1Wの出力がある「ライトセーバー」発売

『スター・ウォーズ』のライトセーバーを模した『LaserSaber』が発売された。レーザー発生器『Spyder III』とセットで使い、「本物」のようにレーザー光が刀身を走る。
1Wの出力がある「ライトセーバー」発売

Images: Wicked Lasers

5月4日の「スター・ウォーズの日」を祝し、Wicked Lasers社が『LaserSaber』を100ドルで発売した。すでに同社が販売している「クラス3」のレーザー製品『Spyder III』の、緑色や青色のレーザーに取り付けて使用する。[クラス3のレーザーは500mW程度で、直視は危険であり、現在レーザーポインターとしては利用されていないレベル]

Wicked Lasers社のスティーヴ・リュー最高経営責任者(CEO)によると、LaserSaberは、航空機に利用される品質のアルミニウムを用いた柄に、約80cmあるポリカーボネイトの刀身が付いており、同社が販売しているSpyder IIIシリーズに直接ねじ込んで使う。

Spyder IIIシリーズ自体、デザインがすでに怪しいほどスター・ウォーズのライトセーバーに似ており、2011年にLucasfilm社の怒りを買った。ただ、ジョージ・ルーカスと同社は、すぐに商標権の主張を取り下げている。

Spyder IIIのキャップにねじ込む。

リューCEOによると、映画に出てくるライトセーバーのようにレーザー光が上下するマジックの鍵は、磁力を利用した「超スムーズな磁気重力システム」だという。筆者は実際に試していないが、動画で見る限り素晴らしい動き方をするようだ。

LaserSaberを扱うときは、強いレーザー光からの保護を明確にうたっている安全ゴーグルを装着したほうがいい。実はSpyder IIIシリーズの出力は、それなりに強力な50mWから、恐ろしく危険な1Wまであるのだ。これだけのパワーがあると、『スター・ウォーズ・キッド』[2003年に「ライトセーバー」をひとりで使う動画が流出し、ネットいじめ問題の先駆けとされた]が使っていたゴルフボール回収の棒より、人間の生体組織への危険性ははるかに大きいと考えられる。

TEXT BY JON PHILLIPS
TRANSLATION BY ガリレオ -緒方 亮

WIRED NEWS 原文(English)
※この翻訳は抄訳です