米国で発売開始、『Xperia X10』レビュー

Sony Ericsson社の『Xperia X10』が、死闘が繰り広げられている米国のスマートフォン市場についに登場した。米人記者による製品レビュー。
米国で発売開始、『Xperia X10』レビュー

Christopher Null

Sony Ericsson社の『Xperia X10』が、死闘が繰り広げられている米国のスマートフォン市場についに登場した。『Android』にカスタムスキンを施し、前機種の欠点を修正した製品だ。

[発売は8月15日(米国時間)、キャリアは米AT&T社で、仕様は日本で1月に発売された『ドコモ Xperia SO-01B』と同等。OSはドコモ版と同じ『Android 1.6』だが、第4四半期にアップデートの予定]

前機種からの大きな修正点は、性能とバッテリー駆動時間の大幅な改善だ。これによりXperia X10は、驚くほど使える携帯電話へと変わっている。

Xperia X10では、Sony Ericsson社がスキンでAndroidに大きな変更を行なっている。『Mediascape』(音楽コレクションなどの管理)と『Timescape』(ソーシャルネットワークの更新などを管理)の2つの機能がそれだ。

Mediascapeは音楽等のメディア管理機能だが、Timescapeはより野心的な試みであり、米Microsoft社が『KIN』シリーズでやろうとしたことを思い出すものだ。

Timescapeでは基本的に、撮影した写真、『Twitter』の更新、通話などすべての操作が、時系列で履歴として蓄積される。操作には少し慣れが必要だが、強迫観念に取りつかれたアップデート・ジャンキーでもない限り、この機能は、履歴閲覧を快適にしてくれるだろう。

8: 1メガピクセルのカメラ(顔認識などさまざまな機能あり)、接写時に便利な「フラッシュ機能」、音質、4インチ・スクリーンの画質なども素晴らしい。

一方、Xperia X10の最大の弱点はデータの入力だ。タッチ・タイピングが不規則であり、あきれるほどゆっくり行なわないと、正確な入力は不可能に近い。『iPhone』ファンの友人などは、文字を入力しようとしても判別できないものが出て来て困るあなたを笑うかもしれない(ヒント:実は縦画面の方が入力しやすい――キーが乳歯サイズの小ささになってしまっても)。

しかし全体的にいえば、Timescapeの楽しさと便利さが、入力の不便さを上回るだろう。また、バッテリー持続時間が6時間半になったので、1日中仕事や遊びに使うのに十分だ。

価格は150ドル。

{翻訳は抄訳です}

[日本語版:ガリレオ-緒方 亮]

WIRED NEWS 原文(English)