【2月27日 AFP】アジア歴訪で来日したコンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官は27日、沖縄で起きた米海兵隊員による女子中学生暴行事件について謝罪する。

 ショーン・マコーマック(Sean McCormack)米国務省報道官は質問に答え、「(ライス長官は)確実に謝罪すると思う」と述べた。今回の事件について、在日米軍とトーマス・シーファー(Thomas Schieffer)駐日米国大使はすでに謝罪している。

 日本では現在、同事件を含めた在日米軍による一連の不祥事に対し不満が高まっている。日本政府も在日米軍の綱紀粛正を強く求めており、ライス長官との会談で事件についても取り上げる方針だ。

 一方、在日米軍は、日本国民の怒りが高まるのを防ぐため、在沖縄米軍兵士とその家族らに対し外出禁止を命じている。

 沖縄県警は11日、14歳の女子中学生に暴行したとして強姦(ごうかん)容疑で在沖縄米海兵隊キャンプ・コートニー(Camp Courtney)所属の二等軍曹、タイロン・ルーサー・ハドナット(Tyrone Luther Hadnott)容疑者(38)を逮捕した。

 沖縄では1995年にも米海兵隊員3人による12歳の小学生女児暴行事件が起きている。この事件では住民の大きな反発を招き、沖縄駐留米軍縮小に向けた動きに結びついた。(c)AFP/Harumi Ozawa