【7月11日 AFP】映画『アラビアのロレンス(Lawrence of Arabia)』や『ドクトル・ジバゴ(Doctor Zhivago)』で知られるエジプトの俳優オマー・シャリフ(Omar Sharif)さんが10日、心臓発作のためカイロ(Cairo)の病院で死去した。83歳。英ロンドン(London)で代理人が発表した。

 晩年はアルツハイマー病を患っていたシャリフさん。友人のザヒ・ハワス(Zahi Hawwas)元エジプト考古相によると、シャリフさんはこの数か月間、精神状態がかなり悪く、飲食もできていなかったという。

 1932年4月10日生まれ。50年代に俳優デビューし、62年に『アラビアのロレンス』で砂漠の民ベドウィンの族長アリ(Sharif Ali)を演じてアカデミー賞(Academy Awards)にノミネートされた。また同映画と、その後に主演した『ドクトル・ジバゴ』では、ゴールデングローブ(Golden Globe)賞を受賞した。(c)AFP/Tony Gamal-Gabriel