るろ剣の時も安慈対左之助などに代表されるような
思いと思いのぶつかり合いを書くのが上手い人だなと
思っていたが、この武装錬金でもそれが遺憾なく発揮されている。
前巻に引き続いてL・X・Eの信奉者、早坂姉弟と
錬金の戦士であるカズキ、斗貴子との戦いがこの巻では描かれている。
早坂姉弟はなぜ信奉者になって何を目指しているのか、
錬金の戦士として信奉者の早坂姉弟を斃そうとする斗貴子と
それを阻もうとするカズキ、などなどそれぞれの思いと思いの
ぶつかり合いがここでも書かれている。
陰惨な早坂姉弟の過去や人間でも敵は敵ということで早坂姉弟を
斃そうとするヒロイン斗貴子、と
暗くなりがちで見ていて辛くなりそうな話なのだが、
カズキの早坂姉弟を助けたいという思いや行動が見る者に
希望を与えてくれる。
特に戦いが終わった後の早坂姉弟とのカズキのやりとりには
ホッとさせられ、和月氏らしい締めだなと感じた。
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武装錬金 4 (ジャンプコミックス) コミック – 2004/9/3
和月 伸宏
(著)
L・X・Eの一員でありながら、核鉄を狙い、桜花に襲いかかる太と細! カズキは早坂姉弟の前で武装錬金を発動、錬金の戦士であることを知られてしまう。夜の学校でカズキ&斗貴子vs,早坂姉弟の戦いが始まる!!
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2004/9/3
- ISBN-104088736516
- ISBN-13978-4088736518
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2004/9/3)
- 発売日 : 2004/9/3
- 言語 : 日本語
- コミック : 208ページ
- ISBN-10 : 4088736516
- ISBN-13 : 978-4088736518
- Amazon 売れ筋ランキング: - 623,853位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年9月4日に日本でレビュー済み
L.X.E編の中盤となるこの第4巻には、桜花&秋水の正体、
そしてその戦いから、銀成学園決戦への導入部が収録されています。
次の巻のL.X.E編終盤がギャグ要素ナシの全編シリアス構成と
なっているためか、この4巻は最初と最後が少しギャグ多めです(笑)
蝶野の武装錬金が姿を少し見せ、お月さまに怪現象が起きるなど、
決戦に向けての布石がほぼ整います。
ちょっと気の早い話ですが、物凄いスピードで展開し、さらに加速する
超ドライブ感満点の5巻がとても楽しみです!
そしてその戦いから、銀成学園決戦への導入部が収録されています。
次の巻のL.X.E編終盤がギャグ要素ナシの全編シリアス構成と
なっているためか、この4巻は最初と最後が少しギャグ多めです(笑)
蝶野の武装錬金が姿を少し見せ、お月さまに怪現象が起きるなど、
決戦に向けての布石がほぼ整います。
ちょっと気の早い話ですが、物凄いスピードで展開し、さらに加速する
超ドライブ感満点の5巻がとても楽しみです!
2004年9月9日に日本でレビュー済み
少年誌には時々、その雑誌の色にそぐわぬ残酷な描写をしたがる作家がいる。
その大半は単純に表現基準を計算出来ない天然か、読者の反応をあらかじめ見込んであえて描く確信犯(誤用の方)だが、
和月氏は前者でも後者でも無く、かつ両者の特性を持ち合わせている聊か困った人だ。
いつもより馬鹿ギャグの分量が少ない上、舞台が夜の学校という事もあってか、
この4巻におけるバトルシーンは前巻までのそれより暗鬱で、陰惨な感じがする。
飛び散る血、切り裂かれる腕、そして敵方である早坂姉弟のサイコホラーばりの壮絶な過去。
一見アニメ調で可愛げのある絵柄ながら、その巧んだ筆致で描き出される絵面は凄惨だ。
本作の戦闘描写は単調で面白みに欠けるとファンの間でもやや不評だが、
この巻の欠点は退屈さよりも描写の根底にある暗さ・残酷さだろう。
案の定、早坂姉弟編は子供読者の総スカンを食らい、
本作の人気は一時は打ち切り寸前に追い込まれるまで落ち込んでしまった。
初めてこの作品を読むという人にはお勧めできないが、
『武装錬金』という漫画の本質を知る上でもファンは必読の巻だと思う。
和月氏が描きたがるのはいつも闇の中にある一筋の光明なのだ。
その大半は単純に表現基準を計算出来ない天然か、読者の反応をあらかじめ見込んであえて描く確信犯(誤用の方)だが、
和月氏は前者でも後者でも無く、かつ両者の特性を持ち合わせている聊か困った人だ。
いつもより馬鹿ギャグの分量が少ない上、舞台が夜の学校という事もあってか、
この4巻におけるバトルシーンは前巻までのそれより暗鬱で、陰惨な感じがする。
飛び散る血、切り裂かれる腕、そして敵方である早坂姉弟のサイコホラーばりの壮絶な過去。
一見アニメ調で可愛げのある絵柄ながら、その巧んだ筆致で描き出される絵面は凄惨だ。
本作の戦闘描写は単調で面白みに欠けるとファンの間でもやや不評だが、
この巻の欠点は退屈さよりも描写の根底にある暗さ・残酷さだろう。
案の定、早坂姉弟編は子供読者の総スカンを食らい、
本作の人気は一時は打ち切り寸前に追い込まれるまで落ち込んでしまった。
初めてこの作品を読むという人にはお勧めできないが、
『武装錬金』という漫画の本質を知る上でもファンは必読の巻だと思う。
和月氏が描きたがるのはいつも闇の中にある一筋の光明なのだ。