PCがUSBメモリを認識しない原因と対処法【Windows 10/11】

PCがUSBメモリを認識しない原因と対処法【Windows 10/11】

データの持ち運びに便利なUSBメモリですが、持ち運んだ先で「フォーマットしますか?」というメッセージが表示されたりして認識されない、などのトラブルに見舞われることがあります。そんなことがあっては大変困りますよね。USBメモリが認識されなくなってしまったら、認識されない原因を探り、復旧を試みましょう。

今回は、Windows 10またはWindows 11がUSBメモリを認識しないときの原因と対処法についてご紹介します。

PCがUSBメモリを認識しない原因

PCがUSBメモリが認識しない場合、PCまたはUSBメモリどちらかに問題があることが考えられます。

  • USBメモリ自体が故障している
  • PCのUSBポートが破損している
  • USBメモリをしっかり挿せていない
  • USBハブが故障している
  • USBメモリのドライバがインストールされていない
  • USBメモリの端子が違う

それぞれの原因を症状別でご説明します。

【認識されない症状その1】USBメモリのランプが点灯しない

USBメモリのランプが点灯しない

原因を特定するために、Windows 10/11に差しているUSBメモリにあるランプが点灯しているか確認してみましょう。

USBメモリはPCのバスパワーで動いています。バスパワーとはUSBポートから電力の供給を受ける仕組みです。複数のデバイスをUSBポートに接続している場合、複数のUSBポートが電力を分け合うため、電力が足りずにWindows 10/11がUSBメモリを認識しないことがあります。USBハブを使用すると、USBハブ自身も電力を使います。ですのでさらに供給電力は少なくなります。

USBメモリが最も電力を使うのはデータを書き込む時になります。その際、データを書き込む時に電力供給がうまくいかないとUSBメモリにデータが保存できず、データが壊れてしまう(認識するが開けない)場合もあります。

USBメモリのランプが点灯しない場合は、まずWindows 10/11に接続されているUSB機器をいったんすべて取り外し、USBメモリだけを接続してランプが点灯するかどうかを確認してみましょう。それでもランプが点灯しない場合、USBポートが劣化、または破損している可能性が考えられます。USBポートを複数備えているPCをお持ちの方は、別のUSBポートに接続する、または外付けのUSBハブに接続して認識するかどうかを確認してください。

USBの端子とポートを確認する

USBにはいくつかの種類があり、一般的なUSBメモリの端子はType-Aですが、最近はType-CのUSBメモリも売られています。Type-AのUSBポートにはType-AのUSBメモリしか挿さらず、Type-CのUSBポートにはType-CのUSBメモリしか挿さりません。すぐに抜けそうになっている場合はType-AのUSBポートにType-CのUSBメモリを挿そうとしている可能性があります。

USBハブを使用している場合

PCのUSBポートではなく、外付けのUSBハブのUSBポートにUSBメモリを挿していて認識されない場合は、USBハブが正常に接続されていない、または故障していることが考えられます。まずはUSBハブを一旦外して接続しなおしてみましょう。この際、USBハブがセルフパワータイプの場合はACアダプターをコンセントに挿す必要があります。USBハブには下記のタイプがあるため、タイプに応じて適切に接続しましょう。

セルフパワー
USB端子をPCに接続し、ACアダプターをコンセントに接続して使用するタイプです。コンセントから電源供給を受けるため、消費電力が500mA以下のプリンターや外付けHDD、DVDドライブなどを使用することができます。
バスパワー
USB端子をPCに接続するだけで使用するタイプです。PCから電源供給を受けるため、消費電力が100mA以下のマウスやキーボード、USBメモリなどを使用することができます。
両方に対応
セルフパワーとバスパワー両方に対応しているタイプです。消費電力が大きい機器の場合はACアダプターをコンセントに接続し、消費電力が小さい機器の場合はACアダプターをコンセントに接続せずに使用するといった使い分けが可能です。

どの方法でもランプがつかない場合は、USBメモリ本体が物理的に故障している可能性があります。このような場合はPCホスピタルにサポートをご依頼ください
に相談してください。

【認識されない症状その2】マイコンピュータに表示されない

マイコンピュータに表示されない

USBメモリのランプはついているのにマイコンピュータにUSBメモリが表示されないのは、PCがUSBメモリをデバイスとして認識していない状態です。

通常、USB接続のデバイスは接続するだけでWindows 10/11がドライバを自動的に認識してインストールします。しかし、正しくドライバ(USBメモリを使用するためのソフトウェア)がインストールされず、USBメモリが認識されないこともあります。

ドライバのインストールに失敗した場合は、一度ドライバの削除を行ってから、再度USBメモリを接続してドライバを再インストールを試してみましょう。再インストールした後はPCを再起動しておきましょう。

ドライバの削除と再インストール

ドライバの削除と再インストールを行う手順は下記の通りです。

ドライバの削除と再インストールの手順
  1. 「Windowsのロゴを右クリック」→「デバイスマネージャー」の順に操作して「デバイスマネージャー」を起動します。
  2. 「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」を開く
  3. 「!」「?」が表示されている該当のドライバ(インストールに失敗したドライバ)を右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択
  4. 削除できたらもう一度USBメモリを接続し、ドライバが正常にインストールされ、Windows 10/11に認識されるかどうかを確認

USBメモリの専用ドライバをインストールする

USBメモリによっては専用のドライバをインストールする必要があります。USBメモリの説明書や公式サイトを確認して、必要に応じて付属のメディアやダウンロードページからドライバを入手してインストールしましょう。

PCホスピタルはUSBメモリが認識しない・表示されないトラブルのサポートが可能です
PCホスピタルのパソコン修理概要
修理対応 出張/持込/宅配
対応エリア 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県
実績 年間約14万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中
料金 パソコン修理 3,300円~ + 基本料金 8,800円~11,000円
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【認識されない症状その3】 「フォーマットしますか?」というメッセージが表示される

接続したUSBメモリがWindows 10/11のマイコンピュータに表示されるにも関わらず、マイコンピュータからUSBメモリのデータを表示させようとすると「フォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」とメッセージが表示されることがあります。

これは、USBメモリの中のパーティション(USBメモリ内を異なる用途で使用するための区画)が認識されていない、またはファイルシステム(Windows 10/11といったOSがデータを管理するための仕組み)が認識されていないために起こる現象です。
ファイルシステムにはFAT、NTFS、exFATなどの種類があり、この種類がUSBメモリのデータを読み込むために使用しているPCのOSと合っていないと、USBメモリが認識されません。

「ディスクのフォーマット」ボタンをクリックするとUSBメモリの保存データは消去されますが、使用できるようになる場合もあります。USBメモリの保存データが不要であれば、各USBメモリのメーカーが用意しているフォーマット用のソフトを使ってフォーマットしてください。問題が解消されることがあります。

ただし、USBメモリの保存データを残したい場合はUSBメモリのデータを復元する必要があります。その場合はPCホスピタルにご相談ください。

監修者からのコメント 濱﨑 慎一(日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事)

そのUSBメモリのみに保存されている重要なデータがある場合、フォーマットするとデータが消えてしまうため、フォーマットする際は本当にフォーマットして問題無いかご注意ください。

PCがUSBメモリを認識しない時の注意点

USBメモリが認識されないトラブルが発生した時に注意しなければいけないことが幾つかあります。下記はUSBメモリ内のデータが消えたり破損する恐れがあるため特に注意が必要です。

  • USBメモリを何度も抜き挿しする
  • USBメモリを叩く
  • USBメモリの端子に息を吹きかける

USBメモリが認識されない時に、認識されるまで何度も抜き挿しすることはおすすめできません。何度も行うことでタイミングによってはUSBメモリ内のデータが破損する恐れがあります。また、USBメモリの端子に息を吹きかけて埃なども飛ばすこともおすすめできません。息を吹きかけると端子が錆びる原因になります。USBメモリは精密機器ですので衝撃を与えないように取り扱いましょう。

他にもBIOSの設定でUSBポートが無効化されている場合もありますが、BIOSの設定変更は別のトラブルを引き起こす原因となる可能性があるため、自分でBIOSの設定を変更することはおすすめできません。ここまでに紹介した対処法で解決しない場合はPCホスピタルにご相談ください。

PCがUSBメモリを認識しないトラブルをプロに任せるのも一つの対処法

紹介した対処法でPCがUSBメモリを認識しない状態が改善しない場合、パーツの劣化やドライバートラブルが原因になっている可能性があります。

自力での修復が困難だと思われた場合はプロのパソコン修理業者のPCホスピタルに依頼いただくことをおすすめいたします。周辺機器トラブルの修理実績もご確認いただけます。

PCホスピタルはUSBメモリが認識しない・表示されないトラブルのサポートが可能です

今回はWindows 10/11でのUSBメモリのトラブルについて説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
また、小さなUSBメモリは便利なアイテムですが、ハードディスクと同じ記憶媒体であり、精密機器であることに変わりはありません。取り扱いには十分注意し、うまく使いこなしましょう。

PCホスピタルはPCがUSBメモリを認識しないトラブルのサポートを承っています。お困りの際はぜひご依頼ください。

PCホスピタルのパソコン修理概要
修理対応 出張/持込/宅配
対応エリア 出張修理は全国47都道府県/持込修理は全国15店舗/宅配修理は全国47都道府県
実績 年間約14万件サポートの実績。様々なメーカー製パソコンの修理実績を当サイト掲載中
料金 パソコン修理 3,300円~ + 基本料金 8,800円~11,000円

PCホスピタルのUSBメモリトラブルサポートについて詳細を確認する
監修

濱﨑 慎一日本PCサービス株式会社 常務取締役 兼 NPO法人 IT整備士協会 理事

2010年8月、日本PCサービス株式会社に入社。パソコン修理などデジタルトラブルを5年で4500件以上解決。その後、サポート人材育成など、事業責任者として、個人向けデジタルトラブル解決に8年半携わる。2019年より同社にて、法人向けサポートの取締役に就任。また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として業界活性化のため正しいデジタル知識の普及、スマートフォンなどの新しい整備士資格の構築に携わる。

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