NumLockの解除方法!パソコンのキーボード入力がおかしくなった時の原因と解決方法

NumLockの解除方法!パソコンのキーボード入力がおかしくなった時の原因と解決方法

「文字を打とうとしても数字が打たれてしまう」

「数字を打ちたいのにカーソルが操作されてしまう」

など困った事態に遭遇したことのある方もいるでしょう。

これらの原因は、「NumLock」というキーを押すことによって起こる現象です。

NumLockキーのほかにも、キーボード入力を変える「ロックキー」というものがいくつか存在します。今回は、NumLockキーをはじめとするロックキーとその解除方法についてご紹介します。

NumLockキーとは

NumLockキーとは、主にキーボードの右側に配置されているキーです。

「Num」は「Numeric」(または出典によっては「Number」)の略で、「Lock」はロック(鍵)を意味します。つまり、NumLockキーは「数字をロック・解除するキー」です。

NumLockキーを使用すると、1つのキーに割り当てられた2つの機能を切り替えることができます。

コンパクトさが売りのノートパソコンの場合、デスクトップパソコンのキーボードのようにすべてのキーが配置されているわけではありません。1つのキーに2つの機能が割り当てられていることがほとんどです。

そのため、ノートパソコンの機種によってはキーボード上にNumLockキーがない、ということもあります。そのような場合は、次にご紹介する解除方法を試してみましょう。

NumLockキーをONにすれば数字の入力が簡単

大型のノートパソコンの場合

キーボードのテンキー

主に17イン チを越える大型のノートパソコンでは、文字を入力するメインのキーボードの横に数字や×や-などの記号を入力できるテンキーボードが搭載されています。

NumLockキー

NumLockキーをONにすれば、このテンキーボードで数字を入力することができるようになります。

小型のノートパソコンの場合

小型のノートパソコンの場合は、キーボードにスペースがないため、キーボード上部の文字列の一部を数字入力用に変更することができます。

「7、8、9」は「7、8、9」。「4、5、6」は「u、i、o」。「1、2、3」は「j、k、l」キーを使用します。

数字の入力が多いエクセルなどで使用する場合には非常に便利ではあるのですが、この機能を知らず、意識せずNumLockキーを有効にしてしまうと、文字を入力したいのに数字が入力されてしまう!壊れた!と思うこともあります。

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メーカーで異なるキーボードのロックキー解除(ON/OFFの切り替え方法)

ロックキーとは、NumLockキーを含めた入力などのモードの切り替えを行うキーの総称です。後述で説明しますが、入力モード以外の切り替えを行うロックキーも存在します。

下の表は、メーカーごとの主なNumLockキー解除方法です。NumLockキーの解除方法は、ノートパソコンの機種やメーカーによって異なります。

機種によっても解除方法が異なる場合があるため、自分のノートパソコンのメーカーに合わせた方法であっても解除されないことがあります。あくまでも参考と考え、いくつかの方法を試してみましょう。製品マニュアルがあればそちらを確認し、NumLockキーの解除方法を調べることもおすすめです。

メーカー名 解除方法
IBM、富士通 、SONY 「Shift」を押しながら右上に配置されているScrLk/NumLkキーを押す。
HP
(ヒューレット・
パッカード)
左下の Fnキーを押しながらF8キーを押す。
DELL Fnキーを押しながら右上のScrollLk/NumLkキーを押す。
東芝 左下のFnキーを押しながらF11キーを押す。
NEC 左上に独立したNumLkキーを押す。
シャープ 左下のFnキーを押しながら右上のInsert/NumLkキーを押す。

ログイン画面とログイン後の画面

ログインパスワードに数字を使っている場合などは、テンキーボードを有効にしておきたい場合もあると思います。ですがこの部分はレジストリの修正が必要となります。レジストリとはWindows OSの設定情報のことで、システムの根幹に関わるところなので初心者で変更することはオススメできません。

面倒ではありますが、手動でNumLockキーを毎回切り替えるようにしましょう。

また、ログイン後の画面でNumLockキーを有効にして置きたい場合は、パソコンを終了させる時にNumLockキーをONにしておきます。これは終了時の状態を覚えておいて保持しているためです。

NumLockキーが無いパソコン

Lenovoのノートパソコンの一部のモデルなどには、NumLockキーは搭載されていません。その場合には、スクリーンキーボードを使用することが代替案としてメーカーにより提示されています。

スクリーンキーボードは名前の通りの意味ですが、画面上に表示されるキーボードのことで、ハードではなくソフトウェアで仮想的にキーボードを実現させているものです。

  1. スタートメニュー→「設定」→「簡単操作」→「キーボード」を選択、「スクリーンキーボード」のスライダー動かして有効にします。
    キーボードの設定画面
  2. 「スクリーンキーボード」が表示されるので「オプション」を選び、「テンキーを有効にする」にチェックを入れて「OK」を押します。
    スクリーンキーボードの設定

キーの配置が原因のトラブル

キーボードの配列

前述でも触れましたが、基本的にNumLockキーはキーボードの右側に配置されており、キーボードによってはNumLockキー自体がない場合もあります。

比較的多いNumLockキーの配置場所としては、テンキーの7の真上になりますが、周囲にはDeleteキーやBack Spaceキー、Enterキーなど使用される頻度の高いキーが多く集まっているため、タイプミスでNumLockキーが押されてしまうことも珍しくありません。

NumLockキーに限らず、キーによってはキーボードで配置場所が異なる場合も少なくなく、Ctrlキーの位置が今まで使っていたパソコンでは左下の一番端にあったのに、新しく購入したパソコンでは一つ右にずれて配置されていることでショートカットキーの入力がスムーズにできなくなったという話もあるなど、少しの配置の違いでも入力する際に大きな影響が出ます。

ショートカットキーのように、複数のボタンを組み合わせた入力ミスが原因で入力方式が変わってしまった場合だと、1つのボタンを押しただけでは元の状態に戻らないため混乱してしまうかもしれませんが、ここで書かれている内容を参考にすれば、落ち着いて対処できるでしょう。

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NumLock以外のロックキーが原因でキーボードがロックされて打てない

キーボードが打てなくなるのはNumLockキーが原因の場合が比較的多いですが、冒頭でも触れましたようにNumLockキー以外にもロックキーは存在します。普段、これらのキーを意識して使用されていない方も少なくないため、意外と使用方法を知らない方が多いかもしれません。

NumLockキー以外にも存在する、ロックキーを紹介いたします。

CapsLockキー

英字の小文字・大文字を切り替えるキーです。「Caps」は「capital letters」の略で、大文字を意味しています。オンの状態で大文字になり、オフの状態で小文字になる大半のキーボードに搭載されているキーです。

CapsLockキーはちょうどShiftキーの真上にあります。

CapsLockキーの役割とは
CapsLockキーでできることを解説

オン・オフの切り替えは、Shiftキーを押しながらCapsLockキーを押すため、英字を打つ際に誤って大文字になることは少ないと思われますが、Ctrlキーがすぐそばにあるため、Ctrl+A(全て選択)やCtrl+Z(元に戻す)などのショートカットを多用されている方の場合は誤ってShiftキーを押しながらCapsLockキーを押してしまうこともあるかもしれません。

また、CapsLockキーはあくまで英字に反映されるキーのため、日本語入力の際には一切影響を受けません。

ScrollLock キー

NumLockキー同様、テンキーが存在しない小型のノートパソコンには搭載されていないことの多いロックキーです。キーボードによっては、NumLockキーと同じボタンとされているものもあります。

通常の検索や文書ファイルの作業では機能せず、表計算ソフトやデータ処理系ソフトなど、特定のアプリケーションで作動します。通常の使用では厄介なキーではありません。パソコンによっては、略して「Scroll Lk」、「Scr Lk」と記載されている場合があります。

F-Lock キー

キーボード上部にはF1からF12のキーが並んでいますが、これらのキーは単体で押す場合とFnキーを押した状態で押す場合とで役割が異なります。

たとえば、Webサイトを閲覧している時にF5キーを押すと画面が最新の状態に更新され、Fnキーを押しながらF5キーを押すと画面が暗くなる(F6キーで明るくなる)場合が多いですが、これはF-Lockキーがオンになっているからです。

F-Lockキーは、キーボードによってはEscキーと同じキーである場合も多く、鍵マークが描かれていたりFnLk、もしくはFnLockなどと記載されていることもあります。

F-Lockキーがオンになっているのは、Fnキーが常時押されているのと同じ状態で、F1からF12キーを単体で押したと思っていても実際にはFnキーを押しながら押したのと同じ状態になり、逆にFnキーを押しながらだと単体で押したのと同じ状態になります。

F-Lockキーのオン・オフは、キーボードにもよりますがFnキーを押しながらF-Lockキーを押すことで切り替えることができます。どちらの状態の方が使い勝手が良いかでオン・オフの切り替えを行うと良いですが、下記の表のようにF6~F10のキーはひらがなやカタカナ、アルファベットおよび全半角の変換を行う際に使用されるため、基本的にはオンの方が使い勝手が良いでしょう。

Fnキー 変換内容
F6 ひらがな
F7 全角カタカナ
F8 半角カタカナ
F9 全角アルファベット
F10 半角アルファベット

カナロック キー

カナロックキー

パソコンで日本語入力をする際、ローマ字入力モードを使用している方が多いと思いますが、ひらがなやカタカナを直接入力するカナ入力モードという方式もあります。キーボードにひらがなが書かれているのは、この方式で入力するためです。

カタカナ、ひらがな、ローマ字と書かれたキーがカナロックキーで、キーボードにもよりますがスペースキーの2個右隣りにある場合が多いです。

カナ入力モードは、ローマ字入力モードよりも各カナが割り当てられているキーの位置を覚える量が多くなりますが、日本語入力をする際はローマ字入力モードよりも入力する必要のあるキーの数が少なくなるため、この方式で入力をしている方も多からずおられます。

Ctrl+Shift+カナロックキー、もしくはAlt+カナロックキーで入力モードを切り替えることができるため、もしカナ入力モードになってお困りの場合はこれらの組み合わせでキーを押してください。

PCキーボードトラブルのサポートをプロに依頼するのも一つの対処法

記載の解決方法で改善しない場合、システムトラブルやキーボードキーの故障など複数の原因が組み合わさっている可能性もあります。

システムの修復やパソコンを分解してキーボードを交換すれば改善するかもしれませんが、失敗すれば更に状態が悪化してしまうことも考えられます。また、ノートパソコンや一体型パソコンは分解が容易でなく、特にキーボード交換は修理知識が無ければとても難易度が高い作業になります。

自力の改善が難しいとお考えの場合はパソコンやデータを守るためにも、プロのパソコン修理業者のPCホスピタルにご依頼いただくことをおすすめいたします。

PCホスピタルはキーボードトラブルのサポートが可能です

NumLockトラブル対処にご説明いたしましたがいかがでしたでしょうか。

キーボードトラブルはソフト面とハード面、どちらも原因になるため、修理や設定に慣れた方で無ければ対処が難しい場合もあります。

PCホスピタルではキーボード修理を承っています。お困りのときはぜひPCホスピタルにご依頼ください。

PCホスピタルのパソコン修理概要
修理対応 出張/持込/宅配
対応エリア 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県
実績 年間約14万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中
料金 パソコン修理 3,300円~ + 基本料金 8,800円~11,000円

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監修

濱﨑 慎一日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事

2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。

保有資格 パソコン整備士検定 取得

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