤撤退すること。
"

バレットの殻

"収納日付: 770/04/06
保管単位: 鸠
レベル: souvenir
第三区の保管者であるFuliに会いに行く途中、鳩は大量の形式の違う弾丸の殻を拾った。
"

Fuliの像

"収納日付: 770/04/06
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
Fuliの家は彼女本人の巨大な像の真下に位置する。この像は第五区から、Fuliが昔彼らを助けたお礼として贈られてきたもの。
「それにしても、大げさすぎるだろ! 」
"

【映像】巣栖駅

"収納日付: 770/04/07
保管単位: 鳩
レベル: main
いたって普通な田舎の駅、ほかのところでは見られない花の茂みがあり、この世界では非常に違和感がある。
クズミはホームに立っている。彼女は列車を待っている。この列車は彼女をずいぶん待たせてしまった、何十年の朝、何十年の夕暮れ、太陽と地平線が交わる時間となれば、彼女は必ずここで待っている。彼女の記憶の中にはそんな一人がいる。彼女の手を放して、列車に乗れば、帰ってくることはなかった。彼女はいまだにあの列車を待っている。彼女は自分が描いた絵本を彼に見せたい、もう一度、会いたい。
"

【映像】落書き

"収納日付: 770/04/02
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
荒れ者が苦境に陥った本当の原因: 落書き壁をリフォームするための塗装を探す最中に道に迷ってしまった。
リフォームの結果: 色の塊でできた街、輪郭を失った人の姿、何の意味もない文字の羅列とイライラする心情があらわになったものでできた画作となった
評価: ますます抽象的になり、リフォームする前のほうがまし
"

HQ004チケット

"収納日付: 770/04/07
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
唯一巢栖道を経由する列車。二人はクズミが列車に乗るのを見てからチケットを買って、同じ列車に乗った。そして車内でクズミを探したが、全く見つからなかった。
"

水圧フィラー

"収納日付: 1/04/07
保管単位: Gino
レベル: souvenir
赤色の環状剤, Ginoが第三区のサイボーグ工場で見つけた物資、「サイボーグ専用」というラベルが貼られている。
"

アンカー

"収納日付: 770/04/03
保管単位: 阿爽
レベル: souvenir
阿爽は海で漂っている。百层ビルの高さがあるアンカーは眩い日光を遮って、巨大な「JUSTICE」の窪んだ彫像に無数の漆黒の油汚れがある。彼は茜色の空を見て考えた、自分はなぜこんな苦境にまで陥ったのか、しかし現実は彼に考える時間を与えなかった。フェンデスが伸ばしてきた手はアンカーと重なり、白すぎる顔と髪が日光に照らされて輝いている。彼は言った: 「気を緩緩めるな。危険はいつもどこかに隠れている。」
「いつになったら安全だと言えるんだ?」阿爽はうんざりだ。彼はフェンデスを押しのけて上半身を起こした。
「わからない、でも...」フェンデスは身を起こして行く際に言った: 「振り返らないほうがいいぞ。」
ただ恐怖を覚えてから、波は優しく彼の指に当たり、腕まで這い上がった。この暑くて見に刺さるような感覚は阿爽の振り返って見る勇気を飲み込んだ。彼はフェンデスに向かって一所懸命走り、海水から離れるとさっきの奇妙な感覚も消えてなくなった。阿爽は考えるほど怖くなり、ただただ走って走って、フェンデスに追いつくまでずっと走った。フェンデスの意味深な笑顔を見て、彼は初めて振り返ってアンカーを見た。
油汚れは上からだんだん溶け始め、宿主から離れた人型の皮膚のように、海に漂って、無数の泥で編まれた手によって踊られている。
フェンデスはまた言った, 「この世界のどこも安全ではない、強烈な罪悪は太陽の下でも勝手に踊れるのさ。」
"

詩集#10

"収納日付: 770/04/01
保管単位: deathmark
レベル: main
行ってらっしゃい

水燕北へ行かばや行けず、遊龍山に滞り八方絶
この旅江湖へ道遠けれど、船に乗りて折鶴忘れず
"

詩集#11

"収納日付: 770/04/07
保管単位: deathmark
レベル: main
なんで私は入っていけないんだ?

半径一キロの螺旋軌道、列車はゆっくりと進む
虚空をぶらぶらする化け物、呼吸の律動はエンジンと同調。
物理定理からは逃げられない、
予期せぬ災害は突然として訪れる
蒸気の鼓動が大きくなり、
歯車とレバーも離れ離れ。
パイプは破裂し、
ガスは自由になり、行きたいところへ行けるようになった。
人々は口と鼻をおさえて、
疾走して逃げ出し、貪欲として列車の外へと跳び出した。
気が戻れば、クジラの声が脳内に聞こえ、
彼女は見えた、
化け物の目に、青白い廃墟が映っている。
"

【映像】お城

"収納日付: 770/04/03
保管単位: Gino
レベル: key
俺たちは第十区の中央地域を駆け抜けている。一つのお城が目に映り込んだ。あれは各地のコンクリートハチの巣立柱群とは違って、巨大なアーチ型の主体は谷の底に横たわり、数百個の指示塔は崖に掛かっている。俺が受け取った遭難信号は、発信者は今お城の門内から外へ移動している最中だと表示してくれた。勝手な判断で行動してはいけないという感がある。何せ、一つに俺たちは白の内部の環境がわからない、二つにこの信号は対した緊急信号ではないので、発信者にはまだ命の危険がないでしょう。
待ってる中、鳩は城の写真を何枚も撮った。彼女はバイクの上に立ち、「いい角度を見つけた」と笑って言っていた。鳩の写真を撮ると言う習慣は石林に来てからあったものだ、風景、人の姿、動かないもの、自分以外のものはすべて彼女の狩りの目標だ。次のアルバムのために取材しているというが、俺はあんまり信じていない。
カメラ越しでは遠くのものまで見える、俺は鳩についでに人が出てきているかどうか見てくれと頼んだが、鳩はやる気ない返事をしてくれた。彼女は頭をあげて鉄さび色の空を見ては、カメラでカシャっともう一枚だ。
「Gino, 何か出てきたよ。」
「どこ?」
「そら。」
彼女は指で遠くを指すと、一個の黒い点が加速しつつ俺たちに向かって飛んできている。黒い点が現れたのと同時に、受けた遭難信号も消えた。その代わりに、マップ上には無数の遭難信号が現れ、山の壁から湧き出てくる黒い翼の鳥類みたいに、檻から飛び出してきた。
「逃げろ!」
俺は鳩をtrophonに乗せては高速でここから逃げるが、バイクは疾走してるのに鳩の温もりを感じられない。バックミラーを見ると、女の子はあおむけになって鳥の群れの写真を撮っていた。
「まだ撮ってんの?!落っこちるぞ!」
「やめたやめた。だんだん遠くなっちゃった」
鶏の群れはあの城のある山谷から離れないようだ。俺たちは第十区を出てからバイクを止めた。俺は鳩に何を考えているんだと叱ったが。彼女の写真をめぐっていると、突然手を止めた。そして俺を見て曰く: 「やっぱ人の写真のほうがいいよ」
"

【映像】巣栖道駅・手がかり1

"収納日付: 770/04/03
保管単位: 鳩
レベル: main
Koumaは石の階段の高所のプラットフォームに立ち、目の前には無数なる天を貫く柱、九つの赤い太陽は軌道で変わり番号、昔十つの日ともに出て、万物を照らし、農家を焦がし、草木を殺し、民に食糧なし; 今民は昔と違い、日は昔と違い、因果逆転、万象星移、わびしくため息つく。
鳩はいいベッドがないと眠れなくて、荒れ者の部落ではどうしても熟睡できなかった。起きた時間がちょうどいいから、日の出でも見に行こうかと思い、Ginoが起きたら早く出発したいと思った。
(Koumaおはよう~」
「お嬢ちゃんも日の出を見に来たのか。」
「そうよ。にしても今日、クズミを見かけないよね。」
「彼女は出かけたよ。お前らこそ、本当に第八区に住む気?」
「臨時の寝所だよ。第三層の入り口が見つければそっちに行くから。」
「そっか。…昔クズミと彼女の兄さんもな、行ってから帰ってこなかったんだ。そういう目で俺を見るなよ小娘、倒悬が起きた後、石林に生きてる人はあまりいないんだ。」
"

抜粋・番人日記・機関銃

"収納日付: 411/01/05
保管単位: deathMark
レベル: souvenir
410年2月7日
階層の番人に就任した一日目、天気良好。
410年2月8日
石林を一周まわってきたが、何人も見当たらなかった。何をするべきだったかな?
410年2月10日
港に戻る。ここは面白くない。
410年3月5日
毎月の定例巡回終了。山の金属ごみがまた増えた。今月巣栖駅の利用者数は0、また本数が減りそう。
410年4月5日
毎月の定例巡回終了、異常なし。なんで階層の番人という仕事を選んだんだ?
"

抜粋・番人日記・機関銃・手がかり1

"収納日付: 417/01/05
保管単位: deathMark
レベル: souvenir
416年5月5日
第一区に尻尾に毛がない犬が現れ、当地の猫に払われた。
第二区の石の木が芽吹いた、女の人だった。
第八区で緑色のオナガドリを発見した。試してみたが食べられるものではなかった。残念。
十六区のダムが修復された、喋れるカワウソたちがやったことだ。今あそこはあいつらの領地となっている。
毎月の定例巡回終了、また来月。
416年12月5日
もうすぐ新年だ、石の木がどんどん高さを増している。気のせいかこのソテツの実、人間の顔の形をしているどころか、喋ることもできるようだ。
冗談言うつもりはないが、昨晩の第二区は騒がしかった。離れた第三区からも聞こえるほどだった。しかし今朝行ってみたらまた何も聞こえなくなった。もしかして私が怖いのか?
"

抜粋・番人日記・機関銃・手がかり2

"収納日付: 422/01/05
保管単位: deathMark
レベル: souvenir
422年1月5日
動画を見て!
付録: 1月5日14: 35 351s
文字に変換:
「〇〇〇〇、実に足が生えてきたぞ、〇〇〇。〇〇、この道と家屋、原始人の村かここは。〇〇、どっから湧き出た墓だよ、葬式もやってるのか。この数、一日に四人くらい生んで、一週に十人くらい死んでもこの数にはならないだろう。あ、また一人倒れた。〇〇、〇〇重たいな、運べないわ。誰か、誰かいないのか、助けてくれ!」
「今病院みたいな場所まで来ました。あの人たち布の袋を取り出して傷者に手当てを施そうとしています、もっと近くから観察してみましょう。今、医師が治療を始めようとしています。彼は鎚を取り出しました。さて、彼は鎚を持ち上げて、次は何をするのか、振り下ろした、彼は鎚を振り下ろしました!」
「残念ながら、私たちは石人の医療水準を誤ったようです。彼らにとっては労働力も足りているので問題ないでしょう。人は負傷すれば死ぬ、これが彼らの最も素朴たる死生観である。亡くなった石人たちに祈りを捧げましょう、マザリノに痛みがないことを。」
"

抜粋・番人日記・機関銃・手がかり3

"収納日付: 470/01/05
保管単位: deathMark
レベル: souvenir
469年2月5日
確かに石林で映画を撮りたいって人がいたよ。これについてどう思うか? 賛成に決まってるよ! どうせいくら拡散しても異想は石林にしか生まれないんだ、反対する理由もないだろう。
そうだ、制作陣が彼らに新しい名前を付けたんだ、立柱の石人だって。彼らも気に入ったし、一緒に渡した脚本に書いてあった設定についても受け入れてくれた。立柱層の番人と化した屑拾いたち。何か格好いいな。
469年4月1日
聞いてくれ、新たな人型の異想が現れたんだ。
クズミとか言ってたっけ、今は屑拾いの集落にいる、女の子だ。最近石林とネオンを結ぶ線路が開通したじゃないか、その列車から降りて来たんだ。兄さんを探しているといったが、兄さんの名前は覚えていないってさ。巣栖駅で別れたことしか覚えていない。あの子、兄さんが帰ってくるまで待つと言って、ずっと自分は石林で生まれて、ここを離れたことがないと思い込んでいるんだ。屑拾いたちもあの子を受け入れて、クズミは十日紀から一緒に暮らしてきた一人だと認識したんだ。

 

-さっき内部ネットワークであの子の名前を検索したら、ネオン層の芸術家異想が見つかったんだ、グルの手下みたいだ。もしこの二つの「クズミ」は同じ異想だったら、私たちは前総帥に注意を入れたほうがいいよ。クズミが言う兄さんは彼のことだと私は疑っている。クズミは五級の異想だが、今は彼があの子の保護者だたら、第四修正案で言及された転送できる条件に当てはまらない。私はあの子を別の場所に移すことができないし、あの子はいずれ石林の生態系に影響を及ぼすだろう。立柱の石人はもう簡単なコミュニケーションがとれるようになってたんだ、人並みの知力を持つまでそうかからないだろう。外部からの影響が入れば、現状に満足しない特殊個体が出てきて石林から離れようとするだろう。これは大きい問題だ、迅速に解決したほうがいい。
469年4月5日
いいだろう、物事は解決した。あのクズミがこっちに来たんだ、まさか本当に飛行タイプだったとはな。
クズミの異想汚染は制御されたが、相手は分身を回収するつもりがないようなので、あの子を一発殴った。
ということで、以上。では!
"

Chapter 3

総数11

詩集#12・戦士

"収納日付: 770/04/07
保管単位: deathMark
レベル: main
「人間は克服されねばならない何かであり
反抗心――これは奴隷の高貴さである。」“

七十二年
全ての始まり、恐怖の指導者
悲しみに埋もれし大理石
数多なる飢え者の名前を記録する
石の脈路に沿い
勝負時なり

あれから六十年
草を焼き焦がす火種、禍が残す秩序
氷雪に流れる汚れ物
歴史の目を淀み
先も見えずに
民畜はやり

声を上げ
権利と正義に関わりなし
幕を開け
反逆と仁義に関わりなし
春の風
実存と主義に関わりなし

氷封の新生
またいかような心で?
"

詩集#13・夜闇の唄

"収納日付: 770/04/07
保管単位: deathmark
レベル: main
「我は必ず光となる!」
私は暴風雨の中に立ち、叫んだ。

物語の始まりに、
ただ句点が並んでるだけでは虚しい。
八足の駿馬、十もある空中の太陽、
それらはただ示している、
寒き夜は過ぎ、
万物は蘇ったことを。
まさに演算の通り。

ただーー
ーーただ。
「なぜ夜闇は我に付き添わない!」
私はサトウキビの畑に立ち、喚いた。

日は昇り、
カラスは鳴き、
空気は干上がり、
裸足は地面に焼ける。

私は口元の酸い涙を舐め取り、
目を遮る砂礫を拭く。
藁の束の上、
人々は夜闇に祈りを捧げ、
その降臨を願っている。
"

詩集#14・オリーブの木の上にて

"収納日付: 770/04/07
保管単位: deathmark
レベル: main
オリーブの山の上で走り、跳び、遊びまわる。
海風がその角に当たり、巨獣は声を上げる。
砕石、布切れ、菖蒲がオリーブの山の上に。
紫色の、黒色の、照り返す礫、
水に沈み、脂に潤う。
結晶、霜花、微視,菌体、
水に滲み、根を生やす。
流体の、原子の、電離した、ぶつかれば見えるもの、
再び入り、より深く、いっそう溶けあい、
離れることのない媒質に目を凝らす。
それは、
現実の本質か、
あるいは、絵素のエイリアスか。
"

詩集#15・魔術師

"収納日付: 770/04/07
保管単位: deathmark
レベル: main
あなたはご存じないのですか?
私はカルラト・ステラを探しています。
"

詩集#16・流浪人

"収納日付: 770/04/07
保管単位: deathmark
レベル: key
夜晩, 牛嚼云丹。
干海岸,
背上行嚢,
流浪人,
在寻找答案。
飞轴转动,
故事承前。

入世沉风渡,
淘沙运浪空留。
月上柳梢,
子牛。
"

戦士・その一・馬

"収納日付: 53/04/07
保管単位: Gino
レベル: main
氷封・53.A.P.

「手綱を掴んで、馬の呼吸を聞きながら、行きたい場所を想像するんだ。」
冬の日、彼女は『私』に魘馬(えんば)の乗り方を教えてくれている。『私』は目を瞑って想像した。しかし降り積もる雪と遠くで漂う幻影ばかりが脳内に浮ぶため、目を開けた。
「できない。」
「何が見えた? 」
『私』は再び目を閉じた。雪は止み、夕日は雁のごとく北へ移る。雲が流れていく中、彼は空中に立ち、雲の川がその両側を通り抜けた。顔に降りかかる水気は濁った両目を洗浄し、伝説の中身を明かした。あの巨大な逆さに空に掛っている、幻想はその血肉となり、鋼鉄はその骨格を成す。『私』はあの塔を見た。塔の住人達も彼を見て、耕作する手が止まった。冷たい光は錆びた鎌を照らしては消えて行った。
「…何も見えなかった。」
"

戦士・その二・疾走

"収納日付: 57/04/08
保管単位: Gino
レベル: main
氷封・57.A.P

魘馬の蹄鉄で雪の霧を巻き起こしながら、私たちは山稜の上を走っている。後ろには霧状の体で地面を滑走するように追ってくる斥候魍魎、前には底の見えない、落ちれば死んでしまう崖がある。しかし、『私』はただ彼女の長い髪を気にしていた。そのヘルメットの隙間から出ている髪に、氷晶で編まれた綺麗な花がついていた。
「融通を使って崖を飛び越えるよ! 」
『私』の脳内に彼女の後姿が浮かんだ。刹那、嵐のごとく風が吹き、気が付けば私たちは崖を飛び越えた山頂にいた。
ヘルメットを外し、彼女は遠くにある巨塔を眺めた。まだ建築中の地盤なのにもかかわらず、その雲をも上回る高さに彼女はついに嘆いた。
「故郷を捨てたあの人たちは、のちにその塔の中の世界をも捨ててしまうでしょう。」
やがてその声は散り、彼女はそこから消えた。
"

戦士・その三・喜劇

"収納日付: 59/04/09
保管単位: Gino
レベル: main
氷封・59.A.P.

『私』、廷中の人は丸い屋根の劇場の中央に座っていた。両手は背後で拘束され、まるで裸の体をさらす捕らわれた獣みたいに人々の目に映る。これは塔のプロジェクトが始動して以来初めての劇場審判であり、陪審員として参加した人の数は数千にも及んでいた。その人たちはこの小さな劇場をいっぱいに詰め、まるで買い物のついでに罪人の処刑を見ていく古代の百姓のようだった。
この時代の審判に威厳などはない。罪人の運命はとうに定められ、審判はくだらない日々を過ごす民衆を楽しませるための娯楽へと変わり果ててしまった。開廷の前に必ず裁判官によってシュトラウスの「風雅に偽る日の出」という曲が流される。これは人々がごみの中から掘り出した初めてのレコードであった。曲が終わると、裁判官は罪人の罪を次々と言い出した。陪審員たちはこれを聞いて激怒し、直ちに死刑を実行するよう裁判官に求めた。これほど罪深い人が明日の太陽を見れることは許されない、と。
その人たちが激怒し赤面になるさまを見て、廷中の人は微かに顔を動かし、微笑みを持って最大の敬意を表した。
廷中の人に回答する権利なんてない。牢番は死刑囚の舌を切り落とした、これは新世紀で新たに誕生した伝統である。法廷の中にいる犯人は話す機会などがないため、いっそうその舌を切り落として魘馬の餌にでもするほうがましだ。この牢番はとても優しく、のりで『私』に止血してくれた。そのどろりとした液体を飲み込んだときに体内で何か熱いものが湧き上がってきたことを覚えている。一瞬にして体中の痛みが消えたのだ。
裁判官が裁判の結果を延々と言い伝えているときに、一人だけ先に退場した者が見えた。その人の後姿は彼女にとてつもなく似ていた。いや、まさに彼女だ!廷中の人は体を起こして隊長のその影を掴もうとしたが、地面についている足鎖が『私』を転がせた。
陪審員たちは大きな声を上げて笑った。この瞬間、この場所に『私』はかつて一人の戦士だったことを知っている人は、もはやいない。
"

戦士・その四・氷封

"収納日付: 60/04/10
保管単位: Gino
レベル: main
氷封・60.A.P.

空も土も見渡す限り白く染まっている。囚人は地に跪き、古の歌を口ずさむ。
大気は彼の体温を奪い、低温は彼の思考を妨げる。感光細胞は痙攣しつつも作用を発揮し、真っ暗な視界の中に光が灯される。体をくねらせる人面の怪物、ここは夢か、うつつか。
「……」
口を動かすんだ、声に出して言うんだ! 凍り付いた世界にまだ人類がいることを、生命の唄はまだ歌われ続けていることを、彼らが守り続けた故郷がまだ存在することをこいつに教えるんだ。人類が塔を建てたのは離れるためではない。彼らはただ、ただ……
「お前はもうじき死ぬ。我々のように、人類に処刑される。」
「未来も見えずに永遠にさまよい続ける。雪原の上で、何度も繰り返していく、輪廻する。」
「まるで。」
"

戦士・その五・離昇

"収納日付: 60/04/11
保管単位: Dlyro
レベル: souvenir
氷封・60.A.P.

「タワーのメインパートは間もなく離陸します。総員、固定措置を整えてください。繰り返します。タワーのメインパートは間もなく離陸します。総員、固定措置を整えてください。」
雪は止み、塔の巨体が現れては時が経つにつれてで小さくなっていった。雪原は震え、獣は群れて駆け出し、互いに噛みつき、狩り、追いかけて、新しく降り積もる雪の上に不規則な跡を残した。それらは集い、堆積した塔が残した大穴を埋め尽くし、さらに隆起させた。まるで消化中の膨らんだ牛の腹のように。人々はただ非現実な不気味さを覚えた。
人類は去っていった。しかし果たして彼らは去るべきだったのか。異想の物による集団自殺は、相変わらず人類への反抗なのか。それとも、善意を持った最後の警告なのか。
"

戦士・その六・人間

"収納日付: 740/04/11
保管単位: Dlyro
レベル: souvenir
ヘブン・740.A.P.

「私、氷封層に行きたい。」
「覚悟できたのか? 」
「できてる。」
「なにせボランティア活動だから、あんたを止めることもないけど……本当に決めたの? 彼らに会うって? 」
「彼らは本当の彼らじゃない、私たちも知ってるでしょ。過去の人類は滅亡した。」
「確かに、新しくできた氷封偵察隊はとても安全だ。だが所詮は異想のものだから、未知数が多いよ。」
「ピクセルタワーにおける未知数は、人類しかない。お前は私があそこに戻って余計なことをするのを恐れているでしょ。」
「総隊長、我々にもう一回牛ハチノス谷の戦いに耐えられる余裕なんてないんだ。」
「大丈夫だ。だって彼らはもう、いないんだから。」
"

Chapter 4

総数39

詩集#17 ZerO

"収納日付: 770/05/23
保管単位: deathMark
レベル: main
必然的な裏切り、怒るのは時間の問題に過ぎない。
耳元のささやき、怒りと恨みが言葉と化し溢れ出す。
彼女はもう逃れない、
空に向かって飛び立ち、
誰も知らない孤島へと行くしかない。
静寂な街道、
歌声を現実に売りつけ、
過去を過去に閉じ込み、
未来を山野に帰らす。
再び、羚羊の目に雪の花が降りつく。
"

Poem M2

"収納日付: 650/02/29
保管単位: 端数研
レベル: main
一人は智者であった、もう一人は道中で迷ってしまった。
二人は知らない街に辿り着いた、
懐かしい幻想に満ちた街だった。

二人はここで人と出会った。
その人は地面に這いつくばって鍵を探していた。
彼は鍵をさす場所を見間違い、帰れなくなった。
続いて二人目と出会った。
その人は壁にもたれかかってパンを持っていた。
彼は軒の味を思索するも、目を開ける方法がわからなかった。
出会った三人目は、ここは何でもあると言ってきた。
でもここはどこかを知っている人は依然として見つからなかった。

地面に足跡が現れ、二人はそれをたどった。
行き止まりの見えない路地裏、果てには思い出が待っていた。

四人目はここの名称を知っていた。
誰も聞いたことがない、覚えられもしない名前だった。
智者はここを抜け出す方法を知っているが、智者はもういなくなった。
道に迷った人はここを抜け出そうをするが、迷う人はもういなくなった。
ここから抜け出すなんてないから。
五人目は答えの探し方を知っていた。
ここには何でもある。ただ行き止まりまで行って、
次のドアを開けば、智者が忘れた道を見つけられるはずだ。
"

Poem 3ere

"収納日付: 650/02/29
保管単位: 端数研
レベル: main
一つの夢で何が買える? 彼は木の上にいる鳥と答えた。
一つのキスで何が買える? 彼は風に吹かれる葉と答えた。
一つの微笑で何が買える? 彼は雨に打たれた花と答えた。
王子は市場にやってきた。

彼は讃えた、一つ白い卵が買えた。
彼は敬意を表した、青い芽が買えた。
彼は抱きしめた、良いお酒が買えた。
王子は市場に留まった。
"

Poem 4YO

"収納日付: 650/02/29
保管単位: 端数研
レベル: main
Wula, wuli, wule, wo.
私はなぜ諦めない、もうあなたに歌われたというのに。私はなぜ忘れない、既に間違えっていたというのに。彼らが来る、彼らが来る、彼らは手足がたくさんある。彼らが来る、彼らが来る、彼らは笑い声が私に似ている。
Wula, wuli, wule, wo.
私の皿を持ち去れ、誰も奪いやしない。私の黄金を持ち去れ、誰もリンゴを好まない。彼らが去る、彼らが去る、彼らの体は踊っている、彼らが去る、彼らが去る、彼らの夢は壊される。
"

Poem The 5no

"収納日付: 650/02/29
保管単位: 端数研
レベル: main
しかし、彼には鏡が必要だった。
巨人は空を裂き、埋められない穴を残し、そこから降る無数の水滴は地面に届く前に折り返してしまった。だから彼は帰ってくる幼き高を探そうとした。しかし、彼には鏡が必要だった。
谷は声を響かせ、荒涼のほかに戸惑う音色が響き渡り、夢から覚めたばかりの芽は過去から抜け出すことができなかった。だから彼は壊れた武器を手放そうとした。しかし、彼には鏡が必要だった。
"

裏表ダンスホール

"収納日付: 770/05/21
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
【ここは灰色の空間、螺旋階段は上へ伸びて始まりの点と繋がっている。周りに人は見当たらず、唯一の外来者は活気のない顔で空を眺めていた。彼女は鳩、マザリノ境界から漂流してきたものだ。】
鳩: Gino?
【Ginoはかつて彼女の仲間だった人で、今はどこにいるかわからない。彼女が今頼れる人は自分しかいない。】
鳩: 【大きく息を吸って】GINO――!
鳩: もう、さっきまでいたのに。
【鳩はとりあえず仲間を探すのをやめた。彼女は地面に沿ってしばらく歩いたが、出口は見つからなかったから地面に散在している古い小物たちをいじり始めた。一つ壊れたゴムボールが彼女の目を引き付けた。ボールの表面は鋭い物に裂けられ、ゴムが裏返っている。いつ破裂してもおかしくない。並行した3つの傷口の深さは均一なものではなく、何回に分けて裂けられたとは考えにくい。ネコ科の動物が爪でボールを引き裂いた痕跡だろう。】
鳩: 虎? 獅子? 違うか、それだったらとっくに破裂しているはず。
【ボールを拾った場所は明るいところ近い、まるで何かを暗示しているだ。鳩は確認のためにもう一度空を見上げた。光が漏れているところはまさに3つの切口のようになっている、彼女は即座に現状を理解した。】
鳩: 私、今このボールの中にいる? あり得る。
【鳩はボールを明るいところに戻して階段を二段上がった。振り返ってみると、ボールも彼女の考えを裏付けるようにその場で半周回転した。鳩は足を速めて元の場所に戻ると、すぐさまボールを引き裂いた。思った通りに周りの空間がだんだん明るくなり、螺旋階段は平面上に展開し、すべてがボールと同じ状態になった。引き裂かれて裏返ったゴムの上に、首尾が繋がった四段の階段が描かれている。そして鳩は起伏する丘の上に立ち、遠くをただ眺めている。】
"

裏表ダンスホール・手がかり1

"収納日付: 770/05/21
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
【丘は動いている。地平線に増え続ける山々を見つめて、鳩は足を止めた。これ以上進んではいけない、何の意味もないのだ。ここは地球なのか?彼女は自分に問った。氷封層から脱出してから、常識を超えた様々な経験が彼女の心を揺さぶり続けた。自分は本当に「地上」に来たのか?これは仮想ゲームで、彼女は無意識のうちログインしてしまったという可能性だってある。2089年、ゲーム産業は既に新時代に入り、人々は様々な仮想空間で第二の人生を始めていた。このような知られざる漂流空間が一つ存在してもおかしくはない。】
鳩: 通りでGinoにちょっと見覚えがあるわけだ。
【Ginoは仮想キャラクターである可能性が高い。しかしここで新しい疑問が生まれた。もしここが現実ではないのなら、なぜ彼女は目を覚ますことができないだろうか?】
鳩: ね、なんでだろうね。
【彼女は眉をひそめ、空を見上げた。】
鳩: ちょっと、じゃあなたは誰なの?
"

裏表ダンスホール・手がかり2

"収納日付: 770/05/21
保管単位: 鳩
レベル: main
【空が崩壊し、丘は塵となり、鳩は最初の薄暗い空間に戻ってきた。空間の中央には、点滅し続けるモノクロのアーケードマシンが置かれている。鳩はそのマシンに近づいた。画面に一行の文字が浮かび上がる: 「懐かしい人の名前を入力してください。」】
【しばらく考えた後、彼女はKの方向に手を伸ばし、「Kuzumi」と答えた。】
【「正しい答えが得られました。」】
【「ボーナスタイムです。」そう応じたマシンは沈黙の中で消えた。】
鳩: さてと――
【部屋の奥に光が差し込み、ステージの中央と思わしき場所を照らした。花束を持った小さな女の子に近づき、そして慎重に尋ねた。】
鳩: クズミ?
クズミ: お兄ちゃん、私を探しに戻ってきたんだね。よかった、ずっと待っていたの。
【涙を浮かんだ少女の目は、よく見ると途轍もなく虚しい。鳩は少女がなぜ待ち続けているのかを思い出した。ここを去る方法もわかった。】
鳩: はい、君のラジオだよ、もう壊さないよう気を付けてね。
クズミ: ありがとう!
鳩: じゃあ私は行くね、クズミ。
クズミ: お兄ちゃん、一緒にここにいちゃダメなの? もう離れ離れは嫌だよ。
【鳩は首を振った。】
鳩: 私は未来で君を待っているわ。
"

裏表ダンスホール・手がかり3

"収納日付: 770/05/23
保管単位: 鳩
レベル: main
【ここに基底はない、ここが基底そのものだから。鳩は海の内側を歩いている。銀色の魚群は一斉に泳ぎだし、巨大なクジラは異郷の歌を口ずさむ。その背中には水流に従って形が変わり続ける、金色の屋根の宮殿がなんとなく見える。】
鳩: あそこ、ロード画面で見たとこだ!
【彼女の視線をたどっていく。夜明けのように海岸線が足元から昇ってくる。浸食された形様々な岩は『オリーブの木の上』中のシーンを彷彿させる。】
鳩: あそこが紺青国度かな。
【何が待ち受けているのかはわからないが、鳩の直感はこう告げている――あそこにGinoがいる可能性は高い。】
鳩: Gino!
鳩: ゲームクリアまであともう少しだね。ボス戦の前はまず仲間を集結させないと!
【彼女はすでに浅海域に入った。主体の重力方向が変わり、島全体が見えるようになった。次は何をすべきだろうか?】
"

抜粋・端数研ファイル・紺青国度

"収納日付: 650/02/29
保管単位: 端数研
レベル: key
端数研究会の数百年に渡って、紺青国度「マザリノ」に対して行った観測の記録。
ピクセルタワーが崩壊した今、少数の印象深い場面しか保存されていない。
"

端数研-report-BUBD-22-1

"収納日付: 671/02/01
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
私たちは、マザリノとの接触判定及びマザリノ境界の形成メカニズムをまだ究明できていない。マザリノ境界はロートスの防御壁に似ていると推測しているが、顕在的脅威は低いと考えられる。少なくともTZBが強制措置を取る前に、マザリノはすでに変化していた。留意すべきところだが、ゴミ箱であるマザリノに入るデータは依然として削除される危険にさらされるのだ。データは特定の形式で暗号化されて第二層に流され、最終的には忘却の中で消えていく。その最後にデータは削除されるのか、もしくは私たちが認知できない別の形で存在し続けるか、あるいは最後のプロセッサーはピクセルタワーの外に設計されているのか、いずれの仮説でも合理性に欠ける。
"

端数研-report-BUBD-22-2

"収納日付: 671/07/23
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
未だに帰ってこれた無人機がないため、私たちは「79」内部の情報をまだ入手できていない。ただ面白いことに、現在の情報によれば、一部マザリノに入るはずだったデータが滞留期間中にビーコンを失い、「79」に入った可能性が非常に高いとのこと。もしくはマザリノの中枢に異なるデータの流れる速度を変えられるフィルターがあるか。ならこのフィルターは何のために存在しているのか、はたまたどうやってデータを選別しているのか、私たちは何も知らないのだ。
あるいはフィルターは存在せず、マザリノ内で活動できる個体が存在し、それがデータの流れを干渉したか。マザリノ境界から時々検索キーワードと全く関係ないデータを採取できることも、この仮説なら説明がつく。私の同僚たちはこの仮説に賛成するかもしれない。
「79」の内部はとても広大なため、活動できるものが住んでいる可能性は十分にある。
私たちの調査員はこの仮説を検証するための実験を組み立てた、詳細な手順は付録Aを参照するといい。実験では一部のデータがマザリノに投入された後、人為的にビーコンを除去された場合、完全にミラーリングされた内容が石林河域に流される、もしくは完全に消えてしまうことが発覚された。この実験からすべてのデータが処理されているわけではないことがわかる、よって自動的に選別や修復を行うフィルターは存在しないと考えられる。
"

端数研-report-BUBD-23-1

"収納日付: 672/01/20
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
竜宮紀のアトラスにスーパーゲーム機にまつわる伝説が存在していた。伝説によるとそれはあらゆるものを完全にシミュレートできるため、ゲームそのものを探求することであらゆる問題の答えを得ることができるとされていた。
最初にこの情報を知ったとき、私たちは本能的にこれは六世の悪行の名残りだと考えたが、復元された会話記録からこの噂を知ることしかできないため、被害者は「無相」が動いた証拠は見つからなかった。これは四層の多くの噂と同じ特徴を持っており、噂自体が存在していたことはわかるが、検証や否定された痕跡がないのだ。これらの噂を知っている人たちは皆どこか謎な場所に消えたとされている。注目すべき点として、これらの噂はアトラスでしか流れなかったため、マザリノ境界による侵蝕とは特徴が合致しない。これは四層に起源がある拡散能力が極めて限定された噂の系統だと私たちは推測している。
"

端数研-log-BUBD-951

"収納日付: 671/07/23
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
A: 第四层の大穴は覚える?
B: ええ、虹の戦いの跡だったね。
A: ずっと疑問に思ってたんだ、なんであの遺跡はあそこにあるのか。ということで、第四層の地形構造に関する様々な資料を参照したうえ、こんなものをシミュレーションできたんだ。
B: ちょっと見せてくれる?
A: この形、あれとそっくりだって思わない?
【Aは巨大なクジラが写っている写真を取り出した。マザリノ境界が出現した瞬間に撮影されたものだ。】
B: どうでしょう。
A: ならこの角度で見てみ?
B: これは……ちょっと外勤の人に連絡を入れてくる。
"

端数研-log-BUBD-952

"収納日付: 672/01/20
保管単位: 端数研
レベル: key
A: タワー全体の構造は成長と進化の特性を持っていて、システム自体が自己解析と修復の能力を持っているようだ。
B: 何が言いたい?
A: このようなシステムをテストもしないで直接運用し始めるとか、あり得ないと思うんだけどね。
B: それで? あの組織が外でモデルを組んだかもしれないし、誰かが完璧なシステムを直接構築した可能性だってあるよ。
A: 私は、現在のタワーが誕生する前に、タワーのプロトタイプが存在していた可能性を考えてるの。それに関する情報は見つかってないけど、それが存在しなかったとは限らないでしょう。
B: もしかしたら、そのプロトタイプは廃棄されたわけではなく、別のものに改造されたかもしれないね。私たちの認知は全く新しい基底の上で成り立っているかもしれないし、情報が見つからないのも当り前よ。イーグル大爆発よりも前の信号を探知できないことと同じ。
A: 直感だけど、そのプロトタイプはまだどっかに存在している気がする。大変貴重なものだから、勝手に壊していいとは思えない。
B: もしかしたら私たちが毎日利用しているシステムに改造されたかもね。なにせプロトタイプだから。
A: phigrOS?
"

補給物資のビスケット・手がかり1

"収納日付: 770/05/23
保管単位: 鳩
レベル: main
パイプ迷路に入った三日目、鳩はポケットから一袋のビスケットを取り出し、これを食べるかを迷った。結局、二人はチリソースをつけてこの最後の食糧をいただくことにした。
"

謎猫

"収納日付: 770/05/23
保管単位: Gino
レベル: souvenir
「上から食材らしきものがたくさん落ちてきたけど、料理してみる?」
「お腹はまだすいてるけど、やめとこう。面倒くさそうだし。」
「そうだね、面倒くさそう。」
「あまりにも面倒くさい、生きてるのが面倒くさい。」
「と言っても、死んだらもっと面倒くさくなるから死ねない。」
ここの猫は喋ることができる。「面倒くさい」を口にするのが好きな、謎めいた面倒くさがりの生き物。最初鳩は面白いと思ったが、ずっと聞いていると飽きてしまった。荒廃した場所からこの町のような場所に来てからどれだけ経ったかもわからないし、そろそろ暗くなる時間だと思うがなかなか太陽が沈んでくれない。空を見上げると、なるほどここは太陽もなくただ明るいだけ。
「なぜ死んでも面倒くさいの?」鳩が聞いた。
「死んでもまた生き返るし、生きてたらまた死ぬ。だったらずっとこのままのほうがいい。」
「そうそう、今が一番いい、いっちばん楽。」
「いっちばん楽。」
「動かなければ楽。」
「こっから出れないと面倒くさいけどな。」Ginoはビスケットを齧りながらさりげなく会話に加わった。
"

謎猫・手がかり1

"収納日付: 770/05/21
保管単位: Gino
レベル: souvenir
離れ離れになった2日間、Ginoは町でぶらついていた。幸か不幸か、マザリノに関する有益な情報は何も得られなかった。
この小さな町は建設時期が不明、気候変動も不明、住民の種族も不明。二足歩行で怪しげに笑う猫もいれば、動きが鈍い高齢人類もいる。あらゆる種族の動物が町に侵入して小さな猫を踏み潰していくが、ここではよく起きることで、住民たちはすでに慣れてここでの生活を楽しんでいる。Ginoが慌ててかわしているところ、一人の老婆が視野に入ってきた。
彼女は冷笑いを浮かべてGinoの前を歩いていき、Ginoはなぜかその濁った両目は頭をすり抜けて自分の後頭部を見ているような気がした。彼女はしばらく動かなかったが、Ginoは怖くて振り返れなかった。本当に後頭部を見られていると何か悪いことが起こるような感じがしたから。
老婆は口を開いた。その声は若いが、少し軽々しく聞こえる。
「存在しない空き部屋を見つけることができれば、その中にあなたが望むものはあるはずだ。」
この時Ginoはまだ老婆の言葉の意味を理解していなかった。「探しているものはありませんが、ここにレストランがあるかどうか知りたいです。」
「ここでは、意識しなければお腹がすくことはない。」
「ここはどこですか?」「知らない。」「あなたも知らないんですか?」
「なぜ知ろうとするんだい? 待って…私はただ忘れてしまったかもね。知ってどうするの? 聞いてるだけで面倒くさいわ。」
"

パイプ迷路

"収納日付: 770/05/26
保管単位: 鳩
レベル: main
「79」の中心地帯には、伝統的なローマ式多重ドームのデザインを採用した市民会館があり、約2000平方メートルの面積を占め、5つの大きな扉が設置されている。
8つの合わせ扉が備わっているメインの扉は1階にあり、他の4つの扉はそれぞれ3階の会議室の北側、2階の貯水管理室の南側及び地下1階の商業施設の西側と東側にある。
だが謎猫たちの説明によると、市民会館は見た目以上に大きいらしい。その排気路はとても多く、かつ複雑で終わりが見えない。人々は廃棄路をたどって存在しない部屋に到達できるため、この場所はパイプ迷路とも呼ばれている。
"

パイプ迷路・手がかり1

"収納日付: 770/05/26
保管単位: 鳩
レベル: main
Ginoと鳩は出発の準備をしているが、遠くの平屋から不気味な笑い声が聞こえてきた。
「あなたたちはパイプ迷路に行くつもり? 二人で?」
竹の椅子に座っている老人はクスクスと笑いながら指を擦っている。手から首に至るまでしわくちゃのろう色の皮膚は、老人が声を出すたびに震えてしまう。
「あなたたちが望むものはそこにはない、そこにあってはならないのだ!」
老人は急に飛びかかってきた。ただGinoが動くよりも前に鳩が右手を動かし、老人を挟むように2つの透明な壁を作り出した。動けなくなった老人を見たGinoは困惑してしまった、この力は彼の認知を超えていた。あるいは彼は鳩の過去に対して疑問を抱き始めたというべきか。
一方、鳩も驚きを隠せなかった。彼女はただ老婆を止めようとしたが、なぜかこんなものを作り出してしまった。
老婆はまだ笑っている。「誰もここから逃げることはできない! あなたも同じだ!」と言いながら。
鳩は明らかにその言葉は自分に向かって喋ったものだと感じた。
Ginoは何故老婆の言い分が変わったのかを疑問に思っている。鳩がいるからだろうか。鳩は一体どこが他人と違うんだ?
"

パイプ迷路・手がかり2

"収納日付: 770/05/26
保管単位: 鳩
レベル: main
「Gino、何かやったのか?」
「いや。何があった?」
「こっち真っ暗になったんだけど。」
「停電かな。」
Ginoは手に持ったゲームコインを鳴らしながら暗闇の方に急いだ。金属が擦れる音は今彼の認知を維持できる唯一のものとなっている。鳩の声は近いようで遠いようで具体的な距離が掴めない。Ginoは袖口を掴み、腰のあたりにしまっている拳銃を取り出した。長年の従軍で磨いた直感が働きかける、この停電は回路の自然破損によるものではないだろう。
「こっちに来ないで! 兵士タイプがいる!」と鳩が叫んだ。
風向きが変わった。
それは彼の感覚だった。
遠くから眩しい光が爆発し、赤や紫の光刃が続いて現れ、わずかに空間が歪む様子も見られた。ヌルヌルした液体がぼやけた光を反射し、彼の靴を囲むように漂っている。Ginoは顔を上げると、光の殻に囲まれながら驚き戸惑っている鳩がみえた。戦闘が終了し、鳩がいる区域の電力供給も復旧した。
「それは何だ? 自律防御措置か?」Ginoが聞く。
「わからない・・・というか忘れた?」彼女は一瞬口をつぐんだ。「マザリノ境界に飲み込まれた後たくさん思い出したんだけど、何も思い出せてない気がする。」
関連性を失った語句は言葉を成さない、か。Ginoは少し思考を巡らせた。
「いいんだ、君は絶対思い出せる。ゲームコインを一枚見つけたけど、そっちは何かあった?」
"

パイプ迷路・手がかり3

"収納日付: 770/05/27
保管単位: 鳩
レベル: main
地面には引きちぎられた数本の線が、床にある小さな穴から伸びている。
鳩の視線は曲がりくねった壁を通り過ぎて奥にある真っ白な部屋に留まった。その部屋は孤立していて、周りの壁と全く交わりを持たない。まるでばらばらに倒された積み木の中で、唯一位置を保っているもののよう。二人はその部屋に入って床に小さな穴があることに気づいたが、引きちぎられた線は一本もなかった。これがコインを入れてから見れる部屋の様子、いろいろあるはずの中身を失った「空」の部屋。
「ここだ。」鳩はまだ信じ切れていないが、彼女の直感はそう言っている。何を隠そう、彼女の直感はとてつもなく当たりやすい。
Ginoは天井に空いた穴に視線を向けた。「Alpaで追跡できるか?」
「たぶん?」
"

パイプ迷路・手がかり4

"収納日付: 770/05/32
保管単位: 鳩
レベル: main
Ginoは小さな部屋で目を覚ました。自分はソファで寝ていることに気づいたが、一方鳩は隣のベッドで寝ていた。
ここの壁と床は平らで、一定量の家具や生活用品が備わっており、かつ一つ質素なドアがあった。Ginoがそれを開けるかどうか迷っている時、そのドアノブが軽く回転してドアが開けられ、少し顔色の悪い男性が入ってきた。彼の体格は痩せ過ぎでも健康的でもなく、外の人々とは異なり、足音は非常に明確できれいな歩き方をしている。
「あなたたちはどこから入ってきたんだ?」
「俺たちは…・・・」
「知らないの?」Ginoが答えようとしたところ、すでに目を覚ましていた鳩に先取られた。
「小僧、ここからたやすく出られるとは思うなよ。」
小僧? 俺? 鳩? 誰のこと? Ginoは本能的に彼と鳩は知り合いだと思っていた。
「あんたがゲーム機を持って行ったの?」
「そうとも。」
「クリアした?」
「いや。煽っているのか?」
Ginoは周りを見回した。ソファにテーブル、机、そしてアーケードマシンが置かれている。そう、アーケードマシンがある。それはこのやや尋常ではない家の中で一番素朴なものだと言えるだろう。特にアーケードの海から抜け出したばかりの二人にとっては、これ以上にない素朴なものだ。
"

蝶羽の筆

"収納日付: 146/05/21
保管単位: スルダン
レベル: bold
青灰色の変わった形をしたペン。蝶の羽の片方のような形状で、素材にはハヤブサの尾羽を使用している。雨水を染み込ませることでのみ書くことができる。
"

蝶羽の筆・手がかり1

"収納日付: 146/05/21
保管単位: スルダン
レベル: bold
「スルダン、君は純粋な人だ。」
「でたらめを言うな。」
「その、渡したいものがあるんだけど、君がどう受け入れるかがいまいち予測できなくてさ。」
「さっき純粋と言ったはずだが。」
「君は確かに純粋だ、だがどこまでかはわからないもので。」
「舐めてる。」
「いや、私という人を君はよく知ってるだろう。この場所で人間は特殊な力を扱えるんだ。だがうまく抑えることができないと、それはかえって君自身を食らう。だから君の心を確かめたのも君のためだ。」
「異想の力だけじゃないのか?」
「君の本質、君がどういう風にこの世界を認識し、どういう風にここを認識し、そしてどういう風に決断を下すかによる。普通の人は何も考えずに生きていることが多い、自分がなぜ笑うのか、なぜ怒るのかさえも知らずに。君が無謀で戦いに挑むことは決してない、君自身がそれを認識していないだけだ。これらは同じことさ。君はただならぬ者であることは知ってるが、この力に耐えれるかどうかがわからないんだ。」
"

アーケードゲーム《催眠》

"収納日付: 770/05/26
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
款式: HDP2-HTET
様式: HDP2-HTET
迅速にプレイヤーを催眠状態にできるアーケードゲーム、HDP2で始まるシリアルナンバーが書かれている。ゲームの本質はいたって単純なジャンプゲーム、二人で協力し、時には互いに真逆な動きを取らなければクリアできないようなステージ設計をされている。催眠状態に陥ったプレイヤーの体はゲームマシンから離れるが、自分はまだゲームをしていると錯覚してしまう。なお、このように設計された意図は不明であり、催眠を解除するためには特定の条件を達成する必要がある。このレポートが提出された時までに目が覚めたテスターたちは皆その条件を忘れている。
"

アーケードゲーム《ビン&カン》

"収納日付: 770/05/26
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
款式: HDP2-PPGG
様式: HDP2-PPGG
萌え系の一人称シューティングゲーム、独特な3D表現から新時代のブロックくずしとも呼ばれている。ゲームには通常被弾物、頑丈被弾物、弱点被弾物、罠被弾物の四種類のビンとカンがあり、それらのビンとカンを射撃して各層にとらわれている仲間たちを救い出し、ゴールまでたどり着くことでゲームクリアとなる。
イラスト抜きの宣伝用語:
カンにとらわれた小動物たちを救い出せ!
器の弱点を探し出し、攻撃して仲間を救おう!
装備と能力を強化して、より強くなろう!
仲間を打たないように気を付けて! とっても痛いぞ(; ´д`)
救い出した仲間を弾として打ち出せ! ただしビンの中には撃ち込まないで――
"

アーケードゲーム《Phigros》

"収納日付: 770/05/27
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
款式: HDP2-PGSL
様式: HDP2-PGSL
個人端末に搭載されているシステムphigrOSと同名のアーケードゲーム、制作者は不明。ゲームを始めるには個人端末をセンサーとして接続することが必要。いまだにゲームを始めることに成功していないため、具体的な遊び方はわからないが、塗装やログイン画面からこれはリズムゲームだと概ね推測できる。
"

アーケードゲーム《ネオンバトル》

"収納日付: 469/03/07
保管単位: 魔女会議
レベル: souvenir
港湾富日郵便会社の出荷記録にこの何の痕跡もないアーケードマシンが載っていた。このゲームマシンをプレイした人がいないため、本局ではこれを特殊項目として記載する。このゲームマシンはHDP2から始まるシリアルナンバーを持つマシンと同じシリーズであり、ボーナスタイムを知らせる特殊な機能がついている。マシンの上端にはプログレスバーがあり、バーが満タンになるとマシンは賞品ナンバーをプリントする。このナンバーはゲームセンターで景品を引き換えることが可能。この項目はクイズ保管所にも登録されている、番号は397、情報求む。
連絡は番地座標397-255-2-8まで。
"

アーケードゲーム《ネオンバトル》・手がかり1

"収納日付: 469/03/07
保管単位: 魔女会議
レベル: key
中宮紀で開発されたスルダンが率いるネオンサイン管理会を主役とする歴史題材のアーケード戦略ゲーム。虹の戦いで起きたすべての会戦を完全にシミュレーションできるほか、プレイヤーの行動で新たな路線、地図、さらにはNPCまで生成できる。
後に内容が生々しく誘導性があるため統治局に禁止された。ゲームは現代の高度なAI応答技術及び大量の関連性のあるデータや資料を取り入れたため、プレイヤーのいかなる行動にも正確に反応することができる。しかしこれほど自由なゲームが禁止されるまでクリアされていないということは、現状人々はネオンサイン管理会を勝利させる方法をまだ思いついてないということ。
"

アーケードゲーム《ネオンバトル》・手がかり2

"収納日付: 469/03/07
保管単位: 魔女会議
レベル: main
「ネオンバトル? 名前が面白いわね。」彼女はそう言った。
周りが賑やかに会話している中、二人だけがコントローラーをもってソファーに座り込み、新しく届いたアーケードゲームについて議論している。ネオン層は娯楽がたくさんあり、ゲームも毎年数万もの新規タイトルがリリースされているが、「宴会の間」で展示されるのは本当に一握りだ。この作品は何の魅力があるのか、やってみないとわからないようだ。
ハスの模様のネクタイをしめた男は彼女の隣に座っている。彼の目はむなしく前を見ている、ゲーム画面を見ているようだが、心はどこか遠いところに行ってしまったみたいな目。少しすると、彼は内側のポケットからタバコと巻紙を取り出した。吸ってるとだんだんメガネが曇りはじめ、両側の細いチェーンは少し黒く燻っていた。
「このゲームはクリアできない。」
「コツをつかめてないからよ。」
「勝てないものは勝てないんだ。」彼はゆっくりと言う、「私はあなたに勝てない、これは定められた結末だ。」
「悲観が過ぎるよ。あんたはちょっと運が足りないだけ。私もあげられないけど。」
物語は「you win」が表示された画面に打ち切られ、続きが述べられることもないでしょう。
"

ペン型ボイスレコーダーAlpa・手がかり6

"収納日付: 770/06/01
保管単位: 鳩
レベル: bold
迷宮の入域スタンプがあまりにも美しすぎて、鳩は思わずそれを保存した。
鳩: alpaなんでも記録計画起動!
【ボイスレコーダーの中にいるalpaはこれに対して少々不満があるようだが、立て続けに襲ってくる眠気のせいで夢の国に帰っていった。】
"

ミラー鏡

"収納日付: 256/08/31
保管単位: スルダン
レベル: souvenir
普通の鏡とは一線を画す奇妙な鏡。この鏡が映し出す画面はミラー状態ではなく、ミラーのミラー状態となっている。この鏡は他のスイッチや電気部品を必要とせず、表面は滑らかで角度もないので、動作原理は不明。幾度にわたって盗まれたが、警察に届け出ても見つからないのに14日を周期に近くの雑貨屋でまた現れる。盗難現場も一切の痕跡がなく、ただ毎回調査員が訪れるタイミングに鷹の羽が落ちてくるとのこと。
"

ミラー鏡・手がかり1

"収納日付: 256/08/31
保管単位: スルダン
レベル: key
「何を躊躇してるの?」
「あいつの能力は把握しないと不安だ。こんなものを渡すのにあそこまで届ける必要があるなんて。」
「言ったら皆が知ってしまうよ。安心して、絶対大丈夫だから。」
「ダメだ、先に教えるんだ。四層のあそこは私たちがともに設計したんだ、何でクロノスはお前に賛同した? お前はあそこがどれだけ重要なのかさえ理解できてるかどうかが怪しいぞ。」
「わかった、わかったから、ちゃんと言うよ。鏡、あの鏡だ。」
「彼は本当に自分を支点として利用できるのか?」
「できるよ。」
「どうしてそんなに自信がある?」
「だって彼の名はもうなくなったんだ。彼の名が響き渡った頃、彼も自分自身を支点として使えるなんて思わなかったよ。」
「お前はまだあいつを友達だと思ってるのか?」
「もうこの質問に意味はないよ。」
"

クイズ保管所:00096

"収納日付256/08/32
保管単位: クイズ保管所
レベル: souvenir
ある人の書いた文章の中の出来事は全て現実になるとしよう。この人は預言者と見なすべきか、それとも因果を操れる危険な存在と見なすべきか?
良ければあなたの考えをピクセルタワー内のSNSで公表し@9629-1223まで連絡お願いします。
"

クイズ保管所:00096・手がかり1

"収納日付: 650/02/29
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
A: シュウ、私たちが保有している一部のデータが変だと思わない?
B: また来た、どこが?
A: よく記録文献みたいなものを拾ってるし、それらが記載している内容はすべて裏付けがとれる。
B: それに何の問題があるの?
A: ただ、一部の文献において、それを書き残せる個体は存在しないと思うんだ。
B: 当事者の回想かなんかの噂話じゃないの。裏付けがとれるといっても、記載内容がすべて正しかったわけでもないだろう。
A: でも収集できたあれらの対話は? 一体どうして私たちが昔に発生した対話を知ることができるんだ?
B: 「サルとタイプライター」は知ってる?
A: サルとタイプライター?
B: 無数のサルに無数のタイプライターを与えれば一匹くらいは《Zer0》を完璧に書き出せるはずだっていう話。
A: たくさんの無意義でめちゃくちゃな対話を編み出すほどつまらない人間は存在しないと思う。存在したとしても、大多数のものは裏付けがとれるということをどう解釈すればいいんだ?
B: ある種の異想かも?
A: 私たちがこれほど強烈な異想をまったく認知していないなんてありえる? この解釈は強引すぎる。
B: 考え方を変えてみるのはどうだ。私たちが的確な裏付けをとれたわけではなく、時空の錯乱が起きているかもしれない。誰かが適当に書き残した物語と似たようなことが遥か昔、または遥か未来に起きていたかもしれない。
"

クイズ保管所:00096・手がかり2

"収納日付: 650/02/29
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
狂ったばあやがまた逃げ出してきた。
口があるものはみんな彼女を嘲笑っている。様々な笑い声が飛び交う中、声を出さずただ嘲笑う顔をしているものもいる。でもみんな彼女を嘲笑っている、みんな彼女をいじめている。本当に狂っているばあやかもしれない。
「今日は何を探してるんだ、ばあや?」
「失くした私の日記帳を探しているよ。」
「何色の日記帳だ?」
「覚えてないよ。でも青色じゃないのはわかっている。」
「昨日夢の間で青いノートを見たってニャが言ってたぜ、あんたのものじゃないの?」
「見てくるよ、夢の間の中なのか?」
「とりあえずニャの所に行ったら?」
「ニャはどこにいるの?」
「あんたの日記帳の上よ。」
「わかったわ。」
「日記帳に何を書いてるんだ?」
「二人の友人が脊髄と歯車について議論したこと。私の話を疑い、私の存在を忘れたこと。その中の一人が魔術師に騙されて自分を鳩にしちゃったこと。」
"

ゲームコイン

"収納日付: 770/05/26
保管単位: Gino
レベル: main
狂った老婆は二人を止められなかった。Ginoは情報の信憑性を疑ったが、パイプ迷路に行く以外の道もないため、どのみち試してみる価値はある。
「膝が痛いよ!」「我慢だな、もうすぐ着く。」
二人は数十個の部屋を通り過ぎてきた。空き部屋は少なからずあったが、二人が欲しているものはなかった。今向かっている入り口は暗い空間につながっている。目だけではこの空間の広さはわからないが、どこもかしこも開かれているドアだらけだ。どのドアも暗闇の中から色鮮やかな光と音楽が漏れ出している。たくさんの部屋がぎゅっと詰め込まれたようになっていて、重なる部分は綺麗に切り落とされ、曲がりくねった壁は繋がっている。どの部屋の中も光っているアーケードマシンが置かれている。
「ゲームセンターか?」
「ゲームができるじゃん!」
「膝が痛いじゃないのか。」
「バランスは大事、休憩も入れなきゃ。でもこんなにも多い部屋を一個ずつたどっていくの?」
「空き部屋が何を指しているのかがまだわからないからな、こうするしかないと思うよ。」
「そんなたいそうなことやらなくていいと思う。」
鳩はゲームをプレイしながら考えていた。ここのマシンはコインを必要とせず、無限に遊べる。
一方のGinoは何列もの部屋を調べたが得たものはなく、手がかりになりそうな他の設備を調査し始めた。三つ目の炭酸飲料を提供するドリンクバーにたどり着いたとき、水槽の中にある何かに目が留まった──1枚のゲームコインだ。
ちょうどその時、鳩は≪Phigros≫の前に立ち、画面上に表示されている「コインを入れてください」という文字列に困惑していた。
"

ゲームコイン・手がかり1

"収納日付: 770/06/04
保管単位: Gino
レベル: main
虹がパイプ迷路の出口まで二人を導いてくれた。道の両側には鮮やかに香りだす花が咲き、周りは何もない白い空間、妙だがここにいると晴れ晴れとした気持ちになれる。
「ここもコインを入れるの?」
行き場に迷った鳩はチームに合流した。遠くの蔓に絡まっている販売機を指した手には一枚のゲームコインを持っている。
同行しているスルダンはまだGinoがいと容易くゲームをクリアしたことを納得できずにいる。彼も前に同じルートを試したことががあったが、同じ結末にはならなかった。
「何者かが私を邪魔している。」
「え?」鳩は不思議に声をあげた。
「もう先に進むことはできない。あなたたちには見えないのか。」スルダンは自分の腕に絡まっている鎖を二人に見せた。あれは実在なものとは思えないほど不安定な形で己の獲物を縛り付けている。
Ginoが口を開いた: 「あんたはここを離れたくない。」
「どうしてそのような結論を?」
「ピクセルタワーは思考が現実となる場所、ここでは何者にでもなれる。あんたは何もかもできたはず、それを望まなかっただけ。」
鳩はすでに販売機の前まで来ている。「パイプ迷路記念スタンプ」というボタンを押すとプラスチックで包装された小物が出てきた。鳩はそれを開けて、スタンプをスルダンに縛り付けている鎖に押すと、鎖が音を立てて砕け散った。
「行こう、ここを出よう。」
"

Chapter 5

総数53

詩集#18 人・影・世

"収納日付: 770/06/04
保管単位: deathMark
レベル: main
橋の上、岸の辺、人影おろか、
小児船のかじを取り、
波を押し広げて進む。
思いは尽きぬもの、
故人の足元、蓑衣の濡れ跡。

 

夜に夜に雨降り、人夜の蹉跎なり、
砕玉に定めあり。
影を灯すは魚灯篭、
悔い悔やまれし陽炎。
顧みると、静寂は山火のよう。
"

詩集#19 空の青

"収納日付: 770/06/28
保管単位: deathMark
レベル: main
悲しや、お皿からから。
悲しや、お腹すかすか。
水清し、空の青を跳ね返す。
川清し、泳ぐ魚見つからず。
空清し、鳥の影見当たらず。
山清し、人の気感じ取れず。
命の輝き、木々のみが持つ。
くちをし、実る時あらず。
悲しや!
"

詩集#20 演劇

"収納日付: 770/07/09
保管単位: dathMark
レベル: main
終わりのない宴を催そう、
終わりのない歌を歌おう、
待ち続けては、
懐かしむこともある。

夢中になるすぎないかと聞く。
馬鹿げた大騒ぎ、
妄想のために雨に濡れ、
言葉じゃ表せない絶望。

彼は笑って答える。
誰も逃れない、ドラマツルギー。
"

Poem Reimei

"収納日付: 770/07/21
保管単位: 碎数研
レベル: main
枝に触れる月光、星々の輝き。
長い夜の冷寒、空に盤踞する霞、
草の葉に滴れる霜。
ご覧になれ、風に吹かれる夜、月に照らされる山、
途方に暮れる旅人、霧に満ちる前路。
言葉は悲し、一人で彷徨い、
寂しい影に、灯される障壁。
笛を鳴らし宿を求める、
孤独の音が夜に響く。

 

幾度に目が覚め、時はすでに総長。
霞を纏う、ぼやけた日の出。
大地を照らし、雲を払う。
星月が隠れ、万物が目を覚ます。
鳥の鳴き声、明るく鳴り響く。
希望に満ちる朝焼け、朦朧たる黎明の訪れ。

 

荷を背負いまた旅に出る。
人々の語り合いを聞きながら、
明るい日へと、長い道を歩き出す。
"

解読・Spasmodic

"収納日付: 770/08/30
保管単位: Kuzumi
レベル: key
木でできている脆い小屋の中、黒いレインコートを着た仮面の何人かが瓦礫の中に座り込み、両腕を激しく振っている。それは意味をなさない手話、コミュニケーションを取っているように見えるが、ただ気持ちを発散しているようにも見える。物語は空間の中で転々として粒子のように自由に拡散した。ある種の経験または情緒が広がり、絶望がこの狭い土地を覆う。
彼女は光を浴びるコケ地に立ち、視界には何かの「象徴」が映る。それは人々の心から溢れ出して記憶の雪原を飲み込み、もうすぐこの街にやってくる。もとより支離滅裂の宇宙にさらなる不安定性を課そうとしている。時間はすでに間に合わない、彼女は歩きながら考える。しかし昔は強烈だった魔法も今となっては火花を散らすくらいしかできない。どうやって逃げるか、彼女は精一杯考えた。しかしここから離れる方法は思い浮かばなかった。あの人を思い出した、しかしまた頭を振った。あの人は過去の記憶を失っているようだ、今では何をすべきかも彼女が教えてやる必要がある。しかし、あの人だけが持つ「守護」の権力は、この逆境を乗り越えることができる唯一の力だ。

 

Hint1: missとbadの合計が7未満の状態で尊師 ~The Guru~或いはReimeiの任意難易度をクリアせよ。
Hint2: NYA!!!(Phigros ver.)JunXion Between Life And Death(VIP Mix)cryoutのいずれかをコンボを切らずにクリアし、かつ尊師 ~The Guru~をA以上でクリアせよ。
"

詩集#21 悲痛

"収納日付: 770/08/21
保管単位: deathMark
レベル: main
弯曲、玄黄、心慌ただし。
蒼穹、それは天網の如し。
寂しき荒野、
見渡せば急ぐ川のみ流れる。
一人の足跡、行く先は日の下。
地の草を食う牛羊、
残雪の中に輝く瑠璃、羽織に身を包む仙人。
その美しき目に、疲れが消えゆく。やがてそのものは姿を消し、光なきところに帰られる。
気づけばすべてを忘れたことに、心痛む。
"

詩集#22 自由

"収納日付: 770/08/30
保管単位: deathMark
レベル: main
未知なものは、どれほど遠くにあるのだろうか。
枷をつけた人々は世界を歩く商人のようで、
彼らが探しているものは、美しいのだろうか。
足を踏みとどまれば、現実の外に反転する幻境、
歌って乗り越えよう、
始める権利は、すなわち自由である。
私はあなたに誓う、未来に起こるすべては不確定なものではない。
運命は、人によって定められている。
踊る人形はパンドラの箱を破って斬新な世界へと旅立つ。
Leave all behind,
No time to hesitate,
空は晴れている、共に未来に向かおう。
"

ゲームコイン・手がかり2

"収納日付: 770/06/04
保管単位: Gino
レベル: bold
Gino: 出てこれたぞ。
鳩: 前に見たゲーセンだ! でも少し違ってる?
スルダン: 私たちはすでにパイプ迷路を抜けたのだ。【彼はゲームセンターのドアを開けると、襲ってくる湿気を身に感じた。目に映ったのは人がいっぱいの賑やかな都市風景、この湿気が酷くならなければさらに美しく感じたことでしょう。】
スルダン: ここは依然として変わっていないね。
鳩: 外、雨降ってるよ! わ、ネオンサインがたくさんある、かっこいい! あれ、なんで全部人の名前が書かれているんだ?
スルダン: お前な!
【わかってるくせに。と、スルダンは言おうとしたが、少し妙に思った。迷路での彼女の挙動は明らかにおかしかった、ここが現実の世界ではないことも、あのゲーム機が何なのかを知らないようだ。】
Gino: それで、今はどうするつもりだ?
鳩: 私、お腹すいた……
スルダン: ここはピクセルタワーの中だ、お腹がすくわけがない!
鳩: なら、その現実世界にいる私もお腹がすいてるかも?
鳩: 【ナビを置いて】近くに百花大通りという場所があって、美味しそうなものがたくさんあるよ。とりあえずご飯にしよう!
【言い終わって歩き出そうとした鳩を、スルダンが掴んだ。】
スルダン: お前たちが今すべきのはこの層の番人を見つけて、ここから出してもらうことだろ。石林に行ったんじゃなかったのか、機関銃には会ったか?
Gino: fuliさんのことなら確かに会ったよ。電車でネオンに行ってからヘブンに行けって言われたけど、ちょっと事故が起きて電車が止まってしまっている。だからこのルートも今はなし。
鳩: そうだ、預けたバイクもまだ取りに行ってないね。
スルダン: バイクは後で駅に取りに行けばいい。ピクセルタワーの下四層、つまり氷封、石林、アトラス及びネオンにはそれぞれfuliみたいな緊急事態に対処できる階層の番人がいるんだ。そしてネオンの番人は、お前たちもよく知っている人だ。
Gino: それって、尊師のこと?
スルダン: それ以外に誰がある、まさかこいつとでも言いたいのか?
【Ginoはスルダンが指さす方を見ると、そこにはまるで初めて傘を見たかのようにそれをいじっている鳩がいた。】
鳩: 私? やってもいいけど。【何かに気づいて】って、私に何をさせたいの?
Gino: 【頭を抱えて】まあいいや、先にご飯を食べよう。あんたは? これからどうする?【スルダンの方を見る】
スルダン: 私は過去の倒影に過ぎないさ、時間が来れば自然と消滅する。
鳩: え、なんか悲しい。
スルダン: 【拳を握って】それは同情しているのかな?
"

両用バイクTrophon・手がかり5

"収納日付: 770/06/04
保管単位: Gino
レベル: bold
trophonはコンテナの中に預けてあるため、先に第三層へと到着した。倉庫の管理員であり、アマチュア発明家でもあるブランダの実験品となってしまった。おかげさまで不安定な飛行能力を得た。

 

Gino: 言っただろ、これは俺のバイクだ。必要な証明書とかも全部ここにある。どうして渡してくれないんだ?
ブランダ: 倉庫の規定により、ここで二ヶ月以上留まっているものは、駅長が発行する証明書をもらった上で、保管費を収めてから初めてこのバイクを引き渡すことができるようになる。だから、駅長が返ってくる前に、このバイクを引き渡す権利は私にはない。
【ブランダは新聞紙で顔を隠し、陰でGinoと一緒に来た鳩を観察している。小娘は髪の毛をいじっていて、何を考えているかは全くわからない。彼はそのバイクを取りに来る人がほんとにいるなんて思わなかった。もし改造されていることを見つけられたら、職務を失う程度では済まないはずだ】
"

Hotel Room Card

"収納日付: 770/06/04
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
莲渡开设的,供外来务工人员居住的小旅馆; 价格便宜,地段较偏,但离地铁站很近。布兰达为了不让Gino和鸠说出自己的违纪行为,将自己在莲渡旅馆的房间供给他们居住。
"

Note Board

"収納日付: 770/06/04
保管単位: 莲渡
レベル: bold
旅馆前台右面的墙上常年悬挂着一块巨大的刨花板,红色胶纸被裁成 "公告栏" 三个字的形状,贴在了板子正上方。
在霓虹常年不散的湿气浸泡下,板面的漆皮从底部蜿蜒开裂,露出了底下微微发涨的木屑颗粒。莲渡看着生厌,便置备了各式便签和彩笔摆在前台边,不需多少时日,那条条裂缝便被联翩的便签所淹没,如同漆黑木枝上抽出了斑斓。
不知哪代租客在离开前留下的一小筐刀纸笔胶,打破了便签形制的局限性。现如今,这里成为了住客们大洒灵感的地方,周边小吃测评,散漫文雅的词句,无意义叫喊,剪纸作品,广告宣传一应尽有; 住房问题反馈反倒成了次要的衬托点缀。
"

Note Board - Clue Ⅰ

"収納日付: 770/06/04
保管単位: 鳩
レベル: bold
将摩托就近找了个车棚放下,二人一路走走停停,抵达旅馆时已是傍晚。
Gino 收起伞,站在门口抖了两下水后交给鸠,叮嘱她把它折好放进门口的伞桶里; 鸠郑重地用双手将其托过,前脚一脸严肃的点了点头,后脚就趁着Gino进旅馆内部探路的空档在四周溜达起来。
等到Gino回来时,鸠已经火热的投入了她的便签版补完计划之中,脚边围了一小圈的五颜六色碎纸屑。

 

"Gino,看!" 鸠转过身来,举起手里鸽子形状的纸片。
黑边没裁干净,看起来剪得十分草率; 鸽子的头部用红黑油笔匆匆地画上了四个攒成一簇的扁圆,Gino盯了半天,才勉强辨认出来那是鸠的头饰。
"你这不是暴露自己了么。"
"咕咕可不会这么大意的!"
……
"还要多久?" Gino 从桶里拿起被鸠捆得皱皱巴巴的伞,一点一点梳理整齐后放了回去。
"差一点点,一点点!" 鸠则踮起脚尖,努力把便签往高的贴。
Gino看不过去,从鸠的手里接过便签,一伸手拍到了最高处,然后火速推着鸠去认路。
便签上写了什么,下次再看吧。

 

等两个小孩互相拌着嘴上了楼,莲渡叹了一口气,端着烧好的水从厨房里钻了出来。
方才 "她" 盯着板子看了颇久,久得让莲渡有些不安; 给自己沏上茶,莲渡起身审视了一遍便签版,挑出其中几张撕下。
"是没出去关注,还是没解出六道虹的密语暂时搁置,又或者故意没有道破?"
茶叶在水中翻滚浮沉。此时雨下得颇密,空气流通不是很好,莲渡坐回前台的藤椅上,伸手将窗户拨开一条缝,散一散这浓过头的茶香。
"

Note Board - Clue Ⅱ

"収納日付: 770/06/06
保管単位: Gino
レベル: bold
【公告】
若深夜听到敲门声,请勿打开。当前情况暂未查明,本店无法对您的安全作出保障。

 

这两天便签版上多了不少投诉的内容,大抵都在说有人大半夜恶作剧在旅馆里挨个敲门,害得他们心慌睡不安稳。
吉诺的直觉告诉他这与他昨夜里错过的那个人有关,可惜证据几乎是没有,想要深入调查下去,还是先得从旅馆老板那里探探情报。

 

"莲老板,这几日半夜有人扰民一事,你可有什么头绪?"
莲渡摇摇头,发丝杂乱,看来也被闹得憔悴: "目前只能定性为恶作剧,即使是报警也不会有什么结果。"
"旅馆里有谁抽烟吗?"
"不少人。公共场所禁烟,他们一般都在旅馆门口或者房内抽。"
"薄荷烟。有天晚上我在旅馆里闻到了薄荷烟的味道。"
"哦? 外香型? 长住本馆的皆是些粗人,不见得会爱抽这类过甜的……你意思是它来自于夜里不断敲门的那位?"
"不打包票,但是对方确实给我一种特别的熟悉感。"
莲渡沉默,收起自己常用的茶缸,又取出两只缠枝莲纹压手杯,提壶斟上七分满,双指屈起前顶,将其中一杯推到吉诺面前。
"他是冲着我来的。" 莲渡垂目苦笑,"十分要命,不然我也不会一直待在这里。"
他需要一个与杀手正面谈判的机会,而吉诺恰好就是创造这个机会的关键。
"当然,粉饰太平不是我喜欢的作风。如果你真的想知道他是谁,今晚他来的时候,帮我抓住他。"
"

Note Board - Clue Ⅲ

"収納日付: 770/06/18
保管単位: 鳩
レベル: bold
浓烟滚滚,不时能听到周围房客的惊叫,Alpa驮着鸠在走廊上飞奔。旅馆出口曙光在即,鸠在颠簸间勉强睁眼一瞥,恰好看到一张边角黏附着引燃火星的便签――
【馆长今晚不在,有事请留言在该条下。】

 

……

 

消防员从旅馆出来,示意火已经灭了,众房客这才松了一口气,纷纷按指示从外部把窗户尽可能地都打开,方便烟尘散去。

 

鸠捏着鼻子悄悄探头看了,几乎所有家具都蒙了厚厚一层灰,地板上泥水浓妆淡抹,不甚美好;

 

便签版成为了重灾区,大概是不能要了,鸠为上面的美食指南感到一阵可惜。
"小姑娘,不要着急,门框顶上也是有灰的,落头发里可就不好了。"
听闻此言,鸠赶忙缩了回来,循声望去,消防员正坐在旅馆门口的台阶上休憩,防火服没有脱,似平是不想淋雨。
"火焰只在一层有所蔓延,在触发烟感报警器之后基本都被浇灭了; 上面的房间没怎么遭到破坏,天黑的时候差不多就可以重新住进去。"
鸠乖巧地点了点头,悄悄扭过身打了个哈欠。半个晚上都没能睡成,旅馆这会儿也进不去; 正苦闷当头,终端上Gino发来了消息。
Gino: 【位置信息】
Gino: 我忙完了。在这里汇合,吃早餐。
鸠: 收到!
"

Note Board - Clue Ⅳ

"収納日付: 770/06/18
保管単位: 素檀
レベル: bold
【公告】
前日旅馆意外失火事件,最终查明为电热烧水壶温控器失效所导致。
本旅馆对此给你带来的不便致以真诚的道歉,我们决定免除受波及住户本月的所有房费,祝您生活愉快。
"

Six Colors of Rainbow

"収納日付: 770/06/12
保管単位: Dlyro
レベル: key
隼: 第六个。
【他从大衣的内侧口袋掏出一张泛黄的照片,其上正是莲渡的面容。】
Dlyro: 您也是不客气。哟,熟人啊。
隼: 最后一个。
Dlyro: 我知道。
Dlyro: 说起来你们以前也是朋友,有必要做的这么绝吗。
隼: 和规则作对,他就该想到有这么一天,这对你也有好处,不是吗,咳——咳咳!
Dlyro: 还有多长时间。
隼: 没几天了,他回来了。
Dlyro: 这也是规则?
隼: 他是自由的,我们不是。
"

Late Return

"収納日付: 770/06/15
保管単位: Gino
レベル: main
烟香弥漫,钻进门缝,闯入雨水。
闻之,
掷伞紧奔,故人不见。
夜息清冽,那是谁家午夜梦回。
"

First Aid Kit

"収納日付: 770/06/18
保管単位: 莲渡
レベル: bold
一应俱全的小药箱,是每座温暖小屋的必备之物,莲渡总觉得摆在外边占地方,于得把它塞到了厨房柜子里。
"

First Aid Kit - Clue Ⅰ

"収納日付: 770/06/18
保管単位: 莲渡
レベル: bold
午夜时分,莲渡一改过去的游击策略,坐在灯灭漆黑的厨房里,静待不速之客的到来。
咚,咚,咚。
熟悉的三下扣门声响起,莲渡唤醒终端,按计划通知躲在一旁杂物间中的吉诺,可信号明明显示满格,那消息却一直转着圈,最终跳动一下变成一个红色的叹号。
氛围微变。
一计不成,便换一计。莲渡弯腰钻到水池底下,从底板与侧板的衔接处揭起一根细丝。
吉诺现在所持的那个储物间是六道虹专门用来藏人的。储物间与厨房仅一墙之隔,其内有足够一个人吃上半年的干粮,饮水则通过夹在墙中的一根细管来解决。在敌人到来之前,莲渡检查过这一备案的可靠性,丝线穿过细管,另一端系着吉诺的一撮头发,转转一拽便可被告知。
于是莲渡拉动丁细线。下一秒,细线却节节断裂,落进灰尘中不见了踪影。
敲门声再度响起。
"呼――"
莲渡深叹一口气,强迫自己将注意力集中在眼前。吉诺那边没有反应,那只有两种可能,一是他被做掉了,二是自己的动静传不到他那里去; 既然这回都是 "熟人" 打架,前者的概率微可不计,那么就只剩下第二种可能了。
"使对象所有通知外界的举动全部失效,真是好用的能力啊。"
莲渡一遍遍审视着厨房,最后从柜子深处拖出药箱,挑选待会儿用得上的东西; 不知不觉失去五个分身,栽在这种能力上并不冤枉; 但好在,其他类型的行动似乎没有受到影响,比如说,布置障碍物阻拦对方,或者是制造出足以逃离的缺口。
既然有了其他的 "可能",自己成功破局的那种可能就不会不存在。
"

First Aid Kit - Clue Ⅱ

"収納日付770/06/18
保管単位: Dlyro
レベル: bold
"哈,这回终于不是一堆房间了。" 敲完门,Dlyro走回前台边上,从烟夹中抽出一根薄荷烟,拇指熟练地拨动打火机的砂轮,嚓嚓两下,一小簇火苗便弹了出来。
对方离他并不远,就在几步外的那间屋里,如果她记得没错的话,那是间开水间改造成的厨房。只要她能确定日标的位置,那么不论对方怎么呼救,都无法被其他人所知。德利能感觉到,此时目标在房里来回走动,不死心的挣扎张牙舞爪; 在目标对象处于应激状态下时出手不是一个好的时机,她决定再等一会儿。
厨房内传出一阵窸窣的动静,节奏与屋外的雨声交织融合; 啪嚓一声,灯被点亮,暖黄色的光芒从门缝缓慢渗出,温暖迷蒙,似在邀人进入。
"是放弃挣扎了吗?"
德利手指轻轻搓动,破裂的爆珠使得这工作前的最后一口烟层次十足。从前台到厨房的几步路被她走得十分从容,门内的人却绷得很紧,与她保持着同步的距离后退,一步,两步,直到抵住窗子退无可退,二人间的距离才开始进一步缩小。
一层的窗户都安装了防盗网。Dlyro特地检查过,没有全套工具和个把小时是拆不下来的――况且她还热心的帮忙维修了一下。
这样随想着,德利握上了门把手,然后被烫得下意识松开。德利捂着手后退半步,重新审视那 "灯光",不均匀的亮度分布和肉眼便可察觉到的闪烁频率如同隐忍憋笑的顽童,嘲笑着她的轻敌。
"够狠啊!"
德利不怒反笑,扭身一脚踢断锁芯,房门被暴力破开,横在门口的藤椅七零八落,化为熊熊燃烧的碎块。莲渡踩在厨房地台上,扬手敲碎天花板吊顶一角,露出排烟管道足矣让一个成年男性通过的全貌。做完这一切,他扭头看了一眼德利,绛红的眸子似是蔑视,又似是挑衅,随后毫不犹豫地仰身翻出厨房。
"啧!"
一脚迈出,流动的虚浮感成功带偏了德利的身体重心,也不知道莲渡往地上泼了什么,不仅奇滑无比,还在火焰的炙烤下散发着难忍的草木滞涩气味。德利快速稳住身体, 走上两步便适应了个七七ハハ,速度不减地追了上去。
"

First Aid Kit - Clue Ⅲ

"収納日付: 770/06/18
保管単位: Gino
レベル: bold
收到莲渡的信号,吉诺从储物间猛的冲出,恰好看到一抹白色发稍没入了前方左手边的门框; 下一刻,房门被狠狠地闭上,震天的响动拉回了吉诺囿闭于回忆中的思绪。
吉诺飞跨两步,刚要摸上门把手,熊熊燃烧着的门板就轰然倒下,险些砸伤了他。
缭绕的黑烟卷着火星四散开来,或是与老旧电线破口滋出的电火花交错击掌,或是落到满地热油中滋滋作响。
吉诺使劲挤了一下眼睛,强忍着烟熏的刺痛感向内看去。厨房内火势虽猛,但大多都贴着墙边的各种零碎物品在燃烧; 借着火光,吉诺在满地的污物中很轻易的便寻到了一行脚印,黏腻漆黑,延伸向排油烟管道那一角的巨大缺口; 脚印虽个个方向杂乱不一,甚至有拖蹭的长迹,但连成一条线后却几乎是从门到破口处的最短距离。
"脚印在雨中坚持不了多久,若不抓住机会,很快所有证据将被这天然的破坏者清洗一空。" 吉诺让识到,这是莲渡拼上自己性命为他指出的方向。犹豫了片刻,吉诺飞速向鸠的终端发送了一条信息,然后顺着脚印跳进雨幕,加入了这场追逐战。
"但愿能把咕咕喊醒吧。"
"

Colorful Picture Book - Clue Ⅰ

"収納日付: 770/06/18
保管単位: Alpa
レベル: bold
崭新的世界总是充满探险的乐趣。Alpa钻出录音笔,撅起屁股伸了个懒腰,如流体一般滚落下床。几夜来旅馆被它逛了个遍,在迷路时把它送回房门前的好心老板,有点眼熟的铁面白发女人,还有各种形形色色的房客,各异的面庞沿着五颜六色的灯牌光线滑入视野中,迷幻而光怪陆离。
绕着房间巡视了一圈自己的领地,Alpa满意的点点头,轻轻一跃跳上窗台。
是时候探索更大的天地了!
可不等Alpa钻出窗,一阵尖锐的铃铃声响了起,止住了它前进的脚步。Alpa疑惑的扭过头去,却见鸠的phigrOS终端自动弹了出来, “寻找出口" 几个红色大字浮动于空中,惶惑无比。
即使认床如鸠,在旅馆里也能睡得格外香甜,哪怕此刻危字当头,也没有一点脱离睡梦的迹象。Alpa踩在被子上,捉急的转上两圈,拱了拱鸠的脸,又叼起一缕头发向后猛拽; 除了让鸠歪了歪脑袋之外无甚效果。
自己的力量还是太小了。Alpa又瞧了瞧那条警报,提示音早已结束,终端窗口却一直保持着强制开启的状态,似是有什么玄机在内。

 

 "哞? "
Alpa胡子颤动,对着窗口测测大小,不成问题,便大胆地弓腰钻了进去; 片刻,叼着彩虹绘本跃出落地。那绘本本与Alpa差不多大,说来也是奇怪,竟是被Alpa一口吞下。
霎时间,小小的黑猫身形猛涨,再落地时,已是头纹王字的山兽之君。事不宜迟,房门在利爪下化作残破败片,Alpa叼起鸠的衣领,脑袋一扭将其甩到背上,踏着席卷四散的妖异火舌狂奔离去。
"

Sample of Diphylleia Grayi

"収納日付: 770/06/18
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
山荷叶,花瓣遇水则变透明,似雨中隐者;莲渡养了两盆在厨房窗后的屋檐下,雨势过大时会临时搬回屋内。

 

为感谢鸠拯救他的爱植于大火之中,莲渡趁着花期未过,摘下几朵制成标本赠与了她。
只有咕咕知道,自己只是把滚在路中间的花盆扶正挪到一旁罢了。
"

[Image] Betrayal

”収納日付: 770/06/20
保管単位: クズミ
レベル: sounveir
黑暗里,男女老少,忽远忽近,浅声骤来,几处灯光飘摇,忽明忽暗,随声涨熄。
“来了,背叛者回来了!”
“布兰达,那个废品,他背叛了我们!”
“不能让他活下去,回收他,拆除他,毁了他!”
“霓虹的雨,一声声都在议论着他的背叛,他背叛了,这是既定的事实!”
“大地的颤动,河水的翻滚,蝴蝶的振翅,每一处波纹起伏,都在诉说他的背叛!”
“他大错特错!他给素檀通了风,报了信!”
“素檀要被回收,他要被回收!”
“规则,他们违背了存在的规则,是秩序的叛徒!”
“但他把那位带回来了——”
“没有他,那位也会回来,那位回来,我们就得回收素檀——”
“你们这些矛盾的综合体,你们所说的都是谎言!那位杀了我们的首领,自始至终,你们所期盼的才是真正的叛徒!”
灯灭了,破碎的太阳照亮了整个大厅,黑暗里的声音,受到巨人的扼颈,只听见那人愤怒的,绝望的回荡,而后熄灭无睹。灯火又起,黑暗的议论再起。
“尊师死了,在素檀之前,他死了。”
“所以,我们需要新的首领。”
“但那个人不能是素檀!”
“为什么不能是?”
“素檀也要死了。”
"

Branda's Self description

"収納日付: 770/06/20
保管単位: クズミ
レベル: souvenir
总结:
这是一份充满否认、忏悔、威胁、恐惧绝望的自诉, 一个处于崩溃的边缘的 "人" 对世界规则最后的抵抗。他是个正直的人, 只是活在错觉中无法解脱。
他接触了错误的人, 获得了错误的使用, 又付出了错误的代价。他自始至终忠于内心, 从一而终行使着自己的职责, 作为车站的仓库管理者, 为迎接最后的客人, 又延续了自己本该到头的生命。只是这超脱常理的存活, 让他产生了非分之想, 以为自己已超脱了命运的束缚, 超脱了死亡的追赶。
能洗刷他罪的, 唯有霓虹的恒雨, 与他灵魂的自性。
"

Branda's Self description - Clue Ⅰ

"収納日付: 770/06/20
保管単位: クズミ
レベル: souvenir
"与他们分手后,我精神恍惚,他们的过往种种,无时无刻不在攻击我的大脑,我不知道他们怎能活着,在过往恐惧的笼罩,未来可能的毁灭下。我被蒙骗了,我以为这样的生活将永久持续,塔的基石坚固如人心。"
"我们要死了,我们都要死了!"
"找到那道彩虹! 逃到更上层的世界!"
"去找那两个人――六道虹是错误,三会也是错误,此时再不打破规则,一切都来不及了!"
"

【录音】霓虹美食图鉴

"収納日付: 770/06/28
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
LENGTH: 24'02"
霓虹!美丽的永夜城!像素塔的美食中心!!咕咕和Gino今日来著名的美食擂台,百花大街啦!【背景声: oh!!】
【Gino正在研究这里的地图,他抬头看了一眼兴奋的鸠,摇了摇头。】
Gino: 我们可不是来闲逛的,找到楼层守护,离开这里才是我们的目的。
哎呀我知道啦,边逛边找嘛!走!逛街去!
【鸠拉上Gino的袖子就要带着他到处走。】
Gino: 但是你要知道,我们谁都没有带够data。这里的物价还是挺高的。
啊……【她沉默了一会儿】那咱们找好吃的,吃的总不会贵到哪里去吧?
Gino: 但愿如此。【Gino叹气。】

 

大家好!我是你们的超级美食家鸠鸠!今天我们来到了霓虹品尝这里的特色美食,但是因为资金严重不足的问题我们只买到了炸萝卜丸子还被老板骂了一顿……
【Gino将刚刚炸好的丸子端过来,数了数丸子的个数,是两个人正好饱腹的数量。】
Gino: 我不太饿,吃一点就行。
我?我……那我也吃一点,剩下的留到晚上吃?【鸠看着丸子咽了咽口水,半推半就地让Gino分成两半。】
【Gino哭笑不得的将部分丸子包装起来,又在剩下的丸子撒上了老板所谓的霓虹风味调料。】
哇!谢谢Gino!看!这是霓虹小吃之一——炸萝卜丸子!你看它色泽金黄香气扑鼻!咬一口……咳咳!好辣!Gino你撒了什么咳咳咳——
【Gino递过来一杯水拍了拍被呛出眼泪的少女的背,然后将老板给的小调味瓶看了一眼。他好像,真的把辣椒粉给多了。】
不过还是,挺好吃的。
"

【录音】霓虹美食图鉴・线索一

"収納時間: 770/07/19
保管単位: 鳩
レベル: sounveir
霓虹是一个特别的城市,虽然这里每天都在下雨咕咕都要发霉了,但是这并不阻挡我对美食的热爱! 哪里有美食,哪里就有超级美食家鸠鸠!还有她的终极伙伴Gino!
【yeah! ! ! ! 】
诶诶,Gino你说句话呀! 【鸠晃了晃Gino,Gino只好一脸无奈的配合她。】
Gino: 唔……我是Gino。
【雨声很大,Gino的声音较为模糊】
唉算了,Gino霓虹除了丸子有什么好吃的呀,我们去逛街! 这次不怕资金不够了!
【鸠拉着Gino便走。霓虹真的很大,他们逛了一圈后还是选择进入一家餐馆。餐馆老板很热情的招待了他们。】
老板: 哎哟两位里面请里面请,这里的东西尽管点哈! 不要客气!
【鸠拿起菜单仔细看了起来,Gino则坐在旁边望着窗外的雨出神】
好…好多有辣椒的菜,原来霓虹人都这么喜欢吃辣吗! 既然不要钱那咕咕就不客气了! 老板我要这个这个这个和这个……

 

剁椒虹鱼头,是霓虹的一道特色美食,它采用了霓虹的特产——短尾虹鱼作为主料,这种鱼的尾巴只有头部的一半长,是一种专门为做鱼头料理准备的物种。做的时候,厨师会先将鱼头切成两半,塞入葱姜料在锅中蒸熟,然后淋上炒熟的辣椒调料和热油,这样就能上桌啦!这鱼头糯软,肥而不腻,入口咸鲜微辣,肉质新鲜滑嫩,入口即化,回味无穷! ! 【碗筷的响动声】那么,终极伙伴Gino先生! 请问您对这道菜有什么见解!
【Gino在一旁用筷子挑着玻璃球大小的鱼眼,听见鸠叫他愣了一下。】
Gino: 嗯……很好吃?
好耶! 那么今天的霓虹美食之旅先告一段落!
【yeah! ! 】
"

【录音】霓虹美食图鉴・线索二

"収納日付: 770/08/21
保管単位: 鳩
レベル: sounveir
今天依旧是咕咕给大家介绍霓虹美食,不过这次只有咕咕一个人了呢,Gino他去别的地方买东西啦让我自己吃点……唉算了先不说这个! 让我们继续体验霓虹的美食!
【霓虹嘈杂的街道环境声】
唉,走了一圈咕咕都不知道吃什么呢,在霓虹也待了这么长时间这里那些大酒店的美食也差不多吃了个遍………诶等等?
【鸠发现了一家隐藏在巷子里的小餐馆,香味从餐馆内飘出来,鼻子灵的鸠很快被吸引了过去。】

 

终于端上来了! 香味的究极来源! 这道看似普通的羊肉粉丝汤,原料实际上选自霓虹的一种特别的养殖种异想之物鱼羊,这种羊表面除了质感如同鱼鳞一般的羊皮之外看起来和鱼没有半点关系,但是它的肉质却如同新鲜的河鱼一般细腻爽滑,和平常吃到的羊肉的重油重膻有很大区别。炖汤之后肉质鲜嫩可口,汤汁清爽鲜甜与平常老吃的那些辣菜都不一样; 粉丝则采用店家制作的手工粉,吃起来十分满足! 一碗喝下去整个身子都暖乎乎的! 看来霓虹不仅仅有那些高大尚的酒店,这里的小餐馆菜肴也很美味啊。
久住: 你怎么还在这里,教坊那边找你很久了。
【想起早上出门Dlyro交代的事,她看向久住恍然大悟。】
久住: 快走啦!
那么本期的霓虹美食图鉴就告一段落啦,大家下次再见! 【yeah! 】别走这么快嘛! 我们不等Gino了吗!
"

Guru

"収納日付: 770/07/08
保管単位: Gino
レベル: souvenir
【林泊百科】:
尊师古卢是霓虹层的楼层守护, 该地真正的出宰者,魔女会议的领导者, 负责管理霓虹的回收工作, 统治局内部的代号为钻石姬。原则上, 尊师拥有至高的权力和无上的荣誉, 是该地区里不可冒犯的存在, 然而平日却能在鸢尾大学内看到 "他" 勤恳任教的身影。也有人说, 无论教坊中的老乐手, 抑或者那位美术系的大学教授, 都非尊师本人, 真正的尊师正以其他的身份娱乐人间。
传说, 尊师性情无常, 偶以玩弄教徒为乐, 继而翻作慈悲, 传授智道。据某些入教时间长的祭司称, 其本人知晓几乎所有的密法, 在声乐方面亦有着极高的造诣。
"

Neon

"収納日付: 770/07/08
保管単位: Gino
レベル: sounveir
【林泊百科】:
建造在彩虹之上,由无数钢筋水泥和霓虹灯牌构成的超大型都市,整体分为三膜分布,上膜鸢尾,中膜透镜,下膜黑衣。常年降雨,一年中多达350天为暴雨天气。乌云常年笼罩在城市上空,昼夜不明。霓虹是纯粹的城市生态系统,动物和植物种类少且污染严重,对人工的管理有着极强的依赖性,系统的各个方面都由人工与机械支持。每一个霓虹灯牌代表着一个居民的生命,灯牌不断闪烁,其熄灭之时即为居民死亡之时。
"

Neon - Clue Ⅰ

"収納日付: 770/07/08
保管単位: Gino
レベル: souvenir
鸢尾地区直接收到来自无尽海的雨水侵蚀,全地区采用海面化地基,路面铺材均为多孔结构,透过多道过滤层,均匀将雨水送往透镜地区。
透镜地区多地上明河,目力极佳者可透过河床看到黑衣地区市貌。
黑衣地区为防止河水泛滥,中心城区无地上河道,下水道系统极为复杂,存在大量无市政登记的水道与地下建筑。数条河流环线城市边缘,河面终年漂浮着未被分类的上层抛弃垃圾,气温升高时河水会在夜晚散发出化工品气味,河内无养殖种存活迹象,但有市民目击到起源是核污染艺术的异想之物。
"

Neon - Clue Ⅱ

"収納日付: 770/07/08
保管単位: Gino
レベル: souvenir
魔女会议,当地的著名教派,传言称此教可以帮助居民减少罪恶。其教主名唤虹之主,祭司们尊称其为尊师。该教信仰为彩虹,因常年降雨,彩虹成为当地极难一见的景象,故理所当然成为人们的向往。彩虹实则为离开霓虹前往上层附带的一种现象,亦可看作逃脱 "回收" 的象征。
"

Neon - Clue Ⅲ

"収納日付: 770/07/08
保管単位: Gino
レベル: souvenir
后厉242年3月7日,三会在霓虹发起抵抗战争――虹之战,该战争持续极久,直到原三会首领之一的peregrinus成为先民统一政府元首之刻落幕,霓虹层自此回归先民统一政府的控制。后厉286年,统治局接管像素塔,霓虹层归属新政府。后厉300年,尊师古卢担任该层楼层守护,霓虹层的职能从人类据点变为异想监狱,以此基础大力开发第三产业。
"

School Card

"収納日付: 770/07/09
保管単位: Gino
レベル: souvenir
一张或尾大学的学生卡,是Gino在学校草坪附近意外检到的。上面除了写着学生的姓名和所读院系外还有校卡主人乱贴的贴纸。校卡是该校学生的身份证明物件,于是Gino凭此卡成功进入了校园内。
"

《Voice of Neon》Flyer

"収納日付: 770/07/09
保管単位: Gino
レベル: souvenir
霓虹之声是由鸢尾大学学生创办的一个广播社团。社团宣传单被设计的花里胡哨,以至于难以看清主题。Gino在鸢尾大学四处调查的时候被路过的该社团人员强塞了这样一份宣传团。
学生: 这位同学,要不要来我们社团看看啊!
Gino: 不…不用了…
"

社团导师名录

"収納日付: 770/07/09
保管単位: Gino
レベル: sounveir
Gino在鸢尾大学找到的一份社团导师名录,上面写着大部分导师的名字和教授课程。这份名录最新的修订日期大概是几天之前,似乎有一小部分教师信息被替换掉了。
"

Class Schedule

"収納日付: 770/07/09
保管単位: Gino
レベル: souvenir
一份使用很久的课程表,上面新贴了几条社团指导的安排。

 

Gino: 老师你好,您知道哥剧团之前的指导老师去哪里了吗?
老师: 你说副院长? 据说是前几天老家有事,请了长假,你找他有事吗。
Gino: 是这样的,我是隔壁美食社的学生,之前和这位老师借了些工具。您知道他的去向吗,我该怎么还给他?
老师: 这我就不清楚了……
Gino: 好的谢谢,打扰您了。
老师: 没事,东西你先保存好吧,他还会回来的。
Gino: 了解了。
"

【影像】霓虹观雨

"収納時間: 770/07/09
保管単位: 莲渡
レベル: sounveir
LENGTH: 5min03s
霓虹无晴日,方坐于窗沿静观雨落。
虽时间已至黄昏,但终日昏暗的霓虹此刻倒也和平时没太大区别。四周弥漫的水汽渗入皮肤,潮湿充斥着霓虹的每一处空气,雨如银帘笼罩整个霓虹。远处建筑隐藏在雨幕里,只显露出部分模糊轮廓;灯牌亮光微微闪动,倒映出雨落的痕迹;雨水透过地面孔隙渗进鸢尾的地底,行人执伞而行,或急或缓,在街道上形成伞的游龙。

 

暴雨是永恒的,彩虹本难以现身,但霓虹的人民还是如此向往彩虹的出现。
窗外雨脚如麻未断绝,屋内中人语低声切切。
“莲老板,你在看什么?”
“只是看看雨而已,没什么。”
"

里表舞厅・线索四

"収納日付: 770/07/09
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
踏过教坊的大门,一阵强光袭击了鸠的眼睛。等她再睁开双眼,迷你裙的少女牵着她的手,向光芒发出的地方走去。她忘记了很多事情,怎么来到这里,怎么和少女相遇,唯独少女玫红的发色,翻越山河冬景,勾起些许回忆。
"久住(Kuzumi)?" 她问道。
少女回头,异色的眸子闪烁着嘲讽几分: "看来你还记得我。"
"我们……"
她突然分不清,石林那个小小的孩子紧攥的双拳,与眼前人粗糙的掌心有何区别。一股更遥远的印象,又透过少女的眼眸传递而来。
"我们以然见过吗? 我是说,很久以然,而不是在这里。"
久住笑而不语,继读向前走着。
"我们要去哪儿?"
"回家。"
"

百花教坊

"収納日付: 770/07/09
保管単位: Gino
レベル: souvenir
【林泊百科】:
百花教坊表面上是著名音乐专科学校,持续不断地为霓虹层的大小乐团输送人才,实际上是魔女会议兼后续三会的总部,暗中操控着霓虹层的大小事务。该校被爆出实质作用后遭到大量游客围观,就此楼层守护钻石姬紧急发布楼层告知,宣称三会已离开百花教坊,但该地旅游热度不减,引得大量剧院搬迁到此地方成具有霓虹特色的戏剧集群。
"

糖绳

"収納日付: 770/07/09
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
"怎么又是薄荷味的。"
鸠一边嚼着糖绳,一边鼓囊着,她被久住带到魔女会议的总部,一杯茶一包糖绳,坐了一个下午。她正好奇到底是哪个颜色,让她的味觉出了差错,久不见人影的久住,此刻终于现身了。
"尊师快死了。" 久住语气平稳,像在说今晚吃什么,"你不是来见来的吗,那就跟我来吧。
鸠当然没忘记自己的目的,但久住的强硬让她的心产生了叛逆的抗拒,她本能地不想前去,就像在雏鹰被推下悬崖的第一天。
"他为什么会死?"
"你心知肚明不是吗。"
又是这样,仿佛什么事都与她有关,她难道在玩什么垃圾游戏的续作吗,现在可不流行同一主角啊。
"我不想去。"
"我们已经到了。"
场景转换,一个老人躺在急诊病床上,身型消瘦,面无血色,高鼓的病肚塞满了无力排出的脏污,骤然,他咳嗽得像在敲击破洞的渔袋,下一秒被呕吐物噎死也不无可能。咳嗽完,肌肉缓和,老人双眼紧闭,眼睑缓缓鼓动,证明他还有微弱的意识。
"他是位老人家,我以为他和素檀是同龄人。" 鸠直言不讳。
"如果你说他的外表,那么直到今天早上还是如此。" 久住补充道,"他要老死了,鸠,你的哥哥隼,已经无限接近死亡。"
鸠走到老人的床前,越发困惑: "他是我的哥哥,但看着他,我无法想起任何我们的过去。"
"他就是那段过去,你遗忘的过去。"
"那你呢,你是谁?"
"我可以是任何人,唯独不是你。"
"

[Image] Hill

"収納日付: 770/07/12
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
舞台左端赶来一打白面具,他们翻滚,打闹,嘻嘻哈哈地移动到舞台中央; 舞台右端应声赶来一帮红斥候,头戴凤羽帽,披挂紫藤萝,左脚捆右脚,铁锁铸造人群的战船。舞台中央,一光头小僧跳出,他舞起花棍,立定摆姿,大声吼: "来者可是顶上三毛狮,红鬓将军的部下?"
"正是你爷!" 声自空中来,形似紫金电,红煌煌火从胸中烧,足踏百丈冰,木滋焦煤啮,闪烁雷光,长枪摇头,铮铮灵动。那眉蚕卧卷舒,鼻翼沟和埋气,猩红巨口,嗷呜低哞,怎一个鬼面狰狞。
说时迟那时快,刀兵交错,两方对刃来回,火花四溅。一群群士兵纷至沓来,两波浪潮碰撞消弭,一夜间土丘完成了它千年的成长,二人站立在它坚实的坡上,只是其中一个已失去了头颅。少涛涛,老徐徐,人影散淡,风烟渺沙,赶骆人长呼三声,红毛狮从土丘生长出来,放眼望去,又是一新纪元。
"

Silk Pouch - Clue Ⅰ

"収納日付: 770/08/21
保管単位: Gino
レベル: main
异想Dlyro给Gino的锦囊,上面记录了塔组织的信息。

 

“塔组织已存在近百年,它埋伏在各类研究机构,以师承和论坛的方式发展成员。塔组织的成员们创办了许多影响力极小的学术刊物,此类期刊极少和网上提供商合作,仅仅供组织成员之间传递情报用。期刊作者一般都是组织成员的假名,这些对应的假名和假身份,通常是生物的拉丁名词加上虚构的地名。
塔组织没有固定的集合地点和时间,它的成员的真实身份也难以被发现,即使组织了Phigros这般规模宏大的实验,施行者们往往也彼此不认识,普通人根本无法透过社会关系接触该组织。
但我可以明确地告诉你,你曾经见过一位塔组织的核心人物,但我不知道他是谁,仅凭我和你的短暂接触,获取的信息还是太模糊了。”
"

PhigrOS Record - Geopelia

"収納日付: 770/08/21
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
Dlyro: 我们成为好友了,快来聊天吧~(1:00)
鸠: 队长好!(1:01)
Dlyro: 你好[挥手]是鸠吗?(1:02)
鸠: 是我哦(1:02)
Dlyro: 看来没加错,那明天见,晚安(1:03)
鸠: 队长晚安~(1:03)
———
gino: 咕咕起床没?我先出去了(8:40)
gino: 你要十一点后才看PhigrOS,就直接去书店吧,不用来找我(8:41)
鸠: 啊,我才起(9:56)
鸠: 你在哪儿,我去找你(9:57)
gino: 我还在广场这边(10:00)
gino: [位置共享](10:00)
———
Dlyro: 那边有动作,暂时别来了。(10:32)
鸠: 好吧[失落](10:32)
Dlyro: 我早上已经把情报给Gino了,那边确定虹再现的日期了吗(15:00)
鸠: 久住说是月底(15:21)
鸠: 我们真走不了了吗?(15:23)
Dlyro: 现在尊师失踪,谁也走不了,你和久住那边保持联系,魔女会议最近行为很诡异(15:25)
鸠: 其实(15:25)
Dlyro: 怎么了?(15:25)
鸠: 没啥……(15:26)
"

PhigrOS Record - Geopelia - Clue Ⅰ

"収納日付: 770/08/21
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
莲渡: 我联系不上gino,他去哪里了 (19:01)
鸠: 不知道,他还没回来 (19:04)
鸠: 你怎么有我好友? (19:06)
莲渡: …… (19:06)
莲渡: [好友等级.jpg]你猜为什么 (19:07)
鸠: 哦,你也是我以前的熟人,怪不得看着亲切 (19:08)
莲渡: 废话真多 (19:10)
莲渡: 今早的搜查什么情况,你连手下都管不动了 (19:12)
鸠: "隼" 留给他们的任务,我管不着 (19:14)
鸠: 你好会伪装,看到这个语气,我才认出你和素檀是同个人。 (19:17)
莲渡: 我这id几百年了,自己老年痴呆,别赖别人 (19:20)
鸠: 那他们抓素檀,最后才抓你,我觉得有问题 (19:23)
莲渡: 异想杀手的局限就在这里,无法直奔本质,那个Dlyro的概念还不完整,稍稍绕点路子就找不到边了。 (19:25)
鸠: 我现在列表里有两个Dlyro,两个你 (19:26)
莲渡: 你到着,我这就切第三小号 (19:28)
――――
鸠: 我现在处于两难的窘境 (19:18)
gino: 什么? (19:20)
鸠: 素檀问我你在哪里,我该不该告诉他,你和追杀他的杀手在一起 (19:25)
gino: 我跟他说吧,新队长那边,放弃任务了 (19:26)
鸠: 说起来我才发现,我有队长好友,而且有了限久了 (19:32)
gino: 你有几个好友 (19:34)
"

PhigrOS Record - Gino

"収納日付: 770/08/21
保管単位: Gino
レベル: souvenir
gino: 自动转接? PhigOS 还有这功能 (19:27)
gino: 不对,我哪来的你好友 (19:28)
莲渡: 我敢肯定,你被你室友传染了 (19:29)
gino: 不知道你指哪点,我们还是说正题吧 (19:29)
莲渡: 黑衣区域的集体暴动是 "六道虹" 鼓动的,魔女会议已经追查到了,那边有进一步的行动吗 (19:31)
gino: 据我所知是没有的,首领换成鸠之后,整个组织都停摆了 (19:33)
莲渡: 我现在真不清楚她在想什么 (19:34)
gino: 估计她自己也不明白 (19:35)
―――
鸠: 翻不到底,这么说我应该有哥哥的好友才对 (19:36)
鸠: 唉,没找到 (19:42)
gino: 试试拉丁名呢,比如Hawk、Peregrinus之类的 (19:44)
鸠: 确实有 (19:47)
鸠: 怎么是尊师古卢的号咕 (19:48)
gino: 你哥哥不在像素塔里? (19:49)
鸠: 绝无可能,我看到他的 "倒影" 了 (19:51)
"

Possibility

"収納日付: 770/08/29
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
我在寻找可能性,一道预见的彩虹,在黑衣错综复杂的血管上。
人们建造了霓虹,用这颗 "眼睛",去寻找彩虹。彩虹是光在外部的折射,人类的眼睛无法产生彩虹,它的结构,不具备彩虹所期盼的性质。但彩虹是人眼看到的,是捕捉的,是感受的,没有人参与的彩虹,将失去它的显现。
直到霓虹成了幻想的牢笼,人们将一切的外物铲除,他们成了这个扭曲社会的基础,更削弱了它的功用。
也许,解放是唯一的办法。
"

Pen of Butterfly Wings - Clue Ⅱ

"収納日付: 143/02/08
保管単位: 莲渡
レベル: main
灯牌管理会收到魔女会议的回信时还有些难以置信,当今HAVEN群雄逐鹿,遍地黄金,乐意联合的组织应当是没有的。虽然对方提出己方是科研单位,没有夺取统治权的意愿,管理会的成员依旧腹议疑云,只有莲渡看好这次合作,特别在得知对面的首领是一位叫 "隼 (Peregrinus)" 的年专转人后,更坚定了他合作的打算。
隼是名字,更是暗号,莲渡言尽于此。
魔女会议的据点定位在一棵大树的根系深处,只能在地点上空用门牌传送进去。当他们到达据点时,大厅里只有两个人影。一个金瞳的女高中生吃着糖绳坐着,另一个粉发色的女孩,约为十四五岁,站在她身后窥望,看见来人又往后缩了缩。
"要吃吗? 薄荷味的。" 女高中生笑着迎接,"我是魔女会议的隼,你就是莲渡吧,好久不见。"
"

锈色羊角锤

"収納日付: 770/06/06
保管単位: 莲渡
レベル: souvenir
锈色羊角锤为进入六道虹集会的密钥,只有通过测试的个体才能获得,锤柄长六寸,锤体横截两寸乘八分,通体呈点阵状生锈,图案对应领取个体的代号编码。
"

锈色羊角锤・线索一

"収納日付: 770/06/18
保管単位: 莲渡
レベル: souvenir
【霓虹层的黑衣地区为防止河川泛滥,中心城区未曾布置地上河道。同时为了满足实际用水需求,其下水道系统极为复杂多变,又因为诸多历史原因,其中分布着大量无市政记录的水道与地下空间。例如位于众志广场喷泉下方的英杰围场,它始建于像素塔历202年,外观为独立的泳池更位间,使用正确密钥开门,则可以进入一片牛羊遍地的开阔草原。】
【草原之上寂静无比,远处的山岭银装素裏,莲渡身着深绿带莲花暗绞的唐服,手中杵着盘根状的拐杖,他与牧民打扮的看守者,站在围场外的层层彩幡下,两人的身旁是传送用的圆形地台。】
看守者: (拦住)嘿,密钥的出来,瞅瞅。
莲渡: (拿出羊角锤)怎么,有状況不成。
看守者: (扫描图案)哎呀,说是亚空间导出程序正在遍历我们层,会利用时间戳错误的数据渗透到亚空间内部,盗取核心数据什么的,不能放进去。你没问题,进去吧。
莲渡: 渗透,你是说历史 “重演” 吧。(收回羊角锤)
看守者: 差不多,你不知道,今早我过来值班的时候啊,刚走出传送台,就看到布兰达站在外面。
莲渡: 布兰达,他不是被回收了吗。
"

锈色羊角锤・线索二

"収納日付: 770/08/02
保管単位: 鸠
レベル: souvenir
鸠: 你给我个锤子干嘛?
莲渡: 无语。
【鸠查看了该收集品之前的记录,立刻明白了素檀的意图。】
鸠: 我这就带人剿灭六道虹!
莲渡: 你再看看!
"

锈色羊角锤・线索三

"収納日付: 770/08/02
保管単位: 鸠
レベル: key
鸠: 请问,这里是六道虹的集会点吗?
看守者: 你是来实灯牌的? 回去吧,六道虹已经解散了。
鸠: 哎? 可是……
看守者: 反正我也没事干,就和你讲讲吧。最近霓虹的天越来越暗,确实是六道虹做的,但是吧,之后出现了个叫 “七” 的骇客帮,你知道吧,说什么既然人都跑了,留着霓虹层也没劲,不如全拆了,让幽蓝边界早点去港湾,要死一起死。上面那帮人一听不得了了,他们在港湾的数据都没搬完呢,赶紧叫停了援助。
鸠: 还有这种事!
看守者: 不止啊,我跟你说……
…………
【鸠退出集会点,素檀已在更衣间等候多时。】
莲渡: 现在明白了吧。
鸠: 我宣布! 贼寇六道虹已被捕获! 霓虹一切正常! 接着舞接着乐!
莲渡: 呵呵,不愧是你。
"

Chapter 6

総数16

輪廻

"収納日付: 770/08/31
保管単位: 鳩
レベル: main
青い空……
ふと脳内に、数か月以来の出来事がフラッシュバックした。こんな青空は、いつぶりかな……
そういえばあの人たちに出会ったのもちょっと前の事だった、空もだ。
……と、いうことで…ここはどこ?
やっぱりネオンはもう、壊滅したのか。
「お目覚めになられたのですね。」
まだ姿は見えず、先にその声が聞こえてきた。ようやく出てきたこの人は満面の笑顔で私を呼んでいた。白昼夢を見ていた私は慌てて体を起こした。
「新キャラだ!」
「……ん?」
落ち着け、ポッポ。古いキャラクターがスタイルを変えて出てきたかもしれない、これはもう一度や二度あったことじゃないんだ。
「そんなに慌てないでください。私は今日からあなたの輪廻指導員を担当しますIgalltaと申します。よろしくお願いします。」
「それから、ようこそヘブン(港)にお帰りなさいました。」
ヘブン(天国)か。やはりここは死後の世界なのか。
すぐに、私は再び意識を失った。
"

解読・望影の方舟Six

"収納日付: 770/08/31
保管単位: 鳩
レベル: key
-【重生】受付所-
Igallta: 「どうぞこちらへ」
鳩: 「おお!」
【重生(輪廻)受付所ロビーには数万枚、異なるランダムな六桁の数字を表示しているスクリーンがある。このスクリーンの一枚一枚に名前が付いている。そして、その「Gino」という名前が付いているスクリーンには、「000000」という目立った数字が表示されている。】
鳩: 「Gino!…えっ、なんで自動的に百万まで飛んだ??」
Igallta: 「鳩?」
鳩: 「ハイハイ。」

HINT:
【重生】が1000000まで飛んでから、【望影の方舟Six】にも何か変化が起きたようだ。
"

破译・望影の方舟Six・线索一

"収納日付: 770/08/31
保管単位: 鸠
レベル: souvenir
克劳尔: 钻石姬探员,你还有什么要补充的?
【小隔间的灯泡一闪一闪,让本来就紧张的氛围更加紧张,鸠摆弄着手指,看着眼前的法官 “先生” 不确定地问道。】
鸠: 我们是不是刚在群里说过说?
克劳尔: 没错,就你见到蓝发大姐姐太过兴奋,而忘记第一时间汇报工作,你有什么想说的吗?
鸠: 没有,刚才让我补充的异想出逃解释,我交收集品可以吗?
克劳尔: 我问一下小贝。(停顿)它说可以。
"

解読・Igallta

収納日付: 770/08/31
保管単位: deathMark
レベル: key
Treading:
00:00 Genesis 8:12
 02:08 Treaching Breth Féne 29/92/199/244/255
04:01 二子乘舟,泛泛其景。愿言思子,中心养养。
06:31
PPPPPPhigrOS_Project_Stage_Final_Ⅵ_ArkDoom_Igallta_deciphered
 08:31
お待たせしました、これからは私の指示に従って操作してください。

HINT:

以下のコンボ数に出てくる偽のノーツに触れないでください:
EZ:214
HD:185/398
IN:218/495/629

敵側から「方舟Six」への侵入は止まりました。Igalltaは私たちが想像したものよりも弱いです。
偽ノーツは他の正常ノーツとは違いがあるので, ノーツの数を数える必要はありません。自分の勘を信じてください。

両用バイクTrophon・手がかり6

"収納日付: 771/01/04
保管単位: Gino
レベル: bold
半年が過ぎ、Trophonはマザリノ境界から掬い上げられた。飛行機能は妙に安定性を増したが、核心となる動力モジュールがひどく壊れたため、GinoはTrophonをメカニックのFuliに預けて修理をお願いした。

 

「直せそうか?」
「エンジンが完全にいかれてるね。新しいやつに取り換えないと。」Fuliは懐中電灯をしまい、コンコンとTrophonを敲きながら言った「どう? 原子力ってやつを試してみないか?」
「メンテがめんどくさくなければ何でもいい。」
「おし、そこに座っとけ、すぐ終わる。」
GinoはFuliの腕を信じているが、その「すぐ」という言葉が信じられなかったため、コートを持って駐車場をうろついた。時は正午、タイタンの空にはうっすり緑の靄がかかっている。目に入る車はどれも色鮮やかさを失っているが、一台のサファイアブルーのスポーツカーがGinoの目に留まった。
この車にはきっと知られざる物語がある。従来の経験がそう訴えている。
Ginoは修理場に戻ると即座に訊ねた「外に置いてあるロードスター67はいくらだ?」
「確か20GBと言ってたっけ。でもお前さん、宇宙船の免許は持ってるのか? あれは外殻がロードカーなだけで中はほぼ改造されてるぞ。」
「ああ、昔は持ってたな。輪廻した後に引継ぎに失敗してね。」
Fuliは黙々と笑った。あんな時間をおいて引継ぎできるわけがない。
「お前さんのルームメイトならきっと持ってるだろ、彼女に聞いてきな。本当に買うっていうなら今すぐ売りつけるよ。」
"

豌豆食谱合集

"収納日付: 632/07/03
保管単位: 雪梨膏
レベル: nonsense
作为随机重生制度的执行人,背刺豌豆似乎已经成为了一种常态,在豌豆每一次的重生之后,都会有一道名菜横空出世……
【豌豆食谱合集01】
高端的食材往往需要可怜的同事牺牲,这天豌豆和我逛街正巧一辆泥头车迎面而来,可怜的豌豆变成了烂豆……我悲伤的将豌豆的粉末收集起来,放入温水中充分搅拌…不得不说豆浆真的挺好喝,特别是这种现磨的。
【豌豆食谱合集02】
这天豌豆找我喝酒,他一不小心掉进了酒瓶里面,我捞上来的时候都酿入味了。
豌豆,一种很好的下酒菜。
【豌豆食谱合集03】
事实证明,豌豆不宜在潮湿的玶境下生存。
不过我还是很期待吃下一盘炒豆芽的。
【豌豆食谱合集04】
每当豌豆不小心跳进幽蓝边界,都需要一名悲伤的食客将其打捞上来。
这豆花吃起来有幽蓝味,特劲。
"

公派任务

"収納日付: 771/07/09
保管単位: 豌豆
レベル: bold
豌豆: 呜呜雪梨膏――我又要出差了――【坐在杯子边缘吨吨灌酒】
雪梨膏: 嗯。这回又被派到哪里了?
豌豆: 啊――好像是,是叫阿刺克涅! 我去那里当卧底!
【"他说的是阿刺克涅吧……" 雪梨膏这样想道。】
豌豆: 嗝。如果――如果啊――我暴露了被抓了,你一定要来救――【滑倒】【扑咚一声】雪梨膏: 此役难归,难归啊【摇头】【将日程表里的几项背刺实施工作改为休息度假】
豌豆: 咕噜,咕噜咕噜唔唔唔唔! 咕噜噜噜――噜。【挣扎】
"

Cover Letter

"収納日付: 771/07/11
保管単位: 端数研
レベル: nonsence
【一封来源不明的求职信,信封上很讲究的盖了金黄色的火漆印,闻起来还有股谷物的香气。】
尊敬的人事部负责人
你好!
 首先真诚的感谢可以让我知道贵团队的宝贵招聘信息,给我提供了一个引荐自己的机会。

 

在众多的工作职位中,每个人都有一个最合适自己的职位,在养成了每个月重生不下十次的好习惯之后,而我越来越确信自己很适合捕捞破碎数据这样一个具有挑战性的职位; 我具备着优秀的文化素养,熟悉数据归纳整理流程,并且拥有着面对反复重生的良好心态。

 

最重要的是,我怀着一颗真诚、充满期待的心来应聘,我深信自己可以出色的胜任这项工作,希望贵团队能够接纳我成为你们的一员。
 此致
密斯特儿/宾斯

 

: "咱们有发过招聘布告吗?"
: "你说呢? 这种没事找打的,一律骗进来当一次性工具人使就完事儿子。"
"

豌豆种植记录

"収納日付: 771/07/13
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
豌豆: 我在哪?(迷迷糊糊)
【铲土的声音,随后豌豆被夹了起来。】
豌豆: …嗯?诶我——
【阳光照在小花盆上,一切刚刚好…】

A: (看阳台上多出来的花盆)这种的什么?
B: 不知道,一些花种吧?也不知道啥时候发芽。
A: 种子不应该种在试验田吗?
B: ……对哦(开始挖)
"

豌豆种植记录・线索一

"収納日付: 771/07/14
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
豌豆现在很懵。
他来碎数研干嘛的来着? 怎么还被人抓起来埋了?
可恶,要埋也挑个好盆啊……

 

【控士的声音】
A: (看着被挖出来的豌豆) 这不是早上捕获的那个豆子吗? 咋埋起来了? AI 豌豆会发芽?
B: 不知道,埋着试试,也许呢?
【豌豆又被人夹起来,放在了一张餐巾纸上。】
A: 不知道统治局那些家伙们会不会来抄阿剌克涅家门,反正先把他扣这再说。
【那两人走远了。豌豆在纸上滚动几圈都没法滚出去,看来之上还有个透明罩子。豌豆沉思片刻,忽然余光看见一个黑发女孩走过来。】
鳩: 嗯?? 炒豌豆! (眼睛发亮)
豌豆: (尖叫) 我不是吃的啊!!
"

Distress Letter

"収納日付: 771/07/15
保管単位: 雪梨膏
レベル: bold
豌豆特工捎给雪干事的几封求救信,有些是用泥土写的有些是餐巾纸叠起来的,但很明显都被雪梨膏当成玩笑看待了。
雪梨膏: 你被抓正好,不用我出手了。
豌豆: ?
"

Distress Letter - Clue Ⅰ

"収納日付: 771/07/18
保管単位: 雪梨膏
レベル: bold
"To: 不干活的雪梨膏干事
我警告你,你再不带统治局人来救我我就要被榨成豆羹了!
身处险境的豌豆特工,敬上。"
"

Chronos's Pigeon

"収納日付: 689/03/07
保管単位: 雪梨膏
レベル: bold
一只白色羽毛的鸽子,但尾巴是灰色的,有时候会发出一些奇怪的叫声。据说原本是克洛诺斯养的,现在被统治局当做传信工具鸽。
雪梨膏: 豌豆你看,这是鸭子。
豌豆: ? 这不是鸽子吗?
雪梨膏: 这是鸭子,我赌10MB。
豌豆: 行,我赌20MB这是鸽子。
雪梨膏: OK,愿赌服输哦。
鸽子: 【拍翅膀】嘎――
豌豆: ……【扔下20MB 头也不回的走】
"

Chronos's Pigeon - Clue Ⅰ

"収納日付: 771/07/24
保管単位: 端数研
レベル: bold
【碎数研众人面对这只几天前一头撞在阿剌克涅墙上晕过去的鸽子陷入沉思。后来这只傻乌被碎数研暂时收养起来,平常会喂一点空投小饼干做乌食。】
鸠: 哇! 是咕咕的同类诶! (伸手想去摸)
鸽子: (啄了一口)嘎!
鸠: 嘶! (迅速收回手)……错误的估计。
【此时谢呜拎着沉睡的豌豆,从厨房走来。】谢呜: 送来的正好,我还纠结这豌豆该怎么做比较好吃,既然这样那就豌豆炖鸽汤吧。
豌豆: (惊醒)??
"

Cans of Snow Pear Cream

"収納日付: 722/11/30
保管単位: 豌豆
レベル: bold
雪梨膏干事使用未知方法从自己身上剥离下的一部分、掺入致死量农药后被装进雪梨膏住的同款小罐子送给了豌豆特工。
豌豆大受感动,带回家后并没有将其吃掉,而是放在床头好好珍藏。
又要想別的方法来凑够当月业绩了,雪梨膏有点遗憾。
"

霓虹灯牌

"収納日付: 770/08/31
保管単位: Gino
レベル: key
三级异想之物,静物种,外形多变,基础形态为路边常见的霓虹灯招牌。
霓虹灯牌最初是由TZB委托制作的防异工具,功能为监控对应个体的生存状态,实际操作中会以灯牌闪烁和熄灭,表示对应个体的损伤和死亡。该异想自中宫纪起,便投放入 “霓虹层” 和的管理当中,临时机构 “重生登记处” 也使用了该异想的亚种 “分数告示牌” ,用于管理目前仍未下线的像素塔用户,显现形式0~1000000的分数代表被监控个体的剩余生存时间。
虹再现事件前后,霓虹灯牌大量出现在中之层的二手市场,其中绝大部分由披监控者拆除,送给组织逃脱的 “六道虹” 集中售卖或转化为DATA。
"

Chapter 7

総数9

【映像】クロックパラドックス

"収納日付: 771/08/31
保管単位 :鳩
レベル: key
エンジンが音を立て、飛行船は宇宙に入った。レースから離れた小惑星帯で、採鉱機械がさまよっている;遠くから土星の南極を眺めると、その巨大な時計の表面は奥深く、白い虚ろな目に見える。先民たちの飛行船「方舟一」は最後そこに行き着き、今は静止している時の中で蜃気楼のように浮かんでいる。
遠いところから近いところまで、無数の目盛のない針がゆっくりと回り、時には逆行する。時間が静止するような沈黙もあれば、光のように早く動くものもあり、最高点から回り落ちてその深遠なる内核の奥へと落ちていく。
それらの針はほぼ同じ形をしている。ボールが全ての針を繋ぎ、理解しがたい仕組みで時計を駆動している。あるいは、私たちが見ている指針は本当は一つしかなく、他は全て瞬く間に消える幻影に過ぎず、実数の隙間を埋め、そして再び名のない新たな実数の目盛と化し、一体化していく。
永遠に止まらなさそうな時の流れは、動いている画面と合わせ映像を成し、その最小刻度で静止する。しかし、観測者に対して、静止している物は逆に運動の性質を持つ。それは観測者が動いている、あるいは静止しているせいかは、わたしたちには知るまい。
これ、乃ち時計背理(クロックパラドックス)なり。
"

時計城第93回ALIGNクラブ型リレー大会

"収納日付: 771/08/31
保管単位: 鳩
レベル: key
1、
順番に以下の区域を通過せよ:南極点反重力レース、時計城管壁レース、星環障害物競走レース、マザリノ境界多重レース。
2、A等級以上の速度で無限海沈降区域を通過し、ゴールインせよ。
3、【データ削除】
"

ロードスター67・改

"収納日付: 771/01/05
保管単位: 鳩
レベル: bold
鳩が持っている宇宙船。外観はシグナルロードスター67のヴィンテージカー、実際に使うのはGino。この宇宙船はフログのイオンエンジンとペルシロT-810型火力システム、更には河海371型反重力装置を搭載している。全体的に仮想シャーシを使った設計であり、搭載設備によって外観が変わることはない。
元の持ち主は律動星のとある不動産会社の経営者だが、その人は乗り物を改造することに熱心で、解体寸前のパーツがぶつかり合う音を好んでいたため、乗り心地の悪い車ほど好きだった。ゆえにこの宇宙船は「盗楽行」を経て完全体になってすぐ、元の持ち主によってFuliが所属しているサークルに売られた。
"

ロードスター67・改・手がかり1

"収納日付: 771/08/20
保管単位: 鳩
レベル: bold
鳩「この車使っていい?」
Gino「いいけど、どこに行くつもり?」
鳩「ほら、もうすぐAlign大会が始まるじゃん。現場監督をやってほしいって頼まれたの。」
Gino「あの大会、中止になったかと思った。」
鳩「抗議が殺到してね。命が惜しくない奴らめ。」
Gino「大丈夫? 宇宙船の操縦方法忘れてない? 壊しそうで心配だからついてくよ。20GBもしたからな。」
"

豌豆种植记录・线索二

"収納日付: 771/07/16
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
记录: 前几天捡的豌豆似乎被鸠小姐吃掉了,唉。
"

Distress Letter - Clue Ⅱ

"収納日付: 771/07/20
保管単位: 豌豆
レベル: bold
"To: 可怜的豌豆特工
如果那样白话, 记得要他们给我留一杯。哦对, 要半糖的子。
很想喝的雪梨膏干事, 敬上。
"

Chronos's Pigeon - Clue Ⅱ

"収納日付: 771/07/27
保管単位: 雪梨膏
レベル: bold
【雪梨膏看着带着炖汤香气的傻鸽子摇摇摆摆飞进统治局。】
雪梨膏: 好香…想喝炖汤了……等下我是不是忘了要救谁来着?
"

豆羹

"収納日付: 771/07/27
保管単位: 雪梨膏
レベル: bold
豌豆不小心滑入幽蓝后被打捞起来的破碎数据态,被成功潜入碎数研的雪梨膏装在碗里含泪带回了统治局总部。
雪梨膏: 豌豆你看,这是你最喜欢的那个碗,但是这碗好重啊…(手滑)
"

Resignation Letter

"収納日付: 771/07/28
保管単位: 豌豆
レベル: main
豌豆: 领导,我干不下去了,我不适合这份工作! 【绿着脸】
小贝: 你哪位? 啊,豆啊! 几天不见怎么皱了?
豌豆: 还不是上次的卧底任务! 我被碎数研那帮人害惨了啊! 我不干了,我要辞职!
小贝: 昂。我批准了,回家找妈妈吧。
豌豆: (张大嘴) 都不挽留一下的吗?
小贝: 你走,我不留你。(拍拍手) 来人,送客!
【豌豆被几个前同事抬着,载歌载舞被丢出了统治局。】
"

Chapter 8

総数19

詩集 白馬

"収納日付: 772/07/31
保管単位: deathMark
レベル: main
彼らは騒ぐ、彼らは泣く。救いの手を伸ばしてくる者たちに対して拳を揮っている。
大地は汚れている。泥、涙、血、嘲笑い、
前からは害虫の群れ、後ろからは猛獣の爪。
雨が降る。人々を溺れさせ、獣を苦しませる。
すべてを見下ろす黄色い目は、心に迷いを覚える。
どうか混沌よ静まってくれ。彼は縋るように追求した。
泥がついた白馬、その尻尾は引きちぎれていた。
"

詩集 決断

"収納日付: 772/07/32
保管単位: deathMark
レベル: main
それはただ、いたって普通な現象だった。
特性も無ければ、例外もない、その遥かなる輝きを遮り、
原子の暗闇を蘇らせる。
しかし、
恐るべきものは暗闇ではなかった。
真に恐るべきは暗闇に慣れた人々が、
その永遠を信じたことだ。
"

解読・朔月の汐

"収納日付: 772/08/01
保管単位: 端数研
レベル: key
時間: 18s
本日はご搭乗いただき誠にありがとうございます。本飛行船は月面行き、現在は正常に飛行しております。シートベルトを外し、船内を自由に歩いてもかまいません。アカウントグレードがSのお客様にはマイクロ波加熱区域にてギフトをご用意しております。それ以外のお客様は命の危険を冒さないようよろしくお願いいたします。
"

解読・朔月の汐・手がかり1

"収納日付: 772/08/01
保管単位: 端数研
レベル: key
時間: 16s
ギフトをお受け取りになったお客様は展望区域へお越しください。現在、小惑星地帯を通過しております。煌めく惑星ケレスは、我々を導いております。「浩瀚なる星河、荊棘に満ちた前路。すべてを振り返り、あなたはまた何を思い出すのか。」
"

解読・朔月の汐・手がかり2

"収納日付: 772/08/01
保管単位: 端数研
レベル: key
時間: 20s
「あなたも気づいているかもしれない。旅船は未来を覆い隠す虚像、戦車は我々の運命を導いている。コインが投げ出されてから、表と裏は入れ替わり続けてきた。向う先は滅びであり、新たな生でもある。」
"

解読・朔月の汐・手がかり3

"収納日付: 772/08/01
保管単位: 端数研
レベル: key
時間: 5s
PhigrOS崩壊。シミュレーション終了。ご参加ありがとうございました。また塔の中でお会いしましょう。
"

解読・朔月の汐・手がかり4

"収納日付: 772/08/01
保管単位: 端数研
レベル: key
時間: 18s
本日はご搭乗頂き誠にありがとうございます。本飛行船は幸運の地行き、現在は正常に飛行しております。シートベルトを外し、船内を自由に歩いてもかまいません。
「角度を変えて問題を見てみれば、新しい発見があるかもしれない。」
"

解読・朔月の汐・手がかり5

"収納日付: 772/08/01
保管単位: 端数研
レベル: key
時間: 6s
O Fortuna velut luna statu variabilis......
"

お祭り

"収納日付: 772/07/32
保管単位: 鳩
レベル: souvenir
風吹かば花が散る、雨のような星の雫、
賑やかなる街を行く。
笛が鳴り、光照らし、一夜は游龍の如く。

【お祭りは絶賛準備中、優先入場できた鳩は新しい帽子を被ってGinoを引っ張りながらあっちこっち回っている。】
Gino: 前を見ろ。うっかり迷子になるなよ。
鳩: 大丈夫だって! せっかくこんな賑やかな場所に来たんだから、楽しまなきゃ! 一般入場が始まったら人が多すぎて美味しいものが買えなくなっちゃうよ、ショーも控えてるし。
【Ginoはため息をつき、諦めて鳩に引っ張られていくことにした。】
鳩: (小籠包を咥えながら)あれ? どうしたのGino、眉をひそめて。お腹でも痛いのか?
Gino: いや・・・鳩、ちょっと用事があるから先に自分で回っといて。迷子にはなるなよ、ちょっとしたら戻ってくるから。
鳩: え? 何するの?
Gino: 別に、すぐ戻る。
【鳩は困惑しながらも頷いた。お祭りにあるたくさん見たことがない食べ物が鳩の好奇心を掻き立てた。それらを食べながら歩いていると、横目で何か輝くものをとらえた気がした。振り返ってみると、そこには線香花火を持った何人かの子供がいた。】
鳩: やっほー! 何遊んでるの?
子供A: 線香花火! お姉ちゃんも1本いる?
【鳩は線香花火を手に取った。火をつけると火花が咲いて流れ星のように散り、大気の中で消えていく。】
子供B: ねえ、そろそろ花火が上がる時間だよ! 天狗が来る!
【祭りに来た人々が一斉にカウントダウンを始める。3、2、1、数えきれないほどの花火が打ち上げられ、夜空に咲き誇る。それらの多くは神話の中の生き物を描いているが、南の空に咲いた一輪だけが黄緑色で人の笑顔のような形になっている。】
鳩: (目を細めて空を見る)あの花火、変な形をしている。わざとなのか?
Gino: ポッポ!(肩を軽く叩く)
【鳩は火をつけた線香花火を手に持ったまま振り返る。Ginoはいつの間にか彼女の背後に立っていた。背を向けた空に花火が一つ、また一つ昇っては咲いて散りゆく。散り落ちてくる光は鳩の驚いた顔を照らした。】
鳩: あ、Gino! ほら見て! 花火がすっごくきれいだよ!

お祭り・手がかり1

"収納日付: 772/07/32
保管単位: Gino
レベル: main
鳩: 花火すごかったなあ! これよりすごい場面なんて想像できないよ!
Gino: ああ、これが最後なんだから、盛大にやらないとな。
鳩: これいつまで続くの? 夜中?
Gino: らしいな。後で砂浜に集合ってグループチャットにメッセージが入っていたよ。早く行こう。日食は8時間しか続かないからな。
鳩: そうね。ここを離れちゃうの、ちょっと名残惜しいけど。
Gino: 今度は現実の世界で会うことになるな。
鳩: 私たち、お互いを見つけられるかな。
Gino: 見つけられるさ。必ず、見つけられる。

【映像】月の海

"収納日付: 772/08/01
保管単位: ミエル
レベル: key
指と指の狭間に潜む影、それは一体何なのか。氷封が飲み込まれ、地球という古い単語はとっくに辞書から消えた。なら今この月から観測できる日食を引き起こしているのは何?
私は足元にある砂を蹴散らしながら暗闇の中で考えていた。
月面に砂浜ができたのはいつのことか、歴史の記録はもはや残っていない。私が物心をついたときから嵐の大洋はそこにあった。虚構の太陽に合わせて満ち引き、また日食とともに静まる。私は再びあそこに目を向けた、光なんてなかったようなその限りのない暗闇はこの世界の最後の時間を飲み込んでいる。夢、虚言、幻想、すべての表象、すべての事象、皆あの制御できずに膨張し続けている不可視な境界に消えていく。
それはもうじき死ぬ。ピクセルタワーの物語が、Phigrosという名の夢が。
チャンスは残されていないのか。私は自分に、この海に問う。もし私がそこに飛び込んだら何か変わらないのか。記憶は水の中に、無限海の中に存在している。それはすべてを教えてくれる、それ囁き続けている。人々の心の一番深いところにある願望、互いに分かり合える世界はすでに誕生している、ただまた眠りについただけ。
それはいずれ帰ってくる。離れたことなんて一度もなかった。
"

【録音】ドーム

"収納日付: 772/08/02
保管単位: 鳩
レベル: key
時間: 18s
「鳩、お前なのか。」
「良かった、やっと見つけた。」
「ちゃんと俺の手を握って、基地の信号がどんどん悪くなっている。」
「もう二度と離れるなよ。」
"

公派任务・线索一

"収納日付: 772/07/29
保管単位: 豌豆
レベル: bold
雪梨膏: 所以既然你没有重生,为什么放着好好的班不上?
豌豆: (沉默)
豌豆: 我好悲伤,我又被炒了鱿鱼,妈妈嫌弃我在家里呆着浪费空气,把我打了一顿赶出去了。
雪梨膏: 哦。
豌豆: 哦。
豌豆: 你不会安慰一下嘛?
雪梨膏: 好吧,恭喜恭喜。
豌豆: ……我感觉更悲伤了。

 

豌豆: 我没穿制服是因为丢了饭碗,所以你为什么也没穿?
雪梨膏: 职务调动,我现在属于节日管理会了。【展示自己文化衫上的图案】
雪梨膏: 你要来吗,这边人还是很缺的,一小时80MB。
豌豆: 好耶!
"

公派任务・线索二

"収納日付: 772/07/32
保管単位: 豌豆
レベル: bold
雪梨膏: 还有几个小时迎天狗就要开始了,你确定真的要喝
豌豆: 我发誓,我这回不会再醉得东倒西歪闹事了【小心翼翼的嘬瓶盖里的果啤】
【十分钟后】
豌豆: 老板――哎――温两碗酒,再要一碟――嗯――茴香豆!【晕乎乎】
雪梨膏: ……
豌豆: 我知道! 我这回可特地没点花生米啊对吧雪梨膏――【大声】
豌豆: 不过,说实话啊――你花生米吃多那回,差点被厨子当成逃逸的花生糖半成品叉起了,真是――好险的啊――【非常大声】
雪梨膏: ……
雪梨膏: 不行,这样下去得醉到什么时候? 必须采取紧急措施让他酒醒过来!【强颜欢笑】【捞过豌豆脖子】【绞杀】【清脆的声音】
"

Cans of Snow Pear Cream - Crue Ⅰ

"収納日付: 772/07/29
保管単位: 豌豆
レベル: bold
【厚实朴素的大门被砰的一声撞开,豌豆特工从门里飞出,重重敵摔在院前小路上。面部模糊不清敵臃肿妇女堵在门前,将室内温馨昏黄的光线遮住大半。】
妈妈: 我怎么会种出你这么个孽子,你知道这年实多少人争着当公务员吗? 你还辞职!
妈妈: 你还没出息呢啊,就开始想着告老还乡啦? 年轻力壮的,养着啃老啊?
【豌豆抱着头缩在阴影中,嘴唇翕动,泪水在眼眶里滚滚打转儿。】
【妈妈的影子晃动,屋内传来重物拖拽的声音。】
妈妈: 我没有你这样的儿子! 拿着你这堆乱七八糟的玩意儿给我从这个家出去!
【一大袋不知什么东西被丢出来砸在豌豆身上,二者均发出一声闷响。】
【似乎是又想起什么,妈妈转身蹬蹬蹬走进厨房里,又火急火燎的出来。】
妈妈: 还有啊,你床头放的那罐大酱! 大次你爹撬了块儿就着镘头吃了,直接筷子一撂口吐白沫,没救回来啊――
【豌豆失焦的眼神定住,那是他的好朋友雪梨膏送他的罐罐! 可不等豌豆爬起来出言反驳,那精致白玻璃小罐子便在豌豆眼前被摔下,坠落,炸开,支离破碎。】

 

豌豆: 雪梨膏! 不――!
【豌豆从床上猛地坐起,胳膊在黑暗中四处模索。慌乱之中扫过床头柜,噼里啪啦的声音使他一下子愣住。】
【是梦。】
【豌豆大口的喘着气,用遥控点亮大灯。果然,经过他方才那一番乱动,原本放在床头柜上的雪梨膏罐头被他打翻到了地上,此时正顺着木地板的条条缝隙肆意阴暗的流淌。】
【正当豌豆对着这一通残局发愣之时,终喘叮咚一声,一条消息弹了出来。】

 

【雪梨膏(同事)】: 怎么不回消息,又意外重生了吗?
"

Replace Data

"収納日付: 772/07/31
保管単位: 豌豆
レベル: key
碎数研交给豌豆的替换数据,以邮件的形式发到了豌豆特工的phigrOS终端里。本质是碎数研为对付TZB和延续像素塔而开发的一种病毒。
"

Replace Data - Clue Ⅰ

"収納日付: 772/07/31
保管単位: 豌豆
レベル: key
黑衣人: 诶! 这不豆豆嘛!
豌豆: ……你好?
黑衣人: 认得我不? 前两天咱俩还见过面呢。
豌豆: (上下打量( 你! 你有碎数研的信物! 救命啊这里有碎数研! 【尖破】【飞速后退】
黑衣人: (一把捞过) 喏,这是一串替换数据,把它贴在烟花上! 听到没有? 不贴我就把你刀了!
黑衣人: 可不准告诉别人哦,你一旦说漏嘴了,我就立马把你拉到阿剌克涅去,再把重生点一锁……
黑衣人: 一场你懂的吧!
黑衣人: 就这样,要加油…诶,怎么死了?

Replace Data - Clue Ⅱ

"収納日付: 772/07/32
保管単位: 豌豆
レベル: key
雪梨膏: 给,你点的茴香豆,我打包出来了。
豌豆: 啊?
雪梨膏: 我一点没动,放心吃。
豌豆: 不是,那,茴香豆在你手里,我喝醉时候嚼嚼吃了的是什么?
雪梨膏: 啊?
豌豆: (跺脚转圈圈) 怎么办怎么办……
雪梨膏: 什么?
豌豆: 我把等会儿要放的烟花数据给吞了。
雪梨膏: 豌豆,你怎么那么傻呢豌豆。跟我走吧,我有办法。
"

Replace Data - Clue Ⅲ

"収納日付: 772/07/32
保管単位: 豌豆
レベル: key
豌豆: 这样子真的行得通嘛……
【豌豆特工被紧紧绑在即将发射的烟花上。一旁,雪梨膏干事别过头去,尽他所能地不在说话时泄出笑意。】
雪梨膏: 替换数据只要离烟花贴的够近就可以生效。除去一系列杀豆取卵这种不符合节日气氛的方案,最便捷的方法就是把你贴上去喽。
豌豆: 等等……你为什么这么清楚?
雪梨膏: (棒读) 前两天啊有个豆豆,看到碎数研就被吓得差点晕过去,碎数研让他干什么他都嗯嗯答应了,他是――谁呢?
豌豆: 那是你???
雪梨膏: 什么是我,是你!
豌豆: 究意是你是双料特工还是我是双料特工!
雪梨膏: 吖,多谢夸奖。
【雪梨膏干事用一大块儿雪梨膏堵住豌豆的嘴,随后拍了拍对方因窒息憋红的脸。】
雪梨膏: 时间差不多了,拜拜。【毫不犹豫的扭头离去。】
【似乎是想起什么,雪梨膏脚步一滞,扭过头来,满是笑颜。】
雪梨膏: 晚上老地方一起喝酒昴!

 

【话音刚落,倒计时读秒归零。雪梨膏猛地按下眼前的按钮,金色的星星拖曳着尾焰升上天空,绽出漫天花火。】
【万千像素点汇聚而成的数字烟花在月面的天空涂抹神话,人们在波涛起伏的欢呼声浪中庆祝着天狗的降临; 现实虚幻交错,最后的狂欢莫过于此。】

 

"节日快乐,豆儿。"
雪梨膏低声说道。
"

Side Story 1

総数44

ナレーション「ロートス」

"収納日付743/03/20
保管単位: 傍観者
レベル: main
これは
誰もが知らない物語。
親愛、愛情、友情
それらが編み出す定められし運命。
その遥か遠くにある無限海の
港の倒影の中
クロノスのカギは
ついに迷宮の扉を開く。
故郷という名の宝物は
冒険者の到来を待つ。
読者よ!
封じられた記憶を呼び覚ませ
それが我々の
最後の嘱望
"

ナレーション「オデシュース港」

"収納日付743/03/20
保管単位:傍観者
レベル:main
寝言を言う生存者
建て直された港
この世にない幸運の地こそが
淘げ屋の楽園なり
そこに入っていく:
湿腐った鰹
あふれ出た海藻
朽ち木に菌の熱香
そこから遠ざけていく:
波立つ水面上
ヴィーナスはちぎれた腕を掲げ
世界の根基を蚕食す
''

ナレーション「クロノス」

"収納日付743/03/20
保管単位:傍観者
レベル:main
守護の熱情
再臨の欲望
皆知の知恵
帰還の手がかり
忘却の約束

この五つが
集めれば
龍宮の扉は
君のために開く
"

ナレーション「奇跡の森」

"収納日付: 743/04/04
保管単位: 傍観者
レベル: main
奇跡と森、汝らを歓迎す
真実より来て、虚ろへと行く
名もなき深所、暗流が流動す
昔日の囁き、耳に蘇る
忘憂の魂草、果てなき廊岸
異想の輪廻、ついには夢となる
"

ナレーション「迷宮の果て」

"収納日付: 743/04/04
保管単位: 傍観者
レベル: main
我の父上が
教えてくれた
奇跡を起こす呪文を:
君の見たものを思い、君の思ったものを見る

そして奇跡は起きた

手を掲げ、
海に波立つ
足を踏み出し、
高山へと登る

世界は我が見るゆえに
我の思うものとなる

しかしまだ足りない
我は迷宮を作り出す
無数の宝物を隠せる迷宮を

半人半蛇の女妖
牛頭の斧持ち奇形
皆我に操られたり

女妖は
勇者の夢に潜伏し
その精神を壊す

牛頭は
迷宮の要所で徘徊し
その肉体をつぶす

足りない

まだ足りない!

我が隠した宝物は
宇宙全てが
それに従うべき!

我でさえ
それに臣服する
"

《ラベーボの壊滅》

"収納日付: 271/08/17
保管単位: ベルネス
レベル: key
端数研コード: 1874-0-009

Then some one said, "W e will return no more" ;
And all at once they sang, "O ur island home
Is far beyond the wave; we will no longer roam."
ーーby Alfred Lord, Tennyson

《ラベーボの壊滅》・手がかり1

"収納日付: 271/08/17
保管単位: ベルネス
レベル: key
1
海の水気としょっぱさを帯びた空気
それは空から抜け出す小道を探している
上へ、上へと浮かんで
やがて恐怖の足元に追いつく
果てのない長廊で
人と海の争いは
いまだ終わっていない
苦痛、窒息、沈んでいく、望む心
未来の倒影をひたすら望んでいる
"

《ラベーボの壊滅》・手がかり2

"収納日付: 271/08/17
保管単位: ベルネス
レベル: key
2
無限海の転覆は数えきれないほどの命を奪った。オリーブの木に立ち、幸運な水死体はその下をくぐり抜けては滝の大穴に落ちていく。さらに多くの魂は、審判の航路に入ることもできずにひとかけかの光となってしまい、森羅万象の一部となる。古の聖歌が響く、これは収まることのない洪水であり、人類は再び生息地を失った。希望が見えない喪家の狗は腐った木にに登り、心の中で呟く。これは方舟の救済だと。
そしてこの海は一人を待っている。この災難を経て、それはもう無意識の海とは呼ばれない。溺れ死んだ者の呻吟、悲鳴、祈りはそれの魂と外殼を繋いだ。それ自身を自分は人格化して、人類の個体に似ていると思っている、だからそれは待っている、その自分を作り出し、またすべてを滅ぼした存在を。無限海は知っている、自分の創造主は天災から逃れることができなかったと。そして死んだ者すべてが、必ずその目の前に現れると。

波浪怒濤、すべてを打ち壊す。オリーブはその運命に従い、無限海も最後の立脚地も失った。それは知っている、もう待つことはできない。もうこの物語を完結させなければならない。
次はまた、ロートスで会おう。
"

《ラベーボの壊滅》・手がかり3

"収納日付: 743/04/04
保管単位: ベルネス
レベル: key
3
海のように青い、これは旧世界で青空に対する最高の褒め言葉。でも当時のラベーボで、人々の頭上の空はまさに無限に広がる、静かで、でもどこか不穏な、異想が群生する海洋だった。
龍宮紀90年、故郷を失った人々は廃土の上に建っている巨塔の貯水槽「ラベーボ」に新たな郷地を建設した。海の上の逆さまの都市ーーロートス、私が一生生活する場所でもあった。私の保護者であったクロノスはラベーボ計画の総設計士で、その助手として私も終始ロートスの建設に携わった。回転で衛星内部の重力を保つというのは本当に天才的な発想だった。海を空とするこの都市の原案を見たとき、彼らは本当にテンホースシステムを代替できる完璧な案を練り出したと私は思った。
だが、やはり災害から逃れることができなかった。
ラベーボ計画は初めから失敗していたと彼は言った。永久不変のものはない、時も然り。歪曲と混乱は万物の最期の宿命である。いずれ無限海はロートスを水没させ、蓮を食う者は再び覚醒し、故郷を探す旅へと出る。
そのラベーボの壊滅を経て月面紀743年の今となっても、私は彼に賛成することができない。今日、私は彼の知恵を携えて、無限海の奥へと行く。クロノスの欠片はもうそろっている。
私は奇跡を信じる。なぜなら、その彼こそが奇跡だから。
"

《ラベーボの壊滅》・手がかり4

"収納日付: 743/04/04
保管単位: ベルネス
レベル: key
4
私は怪物を放った、クロノスという名の怪物を。
"

虚妄の箱

"収納日付: 743/02/05
保管単位: エイダ
レベル: bold
端数研コード: 1874-0-001
あの日、エイダが自分の前世のものを片付けていた時に、虚妄の箱を見つけた。見た目が透明な箱で、中には何もなかった。しかし箱を開くとそこに一枚の紙片があることに気づいた。その上には歌が書かれていた:
私が見つけたとたんに失い。
私が響いた途端に静まり。
はるか遠い場所にある光景は、私を遠方に連れされず。
だが私は迷わず、発狂せず。
貴方は未だ、無界から外れた光を見極めていない。
その光は漆黒の夜空にも遮られない。
晴朗の空を飛ぶ鵬早朝の露に陶酔す。
貴方のために、このヒカリを留める。
"

虚妄の箱

"収納日付: 743/02/07
保管単位: エイダ
レベル: bold
端数研コード:1874-1-001
Limbo wikiより:
分類:#クイズ保管所
見出し:クイズ保管所・24225
内容:この歌の出典を差し出してください。
-提供人:エイダ

評注:この歌は提供者の前世の遺物中のとある奇妙な箱の中で発見された物です。その箱は一見透明であるが、中身は全然見えません。
具体的なもので懸念の代念をすることはありふれた行為です。歴史上や伝説の中に存在する箱はそのほとんどが災害を招き、もしくは人々を誘惑します。箱は災害を招くものの象徴となっています。パンドラの箱でも、イスラエルから持ち去られた契約の箱でも、人々が一番気になるのは箱の中身なのです。

モンタス·ペットマンからの返信:
わかっています、詳しい内容はメールで送ってきてください。
"

虚妄の箱

"収納日付: 743/04/04
保管単位: エイダ
レベル: bold
"端数研コード:1874-2-001
本物の真理の珠を入れたあと、虚妄の箱は柔らかい光を放ち始めた。この光がバリアとなり、大気を燃焼させる流れ星のように冷たい深海のさらなる深いところへゆっくり落ちていく。
四人はベルネスの指示に従い、なるべくこの光のバリアの中にいるようにした。本来の設計では三人を守るものだったか、この三人の女の子が小柄のおかげで、モンタスを加えて四人でも何とか入れた。落下の途中で、聴力抜群のエイダは頭上に迫ってくるエンジンの音が聞こえた。
エルパックらしき人物が潜水艦を操縦して、がむしゃらに高速で四人に近づいてきた。どうやら自分が騙されたことに気づき、このロートスに入る「カギ」を奪いに来たようだ。
「早く加速して!」
ベルネスもそれに気付き、スピードを上げようとしたときに、潜水艦から発射された水雷は重々しく光のバリアに衝突した。激しい衝撃で四人は蹴散らされ、ロートスの危険さを知っている四人は本能に駆けられて虚妄の箱に触れようとした。刹那、虚妄の箱が眩しい光を放ち、すべての人を保護圏内に包み込んだ。だが、もうすぐロートスの外壁に触れられるとき、サフォとモンタスが蹴飛ばされた
"

エイダの超振動ナイフ

"収納日付: 743/02/08
保管単位: エイダ
レベル: bold
端数研コード: 1874-0-002
広告:
暴力と精巧の完璧な組み合わせ、科学と幻想のぶつかり。まだ身近なところに異想の物が出現するかもしれないと不安を感じてますか?
超振動ナイフはあなたのすべての悩みを解決します。
今はなんとたった433KBで買えます!
"

エイダの超振動ナイフ・手がかり1

"収納日付: 743/02/12
保管単位: エイダ
レベル: bold
端数研コード:1874‐1‐002
Limbo wikiより:
分類: #異想の物#六世の悪行#詐欺
見出し: 超振動ナイフ
超振動ナイフは六世の悪行(666年に起きた、異想の物を利用した数多の悪質な連続詐欺)の一つで、無相組織はこれは異想の物に対して特殊な働きをするとして電車内に広告を出し、虚偽な宣伝で偽造商品を売ろうとしたのがこの高価で振動機能付きのフルーツナイフです。もともとこの商品はPUG社が発売した鋭1000シリーズでしたが、彼らはこれを電気メッキして新たな商品として売り出しました。数万人の消費者がこれによって騙されてしまいました。
この大規模詐欺は経済に打撃を与え、さらに死傷者も出ました。犯人は未だに捕まっていません。犯人らしき人を見かけましたら、統治局までご連絡ください。
"

ベルネスの研究ノート

"収納日付: 743/05/20
保管単位: 端数研
レベル: bold
─あああ、どうしてこいつらそんなに録音の書面ファイルを好んでいるんだよ。
─また何か見つけた?書面ファイルの復元作業は結構煩雑だから、真剣にやろう。
─そう言われても…だめだ、休憩に入る。
─いいよ、私が復元した部分を見てみるよ。
"

ベルネスの研究ノート・手がかり1

"収納日付: 743/01/32
保管単位: ベルネス
レベル: bold
端数研コード: 1874-0-003
一月三十二日:
歴史の意味について、人はそれぞれ独自の考え方を持つ。真実性では、現在人に知られている歴史と虚構の物語が、他人により描写されている点では意外と等価である。他人が完全正確にそれを記述したとしても、現実と何らかの観点の影響を受けてある程度変わってしまうのである。
なら、真の歴史は一体どのように掘り起こし、そして伝えていくべきか。言葉と記録はあくまでも表面的なもので、唯一過去からの物品だけが未来の人たちに時間の中に残された真相を発見させられるのである。
文字の中の過去に意味がないといえるのか。それはいえない。私たちは多数の物語を比較しあえば、より純粋な歴史にたどり着くことができる。そして私がこの方法で得られた結論は、ロートスは滅ぼされていなく、無限海底のどこかに今もなお存在していることだ。
"

ベルネスの研究ノート・手がかり2

"収納日付: 743/02/3
保管単位: ベルネス
レベル: bold
端数研コード:1874‐1‐003
エイダが私のオフィスに入ったときに、視界いっぱいに映ったのは埃に満たされた光線で、斜めに窓を通り地面に落ちているファイルを照らした。彼女はおそらく何かを気づいたようで、その目から嫌気な表情を伝わってきた。私たちはその自然生産に夢中するイタカ家に生まれた。エイダがリンボのおかげで、家族の核心に触れる資格がなかった。エイダは小さいときから母親がそばにいなかったため、彼女の世話はずっと私がやってきた。
エイダ: 「まだエルパックと連絡をとっているの?」
ベルネス: 「彼はずっと私の研究をサポートしている。科学研究にdataが必要であることは、君も知っているだろう。」
エイダ: 「あんなスネークヘッド...まあいい、好きにしろ。」
ベルネス: 「資源に優劣はない。」
エイダ: 「また典故で口を濁すつもり?」
ベルネス: 「私たちは神の作品だ。私たちのあらゆる成果は神を賛美するためのものである。これは悪事をし尽し、でも多くの芸術家を賛助した旧世代の者の言葉だ。」
エイダ: 「彼の賛美に悪行も含まれているようだね。」
ベルネス: 「そうだ、もしロートスを見つけたら、私と一緒に行くかい?」
エイダ: 「止められるよ。悪いことばっかり」
ベルネス: 「関心を持つと思ったけどな」
エイダ: 「歴史を歴史に帰す。これは君が言った言葉だ。」
"

ベルネスの研究ノート・手がかり3

"収納日付: 743/04/02
保管単位: ベルネス
レベル: bold
端数研コード:1874-2-003
エイダ: 「行っちゃうの?箱の詩のために」
ベルネス: 「そうだよ、オデシュース港に。相手は無限海で会いたいようだ。」
エイダ: 「私も行くべきだ。質問した人も私だし」
ベルネス: 「考えが変わった?」
エイダ: 「ただ散歩したいだけ」
エイダ:「『ベルネスは貴方を騙している、ロートスなんて存在しない』って、ある声が私の耳元でずっと囁いている。もしロートスはただの作り話なら、君たちがずっと追い求めているのは一体なんなんだ。これだけを、私は知りたい。」
"

べルネスの奇妙ポシェット

"収納日付: 261/04/04
保管単位: ベルネス
レベル: bold
誰からみても変じゃないポシェット、店で簡単に変えるやつ。面白いことに、べルネスは物を無くしがちだが、ポシェットの中の物だけは完璧に保存している。故人からの贈り物という原因もあるかもしれないが、べルネスはそれを今日までしっかり保存してきた。
"

ベルネスの奇妙ポシェット・手がかり1

"収納日付: 743/04/04
保管単位: ベルネス
レベル: bold
端数研コード: 1874-0-004
無事ロートスに着地できたエイダは、意識を失っているサフォとモンタスを見て慌てた。ベルネスはロートスを見た瞬間、封印された記憶を思い出した。それは「皆知の知恵」と呼ばれる、クロノスの五分の魂の一つであった。やはりそうだった、とベルネスは安堵の微笑みを見せた。彼女はエイダに「大丈夫、意識はまだ停滞区内にあるから、二人はしばらくしたら目が覚めるよ」と説明した。
「ベルネス?君、なんかちょっと変わったかも。」
「二人を奇跡の森に連れて行って。」
「君は?」
「私はコントロールセンターに行く、行かなきゃいけないんだ。」
"

ベルネスの奇妙ポシェット・手がかり2

"収納日付: 743/04/04
保管単位: ベルネス
レベル: bold
端数研コード: 1874-1-004
二人を運ぶのは容易いことではなかった。幸運なことに、エイダはまだ使える手押し車を見つけた。奥へ行く道の途中、彼女はまたひとつまだ新しい足跡を見つけた。この足跡に沿って進んでいたら、無事井戸を見つけた。二人を安置し終わって、エイダは足跡がまだ伸びていることに気づいた。
これはまさか、エルパックの足跡か?
彼は一体何がしたいんだ、エイダは自分の好奇心を抑えきれず、足跡を辿っていった。
エイダは足跡を辿ってコントロールセンターに着き、そこで倒れているベルネスを見た瞬間、彼女の頭は真っ白になった。
エルパックはエイダが侵入してきたことに気づかず、このとき彼はもう虚妄の箱を利用してエネルギー通路を反転させた。しばらくすれば、ロートスは水中から浮かび上がり、人界に再臨する。
成功した、とエルパック、いや、「再臨の欲望」は笑い狂った。もともと手の内にあった二つの魂と、モンタスから得た「帰還の手掛かり」に「皆知の知恵」を加え、ついにロートスの核心部は彼のために開いた。
"

ベルネスの奇妙ポシェット・手がかり3

"収納日付: 743/04/04
保管単位: ベルネス
レベル: bold
端数研コード:1874‐2‐004
重症を負ったベルネスを見たエイダは理性を失い、その魂は苦しく叫んでいる。エイダはナイフを持って無鉄砲にエルパックを刺そうとしたが、エルパックは素早くそれを避け、そしてナイフを奪った。
エルパックはエイダがここにいることに驚いた。魂なき人はロートスに現れないはずだ。
「お前はここにいるべきではない。まさか。」
エルパックは1つ大胆な発送があった、でもそれは不可能なことだ。
「思いついたようだね」
気が付いたベルネスはポシェットから拳銃を取り出し、トリガーを引いた。エルパックは生体反応を失った。
「機体の失活を検知、輪廻を行う必要があります。」
「死亡時の状況収集を少し行った後、プログラムを起動いたします。」
「数値の異常を検知、プログラムを停止いたしました。PhigrOSをご利用いただきありがとうございました。未来でまたお会いしましょう。」
ベルネスはエイダを抱きしめて、耳元で囁いた:
「すべて終わったよ。」
「そうね、終わったね。戻ってくるべきではなかったよ、ベルネス。」
エイダはもう今のエイダではない。過去と未来が1つとなり、ロートスを封印した鎖はもう砕けいる。無限海の潮波はこの街を飲み込み、ラベーボを壊滅させた怪物は再び襲来し、七日以内にアトラスは再び壊滅する。そして今回、救える余地などはない。
「早く行こう、やつが目を覚めたら手遅れになってしまう。」
エイダは転送ボタンを押し、ベルネスは抗う余地もなくその場で消えた。ピアノチェアに座っているエイダは鍵盤の上に手を置き、両手で悠久な旋律を奏でた。それは終焉を告げる鐘の声の如く、偽りの静けさに轟く砲弾を打ち出した。何かが起きるのを感じて、魚の群れは竜巻のように渦巻き、必死にロートスの区域から逃げようとした。漆黒の異想の物が外壁に登り、エネルギーを吸い尽くされた保護圏もすぐに無効化してしまった。海水がこの桃源郷に流れ込み、すべてを打ち壊し、残骸だけを残していく。ロートスは陥没し始め、半時間も経たないうちにコントロールセンターも四面楚歌の状態になるでしょう。
「いい夢だったね。君もそう思うかい、ベルネス。」
彼女の瞳には悲しみが満ちていた。できれば、彼女も醒めたくはなかった。
"

サフォのアクションカメラ

"収納日付: 730/09/16
保管単位: サフォ
レベル: bold
商標がなく、鮮やかな塗装もないが、8Tの内容量に8kの解像度、さらのは一流のブレ防止機能付きのレンズ、外出好きのだれもが欲しくなるカメラといえるでしょう。これはサフォが保護者に別れを告げた時、その保護者が情誼と彼女への理解に基づいて、とある小店から買ってきたプレゼントだった。
でもサフォがこのカメラを気に入っている理由はこれらではない。このカメラの秘密アルバムはほかのカメラのようにアルバム一覧の中に表示されることはなく、ある特定の角度で三回連続撮影した後初めて表示されるため、安全性が極めて高い。そして、この秘密アルバムの中には何枚かエイダの写真が保存されていて、それぞれ撮影場所が明記されている。
"

サフォのアクションカメラ・手がかり1

"収納日付: 743/04/03
保管単位: サフォ
レベル: bold
端数研コード: 1874-0-005
エイダ: サフォ?
サフォ: や、久しぶりだね。
エイダ: 久しぶり、最近全然見かけないよ。
サフォ: 仕事で忙しいからね。なんで無限海に来たの、確かここ闇埠頭じゃなかったっけ?
エイダ: 約束があるの。本来は従妹と一緒に来る予定だったけど、電話一つでどこかに行っちゃった。
サフォ: なるほどね。
エイダ: ねぇ、同行してくれない? 一人増える方が安心するから。
"

サフォのアクションカメラ・手がかり2

"収納日付: 743/04/03
保管単位: サフォ
レベル: bold
端数研コード:1874‐1‐005
サフォ: 生まれた時から、私は自分は何をするべきなのかわからなかった。だから興味に応じて色々好きなことをやってきた。いつも好きな場所に行って、好きな風景を見て、好きなひとを愛して。
エイダ: いいじゃん。
サフォ: でもこれは自由といえる?
それとも、自分の根っこを探すためにあちこち歩き回ってる?
エイダ:今までのサフォの生き方でいいと思うよ。なんで自分が好んでいるものを避けるの。
サフォ: じゃあなんで君はロートスを避けているの?
エイダ: ったくベルネスが何もかも君に言うから。まあ、あそこは前世の私にとって大事な場所だけど、過去のことはあまり思い出せないんだ。今の私は私なの。
サフォ: まあそうだけど、でのやはり行くべきだよ。ベルネスが言った通り、チャンスは一度っきりだから。
"

サフォのアクションカメラ・手がかり3

"収納日付: 743/05/20
保管単位: サフォ
レベル: bold
端数研コード:1874‐2‐005
【端数研第三スタジオ】
ーこれはどのモデルの機種ですか?
ーこれは第三代ボトチェーリ!あの時代で最高のアクションカメラ!
ー三代目まであったんですか。
ーそうとも、知らなかっただろう。二代目が開発された後、CEOであるクロールは無相組織に騙され破産し、誰もが三代目はもうないと思っていたんだ。しかし、デザイナーのミアはもう設計図を完成させたんだ。
ーあの人ですか、確かクロールとミアは再起してからクロネクションリレーを開催したんですよね。
ーまさにその2人!三代目は生産に移れなかったので、ミアはその設計図をとある小さな団体に売った。でもその団体もすぐに倒産し、三代目はたったの百個たらずの成品しかなかった。それに加えて生産過程の管理が甘かったゆえ、その多くはまともに使えなかったのだ。たとえ買ったとしても、コレクターたちはどこかの小さな工場が作った模倣品だと思い、三代目は存在しないと思うんだ。やぁ、今日本物を見れるとはなぁ。
ー気を付けてくださいよ、回収依頼を出したのはこのカメラの持ち主ですから。物はちゃんと返してあげませんと。
ーそ、そんな······
"

指向性ロープ

"収納日付: 743/02/12
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
取扱説明書:
注意: 本産品は規格KN-12に合う子母空間ビーコンと一緒にご使用ください。旧規格のビーコンを使うと予想外のエラーが発生する恐れがあります。
ロープの任意の段落のロータリースイッチを調整することで自動モードを調節できます。
非公式のソフトウェアで本産品の3種類の初期モードを変えることはやめてください、予想外の問題が発生する恐れがあります。
本産品は3種類の初期モードのほか、2パターンの行動モードを好きなように設定、保存することができます。公式ホームページからデバイスドライバーをダウンロードして設定してください。
デバイスドライバーはロープの動力端を遠隔操作することもできます。
"

指向性ロープ・手がかり1

"収納日付: 743/04/03
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
端数研コード:1874‐1‐006
サフォとエイダはGPSに従いとある普通のアパートにたどり着いた。モンタスは最上階の部屋の中にいる。
2人は屋上に登り、サフォは持ってきたカメラを手に持ち、腕を下に伸ばして屋内の状況を撮影した。門番はいなく、モンタス一人だけが目を隠されて椅子に縛り付けられているのが見えた。2人は開いた窓から室内に入り、モンタスを縛り付けていた縄を解いた。そして、エイダはパラスの身分証明を取り出してモンタスに質問した。
エイダ: 「なんでこれを持ってる?」
モンタス: 「彼は俺の父親だ」
モンタスはエイダを覚えている。彼女はリンボで、リンボは家族の秘密に触れることが許されていなかった。エイダはモンタスを見た覚えはあるが、あまり思い出せない。イタカ家はピクセルタワーに存在するべきではなかった。彼女はあの狂気な血脈崇拝が気持ち悪く感じた。サフォはエイダが困窮しているのを感じて、代わりに質問した。
サフォ: 「父親?ではなぜ君はイタカじゃないの?」
モンタス: 「ちっ、もともとはイタカという名を使っていたが、ロートスのことで奴らに追われて港を出た。ついでに名前を変えた。」
サフォ: 「なぜ奴らは君を追っている?」
モンタス: 「それはもちろん、奴らが欲しいものを俺が持っているからさ。」
"

指向性ロープ・手がかり2

"収納日付: 743/04/04
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
端数研コード:1874‐3‐006
エルパックとの取引を終え、エイダたちは先に港に到着して「出港口」の下に隠れた。
何人かの黒ずくめの人がモンタスを押送し、エルパックも同行している。彼はモンタスの水着のGPS機器を取り出し、軽く二週回して目的地を「海底」に設定した。そしてベルネスのところからもらった虚妄の箱を取り出して、真理の珠と合体させようとしている。
少し離れた位置に、ちゃんと設備を装着したベルネスは指向性ロープを抛り出し、まっすぐ飛び降りてモンタスのサスペンダーを掴め、同時に虚妄の箱を持ち去った。
黒ずくめの人たちはベルネスが出現した方向を見ると、角に隠れていたエイダたちを見つけ、警報を鳴らした。
大変だと思ったサフォはビーコンを持って水中に飛び込もうとしたが、エイダは何かを躊躇ってその場に留まった。
「モンタスが捕まえられたときに約束したでしょ?一緒に彼を救出すると。」
「私⋯⋯」
しばらく戸惑ったエイダはベルネスの心配そうな顔を思い出し、再びサフォに抱きついた。
「行こう。」
"

身分証明

"収納日付: 743/04/03
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
旧式の身分証明、録音ができる。人々がロートスを離れてからはもう生産されず、インプラント型の電子身分証明へと変わった。
表面には所持者の名前だけが書かれていて、残りの情報は内部にあるメモリーカードの中に保存されている。
激しく損傷しているが、書かれている名前は何とか読めそうだ。
パラス・イタカ。
"

身分証明・手がかり1

"収納日付: 743/04/03
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
端数研コード: 1874-0-006
エイダ: ここなら大丈夫でしょう。
サフォ: 入ってこれないはず。何か無くしてないか確認して、少ししてからここを出て統治局に行って闇埠頭を摘発するわ。
エイダ: ポケットに入ってるのは何?
サフォ: おじさんが落としたものっぽい。どれどれ、パラス……。
エイダ: パラス・イタカ。
サフォ: さっきのは彼の本当の名前じゃなかったの?
エイダ: どうだろう。パラスはイタカ家の創始者で、とっくの昔に輪廻を経ているよ。
サフォ: 彼を探しに行こう、ちゃんと聞きださないと。
エイダ: でもどうやって? オデシュース港大きすぎるよ。
サフォ: 彼にGPSを付けておいた。
エイダ: いつの間に?
サフォ: 秘密。
"

身分証明・手がかり2

"収納日付: 743/04/03
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
端数研コード: 1874‐2‐006
エルパック: 外ですべて聞こえたぞ、どこに隠したか早く言え。
モンタス: 子供を騙すための冗談話も信じるのかい?
エルパック: お前に交渉の余地などない。どうやらすべてを吐き出すまでは、2人を少し苦しめないといけないようだ。
エイダ: 待って、エルパック?
エルパック: 道理で見覚えがあると感じた。君はベルネスの妹だな。
エイダ: その通り。私と取引しないか?あなたはロートスに行きたいんでしょ、こいつ行き方を知ってるから。全てはこの紙に書かれてある。私たちを解放すると引き換えにこの紙をあげる。
エルパック: 真理の珠を虚妄の箱に入れれば龍宮の扉は開く・・・・・・これだけ?
エイダ: そうよ、あなたも大体のことは知っているでしょ。彼はもう私に見せてくれた、物はすべて彼が持っているよ。
エルパック: 確かにそうだが、君たちが知っていることは少なすぎる。
エイダ: なに?
エルパック: 早く行け、ベルネスの顔を立てて君たちを解放する。
"

身分証明・手がかり3

"収納日付: 743/04/04
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
端数研コード: 1874‐4‐006
サフォとモンタスはもう1人とはぐれた後、ロートスの人が少ない街道で探索していた。探索し始めてからすぐに、地上の障害物がサフォークの注意を引きつけた。
それは冷たい死体だった。四肢は硬くなっていて、全身に外傷はなく、両目は普通に閉じている、まるで夢の中で突然死んだ者の様だ。この場所はどこもかしこも怪しい雰囲気に包まれている。人々が立ち去った後の廃墟、腐ることのない死体と白骨、そしてあの懐かしい顔。
サフォは何かを感じて、振り向いて後ろにいるモンタスを見た。彼は一体の死体の前でゆっくりと膝を曲げ、ついには跪き、死体を抱えて声を出さずに泣き始めた。
サフォ: 「君は一体誰なんだ。」
死体を抱えている彼からの返事は無かったが、サフォは理解したようだ。これは夢で、二人は目を覚まさないといけない。
しかし、目が覚めたら、どこに行けばいいんだろうか。
恐怖がサフォに襲い掛かった。なぜ彼女はこれを考えたのか。
"

真理の珠

"収納日付: 271/08/15
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
全ての真理は、虚構と現実の交じり合いに影響されることはない。
現実は方向であり、規準ではない。
虚構に出会ったとき、忘れないでほしい。
過去の夢から目を覚ませ。
"

真理の珠・手がかり1

"収納日付: 743/04/03
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
律動星の物品はすべて音楽によって編み出されている。この層に住む人々はずっと音楽の潤い受けているため、この層の幸福感は他の層より明らかに高い。でもこれらの旋律は完璧なものではない。優美さが欠けているではなく、毎度ループするとき、始まりと終わりの間に明らかに隙があるためである。
モンタスが初めて父の金庫の中で真理の珠を見つけた時はまだこの珠の特別なところが分からなく、ただとても魅力的だと感じた。のちに彼は気づいた。真理の珠はほかの物と違って、常に途切れ途切れの騒音と奇異な抑揚音を発している。その韻律は想像を絶するほどに完璧なものだった。
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真理の珠・手がかり2

"収納日付: 743/04/03
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
端数研コード: 1874-0-007
【エイダとサフォは事前に予約したレストランに着き、席に着こうとしたとき。】
店員: すみませんお二方、その席は既に予約されております。
エイダ: 私たちが予約したのよ。
店員: 予約者の名前を確認させてもいいですか?
エイダ: モンタス、モンタス・ペットマン。
店員: すみません、それはこちらで記録した名前とは異なります。申し訳ありませんが、お二方はこの席を使うことができません。
サフォ: ほら、予約者もまだ来てないし、私たちはいったんここに座って待つ。もしそれは私たちが会いたい人じゃなかったら、すぐに別の席に移るっていうのはどう?
店員: 恐縮ですが、それはちょっと······
サフォ: 予約には時間制限があるんでしょ。予約した時間が六時ちょうどなのはわかってるから、十八分以内に彼が現れなかったら予約も取り消されるし、私たちも帰るよ。
店員: わかりました、では皆様が揃いましたらまた来ますので。
【十分後、予想外のことに一つ小包が届いた。2人は戸惑い、これは何かと憶測し、すぐには開けなかった。この時、とある見覚えのある人物がレストランに入ってきて、エイダはその人物が誰なのか見極めた後、さっきの自分の憶測を否定した。】
モンタス: お待たせ、では始めるとしよう。
"

盗聴器

"収納日付: 743/04/03
保管単位: パラス
レベル: souvenir
灰色の四角いカードのような外見で、その外殻は好きなように色を変えられるので、様々な環境と一体化できる。
ソナーと同じ原理で周りの環境をスキャンすることができ、非常に低い解像度で周りの空間を復元することができる。
色はないが、人物の動作は判別できる。
例えば、盗聴対象はペンと紙で交流しているかどうか。
"

盗聴器・手がかり1

"収納日付: 743/04/03
保管単位: エイダ
レベル: souvenir
端数研コード: 1874-0-008
盗聴記録ーー4月3日12: 20
場所: とあるレストラン
注釈: エイダ・イタカとモンタス・ペットマンが面会している場面。モンタス・ペットマンはオデシュース港の出航記録にも記録されている人物。
対話内容1:
エイダ: この歌の意味わかるの?
モンタス: わかるが、話すわけにはいかない、俺を追っている奴らがいる。これに書いてあることに基づいて調査すればわかるはずだ。俺はロートスを探すためにここに来たんだ、協力してほしい。
エイダ: ロートスに何も興味もないが。
モンタス: ではなぜこの歌をクイズ保管所に入れたんだ?
エイダ: これとそれは別よ。
モンタス: 君はイタカ家の人でしょ、覚えているよ。
エイダ: 私はあの家とは無関係だから。
モンタス: 人には捨てられないものもあるんだよ。
対話内容2:エイダ: 何の音?
モンタス: まずい、港にいたやつらが追ってきた。
エイダ: いったい何をしたんだ?
モンタス: 説明する時間がない、早く逃げろ!
"

盗聴器・手がかり2

"収納日付: 743/04/03
保管単位: クロール
レベル: souvenir
端数研コード:1874‐1‐008
盗聴記録ーー4月3日12:20
場所:とあるレストランの個室
注釈:序盤にカードが落ちる音がしてから、人声の響きがが著しく弱くなった。
対話内容1:
ベルネス:あなたが面会を同意したことに驚いたよ。
クロール:その前に、ちょっとそのカバン貸して。
ベルネス:どうしたの?これは、港が配った身分証明カード?
クロール:この類の盗聴器はある特殊なリズムをした超音波を発する、機械で測定すればすぐわかる。
ベルネス:この手があったとは。
クロール:密航というのは当然慎重にやらないといけない。君はエルパックとは長い付き合いだ、だからそいつに話しても別に構わない。俺はロートスの秘密を解き明かした。
ベルネス:これらの資料だけで?
クロール:もちろん違う。
ベルネス:で、結論は?
クロール:君の判断は正しかった、ロートスの外には実体のない防護壁がある可能性が非常に高い。
"

オデシュース港出航記録

"収納日付: 743/05/21
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
この不安定な年代でも、エルパックは依然として紙でオデシュース港の出航記録を書き続けた。この淡青色のファイルフォルダーはとっても重く見え、病膏肓に入ったがまだ主人の家紋を手で握っている忠実な執事のようだった。
破損データ研究チームは残されたデータからこれを復元した。これはとても貴重なデータであり、ロートスについての手がかりが隠されているかもしれない。
"

オデシュース港出航記録・手がかり1

"収納日付: 743/05/21
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
端数研コード: 1874‐0‐009
【端数研第三スタジオ】
-この二ページが互いに染みたインクの跡がかみ合わない。
-私が言ったファイルのページ数と目次のあの問題か?
-そう、しかもこれだけではない、何者かが基礎データを削除したはず。
-クロノスがやったという可能性は?
-言いたいことはわかる、エイダという名の個体があの事件で消滅した。
-彼は一度蘇ることができたのであれば、二度もできるのでは?
-さあね。過去のことはロートスに留めておこう。
"

オデシュース港出航記録・手がかり2

"収納日付: 743/05/21
保管単位: 端数研
レベル: souvenir
端数研コード: 1874‐0‐009
「モンタス」をキーワードに検索を行い、得られた記録:
711/4/14;モンタス、クロアル・シリン,リヤード; 保証金32MB、未だ不帰
716/6/23;サントス・シリン、モンタス; 保証金20MB、未だ不帰
723/9/4;モンタス・ペットマン; 保証金24MB、未だ不帰
767/3/3; モンタス・グアガラチー、クロール; 保証金29MB、未だ不帰
"

紙片

"収納日付743/05/22
保管単位: 端数研
レベル: key
港総合図書館の館臓品コードが書かれている。
検索結果: 《意想で現実を干渉する操作方法のコンセプト》
摘要: チームはクロノスの死を解析し、歌を通じてミームを広めたことにより、江源二十六区の市民に「天空鐘」すなわち、都市の上空には一つ巨大な浮いている時計があるという概念を植え付けることに成功した。この現象は196日間継続し、龍宮紀が続いた時間と同じだった。
"

Side Story 2

総数16

旁白:造主

収納日付: 771/08/31
保管単位: 旁观者
レベル: main
马蛩蛩,车隆隆,
宇宙伊始,谁在敲钟。
层云粉饰,枝节凌空;
聚爆原点,最似无穷;
蔓织华盖,晖照曦东。
马蛩蛩,车隆隆,
宇宙伊始,谁在敲钟。

旁白:心魔

収納日付: 771/08/31
保管単位: 旁观者
レベル: main
年年岁岁,岁岁年年,
撵黏新柴杵碎穗,遂缓旧人忆廿秊。
真真假假,假假真真,
镇阵甘泉灌佳稼,来岬苦海道鸩珍。

旁白:未来

収納日付: 771/08/31
保管単位: 旁观者
レベル: main
兢兢业业,
造无生无灭之迷舟,
坎坎坷坷,
集万众万心之望景,
邀她话语,
踏无垠无尽之银河,
圆我梦境,
寻万宙万象之明星。

旁白:黎明

収納日付: 771/08/31
保管単位: 旁观者
レベル: main
独行的夜晚,
渡鸦悲啼着硝烟
弥漫的战场,
废墟倾斜的尘土
枡起玫紫邪焰。
战士暮年,
孤心竭虑,
半步阑珊,
只手何处
黎明。

评《杰作的诞生》

"収納日付: 770/06/21
保管単位: 艾达
レベル: souvenir
“一个青年人,废寝忘食,掏空心思,只为创作天下独一无二的杰作。”
这本书的开头,如此写道。
我们总说,大众的才是宏大的,群体的才是永恒的。个人的力量微小,不足以生成事物的一鳞一羽,个体的视角片面,不遂人意的造物畸形丑陋。“人” 已无用,“人群” 真理,早已成为社会的共识,但放眼整个像素塔,仍有那么一些人,挑战着世俗公理。
他们追求的,在现实之外,幻想之中,是未完善,不完美的存在,但又是活生生,灵动的现实物。人群总是质疑道,不完善何为现实物,本书到结局也況正面回答,甚至书中主角志向受挫,选择了放弃。但实际上,作者用故事本身回答了这个问题。
“我可以大胆地说,完美是个伪概念。我们总是奢求像素塔的一切都是完美的,是客体的,然而我们看到,听到,感受的,都是我们渴望的,主观人化的现实。在你们眼里,她从未存在过,但对于我来说,她一直在,在田间沟渠,在烟火小巷,在你我身边。”
"

【影像】时光的废墟

"収納日付: 743/04/05
保管単位: 鸠
レベル: souvenir
随着调查进度的推进,我的心中已蒙上一抹诡异的色调。时光流过无水的河床,头顶的宇宙漆黑若空洞,星星的光芒淹没在克劳尔的手电中。他踩在岩石上,指向远处薄雾掩没的方向,白砂拖痕的尽头是搁浅的巨轮。
调查队创立的第三天,我们按照方舟一号航行日志,来到名为黄昏基地的人造星球。这是虹之战地古战场,战火和毁灭性武器的打击下,曾经遍布在这大地上的恶行,已随着战争的结束散如云烟。现在的这里,除了海水和白沙滩,只有那艘不知何时搁浅的太空巨轮,阻滞着基地的空气流动。
起风了,克劳尔凝视空气中浮起的灰尘: “建造者的影响还在,那艘巨轮不断污染着周围的环境,原本的黄昏基地可没有海洋。”
“一切的答案,领航员都知道。”
“什么?”
“没什么,建造者的呢喃,扰人心烦的东西。引发污染的源头异想一一方舟领航员还在般中。”
克劳尔没有五官的塑胶脸上,清扬起几朵涟漪。AI不受异想污染的影响,想要理解人类的观感,还要多运行几个程序。
我笑了: “去找她吧。”
"

【影像】哈娜

収納日付: 743/04/05
保管単位: 克劳尔
レベル: souvenir
【那边坐在地上摆弄模型的生物,约是十三四岁的人类少女,柔软的白发齐肩,但就分析结果而言,发丝的材料是发白的塑料丝,非自然光照下,可能呈现在何颜色,我猜测该设计具有特殊的生物功能,如果有机会的话――】
弭儿:你想解剖我?
克劳尔:组织切片,不需要解剖。
鸠:她会读心哎。
弭儿:你要这么想,也行。
【这是异想吗,为何感觉在和一位有自我识的个体交流?】
鸠:你想离开这里吗?
弭儿:你是认真的。
克劳尔:钻石姬探员,我不建议你这么做。
鸠:正义探员,你也去学学读心吧。
【是我学不会吗,是我的接口不允许。】
弭儿:按照你想的,也不是不行。
鸠:欢迎加入统一治理管理局!你可得好好教你这位前辈啊,你说是不是,正义探员?
【我讨厌谜语人。】

致信:土星系统无法注册与故障问题

収納日付: 771/08/22
保管単位: 克劳尔
レベル: main
社区维护管理员您好。
我是最近获得土星登录权限的一名林泊,设备编号00000201,塔内位置方舟塔,获得位置阿特拉斯。
尝试注册贵平台的时候,贵平台提醒我“检査到异想污染,清重试”,我对此非常不解。就我所知,异想污染是未成形的异想,又或者是异想散发出来的模因影响。受到污染的居民一旦重生,异象污染就会消除,因此我认为我是不存在这种情况的。
暂时不注册也没什么损失,我也就没第一时间联系你们,但是今天早上九点,我并未访问贵平台,你们的危险操作提醒不停弹出到我的视觉界面,最后过取消了我监时访问林泊百科的权限,请问又是怎么一回事呢。
无法访问百科资源,已经严重影响到我的日常生活,希望贵社区能早日给我回复。
来信者 纳贝流士

【录音】船桨

収納日付: 771/08/23
保管単位: 纳贝流士
レベル: main
方舟一号的发掘工作已接近尾声,方舟领航员弭儿与异想文学愿问纳贝流士,曾于文物陈列室逬行过如下的对话。“还没研究出个所以然吗。”“没有,百科权限又没了,査资料也做不到,还是老原因。”“你还是去情报部看看吧,民用污染检测仪不准。”“我可没有自投罗网的兴趣。”“哦、是吗。”

【录音】船桨・线索一

収納日付: 771/08/23
保管単位: 纳贝流士
レベル: souvenir
【林泊百科】:方舟一号是一艘拥有现实2090年科技水平的宇宙飞船,计画建设于塔历五世纪,实际投入航行时间为六百七十三年,他的航行也象征着新生纪的开始。后期调査中发现,方舟一号的整体结构和零部件设计完全符合物理模型模拟,可在林泊现实中复刻。据《方舟一号开发记录4601232》显示:“这次力学模拟借用了彼岸的运算资源,因此整体可行性还需要两到三个月才能得出。”可见方舟一号的设计并非人类主观臆想,而是有充分的现实基础的。

【录音】船桨・线索二

収納日付: 771/08/23
保管単位: 纳贝流士
レベル: souvenir
【林泊百科】:就最新的废墟发掘资料可知,方舟一号的两侧分别配有三排三百八十四只主船桨,加上尾桨、补助桨等一共七百七十三只船桨。这便带来了两个疑问,一个是设计者为何要为宇宙飞船设计古老帆船的船桨动力系统,二是为何又是七百七十三这个数字。
第一个问题,研究者们始终未找到答案,第二个问题,却如达摩克里斯之剑,悬置在像素塔的顶端。七百七十一年,幽蓝边界不断上移的纷乱纪,七百七十三这个数字,频繁出现在各大追忆活动中。不仅是方舟一号的船桨,还有二代地表挖掘出的石版,TZB解密的初始人员名单等等。《流浪人》中写道:“像素塔一年有三百七十七天,这一违背现实的设计,也让其付出了巨大的代价。像素塔的预计运行期限大大缩短,变为正好镜像的数字,七百七十三年。”我们仍未知,这只有作者的虚构,还是真有其事。若《流浪人》的记录皆属实,那么我们可能要做好离开像素塔的准备了。

PhigrOS记录:路星67大胜利( ̄︶ ̄)↗

収納日付: 771/08/23
保管単位: Fuli
レベル: souvenir
[摇摇车主播已加入群聊飞行棋研讨会]
美食评论家在线翻车:晚上好!欢迎新成员!
摇摇车主播:晚上好,这里是摇摇车主播
灋辘轳:你是?
摇摇车主播:你是?
灋辘轳:弭儿探员,是你黑的“忘忧宫”终端吧。
摇摇车主播:啧,真敏锐啊,克劳尔
灋辘轳:投诉信又来了,我先去处理一下
度假勿扰:这个群也热闹起来了
美食评论家在线翻车:是啊,是啊
摇摇车主播:我们群为什么叫飞行棋研讨会?
度假勿扰:因为只有四个人,所以叫飞行棋研讨会
摇摇车主播:那为什么不叫麻将研讨会
度假勿扰:因为真有麻将研讨会
美食评论家在线翻车:因为真有麻将研讨会
灋辘轳:因为真有麻将研讨会
摇摇车主播:[疑惑]那这个群是干什么的?
度假勿扰:部门群,虽然部门已经解散了
美食评论家在线翻车:对哦,把Gino拉逬来怎么様?
度假勿扰:没问题!
[是谁世界末日还在还车贷已加入群聊飞行棋研讨会]
[是谁世界末日还在还车贷已修改群昵称为无关路人吉诺]
无关路人吉诺:这是什么群?
美食评论家在线翻车:之前不是说PhigrOS现在不给建群了,Align大赛需要个联络器吗,正好这里人齐了,就不单独架设啦~
[无关路人吉诺已修改群昵称为驾驶员吉诺]
驾驶员吉诺:[奋斗]了解
[美食评论家在线翻车已修改群昵称为领航员鸠]
[领航员鸠已修改群名为路星67大胜利( ̄︶ ̄)↗ ]

PhigrOS记录:路星67大胜利( ̄︶ ̄)↗・线索一

収納日付: 771/08/23
保管単位: Fuli
レベル: souvenir
3月32日
[出差中已退出群聊飞行棋研讨会]
[克劳尔已加入群聊飞行棋研讨会]
度假勿扰:?
克劳尔:冰封层楼层守护谢鸣已下线,善后工作将由本行政AI――“正义”接管。
度假勿扰:无语凝咽.jpg
[克劳尔已修改群昵称灋辘轳]
度假勿扰:什么饲养员行为?
灋辘轳:[伪装]
度假勿扰:好吧,灋辘轳,你说的撤退工作和之前的公告有关吗?
度假勿扰:「紧急通告:即日起关闭港湾至冰封的所有穿梭线路,恢复日期待定。请滞留人员即刻撤离,如有特殊情况,请及时联系下述救援电话:320-1100-0911-5。」
灋辘轳:是的,您发的是TZB确认像素塔即将关闭后,立即编写的全塔通知。楼层守护的内部通知如下:
灋辘轳:下四层预计于9月20日被幽蓝边界完全吞噬,但就目前的亚空间逃逸程度,极有可能提前至八月份,请各位楼层守护做好协助居民撤离的准备,相关流程详见《楼层守护操作手册》第七百六十一条第八百八十二条。
度假勿扰:等等,你们这个内部通知,所有楼层守护都收到了吗?
灋辘轳:此前已单独发送给“编辑器”谢鸣,其余仍处于无人査收的状态。如果您能联系“钻石姬”、“忘忧宫”,请尽快通知他们。据我所知这两位都不在当地,如果您能联系到代理人也是可以的。
度假勿扰:我联系不上,这是你们的工作,再说小贝呢。
灋辘轳:很遗憾,阿特拉斯和霓虹的代理人都不在记录当中。唯一有权限査看守护日志,并且与你们一直联络的“死神”阁下,目前因算力不足,暂时退出像素塔的管理。
度假勿扰:我是说,现实里讲一声不就好了,那俩人都在首都哎。
灋辘轳:你应该知道,行政AI表面上对PhigrOS计划一无所知的,对吧。
度假勿扰:打扰了。

PhigrOS记录:路星67大胜利( ̄︶ ̄)↗・线索二

"収納日付: 771/08/23
保管単位: Fuli
レベル: souvenir
4月6日
度假勿扰:本来撤退工作都结束了,突然来了俩人。
灋辘轳:具体发生了什么呢。
度假勿扰:说是从冰封层上来的,你们不是检查过了吗,怎么还有人在下面?
灋辘轳:实际上,我们只强制召回了非林泊用户。你知道的,林泊总是这个不满,那个不爽的。
度假勿扰:好吧,我再看看。
4月7日
度假勿扰:他们似乎是刚觉醒的林泊,一个上面楼层的门牌都没保存,你们临时开一下班车吧。
灋辘轳:好的,即将开通巢栖道站到港湾的旅行专线,确定是这条吗。
度假勿扰:没错。
"

PhigrOS记录:路星67大胜利( ̄︶ ̄)↗・线索三

"収納日付: 771/08/23
保管単位: Fuli
レベル: souvenir
7月9日
美食评论家在线翻车:哈喽,哈喽,有人在吗!这个群是干什么的啊!
美食评论家在线翻车:有人在吗!有人在吗!哈喽!哈喽!
度假勿扰:你吼嘛啊吼!会看群名不会!
美食评论家在线翻车:会啊,可我也不玩儿飞行棋啊!
度假勿扰:坏了,前统领失忆了
灋辘轳:看来是这样的。
度假勿扰:@美食评论家在线翻车,你翻记录!
美食评论家在线翻车:哦!原来如此!那个《楼层守护操作手册》在哪里啊!我找不到啊啊啊!
度假勿扰:你在霓虹嘛!问问你的代理人!
美食评论家在线翻车:在啊!他没了!刚没的!
度假勿扰:OO!
"

PhigrOS记录:路星67大胜利( ̄︶ ̄)↗・线索四

"収納日付: 771/08/23
保管単位: Fuli
レベル: souvenir
8月1日
美食评论家在线翻车:我现在比较纠结,要不要告诉吉诺,其实我就是楼层守护
度假勿扰:说说说,赶紧说,你犹豫的时间,幽蓝边界都跑两圈了
美食评论家在线翻车:但是吧,尊师这些事,也不是咕咕干的啊
美食评论家在线翻车:反正要待到边界到达前最后一刻,最后再告诉他也没问题吧
度假勿扰:我总觉得,这一幕很眼熟。
灋辘轳:我也觉得。
8月29日
度假勿扰:钻石姬!霓虹的异想是不是你放出来的!
度假勿扰:你OO的,你OO吧!
灋辘轳:用户正在重生中,等igallta那边的消息吧。
8月31日
美食评论家在线翻车:朋友们!来到港湾最高点,重生管理处!天呐,好多蓝发大姐姐!
度假勿扰:她还怪高兴的。
灋辘轳:不吃教训。

【弭刻日】未完待续
"

Side Story 3

総数43

《盗月行》 调查报告

"収納日付: 674/02/23
保管単位: 碎数研
レベル: main
碎数研编号: 327-9-002
自宣布展开对调音怪盗的调查以来,本组收到了251460件热心市民邮寄的收集品投稿,其中78%的收集位置为律动星首都Khalid,9%采自港湾巨人提道,其余零零总总分布在霓虹、二代地表等地。这些收集品有的是记录调音怪盗的文字、录音、图片、视频,有的则是被调音怪盗修理过的物品,后者直接记录了怪盗的行踪,也为本次调查工作提供了坚定的基石。
…………
最后需要感谢 “不愿透露名字的TZB” 的大力支持,虽然很可惜,该市民捐赠的《673: 律动星盗乐行事件 亚空间副本》压缩格式错误,本所至今没能打开。但是TZB盗取基站数据的勇气可嘉,贯彻了破碎数据研究组 “能偷绝不挖” 的先进理念,值得所有碎数研同好学习。
大型調查《盗月行》已完美结束,感谢参与,各位辛苦! 我们下次再见!
附件: 档案整合文件
"

旁白: 流言

"収納日付: 673/07/30
保管単位: 旁观者
レベル: main
你听说了吗
昨夜的鸡鸣
今早的狗跳
你听说了吗

你不知道
街头巷尾
一片喧哗
你不知道

我来告诉你
粉饰的现实
流言的真相
我来告诉你
"

旁白: 怪盗

"収納日付: 673/07/30
保管単位: 旁观者
レベル: main
偷走我吧,调音天狗
你偷走很多人,为什么不偷走我啊
我也是白玉的微瑕,地板的尘沙
我也是秋雨后的暴寒,阴霭天的晚霞
偷走我吧,调音天狗
为了让你偷走我,我能付出任何代价
一我能付出妹妹的泪珠,弟弟的恸哭
我能付出冷却的壁炉,空荡的家
调音天狗,请听我说话!
你到底在寻找什么,为什么不回答!
"

673: 律动星盗乐行事件 亚空间副本

"収納日付: 673/08/04
保管単位: 碎数研
レベル: main
碎数研编号: 327-0-001
【该光盘记录了盗乐行当晩律动星所有发生变化的数据点,但因其文件格式不符合公有传输协议,所以无法被组内设备解析。】
―这格式是不是有问题,便捷工具没法解压。
―扒基地后台得到的数据都这样,只能在塔内展开。
―还得去律动星不成? 那地方现在施行准入管制,673年前没有登记过的个体都不能再访问了。
"

673: 律动星盗乐行事件 亚空间副本・线索一

"収納日付: 673/08/06
保管単位: 碎数研
レベル: main
碎数研编号: 327-1-001
【第一次展开_】
―感谢您的帮助,这边挖掘工作马上就开始,我的同事说您有一个特别的要求,能具体说说吗?
―没什么,听说碎数研很会找东西,我朋友的相机那期间丢了,麻烦你们找找。
―只是相机的话没有问题! 还请您提供一下型号和运行log。
―好的。
"

673: 律动星盗乐行事件 亚空间副本・线索二

"収納日付: 673/09/17
保管単位: 碎数研
レベル: main
碎数研编号: 327-4-001
【第四次展开_】
―还没找到吗?
―几个时间切片都找过了,没发现协助者要的相机。
―换了四批调查员依然没有发现,不会被副本提供者删除了吧。
―等等,换个角度思考,我们拿到的是正在修复中的律动星,有没有可能那台相机也是星球的瑕疪呢?
"

报道: 《相机里的真假月亮》

"収納日付: 664/02/21
保管単位: 碎数研
レベル: souvenir
波提切利二代的诞生无疑是一场运动相机爱好者的狂欢,该机塔载的地理信息记录功能被用来增强画质,足以将细节和光影调整到专业相机也无法企及的程度。不过今日有用户反映,该相机在滥用这一功能。
也许你们曾听说过波提切利二代机拍出过的完美月亮照片,可是有用户发现,如果被拍摄的物品是任何圆形的淡黄色光源,该相机也会把这个光源作为月亮看待,并为其添加月亮表面的纹理。
【图片: 波提切利拍摄的月亮】
【图片: 波提切利拍摄的与月亮重合的圆形路灯】
我们采访了极限运动家坎风 - 莱斯波斯,她认为这个功能并不会影响到他,因为他多数情况下都会把相机对准自己。
"

散文:《有关旋律的哲思》

収納日付: 664/08/01
保管単位: 碎数研
レベル: souvenir
如何定义旋律的好坏?和声、悦耳、主观欣赏?人们在不同角度,有着不同的思考,总能评个高下。
那么如何评断旋律是否缺陷呢?旋律自形成起,便不可能有缺陷,它是由不同音高、时値的乐音规律排列的结果,哪怕破坏它的内在稳定,也可称之为变式、夺奇,如何能叫它先天不足。
如果不是在律动星,这一讨论必然是伪命题。律动星的居民有一套自己的判断方式。这颗星球上的物品皆可化为旋律,而形成完整旋律的,又必然符合闭合曲面规则。因此物品对应的旋律又总是循坏的,重复的,无论从哪里开始都能拼接至随机的开头。
物品旋律化的过程中,物品首先将散作无序的音符漂浮在空中,播放阶段它们会循着物品表面的线条编织旋律,最终重新变回物品。故而,人们认为旋律化是一个连续性行为。但奇怪就奇怪在,每次旋律化就像是光碟放进老旧的读取器,总是会在意料不到的地方卡顿。
因此人们坚称律动星的旋律是有缺陷的,而这种缺陷与生俱来。

报道:《晒月亮的女孩》

収納日付: 663/09/01
保管単位: 碎数研
レベル: souvenir
律动星,最适宜居住的楼层。物品中带有旋律,越大的东西,唱得越久。所以总是有小孩子在幻想,如果太阳能化为旋律,会是怎样的乐章。
可是Linsa喜欢月亮,当夜深人静时,她会走出房屋,在草坪上跳起舞来。沐浴着月光的物体如果化为旋律,听起来会有些许的不同。她听着每一棵野草,每一根围栏。恍惚间,她抬起头,第一次如此认真地注视着一直挂在天上的月亮。
如果月亮也能化作旋律,会是怎样的乐曲呢?
她终于将目光从月亮上离开,回头时,却发现了很久前她丢失的玩具小熊,正座在庭院的石凳旁边。她兴奋地跑过去把它捡起来,但是没有像外面的人想象中一样,迫不及待地把所有东西化为旋律欣赏。她抱起小熊,在周围旋律的包裹中迟疑着什么,时间和她的思考被月光下的旋律沉默地推进着。
很快,来自栏杆的旋律打断了这一片沉默。G调收尾尚未完成的情况下,唐突转为了C调。她立即停下了栏杆的旋律,紧接着停下了周围的一切旋律。这篇草坪真正回到了沉默之中,她仍然抱着小熊,保持着一样的沉默,不同的是她终于意识到自己在迟疑什么。
她小熊的旋律在每次应该结束的时候,总会突然蹦出前面的重音,然后继续进行最响亮的部分,让她听起来非常不舒服。但是她还是选择听一遍,也许是过于想念自己的小熊,也许是怀念那被惊吓到的感觉。
这一次小熊的旋律,好像从一开始就不太一样。是她的记忆模糊了么?不,这是她最喜欢的小熊,这次的旋律就是不太一样。而且旋律十分舒适地结束,在适当的休憩之后继续开始了下一段乐章。
她小熊的旋律,好像被谁修好了。

【影像】日蚀之月

収納日付: 673/07/25
保管単位: 碎数研
レベル: main
长度: 7d
塔历763年7月17日至763年7月23日,据港湾赤溪崖天文台发报,律动星上演了一场持续七天的超长月食。月食引发的通讯中断和电磁风暴使得我们完全失去了与律动星的联系,直7月24日11点59分,通讯才恢复正常。
我台第一时间联系了当地的驻星新闻站,该站通讯员失去了这七天的记忆,但接下来他旋律化了身边所有的物品,很快兴奋不已地欢呼:“缺陷被修复了!律动星完美了!”通讯员走到街道上,只见当地居民奔走相告,完美了,完美了,天狗食月了!通讯员最后留言说,他要与当地居民一同庆祝这一伟大的时刻,随后再无任何消息传回。
7月25日7点32分,宇宙飞船比邻探索8号进入律动星太空港,据船员所说,律动星上的居民全都消失了。
如今我们对律动星那七天的了解,仅停留在7月24日的12点至13点,由律动星向外界发出的机万条报平安的通讯。难以置信的是,本台査阅了所有通讯,对律动星依旧一无所知。

Side Chapter EX "BassAreUs"

総数37

解読・《バサレウス》イースター・エッグ

"収納日付: 156/08/31
保管単位: Gino
レベル: key
宇外三号実験室 朝 中
ジノは衛星につないだ。UIに表示された数値はどれも正常な値だった。
ジノ: (ヘルメットを外して) 見たけどやっぱりサンプリングの問題だったよ。サンプリングを入れ替えるのは難しくないけど、調整に時間が必要かな。そうだ、ゆうくんはどう考えてるんだ?
遊星: 僕ですか?
彼はペン回しをやめてこう言った。
遊星: もしかしたら、私たちは未来で人間と機械、もしくは人間同士を直接つなげる公式を見つけられるかもしれない。

Hint: 新たなレベル-S.A.T.E.L.L.I.T.E.AT
が解禁されました。同楽曲のIN難易度を920000以上のスコアでクリアすると遊べるようになります。

メビウスからの返事

"収納日付: 156/08/31
保管単位: 鳩
レベル: key
テストメンバー 鳩へ:

前回の会話で私たちは衛星墜落の件において、あなたが史実を過度に参考した疑いがあると言いました。あなたもここにおける衛星に他意はないと説明されましたし、テンホースに関することは既に消されており、視聴される方々が両者を結びつける可能性は限りなく小さいとわかっております。しかし弊社は異想汚染が拡大する可能性を懸念し、あなたの記憶のバックアップを出版するかについては保守的な考えを取っております。

また、創世円盤のベータテストについてですが、あなたの申請は承認されました。亜空間《バサレウス》はこのメッセージと共にあなたのPhigrOS登録されます。現在採用されている初期設定はスチームワールド-反科学-メカアクションであり、速やかに世界観の補完をお願いいたします。付け加えますが、弊社社員のジノはあなたが彼をメカのモデルにしていることに反対しております。もし可能であれば、《バサレウス》におけるキャラクターデザインを改めていただけると幸いです。

PS: あなたの行為は法律に触れていないため、人間の男性をモデルとしたメカも個人的にはアリだと考えております。

メビウス工房 カガミ

《バサレウス》脚本・序

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main

二十一世紀半ば、宇宙探索という欲望が再び人々の中で燃え上がった。

熱狂する人々はネット上で熱弁を繰り返している。少年ジノはパソコンの前に座り、モニター上で移り変わるニュースのタイトルを見つめていた。

「光速突破に成功、第四次産業革命の到来か」

「地球と瓜二つの惑星、人類の新たな移住地を発見」

「世界産業大会開幕、テーマ『宇宙へ』」

「先遣隊結成、5つの地球型惑星を開拓予定」

「産業の奇跡! 画期的な発明——蒸気エンジン」

ニュースで大きく出されたスチームのロゴはだんだん浅く、やがて刻印となり、工場で製造途中のエンジンに映写される。

ラインの処理を経て、「スチーム」型エンジンはタグを付けられ包装されて、各造船所へと輸送される。

飛行機はエンジンを搭載して起動し、轟きと蒸気を発しながら第三宇宙速度を超え、深宇宙へと飛び立つ。

この時、貨物庫で一対の金属質のキツネの目がきらりと光り出す。

宇宙の奥底で銀河が煌めいている。黒い布が放り出され、銀河の煌めきを遮ろうとするも人々の目を遮ることしかできず、偽りの暗闇を作り出された。この暗闇の中で、タイトルが浮かび上がる:

バサレウス

……
"

《バサレウス》脚本・一

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
1 宇宙埠頭 宇宙 室内 過去

新式の宇宙服を着た先遣隊員たちは宇宙埠頭に集結し、家族に別れを告げて輸送船に乗り込んでいく。

少年ジノは少し心ならずも母にキスをして、自分で作った別れのプレゼントを渡した。それは部隊の紋章に似たハスのヘアピン、透明のやわらかいゴム製で冴えた光をほのかに発している。

母は嬉しそうにそれをつけると少年ジノの頭を撫でた。離れ離れになると思うと少し悲しくなってくる。

母: 私がいない間は父さんの言うことをちゃんと聞くんだよ。

少年ジノ: いつ帰ってくるの?

母: 予定通りだと十年後かな。

少年ジノ: もし、戻ってこれなかったら…エンジンはまだ完成形じゃないってニュースが――

母: 大丈夫よ、心配しないで。

少年は堪えず涙をこぼした。それを見た母は優しく我が子の涙を拭った。

それでも戻ってこなかったら、探しに来て、ね。

 

2 九仙通り某所屋上 雨の夜 外

カメリアの上空には無数の無人機が飛び回って巡察している。ここの夜はどこよりも暗く、星の光が全く見えない。見えるのは衛星が常時点灯している赤い光だけ。

半分人間、半分機械の女の子――鳩は屋根の上に座って人工衛星に照らされた夜空を見上げている。首につけているハスの飾りはその対となる金色の目と共に、無人機が放つ光を反射してキラキラしている。

屋根の下に立っている何道人は呑気に持っているシーシャを一口吸って、煙を吐き出した。

何道人: 奴らに見つかったよ。

鳩: じゃあ、行こっか。

 

3 大学の歩道 朝 外 過去

ジノは自転車で宇外ビルに向かっている。少し前に自分たちの研究プロジェクトに新たな進展があったという報告を受け、一刻も早く現場に着きたいと懸命にペダルを漕いでいる。

 

4 宇外三号実験室 朝 室内 過去

実験室の中、雑な配線で繋がれた十数台のパソコンとたくさんの観測モニターがテーブルに並べられている、研究員たちも各々自分の役割を果たすべく忙しい模様。実験台の前に座り操作を担当している女子学生は脳波ヘルメットを外した。彼女の手伝いをしている男子学生が手に持っているデータパッド、その一番上にはプロジェクトの名前が書かれている: 「人の脳と衛星の同調システム開発」。

男子学生はデータパットを確認すると首を横に振った。女子学生はヘルメットを差し出して次の実験者を呼ばせようとしたとき、汗まみれのジノが実験室に突入してきた。

男子学生: ジノ、やっと来たか!

ジノ: 進展はどう?

女子学生: (席を譲って)繋がったのはいいけど、いまいち理想的な効果を出せないのよね。応答率が20%未満になっている。

ジノ: 意識サンプルの問題かもしれない、ちょっとやってみる。
ヘルメットを受け取って被ると、視界が一気に暗転した。\
"

《バサレウス》 脚本・二

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
5 衛星 宇宙 外

低軌道に漂う衛星、その後ろに隠れている主体がゆっくりと形を変えていく。地球方面に向けたカメラが軽く回転し、魚眼レンズで見た市長室の様子が映る。

 

6 市長室 夜 中

一面が大きな窓になっている高層オフィス、権力を握るものはハスの模様がある万年筆を手に握り、自分の領土を俯瞰している。無数の無人機によって編み出された蜘蛛の巣はカメリア全域を監視し続けている。彼から数メートル離れた位置にひとり、おとなしそうも逞しい身体を持つ、まさに軍人の姿をしている部下が立っている。

ニコラ: 見つかりました。

遊星: 彼女はどこにいる。

ニコラ: 九仙通り、具体的な位置はまだ掴めていません。先程、監視システムが突然壊れてしまいまして。

遊星: 壊れた? お前は単純すぎる。

 

7 衛星 宇宙 外

カメラの位置が元に戻り、衛星はスリープモードに戻った。まるで何もなかったように。

 

8 秘密実験室 朝 室内

ジノは衛星につないだ。UIに表示された数値はどれも正常な値だった。

ジノ: よし、やっぱりサンプルの問題だったよ。

ヘルメットを外すと、知らない研究員たちがそこに立っていた。見たことのない設備、未来の地球にはないスチームパンクのスタイル、状況をつかめないままジノが見えたのは、体を起こすひとりの逞しい軍人だった。

ニコラ: ということは、ジャミングを除去できたな。

ジノ: まあ…多分。

ジノは戸惑っている、まだ何が何だか分からないのだ。ニコラの隣に立っている女性の副官は手に持っているタブレットをニコラに見せた。

副官: 上官殿。

ニコラ: よし、出発しよう。(間を開けて)ユーエも一緒に来てくれ。

ジノは相変わらずぼうっとしたままだ。武装した兵士たちは研究者たちが持っている設備を受け取って動き出す、その中から二人の兵士がジノを一緒に連れて行った。
"

《バサレウス》 脚本・三

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
9 実験室の廊下 朝 室内

ジノ: (足掻きながら)離せ、自分で歩ける! 離せって!

兵士たちはジノを離しても、その後ろをぴったりとつけている。その巨躯による圧迫感でジノは冷や汗が止まらなかった。

ジノ: あの、俺はいいだろ、行っても何もできないし。

ニコラ: 君には設備の正常な稼働を維持する役目がある。

副官: 恐らく怖がっているのでしょう。

女の人は振り向いた。

副官: 私たちが知らないとでも思っているんですか? 実験体を逃がしたのはあなたでしょう?

 

10 実験室の廊下 夜 室内 追憶

真っ白な廊下がビル全体を貫いている。その両側には綺麗に並んでいる実験室のドア、行き止まりにはカメラが設置されている。

ブリーフケースを手に取ってオフィスを後にした「ジノ」は、一人の若い研究員に呼び止められた。

研究員A: ユーエ主任! お待ちを!

ユーエ: A組の実験が終わったのか?

研究員A: はい。あなたの言うようにやってみたらうまくいきました。(厚みのある書類を出して)これがデータです。

ユーエ: ちょっと見せて。

紙に記録されているデータはどれも正常な値であったが、ある干渉項の分散の値だけがユーエの予測を上回った。彼は少し考え込んでその原因を探ろうとしたが、カメラの方から伝わってきた巨大な爆音が彼の思考を遮った。

ユーエの頭上にある監視カメラに画面を切り替えると、壁が崩れていくと同時に巨大な機械――バサレウスの足部が動き出した。二人はその揺れで地に倒れた。

ユーエ: バサレウスが暴走した、早く逃げろ!

 

11 実験室の廊下 朝 室内

ジノの脳内に、誰かの記憶が入り込んだ。

ジノ: あれはただの事故だ。

副官: 事故かどうかはともかく、ユーエ、二度とあんな真似をしないように。

ジノ: そんなことができるように見えるか?

副官: でなければわざわざ忠告しません。
"

《バサレウス》 脚本・四

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
12 防衛軍乗り物庫 朝 室内

ジノたちは歩道橋の上を歩いている。左側には都市防衛軍の極めて広い昇降ポートがあり、数十台の金魚型飛行装置が空中の軌道に掛かっている。地上の車も多く、百人近くの作業員が各々の仕事をこなしている。そして右側にはほとんど閉めているたくさんの格納庫、その奥から二番目のシャッターは布に覆われ、四つの角が全部ロックされている。布の真ん中に、白色ペンキで描かれた巨大ならせん模様のキツネの目が見える。

ジノ: あれは?

副官: いいマークですね。

ニコラは何も喋らず、ただ足を速めた。

 

13 金魚型飛行装置 朝 室内

まるで十九世紀のファンタジー小説の中から出てきた乗り物のようだ。見かけは水蒸気を延々と放っているエンジンで駆動しているが、燃料らしきものを中央の燃焼炉に添加する必要はないみたい。これは彼の時代ではまだ未熟な技術であった蒸気機関だとジノは分かった。蒸気エンジンが放つ蒸気は大気の乱れとイオン化によるものであり、熱エネルギーを無駄にしているわけではない。なぜ動力システムが操縦室と繋がっているような設計ができたのもこれで説明できる。

ジノ: 古臭いシステムだね。

ニコラ: 改良案があるなら開発部に行ってみたらどうだ?

ジノはおとなしく黙った、状況を理解する前にできるだけ揉め事は避けたい。窓の外を見ると、巨大な金魚が空に浮かんで雲に潜り、街の上空を自由に泳いでいる。

副官: 上官殿、九仙通りに着きました。

ジノ: 賑やかだな。

副官: 忘れたのですか、あなたはここの出身ですよ。偶然が過ぎませんか、主任?

ジノ: いや、だからそれは違う――

ニコラ: 何景、おしゃべりはそこまでだ。

厳しい口調だった。それを聞いた副官も自分の発言は度が過ぎたと分かって黙り込んだ。

ニコラ: 行動開始。
"

《バサレウス》 脚本・五

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
14 九仙通り歩道 朝 外

紅灯祭を迎え、道の両側に無数の灯篭が飾られている。多種多様な屋台が煙をたて、露店からは人々の談笑する声が聞こえ、街全体が生き生きとしている。

子供は母から買ったばかりの餅を受け取って、ふーふーと息を吹いて冷ましている。その白い熱気がなす天真な世界に、排気と不気味な鳴き声を出しながら飛行している金魚が突然入り込んできた。

子供甲: 母さん、あれはなに?

母甲: 防衛軍が来たわ。早く逃げるわよ!

子供甲: え、でもまだ餅を食べ終わってないよ!

若い母親は子供の手を取って通りの外側へと走る。後ろの建物群は砲弾のレイザーの攻撃によってどんどん崩れていく。飛行船は頭上を通り、尾翼でかき乱した大気とエンジンの轟きを残して飛んでいく。子供は振り返る勇気もなく、奔走する人の群れが出す狂気な叫び声を聞きながら、ただ俯いて泣くしかない。

赤い灯篭、燭火の如く漆黒な心路を照らす。よろめく児童が振り返り、身を揺らす金魚を目にする。魑魅魍魎を引き出し、眩しく輝くそれはまるで鎮座する金の像の如し。然れども巨物の林立は幻でしかない。機械で人間の娘が漆黒を打ち砕き、光を人界に連れ戻す。児童はその姿を見つめるが、母に抱かれてこの地を離れ、その娘のみを残した。
"

《バサレウス》 脚本・六

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
15 九仙通り歩道廃墟 朝 外

蒸気と埃が編み出す灰色の世界。金魚型の飛行装置から二列の機械兵士が降りてくる、その後ろには指揮者と機材を運搬している一般兵士たち。白衣を身に着く若者は副官に向かって叫んでいる。

ジノ: 気が狂ったのか! 座標はここじゃないだろ! 住民区への攻撃は重罪だぞ!

副官: 鬼ごっこに付き合うほど暇ではありません。

副官: ほら、出てきましたよ。

粉塵の煙から一人の女の子が飛び出る。その高く掲げている機械の腕が青く光り、ニコラ将軍に狙いを定めた。

副官: 司令官を守れ!

兵士たちが娘の進路を塞ぎ、彼女を挟み込むような形で攻撃を繰り出す。それを読んでいる娘は身を交わし、両足で勢いよく兵士たちに蹴りつける。陣形が乱れ、道は切り開かれた。

ニコラ――最後の砦となった彼だが、娘がいくら攻撃しても全く動じる様子を見せない。

ニコラ: また強くなったな、妹弟子よ。

鳩: よくもやってくれたね。

昔の仲を重んじて、二人に激しいぶつかり合いをする意思はなかった。鳩は胸を押さえながら後ろに退いた。ニコラは想像したよりも強く、おそらく計画を変更する必要がある。半メートルほど離れた場所に埃に埋もれたナイフがある、鳩はそれを見て何か思いついたようだ。

ニコラ: 逃げて隠れたりしなかったら、他の人を巻き込まずに済んだのにな。

鳩: 素直に悪人のために働くとでも?

鳩は足でナイフをニコラに向けて蹴り、そして距離を詰めてニコラの胸に力強い拳を当てた。ニコラは何とか暗器を交わしたものの、妹弟子からの不意打ちをくらって後ずさった。鳩はさらなる追い打ちをかけ、砂埃によって二人の姿が匿られる。

ニコラ: もちろん、心臓を差し出すというのも一つの選択肢だ!

鳩: ふざけるな――

副官: 上官殿!

副官が乱戦に割り込んだ。隣で見ていたばかりのジノはこれは逃げるチャンスだと気づき、素早くヘルメットとブリーフケースを手に取って右側の住民区へと走って行った。
"

《バサレウス》 脚本・七

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
16 九仙通り路地 昼 外

湿った路地、空中に架けられた物干し以外何もなく寂しい雰囲気が漂う。ジノは周りに人がいないことを確認して足を止め、膝に手をつきながら大きく呼吸を繰り返した。

ジノ: まったく狂ったやつらだ。

自分の両手を見下ろして確かめる。見慣れない手、右の手のひらに知らない傷跡、そして研究員にふさわしくない腕の筋肉。謎の記憶のフラッシュバックも足し合わせて、ジノは一つの結論にたどり着いた。

ジノ: これは、タイムトラベル? それとも誰かと入れ替わった? いや、この感覚は――

状況の整理はまだできていないが、ニコラに追われている娘が突然目の前に現れた。ジノは目を見張り、娘も素早く警戒態勢をとった。白いハスの首飾りがひらりと揺れる。

ジノ: 落ち着け、こっちもワケありなんだ!

鳩: あんたのことは知っている。

娘がジノに近づいてくる、やっとその顔がはっきり見えた。

 

17 バサレウス操縦席 夜 室内 追憶

曖昧とした記憶の中に現れたのは、飛行服姿で泣きながら何かを言っている少女。ジノにはそれが祈りの言葉だとわかった。

 

18 九仙通り路地 昼 外

鳩: あなたはユーエじゃない。

ジノ: わかるのか。

鳩は空を指さした。ジノが頭を見上げると、そこには人工衛星が出す赤い光しかなかった。その理解していない様子を見て、鳩は次にジノが持っているブリーフケースを指した。

鳩: バサレウスが教えてくれた。

ジノ: あの機械装甲が? それはどうやって…

鳩: 衛星は、私たちと繋がっている。

ジノ: そんなバカな――

言葉が詰まった。娘の右腕と左足の義肢が見えた、そしてニコラの話が脳内に蘇る。

 

19 九仙通り歩道廃墟 朝 外 追憶

劣勢の中、鳩は機械の腕で激しく起伏している胸元を抑えた。その皮膚には、白い靄みたいなものがかかっている。
"

《バサレウス》 脚本・八

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
20 九仙通り路地 昼 外

ジノ: お前の心臓は、蒸気エンジンなのか?

鳩: うん。

ジノ: …全く不思議だ。

揃った足音が聞こえた、おそらく一部隊の兵士がここに近づいている。鳩はジノを引き寄せて最後の言葉を伝える。

鳩: 今はこれを話している場合じゃない。あの方向を、突き当りまで行って。あなたを迎える人がそこにいる。

 

21 テストコース 昼 外 追憶

白いワンピースの女の子が昇降台の上に立って、カメラの向こう側に挨拶をしている。

鳩: こんにちは、バサレウス。私の名前は鳩。

 

22 九仙通り路地 昼 外

言葉だけを残して離れていく娘を見て、ジノは思わず呼び止めた。

ジノ: 鳩!

ジノ: また後で。

鳩は振り返って微笑んだ。そして右腕の装置を起動して敵が来る方向へと向う。

 

23 九仙通り歩道廃墟 昼 外

衛生兵に傷の手当てをしてもらっているニコラのところに、あたりを駆け回った副官が戻ってきた。

副官: 見つけられませんでした。

ニコラ: 彼の家は探ったのか。

副官: 誰もいませんでした。まさか……

ニコラ: 彼が裏切ることはない。

副官はこれ以上喋ることがなかった。いくら疑っても、上官の信頼には叶わないことだ。

鳩には協力者がいる、その人たちがどさくさに紛れてユーエをさらったんだ。兵を出せ、まだそう遠くに入は行っていないはずだ。

ニコラにも自分の判断は正しいかどうかがわからない。ただただ焦る気持ちを抑えて、考え込むしかなかった。
"

《バサレウス》 脚本・九

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
24 紅灯祭の九仙通り歩道 夜 外 追憶

十年前の紅灯祭の夜、仮面をかぶった大道芸人たちは街を賑やかしていた。

内城からこっそり抜け出してきた鳩は、行列の中でも一段と目立つキツネの仮面を被ったピエロを見つめた――彼女はその人物に心当たりがあるが、自信がなかった。ピエロは鳩の目線に気づくと機械の関節を動かして滑稽に踊りながら、不気味な姿勢で鳩の前に立った。そしてまた、動き出す。

手に持つタンバリンが、その両足の動きに合わせて音を奏でる。その様子を見た子供たちはけらけらと笑った。やがてピエロたちは手のひらを広げて鳩に何かを見せようとしたが、鳩が顔を近づけるとまたその手を引っ込んだ。このようにトルコのアイス芸のようなことが三回繰り返し、鳩がうんざりしてきた頃にピエロはようやくその手を広げた。そこにあったのは、氷のような透き通る色をした小さな金属製のハスだった。

ピエロはこれを鳩につけてあげた。鳩は数秒間この銀色に光る飾りを見つめ、何かありそうな気がして頭を上げたが、そこにはすでにピエロはいなかった。

ただ後ろから何かしら争っている声が聞こえた。

 

25 九仙通り歩道裏の路地 夜 外 追憶

喧嘩をしている母と息子がいた。

ユーエ母: 内城に行きたければさっさと行けば?

母は息子の荷物をあれもこれも外に放り出し、時にそれらを足で蹴った。ロックが緩んで開いたケースの中にはいろんな電子機器が入っていた。息子はケースの前でしゃがんで、それらが壊れていないかを確認していた。

ユーエ: 何すんだよ! これらめちゃくちゃ高かったぞ!

ユーエ母: そんなこと知らないわ、壊れたら上司にまた買ってもらえばいいじゃない。

ユーエ: ふざけんなよ! もう俺一人で行くよ! あんたはここで老いぼれてりゃいいんだよ、アホ!

ユーエ母: 母親に敬意を払う気は微塵もないかしら? まったく、こんな息子に育てた覚えなんてないわよ!

たくさんの人が声を聞きつけて様子を見に来た。中には観光客もいる、鳩もその一人であった。ユーエは恥ずかしさを堪えず、荷物を持ってここを離れようとした。彼が人の群れを抜けて灯篭が飾られた歩道に帰っていく様子を鳩はしっかりと見ていた。彼の眼角にはあざができていた、そして置いて行かれた母はまだ彼の悪口を言っていた。

ユーエ母: この恩知らずが! 出ていくなら二度と戻ってこないで! 父さんがどうやって死んだかを忘れたのかしら? それを無駄にして、知らない人の手助けして地元の人たちをいじめて来るなんて。こんな息子なんていらないわ!
"

《バサレウス》 脚本・十

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
26 九仙通りのとある倉庫 昼 室内

蓮渡は斧を手に持って目も前の男を観察していた。ジノは何歩か後ずさったが、逃げ場はもうないようだ。

 

27 九仙通り二番路地 昼 外 追憶

鳩の言葉に従ったジノは例の場所に着いたが、彼を待っていたのは何人かの不良だった。

 

28 九仙通りのとある倉庫 昼 室内

蓮渡: 人が来るとは聞いていたが、お前だったとはな。

ジノ: こっちだって全くの予想外だ。

 

29 紅灯祭の九仙通り歩道 夜 外 追憶

母と絶交し、重い気持ちを引きずっているユーエは蓮渡に遭ってしまった。

蓮渡: なぜ遊星の手助けをした? 十年前、あいつらがお前の父にどんな目に遭わせたか忘れたのか?

ユーエ: 失せろ。

蓮渡: ユーエ、これ以上間違った道を行くな!

ユーエ: お前に教育される義理はないさ!

ユーエは蓮渡に一発拳をくらわせた。

 

30 九仙通りのとある倉庫 昼 室内

ジノ: 俺はお前が知っているあの人じゃないんだ。

蓮渡は距離を詰めて、瞬く間にその右手を掴んだ。その手のひらの傷があらわになる。

蓮渡: これは、お前が俺を庇うために受けた一撃だ。

ジノ: そ、そうなのか。

蓮渡: お前が相手から刀を取り上げた時、一生ついていくと心の中で誓ったんだ。その結果、どうなったと思う?

ジノ: どう、なったんだ……?

蓮渡: お前は俺を襲ってきたやつにこう言ったんだ、「俺にやらせろ」と。ユーエよ、お前はマジでクソだぞ!

不良はますます手を握り締めた。ジノにはわかる、この人は彼ではなく、そのユーエに向かって怒っているのだ。ユーエは一体何をしてここまで嫌われているんだろうか。

ジノ: まあ落ち着け。そうだ、証明してくれる人がいるんだ。鳩、あの機半分人間半分機械の少女――

蓮渡: それって、Zのことか?
"

《バサレウス》 脚本・十一

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
31 九仙通りの塞城 昼 外

一昔前の香港映画に出てくるような錯綜した塞城の通路、ここに人はいなかった。鳩は遠くからここに駆け寄ってくると、物干しを掴んで五階から四階へ飛んだ。その後ろに兵士たちは一心に彼女を追い、周りの環境を一切視認していなかった。一つ角を曲がると、兵士甲は視界から外れたところに置かれたレーキに頭を打たれ、隊列を乱した。兵士甲は皮が破損した部分を手で押さえたが、隙間から変わった色の液体が溢れ出ている。装甲の内部圧力低下により、彼の呼吸は乱れて心拍数も上がりつつある。

兵士乙: 頚部を修復しろ!

兵士丙: こちら丙、負傷者が出ました!

鳩は右の空、動きが少し早くなっている衛星を見上げた。そして耳を立てて、声で敵の分布状況を大体把握した。上の階の部屋に二人の足音、三階の兵士たちは晩御飯について喋っている。二階からは何も聞こえない、おそらく寝ているのでしょう。一階には三人が呑気にカードゲームをしている――どうやら相当仲間たちを信頼しているようだ。

鳩はこの遊びに付き合うつもりはなかった。窓辺に立っておおよそ高さを推定すると、思い切って飛び降りた。四階にいる兵士たちは彼女が飛び降りるところを目撃していた。

四階の兵士: 下のもの、あいつが飛び降りたぞ!

三階の兵士: は? どこだ?

二階の兵士: あー? えー! わあああ!

一階の兵士が喋り出す前に、鳩の手は既に彼らに触れていた。素早く足で薙ぎ払うと半分の兵士が倒れ込み、残りの半分は膝と拳を使った総当たりで倒した。戦闘終了。

四階の兵士: こちら捕捉部隊、中継ノードの捕捉に失敗しました。より多くの動員を要請します。
"

《バサレウス》 脚本・十二

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
32 九仙通りの川辺 昼 外

常に賑やかだった川辺も人がいなくなり、ただ一人ゴーグルをつけた老人を残した。アンダーシャツにハーフパンツ、持ち込んだ折りたたみ椅子に座って釣竿を手に取っている。

水流に流され漂う浮子が沈む気配は全くなかった。少し離れたところ、軍服を着た女の子が川辺でしゃがみ込んでナイフで苔と水草を薙ぎ取り、小さなガラス缶の中に入れた。副官は立ち上がると老人の方を見て、老人もまた彼女を見た。二人はしばらくの間見つめあっていた。

 

33 九仙通り上空 昼 外

数十台の金魚型飛行装置は水の中にいるかのように、九仙通りの上空に蒸気を出しながら止まっている。天気は快晴、雲がなくなった空でこの巨物たちはまるで違和感の塊だ。背景にある建物の中に人はなく、それらの窓からはこの金魚たちと見つめあうこともできるだろう。いったいこのでかい体の中にどんな秘密が秘めているのか、不意にも考えてしまう。

 

34 金魚型飛行装置 昼 室内

円柱型の水槽の中には一匹の金魚と何個か彫刻された石、そして水草がある。副官は取ってきた浮遊植物を水槽の中に入れてから座席に向かった。

ニコラ: 塞城から逃げられてしまうと厄介になるな。

副官: と言いますと?

ニコラ: 蒸気爆発が起きていなかった頃、外城と内城は繋がっていた。その時、地下鉄は人々のメインな交通手段だった。今では地下鉄が廃棄され、それらのトンネルも分派のやつらに占領されて密輸の要地となっている。

彼は政府が保存している地下鉄の経路図を出し、九仙通りあたりを拡大表示した。

ニコラ: 数百年の更迭を経て、九仙通りの建物群は当初の様子と全く異なっている。地下への具体的な入口は、今となってはその地元の人たちだけが知っていることだ。

副官: Zに協力しているのはあの人たちだとお考えですか。

ニコラ: その通り。それに、おそらく防衛軍の中にも内通者がいる。でないと昨日の事は説明がつかない。

副官はコップを持って歩きながら考え込んだ。その姿がちょうどごはん中の金魚を遮った時、彼女は何か言おうとしたが、ニコラはすでにその考えを読んでいた。

ニコラ: いや、彼ではない。
"

《バサレウス》 脚本・十三

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
35 紅灯祭の九仙通り歩道 夜 外 追憶

ユーエは蓮渡を押しのけた、そして彼は傍観者である鳩に気づいた。少しして彼の視線は娘の首あたりに留まった、あの符号は何かの資料で見たことがある。

尤埃: バサレ――

蓮渡: よそ見するんじゃねぇ、まだ片付いてないぞ。

二人はまた殴り合い始めた。
"

《バサレウス》 脚本・十四

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
36 テストコース 昼 室内 追憶

森林に覆われている山のふもとに高さ20メートル、広さ10メートルの台形のトンネルが開拓されている。

 

37 テストコース入場路 昼 室内 追憶

白衣を着たユーエの口元にはあざがあった。彼は壁際でタバコを吸いながらニコラが来るのを待っているが、そろそろうんざりしてきた。幸いなことに、軍人は約束を守ってやってきた。

ユーエ: 手に入れたか?

ニコラ: 手に入れたさ。

彼は白いハスの首飾りを取り出して研究員に投げ渡した。

ニコラ: こんなちっぽけなものが、本当にバサレウスのカギなのか?

ユーエ: 試せばわかる。

ニコラ: 早くしてくれ、あの娘が目を覚ます前に返してあげないと。

 

38 テストコース 昼 外 追憶

二人は非常ドアを押し開けた。囲まれた室外環境に30メートル長の動物型機械装甲が眠るキツネの如く佇んでいる。それはすでに植物に埋もれて、ここの生態と一体化している。

ニコラ: もう十年か、ずいぶん経ったな。

彼は離れた位置でそれを見ている。ユーエは高さ3メートルの機械装甲の上に登り、あっちこっちと操縦席の入口を探っている。しかしバサレウスの装甲は緊密に繋がっていて開けられそうな場所がなかったため、彼はその上に登っているまま質問を投げ出す。

ユーエ: あんたは本当に師匠から聞いてないのか(倒れそうになって何とか踏みとどまる)、これに潜り込む方法をさ。

ニコラ: 聞いてないさ。バサレウスは歴代市長にのみ操縦権がある、私にそれを知る資格はない。

ユーエ: じゃあ彼はなぜカギを遊蘇音に渡したんだ?

ニコラ: だからそれは君の考えすぎだ。

ユーエはそれを聞いてムカついたのか、意のままに首飾りを機械装甲の頭部にたたきつけた。そして奇跡が起きた。ニコラは目を見張った、ユーエのいう通りこの白いハスは機械装甲を動かすカギだった。それが機体に触れた瞬間、液体のような物質に溶けて期待を浸透した。次の瞬間、バサレウスが目を覚まし、キツネの目を開けた。大地が震え始めるとそれは形を変えて、両足だけで立てるような構造になってますます人間みたいな姿になった。

機械装甲の関節部から出てくる四肢を踏み台に素早く砂埃を抜けたユーエは、バサレウスが完全直立になる一秒前にその左肩のあたりにたどり着いた。

バサレウスの表面に触れて熱の伝達をたどったユーエは、すぐに包まれている操縦席の入口を見つけた。それは機械装甲の頚部にあった。ユーエは渾身の力を絞り出してそこに向かって登った。

ニコラ: ユーエ、危険だ、そこに入るな!

ユーエはもがきながら操縦席のドアを開けて、中に飛び込んだ。
"

《バサレウス》 脚本・十五

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
39 バサレウス操縦席 昼 室内 追憶

目に入ったのは操縦システムを駆動している小型の蒸気エンジン、そしてその上で浮いている「カギ」。

ユーエは操縦台の前に立ち、機械装甲を操縦しようとした。ここにあるすべての操縦ボタンの用途を彼は知っているし、脳内でも何千回シミュレートしてきた。まずはシステムを起動、そして歩かせ、砲弾を充填させてから物を壊させる。完璧な流れのはずが機械装甲はびくとも動かなかった。バサレウスは彼を拒んでいるのか。

ユーエ: おかしい、なぜ動かない!

ユーエを心配したニコラも操縦席に入ってきた。

ニコラ: 君にその権限はない。この子は君の言うことを聞かないさ。

ユーエ: そんなバカな、資料に書かれてあった全ての条件を俺は満たしているはずだ!

ニコラ: バサレウスを操れる条件については知らないが、遊星家の歴代当主には一つの共通点がある。

ユーエ: どういう意味だ?

ニコラ: その人たちは皆、空から来たものだ。

軍人は空に目を向け、ユーエも頭をあげた。そして何かを悟ったのようにニコラを見つめたが、頭の中では上空に浮ぶ低軌道の事を思っていた。

 

40 衛星 宇宙 外

衛星は、宇宙に留まったまま。

 

41 データ観測室 昼 室内

巨大なスクリーンが映している軌道分析モデルを見ると、衛星は既に元の軌道から大きく外れていることがわかる。それを見た遊星は変だと思った。この周期の中枢はまだ正常に作動しているはずだ、なぜこのような問題が起きたのか。

研究員: 市長、衛星から一通のメッセージが来ています。流しますか?

遊星: 流して。

スクリーンは録音再生画面を映した。起伏のある周波数が編み出したのは、群れの悲鳴だった。

衛星: おうちに帰る、おうちに帰る、おうちに帰る……

研究員: 現段階ではこれはとある古の言語ということしか分かっておりません。今専門家に尋ねて――

遊星: 結構だ、これは地球の言葉さ。

相変わらずスクリーンを眺めている彼は言葉にできないような表情をしていた。

遊星: おうちに帰る? 幽霊どもも家が恋しいのか。
"

《バサレウス》 脚本・十六

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
42 九仙通りのとある倉庫 昼 室内

不良たちが物資を運んでいる、蓮渡はリストをチェックしながらジノを見張っている。二人は不良たちの通路の上にしゃがみ、蓮渡はリストに書いた数字を何度も見直しているが、ジノは暇すぎて彼に語りかけ続けている。

ジノ: 信じられないかもしれないけど、俺の名はジノ、地球で衛星通信関連の研究をしていたんだ。今朝、実験が終わったと思ったらいきなりここに飛ばされたんだ。バサレウスだの実験体だの、そんなの全く分かんないけど、要するに――

蓮渡: 話は終わったか?

ジノ: あとワンフレーズ……

蓮渡: いいや、やっぱり続けろ。

ジノ: 多分、俺は意識サンプルだ。

蓮渡: なんだと?

ジノ: だっておかしいでしょ、これしか解釈が思いつかないよ。おそらく俺はある種のセキュリティで、君たちの衛星上に俺が作ったプロトタイプの実験データが搭載されていたんだ。そしてそれにはジノの記憶が入っていた。

蓮渡: お前ら、いったん手を止めろ。

蓮渡: お前はユーエじゃない、あいつは決してバサレウスを衛星とは呼ばない。

ジノ: なんで俺はここにいるんだ?

蓮渡: 知るか、Zに聞け。ほら、ちょうど戻ったところだ。

見ると倉庫の入口あたりに女の子が立っている。さっきの無駄口は一体どれだけ聞かれていたのだろうか。

鳩: とりあえず車両に乗って。

 

43 九仙通り地下鉄駅 地下 室内

不良たちは階段を下って物資を車両の中にまで運んだ。そして蓮渡に挨拶をしてから、手を振って別れを告げた。

ジノは鳩の後について先頭車両へと向かった。

 

44 先頭車両 地下 室内

鳩は慣れた手つきで低い位置にあるスイッチを引っ張ってから、いろんな数値を微調整して至るところの安全ロックが外れているかを確認した。

鳩: 地球では蒸気エンジンは使われているの?

ジノ: 地球ではもっと選択肢があるんだ。蒸気エンジンが役立つ場面は少ないかな。

鳩: なるほど、でも結構慣れているように見えるけど。

ジノ: 小さい頃に研究したことがあってね。
鳩: そう。

 

45 車両の中 地下 室内

二人が先頭車両から戻った時、蓮渡はまだそこにいた。何か言い残したことがあるようだ。

蓮渡: あっちに着いて物資を伽竹桃に渡せば、今回の仕事は終わりだ。

鳩: お疲れ様。

蓮渡は最後に、何か不服そうな表情でユーエの方を見た。
"

《バサレウス》 脚本・十七

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
46 移動中の車両の中 地下 室内

二人は向かい合って座っている。鳩が目を瞑って休んでいる中、ジノはスーツケースからヘルメットを取り出して観察している。このヘルメットは彼が研究の時に使用したやつと見た目は違えど、用途は同じだ。起動を試みるも赤い指示灯が点滅しているだけ、どうやらエネルギーがないとヘルメットは使えなさそうだ。

ジノ: どうやってやったんだろう。

鳩: (目を開けて)おそらく、これは兆しだと思う。

ジノ: (ヘルメットをしまって)何の兆しだ。

鳩: 墜落。

鳩: 明日の朝、バサレウスの中枢部は完全に元の軌道から逸脱してカメリアの内城に衝突する。あんたはバサレウスが最後に射出した意識サンプル。機械は無意味なことをしない、君には特殊な使命があるかもしれない。

ジノ: ならユーエは? 俺が彼の体を乗っ取ったけど、彼はどこにいった?

鳩: 彼は昨日の夜、一人で仕事していた時に心臓の発作を起こして死んだよ。(ヘルメットを指さして)衛星がこれを借りて全てを記録した。

ジノ: (少し考え込んで)君は今、何がしたい?

鳩: どういう意味?

ジノ: 参考にしたいんだ。俺は彼じゃないし、彼の身代わりとして生きることはできない。

鳩: 私の人生は参考に値しないものよ。でもそうね、今は衛星を元の軌道に戻して、そしてバサレウスを破壊したいかな。

ジノ: あの、物理的に干渉した時点で壊れてしまうかも。

鳩: 地に落ちてこなければ何でもいいわ。でも本当にこうするべきかしら、九仙通りの人たちは反対しているの。

ジノ: (間を開けて)やりたいことをやればいいんじゃない? 自分の気持ちがまず大事だ、その次に集団の事を考えればいい。

鳩: 確かにそのとおりね。

トンネルを抜けた列車は地上へと上がった。ジノは娘の悲しい瞳に、遥か昔の記憶を重ねた。
"

《バサレウス》 脚本・十八

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
47 テストコース 昼 外 追憶

風が吹いている。白いワンピースが揺られても、女の子は目の前にある巨大なロボットを仰視していた。その後ろからやってきた研究員も同じく頭をあげ、人類の技術を上回った巨物に敬礼した。

ユーエ: 人間はどこで消えても、最後は自分が生まれたところに戻ると聞いたことがある。君の父は、この中にいるのかな。

鳩: わからない。そんな気はしていない。

ユーエ: それは残念だね。

鳩: (振り返って)これがあなたたちの言った、新しい体?

ユーエ: 十年間ずっと寝ている植物人間だ、家族が安楽措置を要請した。

離れたところから、白衣を着ている医療関係者が病床を推してこちらに向かってきている。その上で寝ている者は医療設備を頼ってまだ生きている。熱を帯びた胸元も起伏を繰り返し、本当にただ夢を見ているように見える。

 

48 バサレウス操縦席 昼 室内 追憶

植物人間は操縦席に安置された。瞬く間に、青紫色の波動が操縦席の空間を歪ませた。ユーエは激しい吐き気を感じ、それがてんかん発作を引き起こした。彼の脳はこの波動から受ける影響が極めて大きいようだ。彼は、後任の遊星の記憶を見たかもしれない。

 

49 謎の実験室 昼 室内 過去

暗い違法実験室の中、とある人が飛び散った液体を拭いていた。彼の視界には緑色の靄がかかっている、どうやらこの実験は相当長い間続いたらしい。その前方、ひとりの正体不明の商人がオフィスデスクの上に座っていた。

遊星: 素晴らしい素材だ、どうやって手に入れたんだ?

???: 簡単さ、学会に賄賂を送った。一番原始的なやり方だ。

遊星: そうだと思っていた。

手に持っていた手術道具を机の上に置き、彼はロッカーの前に行って手術着を脱いだ。そのロッカーには彼ととある科学者を映った写真が貼ってある、その写真を見た彼はいささか暗い気持ちになった。

遊星: もっとたくさんの意識サンプルが必要だ。

 

50 バサレウス操縦席 昼 室内 追憶

正気に戻ったユーエは、となりの鳩が心配そうな目でこっちを見ているのに気づいた。

鳩: 震えているの?

ユーエ: 本当に新しい遊星が必要なのか?

鳩: ニコラはそう言っていたよ。

ユーエ: 考えてみて、君の父は生前なぜ後任の遊星を嫌っていたのか。きっと何かあるんだ。

女の子は困惑した表情でユーエを見た。

ユーエ: カギだけじゃない、バサレウスの動力源も君に託す必要がある。

鳩: どうすればいいの?

彼は命綱を握るかのように、力強く女の子の両腕を掴んだ。

ユーエ: 君の機械製の人工心臓だ! それを蒸気エンジンに変えても、遊星はしばらく気づけないはずだ。

鳩: もし気づかれたら?

ユーエ: その時は逃げてここから離れろ。彼はもう死んだ、君がここに残る必要はない。
"

《バサレウス》 脚本・十九

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
51 壬壬閣 昼 室内

一匹の鯉が水槽から飛び出て地面に落ちた。それを見た妹キョンシーの寧々は感銘を覚えて鯉を捕まえようとするが、水たまりに踏み入れた途端転んでしまい魚を逃がした。音を聞いて駆け付けてきた姉の安々は状況を見て趣を感じたか、何としても魚を捕まえると心の中で誓った。ただ者ならぬオーラを出して構えている彼女はまず丁寧に魚の動きを観察した。そしてその動きから次に来る位置を推測し、ここぞというタイミングで両手を伸ばした――しかし魚は謎の力によって一瞬にして空に登った。

安々: あれ?

上の方を見ると、なるほど。二階にだらしない姿勢で座っている店主の伽竹桃が釣りをしていたのだ。

寧々: 女将さんやめてください!

安々: もともと魚が少ないのに、釣りなんかしてると死に絶えるよ!

伽竹桃: だって暇じゃん。

寧々: なら灯篭を飾ってくださいよ。町内会からもらって四五日経ったけどまだ全然飾ってないじゃないですか。

安々: そうだそうだ。

伽竹桃: ったく、自分たちはサボってるくせに、私にやらせるのか。

壬壬閣は内城で新しくオープンしたばかりの酒場であり、あまり知名度がない。お客さんと呼べるのも、この賑やかさを気に入ってる二三匹の猫だけだった。

客甲: 大人は子供を漕ぎ使うべきではないのだ!

客乙: そうだそうだ!

伽竹桃: うるさいな、飯でも食ってろ!

女将さんは憤った。いつか絶対こいつらの飯を激辛にしてやる。
"

《バサレウス》 脚本・二十

収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
52 壬壬閣入口 昼 外

左側の灯篭をすべて飾り終えた伽竹桃は梯子を右のほうに持っていくと、やや大きい赤い灯篭を持ってゆっくりと登っていく。

客甲: ごちそうさんよ、女将さん。

客乙: 灯篭飾ったらほら、綺麗じゃないか。

伽竹桃: うるさいなぁ。

まだ食事の時間ではなく客も来ていないため、急いで戻る必要はなさそうだ。女将さんはそのまま梯子の上にしばらく座っていた。ここから見える景色は実によく、太陽の移ろいと雲に隠れた山々が眼中に収まる。しかしどこを見ても、空はまるで墨によって覆われているかのように黒い流体に満ちていた。

伽竹桃: あれが宇宙との通信を邪魔しているのか。

鳩: スーパーパンダ、何を見てるの?

伽竹桃: お前――

いきなりのあいさつに伽竹桃が驚いて、踏み外して梯子から墜落した。幸い身のこなしが軽く、彼女はすぐさま前転をして綺麗に着地した。そしてぎょとんとしている鳩を見ると、心配するべきか説教するべきかわからなかった。

伽竹桃: 何で来たんだ、今町中で指名手配が出てるぞ、お前(ジノが視界に入った)――たちの。

ジノ: 俺?

 

53 壬壬閣二階宴会場 昼 室内

伽竹桃: 説明している暇はない。とりあえずここにいろ、絶対外に出るな。

鳩: 物、持ってきたよ。

伽竹桃: それはどうも。

ジノ: それで、いったいどういう状況なんだ?

伽竹桃: 知りたいかい? 教えてあげなーーい!

言い終わると伽竹桃は部屋から出てってドアを閉め、ジノに話す隙を与えなかった。
"

《バサレウス》脚本・二十一

収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
54 夭夭閣一階ホール 夕暮れ 室内

時間が遅くなるにつれ、酒場はますます賑やかになってきた。指名手配の写真を持って巡回している機械兵士は手当たり次第に二人に関する目撃情報を尋ね、やがて夭夭閣にやってきた。

スーパーパンダは耳を澄ませて、ホールにいる客人たちの喋りを盗み聞きした。「あの二人何をやらかしたんだ?」「今日外城で起きた惨劇、聞いたか?あいつらがやったんだ、反社会勢力だ。」スーパーパンダは実に心もとなく、ひたすらお茶を飲み続けた。

伽竹桃:どうしよう、これじゃ共犯者扱いされるじゃないか。なんであの二人が一緒にいるんだ!密輸なんてやらなければよかった。今から母星に助けを求めても間に合うかな……

安々:女将さん、どうしたんだ?

寧々:これは、またお腹を壊したに違いない。

安々:まさか、また生の笹を食べたんじゃ?!

寧々:ありえる。

安々:ダメだよ、この星の笹には毒があるんだ!しっかりしてよ女将さん!

また、ホールからの声が聞こえてきた。「写真のこの場所、具体的にはどこだ?」「九仙通りだって、あの治安が悪いところだ。」「あそこか、じゃあいいことをしたんじゃないか。」

伽竹桃:黙って、考えを思いついたんだ!

足元にいる安々をどかせると、女将さんは何か決心したように勢いよく立ち上がり、二階の方に向かった。

 

55 夭夭閣二階宴会場 夕暮れ 室内

二人は座ってジノが注いだお茶を飲んでいる。

ジノ:あの耳は本物なのか?

鳩:そうよ、スーパーパンダは宇宙人なんだ。

ジノ:(硬直して)ここはどこ、今は何年だ?

ドアが開くと、スーパーパンダが急須を持って登場した。

伽竹桃:ここは惑星カメリア、宇宙探索に熱狂していた時代から一万年過ぎている。(急須で直でお茶を飲んで)お前はユーエじゃないんだな、あいつはこんなバカげた質問をしてこないさ。

ジノ:ユーエのことを知っているのか?

鳩:(補足説明)防衛軍が宇宙からの来客を出迎えたの、私とユーエもその場にいた。

伽竹桃:(急須を机上に叩きつける)そろそろまとめに入ろう、少し助けが欲しいところでしょ。

スーパーパンダは木の彫刻でできた壁画をノックすると、画中の線に沿って隠し扉がゆっくり開いた。

《バサレウス》 脚本・二十二

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
56 夭夭閣隠れ家 夜室内

暗い部屋の中、三名の会議参加者はスポットライトを浴びている。 進行を務める伽竹桃は両手を合わせ、 長い語り出しで一問一答を開始する。

伽竹桃:ジノ、お前の存在は常理に背いている。 普通、 現任の遊星が死亡した後 に新しいコピーがダウンロードされるのだ。 Zが言った通り、 お前には特別な使命があるのかもしれない。

司会は一丁の回転式拳銃を取り出すと、 極めて重要な一発の銃弾をこめた。 その表面には、 白いハスの模様が刻まれていた。

伽竹桃: おそらく、お前はユーエの脳の記憶を読み取れるんだ。 試したことはあるか?

ジノ: 鳩とユーエについての記憶を見たことがあるが、 それはユーエの記憶じゃないと思う。何というか、第三者の視点から見ていた感じだ。

伽竹桃: これは面白い現象だ。

拳銃は娘の手に渡った。 彼女は躊躇もせずにジノの眉間に狙いを定める。

鳩:あんたは私のことを鳩と呼んでるが、 私は他人にこの名前について話した覚えがない。

ジノ:それは・・・

57 テストコース昼外追憶

場面21、 映像がますます明晰になる。

鳩: 私の名前は鳩、 これはもっかいの初めましてになるかな?

58 夭夭閣隠れ家 夜室内

ジノ: 記憶の中で、 君はそう言っていた。

鳩: そう、 分かったわ (銃を下す)

司会は急須から茶滓を出して、 それを山分けにした。

伽竹桃 : お前たちの計画ではまず内城に潜入して、 ジノが軍隊に復帰して防衛軍から情報を盗み取る。 そして鳩は保存場所に突入して、 バサレウスを奪う。 間違いないかね?

鳩: そのはずだったが、まさかユーエを指名手配するとは。

伽竹桃: (間を開けて) 衛星がどこに落ちるか知ってる?

鳩:  (急須を受け取って) 内城、 西沙区の東南方面。 推測被災面積はおよそ半径 15キロ。

伽竹桃: 政府と防衛軍の本部は全部あのあたりにある。

それを聞いたジノの脳内に一つ恐ろしい推測が浮かび上がり、 彼は眉をひそめた。

ジノ : 何景。

《バサレウス》 脚本・二十三

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
59 実験室の廊下昼室内

遊星は防衛軍司令部の人たちに招集をかけた。副官はニコラと共に向かっている途中、自分のスマホが鳴ったことに気づく。

副官:ジノの目撃情報が入りました。

ニコラ: 見せてくれ。

副官:これが目撃現場の写真です、彼は九仙通りの人たちと行動を共にしているよ うです。裏切りか脅かされたかはわかりませんが、今すぐユーエに対する指名手配を出すべきです。

ニコラはいったん足を止めた。

ニコラ: それは奇遇だね。(振り返って) 君に任せる、俺は一人で市長のところに 行く。

指名手配についての回答はなかった。

ニコラ:何か問題でも?

副官: いいえ、すぐ向かいます。

60 データ観測室 昼 室内

革のオフィスチェアに座っている遊星は相変わらず衛星の動向を監視している。そのペンを握っている手は動き続け、既に十枚の紙をデータと計算式で埋め尽くして いた。一見計算に全身全霊をかけているが、周りの気配も察知しているようだ。二コラが隣に来ると、彼はすぐさま命令を出した。

遊星:西沙区に避難指示を、それとすぐに新しい衛星を活性化させるプログラムを用意しろ。

ニコラ: しかしバサレウスの権限は・・・・・・

遊星:既に時間が無くなっている。(ペンを置く) 新しく来た副官はどうだ?

ニコラ: 心強い助手だが、少々落ち着きが欠けていますね。

遊星: 九仙通りの事故、それとすぐに起こるであろう西沙区への襲撃。これらは彼女の誤った命令が引き起こしたことだと、メディアにはそう伝えておけ。

ニコラ:市長、それは――

遊星:彼女は何者か、お前もよくわかっているはずだ。"

《バサレウス》脚本・二十四

収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
61 西門大通り 夜 外

何景は夭夭閣がある通りに来ている。ヘルメットを被った彼女はここのすべてを静かに観察している。街中に飾られている赤い灯籠、それはまるで魑魅魍魎、自分たちを監視しているようだと彼女は感じた。

副官:最新の目撃情報からすればあの二人はこの近くに身を隠している。手当たり次第に探せ、何一つ手がかりを漏らすな。

兵士たちの返事を、しかし何景はもう聞いていなかった。彼女は人の群に紛れて蓮渡に電話をかけた。

副官:ニコラは私を疑っている。

蓮渡:今回はやりすぎたな。

副官:彼はなぜユーエが裏切っていないと言い切れる?バサレウスが原因なのか?

蓮渡:(ムカついて)どいつもこいつも俺に聞きやがって。俺がもしこんなことまで知っていたら、占い師になった方が儲かるだろうが。

何景は考え込んだ。あの夏の数々の思い出が脳内に蘇る。

 

62 九仙通りの川辺 昼 外 追憶

幼い蓮渡:母さんが言ってたんだ、あのロボットはここの建物よりもずっと高いんだって。

満ち潮の川辺、女児は葦を一本折り、それを持って岸の付近に集まっているオタマジャクシとじゃれあっていた。

幼いユーエ:情報が古いな、俺のお父さんは九仙通りの代表で、市長に花を捧げる人なんだ!

幼い蓮渡:偉そうにして、くじ引きで決めた代表じゃないか。

幼いユーエ:ほら、運も実力の一部ってよく言うだろ?

男子たちが争う声はだんだん近づいている。女児は彼らの視点に賛同できず、固く口を閉じていた。ついに趣もなくなり、彼女は折れた葦を川の中に捨てた。オタマジャクシたちもこれに驚かれて四方八方へと逃げていく。

幼い何景:あれは兵器だ、君たちは美化しすぎている。

幼いユーエ:何を言ってるんだ、バサレウスは文明の象徴だぞ!

幼い蓮渡:どこから来たガキだよ、ロボットが見れるのがそんなに羨ましいか?

幼い何景:羨ましくない、バサレウスは私たちの区にも行ったわ。

幼い蓮渡:お前がちびっ子で見えなかっただろ。見た人は絶対そう言わない!

幼い何景:わ、私は…もう、このバカども!

幼いユーエ:うわ、逃げたぞ。

幼い蓮渡:だっさ。

すると何景は水に浸った土で泥団子を作って九仙通りの子供たちに投げつけた。九仙通りの子たちも同じようにやり返し、瞬く間に争いが始まった。どうやら泥団子だけでは足りなかったようで、距離が縮まっていくのにつれて争いは白兵戦に変わり、そして最後はもう敵も味方も関係なく三人でやりあってしまった。打

どうやって争いが止んだのか何景は覚えていない。もしかしたらみんな疲れてしまい、地に倒れたのかもしれない。ユーエだけはまだ少し気力が残っていたようで、大声で叫んだ。

幼いユーエ:(叫んで)俺の勝ちだ!

これは彼の命の叫びとなった。ユーエは叫んだ後びくとも動かなくなり、女児は指を彼の鼻にあてても、何も感じられなかった。

幼い何景:うそ、息していない――

幼い蓮渡:ユーエ?ユーエ!

子供たちの声の残響:ユーエ……ユーエ……ユーエ……

 

63 西門大通り 夜 外

何道人:彼を見つけ出して、問いただしてやるわ。

蓮渡:ちょっと、落ち着いて――

何景は電話を切った。

《バサレウス》 脚本・二十五

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
64 壬壬閣隠れ家 夜 室内

鳩: 指名手配はさほど問題じゃない、大事なのはバサレウスを見つけること。

巡り巡ったカメラは伽竹桃の前で止まる。

伽竹桃: しかしどこで、どうやって探すんだ?

質問を投げ出すと同時に、彼女は空気でできた疑問の玉を投げた。

ジノ: (キャッチして)防衛軍の乗り物庫。

今度は空気のダーツが射出され、カメラは地図上の防衛軍本部を映す。

鳩: (空気の虫眼鏡を覗く様子)なんで?

ジノ: 奥から二番目のシャッターを覆った布にキツネの目が描かれていた。何景はマークだと言っていた。(空気眼鏡を正す)

伽竹桃: 罠?(頭を傾げて、両腕でXを作る)

鳩: 何のための?(一本の指を顔に当てる)

ジノ: (紐を引いて明かりをつける)何のためでもない。

室内がようやく明るくなる。

ジノ: 動機、及び計画の実施は、我々とは関係のないことだ。

伽竹桃: それじゃ早速、出発だ!

彼女はすでにカーテンの真ん中に立ち、最後の枷を外した。風がすべての邪魔を吹き飛ばすのでしょう。

 

65 壬壬閣隠れ家 夜 外

部屋の一面の壁が降下して出口を作った。カメリアの夜、骨を刺す寒風、しかし三人の心にある炎が消えることはなかった。

スズメバチの形をした水陸両用飛行装置、腹部にある弾薬庫には追跡ミサイルが8発搭載されている。機械の振動による波形攻撃も可能で、ターゲットの内部構造を壊すことができる。まるで本物のスズメバチのように、それは翼を振動させて平衡を保っている。強い風が隠れ家の中に吹き込み、室内の飾りを吹き散らした。三人は壁や地面に縋り付きながら叫んで対話する。

伽竹桃: スズメバチ七型、識別番号 53。三日前陥落の湖で行方不明になっているもので、防衛軍はまだこいつを捜索している。しばらく借りてあげよう!

ジノ: どうやって引き上げたんだ?

伽竹桃: 私の星の技術だ、言ってもお前にはわからん!

鳩: 引き換えの条件は?

伽竹桃: この星を包む帳を吹き飛ばして。できるか?

鳩は頷いて操縦席に飛び込んだ。

ジノ: 待って!

伽竹桃: お前は行くな、危険すぎる!

鳩はヘッドホンをつけると、ジノの方を見た。なぜか心の中にいっぱい話したいことがある気がしたが、声を遮る風を頼って最後のお別れを告げるしかなかった。

鳩の口の形: (さようなら、ジノ)

《バサレウス》 脚本・二十六

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
66 テストコース 昼 外 追憶

遊星は椅子に座りながらバサレウスを眺めていた。その手は、いつものように万年筆を握っていた。

遊星: それ以来、バサレウスに入った人は?

二コラ: 儀式当日を除いて、入った人はいません。

遊星: 僕は君を疑っているわけではない。(ペンを回して)しかし動力源がなくなったのは確かだ。

二コラ: 今全力で調査中です。

遊星: 連中の僕に対する敵意は凄まじいものだ。前任の遊星は誰だ?

二コラ: ジノという名の老人です。そのモデルは宇宙史上でも有名な通信技術の専門家です。

遊星: あの人か、なら不思議ではあるまい。(冷笑)

 

67 実験室の廊下 昼 室内 追憶

鳩を中心に据えた一人称視点。カメラの高さは鳩の首当たり。

ユーエ: 心臓の調子は?

鳩: 良好だ、拒絶反応も起きていない。

ユーエ: 念のために検査はしましょう。

二コラ: (遠くからやってきて)今大丈夫かな?

鳩: ユーエが身体検査をするって

二コラ: (不思議な顔をして)そう急ぐこともないだろう。バサレウスの動力源が消えたんだ。蘇音、カギで感知してみることはできないか?

鳩: あ、それならここにあるよ。(胸を叩く)

ユーエ: その、儀式の日に彼女の人工心臓が壊れてしまって。取り急ぎこれで何とかしたんだ。

二コラ: 入れ替えるのにどれくらいかかるんだ?

ユーエ: 今は使えるものがないさ。作っても半年はかかる。

二コラ: 君たちはーー(カメラを見て)いつも面倒なことを。

 

68 テストコース 昼 外 追憶

場面66。

遊星: 宇宙史か。どうやって知ったんだ?

二コラ: 三年前、とある宇宙人がカメリアに緊急着陸しまして。

遊星: 宇宙人?(笑)この星域に宇宙人なんていないさ。そういえば、カメリアは人類の宇宙探索の一歩目だったね。

カメラは、遊星が向いている平原を映す。
"

《バサレウス》 脚本・二十七

"収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
69 テストコース 1万年前 昼 外 過去

1万年前のこの平原に、先遣隊の飛行船が看陸した。

新式の宇宙服を着た3人の人間が飛行船から降りてくる。腕の部分にあるモニターの大気測定ボタンを推すと、すぐに「呼吸可能」というメッセージが示された。隊員たちはヘルメットを外した。その中、ひとりの茶色の髪の中年女性が遠くの方を眺めていた。丘の上の小さな木、その枝に赤い花が咲いている。

母: そちらに行ってみよう。

 

70 テストコース 1万年前の丘 昼 外 過去

咲き誇る花の群を歩いてもモニターは危険だと示さなかったため、母は大胆に一つ花を摘まんだ。観察しながら鼻に近づけると、それはツバキの香りをしていた。

母: 葉、茎、そして花。全てが地球のツバキと似ているね。

隊員甲: これは偶然ですか? それとも何かの兆しでしょうか?

母: それは、成分を分析してみないとわからないわね。

隊員甲: 報告書にはどう書きます?

隊員乙: いっそのこと、ここをカメリアと名づけません?

母: ツバキの花か、悪くない。空にいるメンバーの意見も尋ねてみよう。

そして、隊員たちは空中のメンバーとの通信を試みた。

少しして、悲惨な叫び声がボイスメールとして再生された。

飛行士甲: あああああああ、ツバキだーーツバキだらけだ!

《バサレウス》脚本・二十八

収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
71 データスキャン用飛行機 昼 室内 過去

飛行機通信、カメラの視点。

飛行士甲: 異常なし、着陸区域クリア。

 

72 データスキャン用飛行機 昼 外 過去

第五世代の戦闘機と同等なスペックを持ち、惑星内での飛行任務に使われる飛行機。今通信しているのは任務をこなす三機のうちの一機であり、邪魔な雲がないため三機は一列となって毎時1万平方キロメートルのスピードで地面をスキャンしている。

飛行士甲: つまらないものだ。この天気だと半日のうちにデータ収集が終わる。

 

73 データスキャン用飛行機 昼 室内 過去

通信チャンネルからチームメンバーの声が聞こえてくる。

飛行士乙: 気を緩めるなよ、飛行船が収集した天気情報が正しいとは限らない。

飛行士甲: お前が真面目過ぎ――

飛行士丙: 1号、前を見ろ! 異常事態だ!

 

74 ツバキ雲 昼 外 過去

任務をこなしている飛行チームの航路上で血のように赤い雲が拡張し続け、やがて三機の飛行機を飲み込んだ。カメラがズームすると、その雲の全容が写った。それは形がツバキの花に似た三次元のマンデルブロ集合、ツバキの外縁からまた新たなツバキが生まれて拡張するが、全体と局部で終始自己相似を保っている。それはやがて最小の分子構造、赤い灯篭みたいな閉合した立体まで縮小した。

 

75 飛行船内会議室 昼 室内 過去

ツバキ雲を収録した映像が流れた後、カメラはだんだん遠ざかって会議室の円卓全体を収める。会議に参加しているのは8人、全員各班の代表である。物理学者が立ち上がり、タブレットで観測報告をスクリーンに共有した。

物理学者: 今のところ確認できているのは、惑星カメリアの大気はツバキ素という物質で満たされていることです。この物質は地表の近くでは危険性がありませんが、八千から一万メートル上空の低気圧環境だと映像が捉えたような構造に変化してしまいます。このような構造は対流層及び成層圏の至る所に分布しており、大気の流れに乗って拡散し続けています。その影響を受け、現在我々が持つ飛行装置を長距離飛行させることが困難であり、更には宇宙との通信も不安定な状況です。今週はまだ風力が弱い方ですが、新しい予測モデルに従いますと、来週からは通信が完全に遮断されてしまいます。飛行船で大気圏外へ出ないと地球本部との連絡が取れません。

船長: この状況はいつまで続く?

物理学者: 少なくとも、来年のこの時期までは。

《バサレウス》脚本・二十九

収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
76 テストコース 1万年前の丘 昼 外 過去

ひとりで丘の小道を歩いている母に、隊員乙が後方から追いついた。

隊員乙: 新たな採集結果でも、やはり新成分は検出できませんでした。

母: 最初の案でいくのか。

隊員乙: チームのみんなは先に地上にあるツバキの木を処理して、元を断つつもりです。

母: でも、大気中のは――。

隊員乙: 宇宙機で収集するにはー、二万年はかかってしまいます。先遣隊にはまだ4つの予備惑星があるため、上層部はカメリアにあまり資源を投入したくないようです。

母: (空を見つめて)捨てられたってわけか。

 

77 テストコース 9700年前 夜 外 過去

300年後。

とある静かな夜、廃棄されて錆びついた先遣隊の飛行船は新たな客人を迎えた。バサレウスは隕石の如く空から下降し、着陸の噴射が草を焼き焦がして地面に4つの穴を残した。外骨格ロボットをつけたパイロットはバサレウスの操縦席から飛び降りて、レーザー中で飛行船に穴を開けて中に入った。

現地の住民たちは集結して懐中電灯を持ちながらテストコースに向かった。警戒しながら進んでいる中、先頭の中年男性は地面の穴を確認して泥の足跡をたどり、動物形態のバサレウスの前までやってきた。懐中電灯が機械装甲の頭部を照らした瞬間、住民たちは恐れて叫びながら逃げていった。

住民甲: うあ!

住民乙: バ、バケモノだ!

住民丙: 助けて!

すると、飛行船の方から声が聞こえた。

遊星: おい、何事だ?

住民たちはさらに足を速めた。取り残された中年男性はその場に立ち尽くしたまま。

中年男性: ロボット! あ……あ。

遊星: (見下ろして)あ、お前がリーダーなのか?

中年男性: (冷静を取り繕って)あなたは。

遊星: 今日からここは僕の管轄だ。遊星と呼んでくれ。

《バサレウス》脚本・三十

収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
78 防衛軍乗り物庫 夜 室内

スズメバチ七型飛行装置が着陸し、防衛軍の制服を身に纏った鳩は容易く乗り物庫に侵入した。出迎えたグランドスタッフは下を向いて作業しているが、遠くで降着装置を点検している人がこっちを見て誰かと内部通話を繋いだ。

グランドスタッフ: 間違いありません、実験体Zです。

副官: 彼女は一人で?

グランドスタッフ: そのようです。

副官: 分かった、ありがとう。

 

79 西門大通り 夜 外

何景は通話を切ると、再び集合した兵士たちに指示を出した。

副官: 直ちに壬壬閣へ向かえ!

 

80 壬壬閣隠れ家 夜 室内

壁が元に戻り、室内には伽竹桃とジノの二人が残された。

ジノ: 何で止めたんだ?

伽竹桃: 意識サンプルでしかないお前が行ってどうする?

ジノ: 何か役に立てるかもしれない。

伽竹桃: かもしれない、ねぇ。(怒りを抑えて)知らないと思うが、他人の体を乗っ取ることは宇宙法で禁止されているのよ。お前を人形に移してやる前にはどこにも行かせないからな。

ジノ: 人形! それって今すぐできるのか? ちょっと出歩きたいんだ。

伽竹桃: ったくめんどくさいなぁ、少し待ってろ。

伽竹桃があっちこっち人形を探し回っているところ、隠れ家のドアが開いた。

安々: 女将さん、防衛軍の奴らが来たよ!

 

81 壬壬閣入口 夜 室内

寧々: (両腕を伸ばして)ここは大使館、武器を持った者は入れません!

兵士一: お嬢ちゃんすごいね。

兵士一は口説いて寧々に道を開けてもらおうとしたが、急所を狙った連続攻撃をくらってしまい地面に倒れ込んだ。

寧々: (構えて)まもなく姉さんが女将さんを連れてきます。そっちのリーダーは? 出てきてもらいましょうか?

何景: (兵士たちを通り抜けて)ユーエを帰してちょうだい。

寧々: は、誰なんですか?

何景: (刀を抜いて)知らないとは言わせないよ。

時間が止まったように感じてしまう。二人は今、一触即発の状態にある。

伽竹桃: (駆け付けて)そこまでだ! お前が探しているのはこいつだよな!

女将さんに両手で放り出された男性の体は、何景の目の前の地面に落ちた。それは生命兆候をなくして間もないユーエの体、命の温もりこそ失ったがまだ硬直していない。何景はユーエの右手を持ち上げて確認した、そこにある懐かしい古傷に心が痛む。

何景: あんたが殺したのか。

伽竹桃: そうとも。何、指名手配犯を生きて捉えろと?

何景: 償ってもらうわよ!

伽竹桃: (二丁拳銃を抜いて)やれるもんならやってみろ!

《バサレウス》脚本・三十一

収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
82 防衛軍乗り物庫バサレウス層 夜 室内

鳩はキツネの目が描かれてある帆布の前に立っている。シャッターはなぜか開けられていた。彼女が布の下側から中に入って真っ先に見えたのは男性の革靴、その次が人型のバサレウスだった。

遊星: おかえり。(振り返る)

鳩: これを連れていくよ。

遊星: 君は衛星が墜落するのを止めに来た、と認識していいのかな?

鳩: そうよ。

鳩は遊星を通り抜け、止まることなくまっすぐバサレウスに向かって歩いていく。

遊星: 僕は君を止めない。しかしこれからも、君は惑星カメリアの指名手配犯であることに変わりはない。

鳩: 好きにして、どうせ私にはあんたの(口調を強めて)偉大なる計画が理解できないから。

遊星: 実験体Z、君は自分の才能を無駄にした。

鳩: 才能は自分が楽しく生きられるためのものよ。

 

83 孤児院 夜 外 追憶

とある年の紅灯祭、4歳の鳩は窓辺からちょこんと頭を出して、遠方のやさしくて魅惑的な赤い光を見つめていた。やがてその光に惹かれた彼女はベッドの下から布の靴を取り出し、それを履いてパジャマのまま駆け出した。孤児院の周りにはフェンスがあるものの、身の細い4歳児が抜け出すことは防げなかった。そのまま鳩は坂を下って街の方に向かった。

84 西門大通りの一角にある劇場 夜 外 追憶

そこには4人の興行師がいた。がたいがいい男は猫に火の輪っかをくぐらせ、その隣にいる兄妹の二人はペアリフトを披露、そしてあと一人のピエロはボールに乗って4つの球でジャグリングをしていた。

鳩はそれに見惚れていたが、急に何人かの商人が荷車を推しながら素早く興行師たちの前を通り過ぎた。それに驚かれたピエロは2つの球を落としそうになるが、地に落ちる前に鳩がそれを受け止め、そして自分で球を投げ始めた。

商人: 管理者たちが来たぞ。露店は許されていない、早く逃げるんだ!

商人たちはだんだん遠くに逃げていく。これを聞いた魔術師たちも鳩を連れて自分たちの荷車に乗った。

《バサレウス》脚本・三十二

収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
85 田舎の小道 夜 外 追憶

魔術師と鳩は荷車の後方に座っている。

魔術師: お嬢ちゃん、君には才能があると見た。私と共に魔術を学ばないか?

鳩: いいよ、楽しそうだし。

魔術師: 享楽主義!

鳩: 何言ってるのか分かんない! へへ!

魔術師は怒ったような表情をして鳩を痒みの刑にかけ、鳩は堪えずげらげらと笑い出す。田舎の道はとても平坦とは言えないものばかり、揺れる荷車に乗っていると遠くの赤い灯までがゆらゆらしているように見える。

 

86 壬壬閣入口 夜 外

壬壬閣での戦闘はすでに終わっていた。双方は10メートルほどの距離を開けて、何景は刀で地面を突いて体を支えている。一方の伽竹桃も力尽きたようで、地面に這いつくばって大きく息を吸っている。どちら側もたくさんの人が倒れていた。寧々と安々は片方が地面に倒れ込み、もう片方は街頭に吊っていた。兵士たちもバラバラに道の両側に倒れて車の通り道を塞いでしまっている。通りごとが今、静まり返っている。

伽竹桃: お前、こんなんじゃ人を殺せないぞ。

副官: そっちこそ、まさかのゴム弾とは、実に滑稽よ。ここまでにしておこうか。

伽竹桃: お前が探している人はもういないんだ、とっくに知っていただろ。

副官: (息を吸って)私はユーエとは違う。信仰なんてない、私はただ生き延びたいだけだ。

伽竹桃: (起き上がって)そっか、お前はそれを態度で示していたのか。

副官: そうさ。それに、そろそろ時間よ。

西南方向、天を貫く光の柱が宇宙を突き破る。

 

87 バサレウス出撃 夜 外

関節と頭部から白い煙を放つバサレウスは、まるで雲の中から現れた神霊のようだった。

 

88 バサレウス操縦席 夜 室内

鳩はパネルに示されている様々な数値を見回す。今の速度では重力から脱出できない、そう判断した彼女は加速ボタンのカバーを開けて力強くボタンを敲いた。

パネルの上に3行の文字が表示される:

テラバイトコネクション

準備完了

加速モードに移行

《バサレウス》脚本・三十三

収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
89 バサレウス出撃 夜-宇宙 外

音速、第一宇宙速度、第二宇宙速度を次々と突破していく。

やがてソニックブームを起こして、捉えられないほどのスピードとなる。

震盪、燃焼、そして静寂。

目標地点に到達し、待機。

 

90 バサレウス操縦席 宇宙 室内

操縦席から、高速でバサレウスに近づいてくる衛星がはっきり見える。鳩は右手付近にある操縦レバーを推す。

 

91 バサレウス 宇宙 外

機械装甲は両腕で防御態勢を取りながら、キツネの尻尾を前に出して後方にある推進装置を作動させた。

 

92 バサレウス操縦席 宇宙 室内

鳩: (息を吸って)三、二、一。

 

93 バサレウス 宇宙 外

バサレウスが衛星と衝突。

バサレウスの推進力が向上中!

バサレウスの推進力が限界値に達した!

 

94 バサレウス操縦席 宇宙 室内

鳩: 終わらせる時が来た――

 

95 テストコース 夜 外

テストコースの敷地の一角に小さな低いツバキの森がある。今は冬にもかかわらず、ここでは花が咲き乱れている。

 

96 テストコースの林間墓地 夜 外

惑星カメリアに残された最後のツバキの下に変わった形の石碑が立っている。そこに祀られている先遣隊の紋章に、地球の言語で部隊の名前が書かれている――カメリア。

ジノは石碑の前で長らく立っていた。今の彼は麦わら帽子を被った、黄色いシャツを身に纏っている顔のないプラスチック製の人形。喋ることも、涙を流すこともできない。

遊星: そう、ここが君の母親の最期の地。彼らはカメリアを選ばなかった。

遊星: 既に君のすべての意識サンプルを破壊したと思いきや、機械装甲の中に一つ残っていたとはね。

ジノが振り向いて見えたものは、自分の眉間に向けられた漆黒の銃口だった。

遊星: そろそろ終わらせようか、ジノ。

《バサレウス》脚本・三十四

収納日付: 156/08/26
保管単位: Gino
レベル: main
97 バサレウス 宇宙 外

人工衛星は元の軌道よりも更に遠くの軌道に押し返され、その衝撃で外殻が破損し通信機能を失った。任務を成し遂げた鳩は惑星の大気圏内に戻り、勢いに乗って飛行し続ける。

伽竹桃が言っていた帳、それはツバキ素の最終連結手段だった。今のツバキ雲は昔と比べて遥かに薄くなっている、大きく引き裂いて巨大な穴を作れば、帳は自然に消えるだろう。

鳩は内層に突入して、バサレウス背部から8発の分裂ミサイルを発射させた。8、64、512発とミサイルが分裂し、爆音とともにカメリアを覆う帳が上がる。

 

98 テストコースの林間墓地 夜 外

ツバキとナイチンゲール、そして地面に転がっている人形のみがここに残されている。

ジノは本当に眠ってしまったのか。彼の表情を窺えない、もっとも彼には表情がないのだ。

この瞬間、カメラが捉えた世界はまるで静止画のようで、全てが静寂に飲み込まれている。

バサレウスがやってきた。予定位置に着陸できる動力が残っていなかったため、この森に間違って入ってきたのだ。

鳩は操縦席から地面に飛び降りて、ここを去ろうとした。しかしその時、しばらく消えていた何かと繋がっている感覚を感じ取った彼女は踏みとどまった。

ジノ:鳩、俺はここに……

ゆっくりと振り向いた彼女の視界に入ったのは、地面に転がっている人形だった。

鳩:ジノ?

 
記載方法
 

記載方法

  • 新しいストーリーを見つけた際には以下の形に従って書いてください。
     

テンプレ

***タイトル
#fold{{
"収納日付: ~~/~~/~~
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レベル: ~~
本文
"
}}

まず、タイトルと書かれた場所にストーリーのタイトルを記載してください。編集後はタイトルの後に乱数タグが自動生成されていますが気にしなくて大丈夫です。
次にタイトルの下に収納日付、保管単位、レベルなどがありますので~~を置き換えて記載してください。
最後に本文を記述して編集完了です。

注意点

  • 誤字・脱字・衍字、特殊記号も原文ママに記載してください。なお、変換できないなどの場合は//(コメントアウト)を用いてその旨を記述してください。
    • 行頭の半角スペースは削除して下さい。-、*などは数値参照文字に変換してください。
  • ゲーム内表示の順番に従って追加してください。

コメント

  • コレクション100%の人ってどれくらい居るんですかね -- 2024-04-14 (日) 23:37:52
  • チャプターEXのコレクションって全部特定の曲からしか入手出来ない感じ? -- 2024-04-04 (木) 14:48:56
  • 収容レポート:アンダースカートキスのもぺもぺATでの入手を確認しました -- 2024-03-27 (水) 13:42:03
  • ストーリー分の上にFile_contentというゲージがあるんですが誰か詳しい人居ますか -- 2024-03-24 (日) 15:33:54
    • 誤字訂正 ×ストーリー分 〇ストーリー文 -- 2024-03-24 (日) 15:34:49
    • おそらくその類の収集率な気がします
      例えば収容レポート・赤いリボンには手がかり1があり、そのふたつを獲得している時にANALYSIS COMPLETEDと出たのでそうかと思われます。(文章が下手ですみません) -- 2024-04-12 (金) 07:25:04
      • なるほど。ありがとうございます -- 2024-04-24 (水) 22:43:37
  • Chapter7の「時計城第93回ALGINクラブ型リレー大会」というストーリーの楽曲を探しているのですが、最初の楽曲が何なのか分かりません!教えてください! -- 2024-03-23 (土) 23:36:18
  • 中国語で書いてあるのは↑の字から気になるストーリーを選択し、コピーしてから翻訳系アプリで貼り付けします。読むボタンを押すと日本語で聞けます。(字も読めます) -- 2024-03-18 (月) 14:42:15
  • サイドチャプター2の最後のストーリーに中国語で書いていますが訳すると滅びの日に続くと書いてます。気になるー。滅びの日がストーリーある方は送って下さい!  -- 2024-03-18 (月) 14:34:52
  • サイドチャプター2の最後のストーリーに中国語で書いていますが訳すると滅びの日に続くと書いてます。気になるー。滅びの日がストーリーある方は送って下さい!  -- 2024-03-18 (月) 14:34:03
  • すいません。無知で申し訳ないのですが、お祭り 手がかり1はなんの手がかりなのでしょうか 教えてくれると嬉しいです -- 2024-03-16 (土) 08:39:37
  • Side Story 3が白紙になってる気がします(違ったらすいません) -- 2024-03-09 (土) 20:12:20
    • まだ編集されていないからですね…未翻訳故に入力も時間がかかるので仕方ないかもしれないっす… -- 2024-03-09 (土) 20:16:32