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　■争いあう地球に、気づきの物語

　『星の王子さま』が、最初に世に出たのは１９４３年だった。著者アントワーヌ・ド・サン＝テグジュペリはフランス人。ナチスドイツがパリに無血入城した４０年に渡米し、フランスの団結を呼びかける中で、この本を書いた。

　飛行士の「ぼく」がサハラ砂漠で遭難した際、小さな小惑…