重なるプレート、千葉東方沖は地震多い場所 地震調査委員長の説明は

佐々木凌
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 気象庁によると、26日午後7時3分ごろ、千葉県東方沖を震源とする地震があり、千葉県と茨城県で最大震度5弱を観測した。地震の規模を示すマグニチュード(M)は6・2、震源の深さは約50キロと推定されている。

 政府の地震調査委員会委員長の平田直・東京大名誉教授(地震学)によると、今回の地震は太平洋プレートの沈み込みに伴うもので、太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界付近で発生したとみられるという。

 千葉県東方沖は地震が多い場所で、1987年にはM6・7の地震も起きている。

 11日の未明には千葉県木更津市で最大震度5強を観測する地震があったが、今回の地震とは震源の場所や深さが違い、時間も経っていることから、直接の関係はないとみられるという。

 今回の地震では、東北地方や東海地方でも震度1以上が観測されるなど、揺れが広範囲に及んだ。高い建物が長時間揺れる「長周期地震動」も観測された。いずれも、地震の規模が大きかったためと考えられるという。

 平田さんは「大きな地震の後は地震活動がしばらく活発になるので、1週間程度、特に2~3日は同程度の揺れに警戒してほしい。関東地方は地震が多い場所なので普段から注意が必要だ」と話す。(佐々木凌)

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